土人形絵付け/米谷友宏

たたこう館冬の体験企画、第4回目は「土人形絵付け」です。講師は佐渡の羽茂大崎に住む葛原正巳さん。研修所で陶芸の講師もしていただいております。

Photo: Tomohiro Yonetani
粘土を素焼きした人形に、お雛様や福助、招き猫などの絵を描いていきますが、「皆さんの内面から湧く絵を描いたほうが面白い。」と葛原さんから言っていただき、見本に捕われない思い思いの絵を描きました。

Photo: Tomohiro Yonetaniもうすぐひな祭りということで、おひな様。

Photo: Tomohiro Yonetani私が描いた福助は太鼓を叩いております。

Photo: Tomohiro Yonetani招き猫が抱えているのは鯛ではなく、なんとブリカツ君!(佐渡のゆるキャラ)

葛原さん曰く、「絵付けはその人となりが表れる。顔も作者に良く似る。」とのこと。どれも作者の面影を感じる個性的な土人形が完成しました!

それぞれの作者です。

たたこう館では3月も毎週末(3/10、11を除く)体験企画を行います。

次回、3月3日は「竹細工づくり~コースター」
翌日、3月4日は「料理教室~おこし型(佐渡の和菓子)」です。

もちろん太鼓体験も行っております! 春の香りを感じる佐渡へ、是非お越し下さい!

たたこう館
http://www.sadotaiken.jp/

エネルギー/大塚勇渡

聖ペーター教会の塔の頂上からの景色と鐘の音

塔の頂上に着いた瞬間に、街の教会の鐘がどこもかしこも一斉に鳴り出しました。

自分の立ってる場所も鐘の遠心力で揺れ、その凄まじい音圧には耳鳴りがするほど。まるで鐘の音のシャワーを浴びているような感覚になります。街の隅々にまでこの音を届かせようという意志をも感じさせる偉大な音。

信教がこうして人々の生活リズムをも作っている姿を垣間見るような感じがしました。

Photo: Hayato Otsuka

聖ペーター教会

心を打つモノには大きなエネルギーを感じます。

Photo: Hayato Otsuka

ミュンヘン新市庁舎

Photo: Hayato Otsuka

ミュンヘン・レジデンツ

塔で感じた鐘の音には遠心力を具体的に感じましたが、ネオゴシック様式の市庁舎、旧バイエルン王国の王宮レジデンツに行った際にも、そこに大きく引き込まれたり、圧倒的なパワーを感じたり、そんな瞬間がありました。

Photo: Hayato Otsuka

劇場:Philharmonie im Gasteig

ミュンヘンの劇場は空間が非常に大きく、客席のキャパも2000人を超えています。

和太鼓の持つエネルギー、そして私たちの持つエネルギーをどう合わせるか、そしてどういう音を紡いでいき、空間隅々まで届けるか、、、毎日が勉強です。

Photo: Shogo Komatsuzaki

 

公演スケジュール

ヨーロッパ太鼓WSツアー/船橋裕一郎

皆様、いかがお過ごしでしょうか? 私はこの3週間ほど欧州螺旋ツアー班に帯同し、現地で太鼓のワークショップをしてまいりました。

Photo: Mio Teycheney-Takashiro

▲マンチェスターでのWSの様子

ツアーと並行しながら公演地ごとに行うワークショップ(WS)は、これまでなかなか実現に至りませんでしたが、現地での太鼓を通した、ひと時の交流は、我々の活動や理念をより深く知っていただける機会にもなり、大変ありがたい場となりました。

今後もツアーと並行したこのような機会を充実していけたらと思っております。

Photo: Mio Teycheney-Takashiro

▲ゲーツヘッドでのWSの様子

イギリスでは、ブライトン、マンチェスター、バーミンガム、ゲーツヘッドの4回、初めて太鼓を叩くという方ばかりという日もあれば、元気な男子中学生のみという日、現地の太鼓グループと初めての方が混合という日もあり、状況に応じた進め方をしながらその日、その時の音を楽しんでまいりました。

オーストリアではウィーン太鼓の皆様に招いて頂き、ハンガリーから参加された方々も加えた、計10名の方々との交流でした。太鼓が大好きという思いと真摯な姿勢で太鼓に向かう姿に、こちらも学ぶことが多い時間でした。

Photo: Mio Teycheney-Takashiro

デンマークのコペンハーゲンでは、いつも当地でお世話になる、(今回は公演のご主催でもあります。)ピーターさんの率いる「生動太鼓」の若いメンバーに向けたWSでした(写真上)。当たり前ですが、会うたびに皆、大人になっていきます…1時間半ノンストップでも終始、元気な彼らの吸収力には驚くばかりでした。

体験された方々は、その日のコンサートにもご来場くださり、終演後はロビーにて気さくに声をかけて頂き、本当に嬉しそうに、公演の感想を伝えてくれました。

間も無く私は帰国の途につきますが、日本の太鼓に対する興味や真摯な姿勢、そしてその土地ならではの太鼓の表現を直接感じる貴重な時間でした。ひと時でも音の一体感を共有した現地のみなさまとの再会を心から楽しみにしています。

今回、ツアーマネージャーのみおさんには、発案から実現に至るまでの様々な動きを、イギリスではTaiko Meantimeのマークさんから無償で太鼓をお借りし、WS進行では赤嶺さんに、通訳プラスアルファのユーモアある補足で終始和やかな場を作り出して頂きました。遠い異国の地で、新たなチャレンジを行う際、国内以上にハードルも多くなりますが、多くの皆様のサポートにより実現できたことを感謝いたします。

Photo: Mio Teycheney-Takashiro

▲講師・船橋(奥)と赤嶺さん(前)。バーミンガムWSの様子。

◉赤嶺さんは、鼓童の海外ツアー制作といえば!「Mr. AKAMINE」という存在でした。メンバーのこと、鼓童のことを第一に考える確固たる信念を持ち、皆の頼れる存在でしたが、新人の頃の私には、最も畏れ多い存在でもあり、正直怖かったです…。現在は、英国を拠点に鼓童の海外の活動をサポートしていただいています。今回、二人で過ごす時間も多く、色々なことをお話しすることができたのもとても幸せな時間でした。

ツアーはこの後、まだ一月以上続きます。太鼓の音色がとても心地の良い、多くの皆様に体感して頂きたい作品となっております。是非、各地の劇場に足を運んでいただけたらと思います。

ツアー班の皆さん、引き続き頑張ってね!

 

「鼓童ワン・アース・ツアー 2018 〜Evolution」ヨーロッパツアー(Kodo One Earth Tour 2018 : Evolution)

あったか刺し子教室開催!/米谷友宏

たたこう館では2月、3月の毎週土日に様々な体験教室を開催中です。2月17日は刺し子教室を開催!

Photo: Tomohiro Yonetani

藍染の生地にチクチクとカラフルな糸を縫っていきます。配色も人それぞれの個性が光ります。

Photo: Tomohiro Yonetani黙々と針を通す皆さん。細かい模様を少しずつ描いていきます。

Photo: Tomohiro Yonetani講師は鼓童文化財団スタッフの大井キヨ子です。

Photo: Tomohiro Yonetaniこの日佐渡は猛吹雪。
ですが、お茶をしながらおしゃべりしながら、午後のたたこう館にはあたたかな時間が流れていました。

Photo: Tomohiro Yonetani冬の体験企画、次回2月24日(土) は『土人形絵付け体験』です。3日前までにご予約ください。

3月も体験企画目白押し! たたこう館でお待ちしております!

続・あったかほっこりわっくわくな週末を!冬のたたこう館企画、受付中!

ほっこり料理教室開催/赤澤京

先日、たたこう館にて料理教室を開催いたしました。

Photo: Misato Akazawa

島内の参加者の皆さまとともに、佐渡の食材を使った、食べてほっとする食事を作りました。料理の名前は「野菜かみかみ・カレー風味」です。

旬の冬野菜を、サイコロのように切り、手作りのルーで味付けをします。盛り付けは、太鼓をイメージしたご飯にルーをかけて…美味しそうにできました。
Photo: Misato Akazawa
Photo: Misato Akazawaサラダは、温野菜と豆腐マヨネーズです。

Photo: Misato Akazawa

彩りも良く、目でも楽しむことができます。

野菜の味を感じることができ、食感も良く、カロリーも塩分も抑えられたメニュー。

参加者の方からは、
「普段の自分たちの食生活を見直す機会になった」
「これを食べることで、よく噛む意識を持つことができた」
とご感想をいただきました。

美味しい食事で会話も弾みます。

Photo: Misato Akazawa寒い日でしたが、心も体もほっこりした1日でした。また春に向けて、新しいメニューを開発中です。お楽しみに!

続・あったかほっこりわっくわくな週末を!冬のたたこう館企画、受付中!

大理石の教会/大塚勇渡

Photo: Hayato Otsuka

フレデリクス教会

中に入った途端に「無音」を感じました、そしてその厳かな雰囲気に心が浄化されていくのを感じました。

コペンハーゲンの街を歩く中で出会ったのは、「フレデリクス教会」。

Photo: Hayato Otsuka

フレデリクス教会

ドーム状の緑青屋根、それに大理石を使ったその白い姿が通称”マーブルチャーチ”とも呼ばれとても優雅で、うっとりしてしまう程の美しさでした。ヨーロッパは素晴らしい建築物が多いですが、人々の信仰のより所である教会は、特にこの様に歴史が深く美しいものが多くあります。このツアー中にも様々な場所で訪れており、その度に息を呑む様な感動があります。

Photo: Hayato Otsuka Photo: Hayato Otsuka

コペンハーゲン市庁舎

コペンハーゲンはデンマークの首都。政治だけでなく建築、芸術、音楽といった文化においてもデンマークの中心的存在で、その街並みも素晴らしいものでした。

Photo: Hayato Otsuka

街並み

Photo: Hayato Otsuka

ニューハウン

Photo: Hayato Otsuka

チボリ公園

Photo: Hayato Otsuka

クリスチャンズボー城

この様な場所で公演できるのはとても光栄な事です。今回も一期一会のお客様との出会いを楽しんで、頑張ります。

ツアー班みんな元気です。舞台スタッフ・加賀谷さんの誕生日でした!

Kodo One Earth Tour 2018 : Evolution
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/4406

鼓童エジプト紀行/吉田航大

Photo: Akiko Umegki

現在、日本全土が平昌五輪での日本代表選手団の活躍に熱狂しています。そんな五輪の波が来る数日前、我々も2月6日に日本を発ち、日本の代表派遣団として日の丸を背負い、エジプトのアレクサンドリア、カイロにて公演・ワークショップを行ってまいりました。

Photo: Akiko Umegki

初めての土地、初めての人々。何もかもが初めて尽くしの数日間。
着いて早々身の危険を感じることが多々あり、これからの旅路に一抹の不安がよぎることも。

Photo: Akiko Umegki

個人の主張が強すぎる国民性の為か、道路は無法地帯。クラクションの嵐。そこを平気で横断する人々。

Photo: Akiko Umegki

通訳のモロさん曰く、「一度車に引かれれば上手に横断できるようになりますよ。」だそうだ。

出会う人々は楽しい人たちばかり。日本人からしたら「なんて能天気な人たちなんだ」と思うかもしれませんが、それが人間らしい生き方なのでは、と思うことも。

劇場に入ってからも、やはり思い通りには進みませんでした。言葉が通じないというハンディキャップに戸惑いながらも、なんとかジェスチャーで伝え、心を通わせ、最終的には楽しい現場になりました。


演奏中も終始落ち着きのない感じがしましたが、楽しんで下さっていたのは間違いありません。感情をストレートにぶつけ合える・・・そんな素敵な公演だったのではないかなと思います。

今回のエジプト公演で、鼓童だけではなく日本に凄く興味を持ってくださった方がたくさんいると聞きました。本望です。

現在エジプトでは日本式の教育システムを導入したり、建設分野でも日本の企業が関わったりと(今回演奏したカイロオペラハウスも日本の建設会社が携わっている)、日本との関係性が濃厚になってきています。

これからも、この2カ国間の友好関係がより発展していくことを願う他ありません。

メンバーを省いて写真左から、
在エジプト日本国大使館・金子耕司様国際交流基金カイロ日本文化センター・川北暁史様通訳兼ツアーガイド・モロさん

メンバー全員が「いつかまた訪れたい」と口にするほど、濃厚なツアーでした。

Photo: Akiko Umegki Photo: Akiko Umegki

そんな後ろ髪を引かれる思いで佐渡へ。。。寒い。

[梅垣晶子@エジプト]エジプトツアー班、無事にカイロ公演も終わりました。大盛況でした❗️ こちらの文化大臣にもご来場いただき、沢山のTVメディアからの取材も受けました✨ これから、サーウィ・カルチャーセンターで太鼓ワークショップを行います。#鼓童 #Kodo #エジプトhttp://www.kodo.or.jp/performance/performance_solo/7307

鼓童 Kodoさんの投稿 2018年2月12日(月)

[鼓童@エジプト]エジプトツアー班、昨日アレクサンドリアでの公演を終えました!次はカイロでの公演です。エジプトの全国紙の文化面にも載りました。エジプト公演についてhttp://www.kodo.or.jp/performance/performance_solo/7307

鼓童 Kodoさんの投稿 2018年2月9日(金)

Happy Valentine’s Day/蓑輪真弥

Photo: Maya Minowa

今日は2月14日バレンタインデー。ヨーロッパツアー班はデンマークのオーフスからコペンハーゲンへ移動でした。

Photo: Maya Minowa

こっそりコツコツと準備中

いつも頼もしくて優しい鼓童の男性メンバー、そしてスタッフの方々へ日頃の感謝の想いを込めて、女性陣からささやかなプレゼントを渡しました。

Photo: Maya Minowa

男性陣の笑顔が見られて嬉しかったです。

Photo: Maya Minowa
まだまだツアー始まったばかり、、、北欧の風は冷たいですがツアーメンバーみんなで力を合わせて素敵な音を届けてきます!!

「鼓童ワン・アース・ツアー 2018 〜Evolution」ヨーロッパツアー(Kodo One Earth Tour 2018 : Evolution)

ウィーン公演/内田依利

Photo: Eri Uchida
音楽の都ウィーンでの公演を終えました。100年以上の歴史があるこんな素敵なホールでの演奏。

Photo: Eri Uchida

振動でシャンデリア落ちないか心配でしたが(笑)、なんとか無事に大盛況に終わりました。

2年前のウィーンではオフがあり、コンサートを観に行ったり街をぶらぶらしたり。

Photo: Eri Uchida

観光客ももちろん多いですが、なにより地元の方々が何を観に行っても大勢いて、芸術が生活の中にあるんだなあと実感。芸術の都ウィーンという街を誇りに思っているのが伝わってくるようでした。

Photo: Eri Uchida

Photo: Eri Uchida

普段はクラシックなどが多いと思われるウィーンのお客様には、普段聞いているであろう音量の幅を、遙かに凌駕する鼓童の演奏。コンサートホールが震えまくる演奏から、耳をすませて聞くような演奏まで。みなさんこれをどう感じてくれているのだろう。

少なくとも舞台で感じる呼吸感や、拍手からは、一音も漏らさず感じ取ろうとしてくださっているのが伝わってきました。

その国々、土地で微妙に反応が違ってくるのが、とても面白いです。また今日も、その土地の美味しいもの食べて、頑張ります!

Photo: Eri Uchida

「鼓童ワン・アース・ツアー 2018 〜Evolution」ヨーロッパツアー(Kodo One Earth Tour 2018 : Evolution)

OFFはロンドンにて/大塚勇渡

Photo: Hayato Otsuka

ピカデリーサーカス(London)

五感全てで吸収しようと思っても足りない程、イギリスでの日々は新鮮な刺激に満ち溢れています。

Photo: Hayato Otsuka

夜景(Gateshead)

Photo: Hayato Otsuka

ジョン・ライランズ図書館(Manchester)

土地特有の景色や空気感、音やモノ。
文化や歴史には計り知れないほど大きく積み上がった、人類の叡智が垣間見えます。

その素晴らしさに唖然としたり、時には心と体が共鳴したり…

Photo: Hayato Otsuka

歴史ある店(Canterbury)

Photo: Hayato Otsukaカンタベリー大聖堂(Canterbury)

イギリスでは、特に文化や芸術が好まれていると感じました。博物館や美術館も数多く、そしてその多くが寄付やチャリティーで運営されていました。

Photo: Hayato Otsukaバッキンガム宮殿(London)

また、産業革命の歴史も大切にされ、その中に先人達の技術や知恵が感じられました。知れば知るほど、「もっと知りたい」気持ちが溢れてきます。

Photo: Hayato Otsuka

タワー・ブリッジ(London)

今日はロンドンでのオフ、街を体いっぱいに感じて、持ち帰って。

「ワン・アース・ツアー」一つの地球。
自分の音や表現にどう還元して行くか、思いを消化して、次の地へ。

Photo: Ryoma Tsurumi

「鼓童ワン・アース・ツアー 2018 〜Evolution」ヨーロッパツアー(Kodo One Earth Tour 2018 : Evolution)