株式会社北前船 代表取締役社長 青木孝夫

青木孝夫

生物は秩序を守るために、生きていくために、たえず細胞を壊し続けると同時に、新たな細胞をつくり続けているといいます。

創っては壊し、創っては壊し、創造と分解を繰り返しながら、生命体として成長していくものなのだと思います。

人間社会(組織)にも同じことが言えるかもしれません。

「過去」と「未来」、「伝統」と「革新」は同時進行で創造と分解を繰り返しながら、「今」があります。

組織も、秩序を守るために、生き抜いていくために、先回りをしながら、創っては壊し、創っては壊し、たえず変化し続けていくことが重要だと思うのです。

芸の道にも終わりはありません。

「満足」とは現状維持を意味してしまいます。

あらゆることに「満足」「安心」はありえないと思っています。

本年は、初夏に鼓童代表の船橋裕一郎が『道』を、秋には住吉佑太が新作舞台『巡 -MEGURU-』をそれぞれ発表いたします。

鼓童が坂東玉三郎さんと出会って18年。そのご指導を仰ぎ、表現の幅を広げ、成長を続けている鼓童メンバーの演出構成による、新たな創造の舞台をお届けいたします。

昨年、鼓童グループはひとつの山に登りました。しかし、その頂の視界の向こうにみえた新たな頂に向かって、また次の一歩を勇気を持って踏み出したいと思います。

時々道草をして、何かに偶然出会うことも楽しみながら、パイオニア精神を持ち続け、今年も新たな頂を目指し、鼓童の「今」をお伝えしてまいります。

私は鼓童の強みは「伝統」と「革新」にあると思っています。皆様のお力添えをいただきながら、これからもこのバランスを大事にして、たえずチャレンジし続けていくグループでありたいと願っています。

本年も鼓童グループの活動にご支援を賜りますようお願いいたします。

2018年1月
株式会社北前船 代表取締役社長 青木孝夫

 


 

太鼓芸能集団「鼓童」代表 船橋裕一郎

船橋裕一郎

2018年、新たな年がスタートいたしました。昨年もまた、目まぐるしくも、充実した一年となりましたこと、改めて感謝申し上げます。

本年も欧州螺旋ツアーを皮切りに、佐渡宿根木、学校、交流、EC、様々なコラボレーション等々、多彩な活動を予定しております。国内のツアーでは、初夏に『道』を、秋からは住吉佑太演出による新作『巡』をお届けいたします。

昨年に引き続き『道』は、長い歳月をかけて継承したものを基調に構成される鼓童にとって古典ともいえる舞台です。次代に継承すべく、我々のDNAとは何なのかを問い直し「型」を抽出してまいります。

新作『巡』の舞台は、若いエネルギーから湧き出る、創造性に富んだ先鋭的な表現、「型破り」な舞台になるのではないかと思います。『道』のような継続性のある公演を脈々と続けつつ、新たな創造活動に向けた礎を確かなものにし、『巡』のような新たな表現への挑戦を続けてまいります。

また、本年の最後には、名誉団員である藤本吉利芸歴50年を記念し『たいこわらべ50年』を企画しております。芸能において、孤高の開拓者という存在は、何ものにもかえがたいものです。一方で、後進を見守り、育てることもまた大切なことであり、私達は多くの芸能からその素晴らしさを学びました。我々が毎年、多彩な活動ができることへの感謝の証と鼓童最年長、吉利さんの芸歴50年という歳月をグループ一同、そしてお客様とともに寿ぐ舞台にしていきたいと思います。

佐渡を拠点として約半世紀。太鼓を通して、人が繋がる「鼓童」の響きを、各地へと届けることができるよう日々精進いたします。

本年も皆様にとって良い年になりますよう、お祈り申し上げるとともに、変わらぬご支援とご鞭撻をお願い申し上げます。

2018年1月
太鼓芸能集団「鼓童」代表 船橋裕一郎

 


 

公益財団法人 鼓童文化財団 理事長 五十嵐実

五十嵐実

2018年、本年もよろしくお願いいたします。

昨年は、理事長に就任して初めての年でしたが、皆様に支えられ無事過ごすことができました。誠にありがとうございます。

2017年は、鼓童文化財団設立20周年、アース・セレブレーション30周年、佐渡太鼓体験交流館(たたこう館)開館10周年と財団の大切な節目が重なった年でした。

アース・セレブレーション(EC)におきましては、一昨年より、佐渡が島全体をフィールドとしたフェスティバルへと転換をはかっております。これまでECを象徴してきた城山コンサートは、港近くの会場で行う「ハーバーマーケットライブ」に形を変えましたが、おかげさまで好評を得ることができました。

また、鼓童の前身である佐渡の國鬼太鼓座設立のきっかけともなった、「日本海大学」に関する振り返りを行い、セミナーなども開催させていただきました。これらは、今後「鼓童の会」会員の皆様との交流の場作りとしても継続していきたいと思います。

そして、財団の最大の使命は鼓童を担う人材の育成にあります。募集の拡大と育成環境の整備に力を入れたいと思います。

今年度の目標としましては他に、鼓童グループの活動の中心地域である佐渡地域の振興、佐渡市との連携を積極的に行い、日本全国で大きな課題となっている地域振興に貢献したいと思っております。

さらに、本財団が中心となり開発した、介護予防・健康増進フィットネスプログラム「エクサドン」の本格的普及活動に力を注いで、社会的な課題解決の一助となるよう努力いたします。

本年におきましても様々な課題を乗り越え、一層精進いたしますので、皆様方の益々のご指導、ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。

2018年1月
公益財団法人 鼓童文化財団 理事長 五十嵐実