39期生二年次スタートしました!/三浦友恵

研修生日誌より:
雪と超風、寒波また来ています。
「当たり前の基準を上げよう」という目標。ちょっとだけ上がったと思うところは曲が始まると、“しっかりスイッチが入るようになってきた“というところです。今の基準は「曲が始まると」なので、次は「稽古が始まると」。そして一番は「1日が始まると」ですよね。それができたら『まぎれもなく最高の期』になれると思います。39期グッと上がっていけるようにがんばります。

修了式、進級を経て、1月下旬から新たに新2年生12人でのスタートとなりました。いよいよ激動の “冬期間” です。
先輩や同期との別れを経験し、自分の夢へ向かって心を新たにスタート。

今まで以上に必要になる同期とのコミュニケーション。お互いに助け合い、鼓舞し合い。楽しいことも辛いことも嬉しいことも一緒に体感することで得るものがたくさんあります。

何が何でも全力で走り抜けなければいけません。
(問答無用だ!!!!by藤本吉利)

これから2ヶ月の間に心身共に成長していきます。自分、同期、太鼓、と正面から向き合う。

この研修所で勝負の時です。

この期間を乗り越えた時、外には色とりどりの花々が咲き、お祭りがあり、佐渡に春がやってきます。厳しい期間を乗り越えた研修生へのご褒美でしょうか。

さぁまずはこの“冬期間“、精一杯やりきろう!

鼓童文化財団研修所

 

『戦慄せしめよ / Shiver』メンバーメッセージ
戦慄と律動/住吉佑太

私たち太鼓芸能集団「鼓童」は1981年のデビュー以来、世界各地を巡る中で新たな「太鼓音楽」の可能性というものを追求し、発信し続けてきました。自分たちの音楽の幅を広げるために、日本はもちろん、世界中の民族音楽を学んだり、現代音楽の作曲家の方に依頼して、鼓童のための楽曲を書いて頂いたりもしました。

(写真:岡本隆史)

民族音楽の持つ、湧き上がってくるようなエネルギー感と、アカデミックで計算され尽くした、現代音楽のもつ精巧さ。この2つをうまく織り交ぜながら、今の時代に、自分たちの音を生み出せないだろうか。

そんなことを模索しているときに、日野浩志郎氏の音楽に出会いました。

(写真:大森克己)

旋律やハーモニーではなく、あくまでリズムの持つ可能性に特化した彼の楽曲は、複雑な構造をもち、精巧な仕掛けでありながら、爆発的なエネルギーを内包していました。

アカデミックなのに、踊り狂える音楽。

リズム、律動というのは、人間のアイデンティティだ、と作曲家 伊福部昭氏は言っています。

音程や倍音に反応できる動物はいても、リズムを認識できるのは人間だけだからです。

(写真:大森克己)

リズムを追い続けてきた日野浩志郎が打ち出す楽曲と、「たたく」という本能的な行為を繰り返してきた我々鼓童の音が重なったとき、これまで辿り着けなかった、人間の根底に流るる、本能的なバイブレーションに共鳴する、新しくも根源的な音楽が生まれるに違いないと確信しています。

(写真:大森克己)

住吉佑太
(写真:岡本隆史)

越島〜地域文化に根ざした新たな音楽映像配信『戦慄せしめよ / Shiver』

越島〜地域文化に根ざした新たな音楽映像配信 『戦慄せしめよ』2月5日(金)19:00より、Vimeoほか各映像配信プラットフォームにて配信開始!

【配信概要】

越島〜地域文化に根ざした新たな音楽映像配信『戦慄せしめよ / Shiver』

『戦慄せしめよ / Shiver』メンバーメッセージ
音が生まれる場所/中込健太

北風が彼方からやってくる
波は容赦なく荒ぶる

岸壁は
自然が激しく震わせる
音で満ちていて、
大太鼓の響きを
容易く
かき消す。

豊田利晃監督は
日野浩志郎、鼓童が
生み出した
音を
畏れと
祈りが
匂い立つ
原初の佐渡に
響かせた。


寒さは
身体の自由を奪い

太鼓の
律動を止めようとしていた。

根源的な恐怖の中
「お前は何故今叩いている」と
監督は
問いつづけた。

血を流し、吠え
呻き、叩きつけながら
音の生まれる瞬間と
その場所を必死で
探しつづけた。

極寒の佐渡にて(写真:大森克己)

中込健太
(写真:岡本隆史)

越島〜地域文化に根ざした新たな音楽映像配信『戦慄せしめよ / Shiver』

越島〜地域文化に根ざした新たな音楽映像配信 『戦慄せしめよ』2月5日(金)19:00より、Vimeoほか各映像配信プラットフォームにて配信開始!

【配信概要】

越島〜地域文化に根ざした新たな音楽映像配信『戦慄せしめよ / Shiver』

 

ケンタタクユウタタク/中込健太

Photo: Kei Okano割れたシンバル拾い集めよ

タライに弦はって

お勝手行って

トマト缶をさがしてこい

寸胴なべも必要

鳴らない太鼓こしらえて、力一杯ひっぱたけ

ドラに頭をつっこみやがれ

ざまーみろ!

Photo: Kei Okano

鼓童

太鼓の童。

太鼓の悪童

健太佑太

野に出て遊べ。

Photo: Kei Okano
日が暮れたら

火焚いて、

夜まだまだまだまだまだまだ

めちゃくちゃは

今、ようやくはじまった

Photo: Kei Okano
とどまるな

もっともっと

でたらめな太鼓を

たたかねばならぬのだ。

悪ケンタより。

Photo: Kei Okano

Photo: Kei Okano

Photo: Kei Okano

Photo: Kei Okano

↓12月12日中までLIVE配信視聴可能!(チケットご購入は12月11日中まで

https://youtu.be/dWTh1fiZRSA

ケンタタクユウタタク動画まとめ

【ゆめのうつつリレー】合言葉/藤本容子

みなさま、これまでリレートークを読んでくださいまして、ありがとうございます。

佐渡で、旅先で、忙しさの中から文章を寄せてくれた鼓童の皆に感謝します。草洋介の文中にあります『チーム容子』。その実働はCD製作のひとときでありましたが、渦中で生まれた共感は、末長く生き続けることでしょう。

たくさんのご縁と協力からなる、このCD。そこにまつわるすべての出来事に感謝でいっぱいです。

今澤雨江氏(絵)、緒形昭弘氏(デジタルアート)

小木の内の澗に、船を出してくれた又七さん

制作チームの鼓童特別編成チアガールズ

CDを手にされた皆さんからは「車での移動中に楽しんでいます」というお声が多く届いています。

私も!です。

最後の曲、冬の火祭り「どんど焼きの唄」からトップに戻ると、清々しい春の風光の気配に思わず引き込まれて、エンドレスで聴いてしまいます。

どうぞお試しください。

このCDを作るにあたっての合言葉は、「佐渡の一家に一枚!」です。

45年という歳月の感謝を込めて、島の皆さんに、「これは自分たちのCDだ」と思っていただけますように、喜んでいただけますように、その願い一心で鼓童の皆、ゲストのお二人と取り組みました。



海山の自然音、祭りの現場の鬼太鼓や木遣り唄の様子、「小木大津絵」では、かつての小木町の花街の風情を思い出していただければと、あれこれ工夫してみました。CDのあちこちに、佐渡の様々な音が盛り込まれています。お楽しみください。

ブックレットでは、唄のご縁となった外海府、国仲、小木半島、前浜の皆さんとの物語りを綴らせていただきました。また、唄を通して、佐渡における鼓童の歴史も記していますので、読んでいただけたら嬉しいです。

もう一つの合言葉。

それは、
「鼓童村発CD」の実現です。

鼓童村の施設で、鼓童メンバーと音づくりをし、鼓童村の子供から大人まで、藤本吉利を始めとした演奏陣から、スタッフ、アルバイトも含めての全体参加を成就し、鼓童のスタジオで録音して、鼓童の音大工レーベルから発売する。

その夢が果たせました!

今後、同様のことが再現するかどうかは分からない、記念すべき出来事になったと思います。

個人の夢が、集団にとっても特別な意味のある現実となれたこと。なんと幸せなことでしょう。年末を迎えて、コロナ禍の厳しさが増している、そんな中だからこそ尚更に、人の繋がりの温もりを肌身に感じ、励ましの連鎖が産まれる日々となってゆきますように。

Photo: Takashi Okamoto

そんな中だからこそまた、音楽が、唄が、より一層日常に寄り添い、深く慰めを誘うものとなってゆきますように。来年が、少しでも明るい未来となりますように。その中で「〜佐渡もの語り〜ゆめのうつつ」が、皆さまのかたわらにあって、日々の慰めとなってゆきますことを願いつつ、このリレートークのページを閉じさせていただきます。

Photo: Takashi Okamoto

ありがとうございました。来年、佐渡の、日本の、世界のどこかで、みなさまと出会えたらどんなに嬉しいことでしょう。

良いお年を!

 

📀CDのご購入はこちらから↓↓

http://store.kodo.or.jp/?pid=151159628

Photo: Takashi Okamoto