0onレーベルより新譜デジタルリリース!/住吉佑太

皆さん、寒い日が続いておりますが、お元気ですか?今日から年末の締めくくり、文京シビックホールでの連続公演ですね!

そんな中なんですが、私、住吉佑太が主催する0onレーベルより新譜をデジタルリリースしたのでご報告です!

危うく2023年リリースゼロとなるところでした…笑
本当のゼロ音にならなくてよかったです。

bandcamp内でのみ試聴、購入可能です。
https://0on-tapes.bandcamp.com/

ぜひ!お楽しみください!

住吉佑太、完全宅録ソロアルバム第二弾!

篠笛、マリンバ、アナログドラムマシンの3つによって織り成される
新感覚ポリリズムミニマル。

気持ちの良いアタック感と、拍節が混在する果てしない周期感。

それらを縫うように奏でられる篠笛の旋律。
全5曲収録。デジタルリリースのみ。

佐渡島に向かう船の上、船べりから海を覗き込んだ。
船体が海を切り裂いて、生み出される波紋。
連続性の中に、規則性とランダム性が同居する。
1つ1つのシンプルな繰り返しが何層にも重なって、様々な波紋を作り出す。
そういう音世界を表現してみたいと思った。

「鼓童撰集Ⅱ」発売決定!/住吉佑太

昨年から始まった鼓童撰集シリーズですが、今年もお約束通り、鼓童撰集Ⅱを発売いたします!

今年1年を彩る、旬な楽曲たちを中心に選曲した、全6曲入りのミニアルバムとなっております。

「いのちもやして」のオープニング曲でもある「ルビコン」(作曲/池永レオ遼太郎)

2019年のECで生まれ、ここまで様々な公演を経てアップデートされ続けてきた「nat.」(作曲/前田順康)

今年、還暦を迎える齊藤栄一が2006年に作曲した「喋々喃々」
音源化されていなかったこちらの楽曲を、この度リアレンジしまして、「喋々難々」として記念収録!

Photo: Chie Yamawaki

2023春の宿根木公演で披露された新曲「yellow」(作曲/平田裕貴)
オリジナルキャストの山口幹文の笛も収録されています。

そして、翔走2023でも演奏される「貝殻節」
こちらは40年ほど前に、安達元彦さんが編曲してくださった六重唱ver. を、
藤本吉利、藤本容子、阿部好江、三枝晴太、山脇千栄、中谷憧による6人で収録。

最後は、翔走2023のアンコール曲でもある「祝」(作曲/住吉佑太)で、元気よく締めくくる、そんな充実した内容となっております!

ぜひ、お買い求めくださいませ!

 


「鼓童撰集Ⅱ」 ご購入はこちら↓

https://store.kodo.or.jp/?pid=177600577

祭音ツアーはじまります/中込健太

三宅島芸能同志会との、短いツアーが始まります!八戸、横浜、入間、栃木さくら市お近くの方はぜひいらしてください!

毎回、新曲も生み出しながら、
進化を続けてきている同志会さんとのコラボです!ぜひぜひお越しくださいませ!

研修所同期の津村和宏さんとの二人の演目も春に作りました。

何度かの公演を経て練り込まれてきました。息がバッチリ感覚は本当にかけがえのない友だなあと感じました。

出会ってから約20年にして
こんな形でツアーをできる様になるなんて、、、

想像もつかなかったですがお互いに積み重ねてきた時間と音が、今の表現となっていることが面白いです。

お互い還暦にライブするまで続けたいですね!

伝統を受け継ぎつつ、かざらない今の自分達で表現しつづけている、ぶったたきの祭典を是非目撃してください!

 

 

ツアースケジュール

2023年10月27日(金)鼓童出演「祭音 – MATSURINE 2023 – 」(青森県八戸市)

2023年11月1日(水)鼓童出演「祭音 – MATSURINE 2023 – 」(神奈川県横浜市)

2023年11月4日(土)鼓童出演「祭音 – MATSURINE 2023 – 」(埼玉県入間市)

2023年11月5日(日)鼓童出演「太鼓フェスティバル2023」(栃木県さくら市)

太鼓の学校マスタークラス『大太鼓』2024/見留知弘

皆様こんにちは!
太鼓芸能集団鼓童 特任団員の見留知弘です。
今年の1月から3月に行いましたオンライン講座「太鼓の学校マスタークラス『大太鼓』」が、
2024年の1月から3月の期間で、
第2回目を開催することとなりました!!


講座の進行内容は、4つのフェーズに分かれており、
[フェーズ1]は、伏せ打ちを基礎として行い、
[フェーズ2]ではその応用として大太鼓へと移行し、
さらに[フェーズ3]、[フェーズ4]へと進む中で、
構え方、身体使い、決まり手(フレーズ)を覚えて、
一つの形へと作り上げる内容となっています。


太鼓には色々な演奏方法や流派、美学や考え方がある中で、
鼓童が培ってきた奏法を一つのスタイルとして、知識や刺激を得ていただくこと、
そして私たちも受講される皆さんとの対話から、
新たな気付きをいただきながら、
オンラインならではのコミュニケーションを通じて、
お互いに向上していける機会をお届けできることと思っています。

 


講座の受講の際には、音の問題や、ネットの環境などもあることで、
実際に太鼓を打てる環境でご参加いただかなくても大丈夫です。
レッスンでは、お部屋でマットやクッションをなどを使って、各自の工夫でご参加ください。
一方で講座と講座の間でお出しした課題に対しては、実際に太鼓を叩いた動画を送っていただき、
それに対して私からフィードバックとアドバイスを行います。

 


今年の「アースセレブレーション」には、受講者の方々が佐渡に来島され、
これまで画面を通しての繋がりだけだったのが、実際にお目にかかることができました。
さらには実際に太鼓を使った個別指導も実現するなど、
この講座からの広がりに大きな喜びを感じました。

受講については、太鼓の演奏経験者という条件はありますが、
日本語から英語の通訳もありますので、
国籍、地域や言語を問わず、
オンラインというツールを使って、
世界に太鼓の輪を広げてみませんか?

今回は2024年1月から開始し、全8回で完結する講座です。
11月18日(土)には、
オンラインの説明会も行います!
皆様のご参加、お待ち申し上げております!

鼓童 太鼓の学校|見留知弘の「大太鼓」マスタークラス 2024

鼓童×三宅島芸能同志会/住吉佑太

すごすぎる打撃と対峙すると、笑えてくることがある。
そして、それをも上回る、とんでもない打撃を体感したとき、なぜか涙が出てくることを私は知っている。

先日、久々に舞台袖で泣いた。

Photo: Yone

三宅島芸能同志会の皆さんと共演した「成田太鼓祭 『成田山千年夜舞台』」。

太鼓好きのお客様はもちろん、太鼓打ちも集結する場である。
晴れていれば夜舞台での演奏だったが、今年は生憎の雨。
急遽、体育館での演奏となったが、客席の空気感は、太鼓祭りならではの、期待と熱気に包まれていた。

同志会の皆さんとは、これまでも何度も共演することはあったが、今年は初の試みで、鼓童と同志会による祭音ツアーを予定している。

両者が順番に曲を演奏するだけではなく、もっと深く密接なコラボレーションができないかと、いろいろと試行錯誤を重ねながら、新曲もいくつか作った。

今年のツアーのテーマ曲として書いた「海流」というオープニング曲は、成田太鼓祭りが初披露。

鼓童アンサンブルと、同志会の打ち込みを融合したかった。

鼓舞されるようなメロディーと、同志会の皆さんが、何億回と打ち込んできたグルーヴが混ざり合って、海流のような力強いうねりを生み出す、そんな曲になった。

 

「海流」に続いて、2曲目は見留知弘と、同志会代表の明男さんによる「祭音」。

明るく、楽しげなリズムの中に、確実に積み重ねられてきた、お二人の太鼓打ちとしての生き様が見え隠れする。

3曲目に「さすらひ」を挟んで、4曲目は「祭宴」。

2018年の「巡」のときに、三宅をモチーフにした新曲が作れないかと、中込健太が中心となって作曲した。
打ち込みからのソロまわし。康暉、啓、一誠と、順番に魂を繋いで、最後は知弘さん。

今まで聞いたことのない唸り声と、とてつもない音量の打音。
沸き立つような興奮と、それを抑え込むような殺気が拮抗して、会場は一瞬で張り詰める緊張感に包まれる。

曲が終わると、堰を切ったような拍手と熱気が押し寄せてくる。
それはアース・セレブレーションをゆうに超える熱気だった。

そんな熱気の中、鼓童と入れ替わって、同志会の皆さんが舞台に出ていく。
たぎる覚悟とその立ち姿に、また押し潰されそうな静寂が訪れる。

切り裂くような締太鼓の音から木遣りが始まり、それぞれの打ち込みへと繋がっていく。
たった3回の表打ち。

その3回で全てを出し切るような、後先をまったく考慮していない捨て身の一撃。
足の指先からバチ先まで、まさに全身全霊の打ち込み。
歪んだ顔から漏れ出す声と共に、とてつもない打撃音が飛んでくる。

すごすぎて笑えてくる。
それが4人分重なったとき、気付いたら泣いていた。

声をかけずにはいられなかった。
皆、舞台袖から大声を出して声を枯らした。

それはお客様も同じだったように思う。
舞台が終わったあと、今までに聞いたことがないほどの声援と掛け声を浴びた。
とんでもないものが生まれたという実感があった。

「そこにほんまの打ち込みがあったら、舞台美術も照明もいらんなと思った」
と、浅野昭利さんから嬉しいご感想をいただいた。

舞台芸術としての太鼓の可能性を模索する私たちにとって、ついつい演出に凝りすぎてしまうこともあるが、今一度、足腰を鍛え直し、何が一番大切なのかを考えるきっかけになった。

同志会の皆さんとの公演は、これからも続いていく。
その度に、足腰を鍛え直して臨む。
あのとてつもない打撃音が、私たちの目を覚ましてくれる。

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次の公演は5月24日(水)
稲城市立 i プラザホールでの公演です。

健太・佑太と、津村和宏さん、秀紀さん、春快さんの5人での公演となります。
いろんな角度から三宅を見つめ直し、形は違えど、打ち込むというシンプルな行為の中にある共通項を、感じていただけるような作品になっています。
ぜひ、劇場に足をお運びください!