鼓童ブログ Kodo Blog

鼓童グループ集合!


2017年1月17日 鼓童村稽古場にて

本日、鼓童グループメンバーが稽古場に揃いました!
本年もよろしくお願いいたします。


鼓童村の餅つき/川村真悟


鼓童村の餅つき

Photo: Shingo Kawamura
冬休み明けの鼓童村ではご覧の通りの大雪に見舞われておりますが、皆元気にやっております。そんな中、今日は鼓童村恒例行事の餅つきが行われました。

Photo: Shingo Kawamura

若手を中心についた美味しい餅を皆でにぎやかに頂きました。これで今年一年も頑張れそうです。
Photo: Shingo KawamuraPhoto: Shingo Kawamura

いつも鼓童を応援して下さっている皆様、本年もどうぞ宜しくお願い致します。


先行抽選販売好評につき追加公演決定!!「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ」


先行抽選販売好評につき追加公演決定!!
「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ」

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日本を代表する二組のアーティストが交わり、これまでにない新しいステージを

東京オリンピック・パラリンピックに向けて、スポーツのみならず、文化面においても気運を盛り上げ、日本文化の魅力や素晴らしさを国内外へ向けて発信するNHKが、その一環として「This is NIPPON プレミアムシアター」を開催。これは日本を代表する多種多様なコンテンツに様々な演出を加えることで、その魅力を最大限に引き出し、NHKの放送などを通じて国内はもちろん、海外に向けて発信していくものです。

今回は、「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ」と題し、歌声合成ソフトウェアとして誕生し、今やバーチャル・シンガーとして世界へ人気を広げている初音ミクと、世界中に和太鼓の魅力を伝える鼓童との初のコラボレーションを実現。日本が誇る伝統文化と世界を魅了するデジタルなステージ演出の融合によって、新風を巻き起こします。

Photo: Takashi Okamoto

初音ミクは、日本初公開の楽曲も含め、人気の楽曲の数々を披露。また、太鼓の魅力あふれる鼓童の楽曲に初音ミクが参加するなど、日本を代表する二組のアーティストが交わり、これまでにない新しいステージを繰り広げます。

また、本プログラムは東京2020公認プログラムとして実施していきます。

特設サイト:http://kodo-miku.com
鼓童サイト内:http://www.kodo.or.jp/news/20170304miku_ja.html

This is NIPPON プレミアムシアター 初音ミク × 鼓童 スペシャルライブ

■2017年3月4日(土)、3月5日(日)東京都渋谷区 NHKホール
3月4日(土)19:00開演
3月5日(日)13:00開演、19:00開演【追加公演】
※開場は開演の60分前

■料金:S席6,900円 / A席5,900円 / B席4,900円(税込、前売・当日共)
※ご観覧者には全員に本ライブ限定の特製オリジナルペンライトを差し上げます。特製オリジナルペンライトは、イベント当日に会場にてお引き換えいたします。チケット購入時に発券される「ペンライト引換券」を必ず会場にご持参ください。

■客席について 全席指定、1歳以上のお子様より有料となります。

■発売日・プレイガイド

一般発売:2017年1月14日(土)10:00〜 チケットぴあ
< インターネット・携帯電話 >http://w.pia.jp/t/kodo-miku/
< 音声応答電話予約 > Tel. 0570-02-9999【要Pコード:316-825】無休 ※メンテナンス時間を除く
< チケットぴあ各店舗 > 営業時間 店舗により異なる 「チケットぴあ」店舗検索はこちら
< セブン-イレブン店頭 > マルチコピー機/【要Pコード:316-825】無休 ※毎週火・水2:30~5:30を除く
< サークルK・サンクス店頭 > Kステーション/【要Pコード:316-825】5:30~翌2:30

■お問い合わせ
ハローダイアル Tel. 03-5777-8600(8:00〜22:00無休)

初音ミク

mikuクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」です。大勢のクリエイターが「初音ミク」で音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなりました。「キャラクター」としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっています。2016年は、全国5都市を巡る日本ツアーを皮切りに、北米3か国10都市でのライブツアーや約4年ぶりの台湾公演を実施。12月には、上海と北京での中国大陸ツアーが予定されており、国際的な活動をしています。
公式サイト : http://piapro.net/


若手、始動。/池永レオ遼太郎


若手、始動。

皆様、改めまして、新年あけましておめでとうございます。

Photo: Erika Ueda
僕達若手は少し早めの集合をし、4日から合宿稽古を行なっています。

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

一度初心を思い出そう。

そう思い、企画した今回の合宿。三宅、屋台囃子などといった昔からの演目を大先輩の指導をうけながら稽古に励んでいます。

Photo: Erika Ueda

そして、新しい道もどんどん切り開いていこう。それぞれが色々なアイディアや曲を持ち寄り、音作りにも臨んでいます。

Photo: Erika Ueda

自分たちしかいない鼓童村。色々な発見や気づきがある毎日です。一日中音作りの出来る環境に恵まれている僕達は幸せだなぁ、と皆改めて感じています。

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

2017年、若手のさらなる飛躍にご期待ください!

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【鼓童の稽古場】1月4日、若手メンバーが稽古場に集まり打初めました。冬休み中ですが朝から晩まで太鼓三昧。写真は6日の「三宅」基礎稽古の様子、指導は見留知弘です。心地よい太鼓の振動が鼓童村に響いています!

鼓童 Kodoさんの投稿 2017年1月6日


新年明けましておめでとうございます


新年明けましておめでとうございます

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto
新しい年が素晴らしい一年になりますよう皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます!


鼓童仕事納め


鼓童は昨日27日、早めの仕事納めとなりました。

鼓童創立35周年の2016年は、世界各地でたくさんの方々と出逢い、新たな表現の可能性に挑み、次の時代への飛翔に向けて大きな手応えを掴むことのできた一年でした。

来る2017年も、皆様の心の奥深くに届く舞台をお届けしてまいります。

どうぞ引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

Photo: Taro Nishita

鼓童村食堂にて

【鼓童@文京・千穐楽】「螺旋」打ち納めました!東京では5日間8000人を超えるお客様にお届けしました。沢山のアンコールと温かい拍手を有難うございました!

Photo: Takashi Okamoto

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月25日

【鼓童@文京】メリークリスマス!本日25日螺旋千穐楽!お待ちしております。

12月25日14時 文京シビックホール(当日券13時より)
http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月24日

【鼓童@文京】年末といえば、文京・鼓童!年内は本日24日、25日のあと2回公演です。坂東玉三郎氏演出の「螺旋」お見逃しなく!

12月24、25日14時 文京シビックホール(当日券13時より)
http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html

Photo: Takashi Okamoto

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月23日

【鼓童@文京】本日も沢山のお客様にお越しいただきました、有難うございました。年内は24日、25日のあと2回公演です。年末といえば、文京・鼓童!

12月24、25日14時 文京シビックホール(当日券13時より)
http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html
イヴもクリスマスもお待ちしております!

Photo: Takashi Okamoto

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月23日


アメリカの旅/住吉佑太


アメリカの旅

今年も残りわずかとなりました。寒暖差の激しい日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。先日、スタッフの河本がブログに書きましたように、11月の26日から12月の20日まで、アメリカを旅しておりました。

【鼓童ブログ】ロサンゼルスで太鼓三昧!/河本唯

Photo: Kim Nakashima

On Ensemble の皆さん、渡辺薫さん、Fumi Tanakadateさんと住吉佑太(Photo: Kim Nakashima)

ロサンゼルスに始まり、サンディエゴ、ラスベガス、シカゴ、ニューヨークと各地を巡り、ワークショップやコンサートを行いました。

先々ではいろんな方々と出会いました。太鼓や音楽をされている方や、そうでない方とも。それぞれのコミュニティの仲間にいれて頂いて、様々な形での交流がありました。あるときは観光をしながら。お酒を飲みながら。セッションをしながら… 各地で本当にお世話になりました。

Photo: Kim Nakashima

ロサンゼルスにて On Ensemble の皆さん、渡辺薫さん、Fumi Tanakadateさんと共演(Photo: Kim Nakashima)

どこで何をしたかということを書き始めると、とてつもなく長い文章になってしまうので…(笑)この旅を通して、何を感じたか、どんな学びがあったかを少し掻い摘んで書きたいと思います。

「1人」でどこまでできるか試したい!そんな思いもあって、この旅を計画しました。今まで甘えてた部分、音楽的なことも、語学的なことも(笑)全部しっかり向き合って、武者修行のような旅にしたいと思って出発しました。

Photo: George Hirose

ニューヨーク、ShapeshifterにてKaoru Watanabe’s Néo の皆さんと(Photo: George Hirose)

みんなで出している音ではなく、自分が出している音がすべて。それは物理的に自分だけ、ということでもあるし、自分の出している音に責任を持ってセッションに参加するということでもあります。それはジャムセッションに限らず、太鼓のアンサンブルやワークショップであっても「鼓童」ではなく、その中の「住吉佑太」としてその場に臨んでみたい。

Photo: George HirosePhoto: George Hirose

今回の旅では、即興で何かを演奏する機会がたくさんありました。「自分の出している音が相手を刺激している!」そんな感覚を改めて覚えました。それは鼓童の中でも絶対ないといけない感覚だなとも思いました。

同じ舞台上で刺激しあえる感覚。
その心地よさと、そこに至るまでの緊張感。
どう展開していこうか、どういう流れにしたいか。
しかも自分だけではなく、いろんなミュージシャンがいる中で、自分はどういう音が出せるか。どういう音を出したいか。
言葉ではなく音で会話していく感覚。(英語での会話も危ういというのに 笑)
次はこうしよう!ここでブレイクをいれよう!
そのやりとりが音楽になって、大きな流れを作っていく。

そんな感覚はとても自分にとって、とても新鮮で大きな学びでした。

Photo: Kim NakashimaPhoto: Kim Nakashima

各地でのワークショップも、とても刺激的なものでした。なるだけ通訳して頂かなくても伝えられるように!という心意気だけは…(笑)前にも書きましたが、ワークショップにおいては背伸びもできなければ、カッコつけることもできません。伝わるのは等身大の自分が、普段どんなことを大切にしていて、日々何を思っているか。舞台と同じくらい、毎回学びがたくさんありました。日本人とはまた違った視点からの質問が飛び交います。とても鋭角的な質問から、広義なものまで。こんな気持ちや理論が自分の中にあったんだ!と、気付かせて頂くことも多々ありました。

Photo: Yui Kawamoto

まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、いろんなことがありすぎて、ちょっとまだうまくまとめられていません…また少しずつ自分の中に沈殿してきたら、どんどん発信していきたいと思っています。

各地で出会った皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。またお会い出来る日を楽しみにしています!

では、よいお年を!

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「カデン」文京公演ロビーで発売中!


最新アルバム「カデン」絶賛発売中!

Photo: Erika Ueda

鼓童の最新アルバム「カデン」が東京公演会場(文京シビックホール)にて発売をスタートしました!劇場にお越しの皆様、ロビーの販売コーナーにお立ち寄りくださいね!2017年カレンダーもご好評いただいております。

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チラシPDF

*鼓童オンラインストアでは12月26日(月)17時まで大変お得な全商品送料無料キャンペーンをおこなっております。この機会にぜひお買い求めください!(太鼓等、受注生産は除きます)

▼「九界」試聴

【「カデン」ご注文はこちら】鼓童オンラインストア
http://www.kodo.or.jp/store/15_1561.html

そのほか商品も送料無料!鼓童オンラインストア
http://www.kodo.or.jp/store/index.html

カデン ディスコグラフィー
http://www.kodo.or.jp/discography/od018_ja.html

【螺旋@文京】本日23日は公演3日目!ただいま楽器のチューニングやアップをしています。14時開演、ご来場お待ちしております。

http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html
(当日券は13時より発売です)

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月22日

【螺旋@文京】今日22日は公演2日目!メンバーアップ中です。14時開演、ご来場お待ちしております。

http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月21日

【鼓童@文京】本日、文京シビックホールでの「螺旋」公演2日目です。昨日は俳優の田中要次さんが来てくださいました!

文京シビックホールでの公演は25日まで(当日券13時より)
http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月21日

【チケット先行販売!】坂東玉三郎×鼓童特別公演 幽玄
文京公演 会場限定チケット先行販売のお知らせ

2017年5月Bunkamuraオーチャードホールで行われる公演チケットを一般発売に先駆けて明日12/21からの文京公演ご来場の皆様に先行…

鼓童 Kodoさんの投稿 2016年12月19日


最新アルバム「カデン」本日発売!


最新アルバム「カデン」本日発売!

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鼓童の最新アルバム「カデン」がついに発売されました! あらたな舞台空間の様な音世界をぜひお楽しみください。鼓童公演会場、オンラインストア、たたこう館(佐渡市)にてお求めいただけます。

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チラシPDF

*鼓童オンラインストアでは12月26日(月)17時まで大変お得な全商品送料無料キャンペーンをおこなっております。この機会にぜひお買い求めください!(太鼓等、受注生産は除きます)

▼「九界」試聴

【「カデン」ご注文はこちら】鼓童オンラインストア
http://www.kodo.or.jp/store/15_1561.html

そのほか商品も送料無料!鼓童オンラインストア
http://www.kodo.or.jp/store/index.html

カデン ディスコグラフィー
http://www.kodo.or.jp/discography/od018_ja.html


弾け続ける「玉三郎・鼓童」 ─鼓童と玉三郎の十六年─/文・伊達なつめ


弾け続ける「玉三郎・鼓童」
─鼓童と玉三郎の十六年─

文●伊達なつめ

ー鼓童創立35周年記念コンサートパンフレットより

Photo: Takashi Okamoto

玉三郎と鼓童の出会いは16年前。青木代表から鼓童との共演の申し出を受け、まずは演出という形でかかわることを引き受けた玉三郎は、機会を見つけては佐渡の稽古場を訪れ、グループの体制やメンバーひとりひとりの個性を把握しながら、約2年後に『ワン・アース・ツアー スペシャル』(’03)を創り上げた。

Photo: Takashi Okamoto

鼓童のダイナミックな打法に、繊細で柔和な表現力が加わった舞台は好評を博し、続く’06年の鼓童結成25周年には、ついに青木の念願だった両者の共演『アマテラス』が実現。

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’09年には、佐渡の稽古場で自主稽古するメンバーたちの姿を見て玉三郎が思いついたという、小編成でスタイリッシュな演出の『打男 DADAN』が評判となるなど、玉三郎は着実に、鼓童のポテンシャルを引き出していった。

’12年、その手腕に鼓童のさらなる進化を託されて、玉三郎が芸術監督に就任( ※2012年より4年間)。演出家として作品単位で芸術的クオリティの責任を負うだけでなく、鼓童という集団を基盤から整備し、方向性を定めて総体的にプロフェッショナルとして向上させていく立場をも担うこととなった。こうして、本格的な玉三郎による新体制がスタートした。

Photo: Takashi Okamoto

食事等の体調管理や稽古場の空調といった環境面まで、実際の玉三郎の指導は多岐に及ぶが、舞台表現の姿勢においてもっとも強く表れているのは、「演奏技術の向上」と「自由な発想」による、バリエーションの広がりだ。たとえば前者については、就任時にこう語っている。

「技術がなければニュアンスを出すことはできないので、芸術監督になることが決まってから、太い撥を持つ前に、細いドラムスティックで太鼓を叩くことを取り入れました。太い撥で叩いていると、太鼓の面に撥が触れている時間が長くなるけれど、細いスティックだと、一瞬、面に触れることで強い音が出たり、叩いた弾みを利用して叩くことができる。面に長くいるのと一瞬しかいないのとの音色の違いを、打ち手には自分でわかるようになってほしかったですし、実際に細い撥で大きい太鼓を叩くと、最初は違和感があっても、そのうちどんどん音が出るようになって、太い撥がいらなくなるほどになるんです。打ち方のバリエーションもグッと増えるのですよ」

その成果がいかほどかは、本日の舞台に響く音色を耳にすれば、説明不要だと思う。

Photo: Takashi Okamoto

後者の「自由な発想」を求める点においては、撥を鈴に替えてみたり、北米を中心に練習用の太鼓として代替的に使われていることが多い自動車のタイヤを、敢えて持ち出したり、奏法も構造も似て非なる西洋のドラムについて基礎から学び、和太鼓奏者のプロにしかできない、独自のソロ演奏に昇華させたり……。あらゆる常識や固定観念から解き放たれた、遊び心と自由な精神を、何よりも尊ぶ。それが幅広く斬新な表現の開拓につながっているわけだけれど、玉三郎の意識の根底には、柔軟であるべき鼓童が、必要以上にスタイルを硬直化させたり、権威付けを行おうとする傾向への危惧があった。

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「それまでの鼓童には、『大太鼓は神聖なものだから滅多に打ってはいけない』といった雰囲気ができ上がっていたんです。鼓童が誕生して、たかだか数十年しか経っていないというのにね。僕はそんなことぜんぜん気にする必要はないと思うから、『(大太鼓を)縦じゃなく横向きにしましょう』と躊躇せず言いましたし、年功序列もなくしました。『伝統が』とか、『先代が』とかいう話は、まだ若い鼓童では言わないでほしい、という気持ちですね」

伝統や様式、権威の功罪というものを、身をもって知る歌舞伎俳優だけに、説得力は抜群。これは内側からは是正しづらい硬直状態を、玉三郎という外からの刺激で打開してもらえれば、という青木代表の思惑とも一致する。

Photo: Takashi Okamoto

敢えて「伝統」になりかけていた鼓童のスタイルに執着しないことを選択した玉三郎は、鼓童のトレードマークとしてファンにもメンバーにも親しまれてきた鉢巻きと半纏の衣装を用いず、汗まみれ・力まかせの荒削りな演奏スタイルも封印。短い曲が多かったレパートリーを見直し、20分前後の長尺の新曲を次々に発表して、鑑賞する側へも意識の変革を促した。素朴で力強い太鼓打ちによる祝祭空間から、一編のドラマのように緩急と緊張感に満ちた芸術的世界へ。劇的な変化を遂げた主軸の「ワン・アース・ツアー」シリーズは、玉三郎の美意識に共鳴する観客には熱烈に歓迎され、往年の鼓童のスタイルを愛する観客には、少なからずショックを与えた。

第1弾の’12年初演『伝説』では、喧しいほどの賛否両論の嵐が起こり、「変革には痛みを伴う」ことを実感した気がした。それでも、『神秘』(’13)、『永遠』(’14)、『混沌』(’15)と、回を重ねるごとに、演じ手側にも受け手側にも戸惑いが消え、現在は新しい鼓童の世界を、積極的に享受する土壌が調いつつあるようだ。

Photo: Takashi Okamoto

周到な準備期間を設けて稽古に励み、自由度と完成度の高い、攻めの姿勢を貫く玉三郎・鼓童。まだまだ弾け続けて、世界のショービジネスの先頭に立って欲しいと思う。

ー鼓童創立35周年記念コンサートパンフレットより

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「螺旋」公演紹介
http://www.kodo.or.jp/news/20160900oet_ja.html

12月17日、18日 大阪公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20161217-18a_ja.html

12月21日〜25日 東京・文京公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html


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