鼓童村の食卓(5月)/高津万理

〜鼓童村の食卓より〜

Photo: Erika Ueda

今年の冬は寒かったですね。寒いと新陳代謝が落ち、脂肪や老廃物が溜まりがちです。植物も冬の間、土の中でじっと暖かくなるのを待っています。春野菜が出回る頃になると、人の身体も目覚める季節です。春野菜にはそんな身体をデトックスする効果があります。

Photo: Erika Ueda<ニラ・メニュー>
・ごはん

・豚ニラ玉(写真)
  鼓童村で収穫したニラをつかっています。にらの強いにおいは「アリシン」という成分で、体内の殺菌や血液をさらさらにする効果があります。
・冷や奴じゃこ乗せ
・大根と打ち豆のみそ汁

<あさつき・メニュー>
・ごはん

・いかの香味ダレ
  ゆでたイカに、鼓童村のあさつきを使ったピリ辛のタレをかけけました。あさつきにはビタミンが多く含まれており、身体に活力を与えてくれます。
・ひじき煮
・わかめとあさつきのみそ汁

山菜には苦みがありますが、この苦みが血液をきれいにしたり、消化機能を強化します。これから暑くなりますが、この時期に野菜をたっぷり食べて元気で丈夫な身体を作りましょう。

鼓童の献立係: 高津万理

鼓童村近くの集落の方から、大きなブリを2匹いただきました! 住居棟メンバーで捌いて美味しく頂きました。

5月5日軽井沢にて開催!「Concert for KIDS〜0才からの鼓童〜」/渡辺ちひろ

5月5日の”Concert for KIDS”に向けて稽古真っ只中です!!!
族や大太鼓、P.P.Cなど1時間の中身は盛り沢山。

Photo: Takashi Okamoto

私たちが打つ太鼓の音。笛の音。鳴り物の音。

全部が全部、0才の子供にとっては初めて聴く音の種類かもしれない。

その子にとっての”初めて”をお届けすることは、いつも以上にドキドキと緊張を感じる。

Photo: Maiko Miyagawa

一時間という公演時間は、子供達にとって物凄く長いはず。

どうしたら飽きずに楽しんでもらえるかな・・・と

稽古中は目の前に沢山の子供たちを想像している。

Photo: Takashi Okamoto

終演後、子供たちの記憶や心に
何かが残ってくれたら良いなと思いながら。。

今持ってる私たちのパワーを全開にしてお届けできるよう!
残りわずかの佐渡での稽古、沢山の力を溜めて頑張ります。

2018年5月、6月「Concert for KIDS〜0才からの鼓童〜」(長野県、神奈川県)

 

軽井沢公演出演:齊藤栄一地代純鶴見龍馬渡辺健吾三浦友恵前田順康三枝晴太渡辺ちひろ

 

鼓童の音のはじまり/内田依利

研修生新一年生を迎え、17人で新たなスタートを切った柿野浦研修所。今年の初日はバチ作りと研ぎでした。

Photo: Eri Uchida

見留知弘指導の元、何故自分でバチを作るかから、材の選び方、削り方の工程1つ1つを丁寧に教えてもらいます。教えてもらっていることは、見留が自ら身体を動かして試し、おそらく失敗もし、蓄積されてきた知恵の宝が詰まっています。

「バチを作るのは自分の音を作ること」

研ぎを教えてくださった地元の大工さんも、
「道具が切れると、仕事もキレる」
改めて自分にとっても耳が痛い言葉です。

Photo: Eri Uchida

いくらわかりやすく教えられても、1日でできるようなことではありません。
これからどんどん忙しくなる研修生活の中で、どれだけ自分で時間を作って、言われていることを身体で覚えていけるか。

Photos: Eri Uchida 研修所で学ぶ根っこの部分。物事の大本、本質。
どれだけ世界に行こうが、華やかなことをしようが、忘れてはいけないことだと思いました。

 

欧州 Evolution ツアー千秋楽!/高城テシュネみお

9週間に及ぶ欧州Evolutionツアーの千秋楽をロシアのモスクワで無事迎えることができました。

Photo: Mio Teycheney-Takashiro

2,500名を超す大勢のお客様に「ブラボー」のお声がけを頂きながらツアーを締めくくることができ、大変幸せでした。ヨーロッパ各地で公演にお越しくださった皆様ありがとうございました! また2年後にお会いしましょう!

制作スタッフ:高城テシュネみお

 

ツアーメンバーは、
石塚充中込健太内田依利蓑輪真弥小松崎正吾住吉佑太地代純鶴見龍馬渡辺健吾池永レオ遼太郎大塚勇渡三浦友恵木村佑太平田裕貴渡辺ちひろ

ヴォイス・サークル/梅垣晶子

佐渡でも鶯の声が鳴り響くようになった今日この頃、深浦学舎で藤本容子さんによる、研修生のための
ヴォイス・サークルが行われ、参加させていただきました。

Photo: Akiko Umegaki

室内での発声練習のみならず、小春日和の青空の下、広い校庭では、自分が心地よいと感じる場所を選んで歌うワーク。森に響く自分の声、周りの声、鳥のさえずりや土を踏みしめる足からの感覚、近くに歩み寄ることにより、それらが、どう折り重なり、聞こえるかを感じます。

そして何より、外で大きな声で歌うってとっても気持ちがいいんです!

Photo: Akiko Umegaki Photo: Akiko Umegaki

また、好きな楽器を選んで、歌にそれぞれのリズムを合わせて、みんなで曲を完成させていったりもしました♪(特別ゲスト:宿直の草洋介

Photo: Akiko Umegaki

2日目の夜は、研修生お手製のトビウオのつみれ鍋。「写真を撮るよ〜。」と言ったら、みんなトビウオの真似をしてくれました。お鍋に入った大根は研修所産、ポン酢も手作りです。

食後は、甘酒を飲みながら、ひとりひとり好きな歌を歌い、お互いを褒め出すワーク。成長した研修生を見て、思わず泣きそうになってしまいました。

3日間で、小木おけさや木曽節などの日本の民謡を始め、アイヌ歌謡、ガーナ、パプアニューギニア、ニュージーランドの曲、そして容子さんが作詞・作曲した歌も歌いました。

Photo: Akiko Umegaki

もちろん、苦手な歌い回しのお稽古もみっちり行います。

Photo: Akiko Umegaki

タケは、逆立ちして小木おけさを歌うことに挑戦し、自分の壁を超えたようです。

Photo: Akiko Umegaki

最後は、仲間一人一人のために歌うワークです。なかなか照れます。

Photo: Akiko Umegaki

容子さんから、歌だけではなく、容子さんたちが作ってきた鼓童の歴史や繋がりも教えていただきました。

歌が苦手とか下手とかは関係なくて、ヴォイス=声、歌、言葉というひとりひとりが持っている楽器でもって、仲間とまあるく輪になって繋がる気持ちの良い時間。そして、容子さんの大きな愛に包まれた時間でした。

最後に、研修生から『ようこさん LOVE』のオムレツ❤

Photo: Akiko Umegaki

鼓童文化財団研修所

旅ルミネ meets 佐渡島/上之山博文

Photo: Hirofumi Uenoyama

3月23日(金)、24日(土)の2日間、ルミネさんの新たなプロジェクト「旅ルミネ」がルミネゼロで開催され、鼓童からも出演とブース展示で参加させていただきました。旅ルミネは魅力溢れる日本の地域とのステキな出会いをつなぐプロジェクトで、その第一弾がなんと佐渡島 !

ルミネさんがプロデュースされた空間は魅力ある佐渡の人たち、お客様の笑顔と相まって、オシャレでステキな場が広がっていました。

そんな中、宮﨑正美と阿部好江2人の久しぶりな(?)タッグによる「夏の佐渡のおまつり『アース・セレブレーションの楽しみ方』トーク&ミニパフォーマンス」が開催されました。

Photo: Hirofumi Uenoyama

ところ狭しとなった会場内の練り歩きによる登場・ミニパフォーマンスの後、鼓童のこと、佐渡に暮らす魅力、そしてECの楽しみ方と最新情報など2人のクロストークで盛り上がりました。

Photo: Minako Goto

最後はめでたく「大黒さん」の唄で締めくくり、鼓童ブースではお客様と交流も。

2日間でルミネさんも予想を超える約3,000名の来場者だったとのこと。何と言っても佐渡でもなかなか集まることの無い人気あるお店、佐渡の方が一堂に会す場は、私たちもワクワクするほど楽しい2日間でした。

Photo: Hirofumi Uenoyama

さて、佐渡へ、鼓童へ ! ゴールデンウィークの鼓童佐渡宿根木公演、4月22日の「巡」特別公開リハーサル、そして8月のアース・セレブレーションへと、どうぞ皆様、お待ちしています !

2018年4月28日(土)〜5月5日(土・祝)
「鼓童 佐渡宿根木公演」(新潟県佐渡市)

2018年4月22日(日)「巡 -MEGURU-」
特別公開リハーサル (観覧モニター)受付中!

2018年8月17日(金)〜19日(日)
アース・セレブレーション2018(新潟県佐渡市)

交流公演とワン・アース・ツアーと/平田裕貴

Photo: Yuki Hirata

只今「ワン・アース・ツアー」でヨーロッパ各国を巡っています。

昨年一年間の僕は「交流公演」ツアーで、
小中学校や高校をまわって演奏していました。

そして今回、初めての「ワン・アース・ツアー」。

そこにあったのはあの時と同じ感覚。

Photo: Mayumi Hirata

リハーサル後、開場を待つホールは
演奏者のエネルギーで満ちている。

開場して、そこにお客様が様々なエネルギーを
持ってやってくる。

そのエネルギーに満ちた空間で
僕たちは音を鳴らす。

演奏者が投げたエネルギーのボールを、
お客様は拍手や歓声で投げ返してくれる。

それを受けて、さらに僕たちが
次のボールを投げる。

Photo: Mayumi Hirata

舞台と客席とのキャッチボールの繰り返し。

あれっ、これって、
体育館で子どもたちと感じていた、
あの感じと同じ…!

Photo: Takashi Okamoto

ワン・アース・ツアーと、交流公演。

2000人の大劇場と、学校の体育館。

スタイリッシュな白い衣装と、
馴染みの濃紺の半纏。

チケットを買って劇場に
足を運んでくださるお客様と、

なんだかよくわからないけど
突然やって来た太鼓のお兄さんお姉さんたちの
演奏を観る児童・生徒の皆さん。

かっこよくライティングされる舞台上と、
数台の照明があてられるだけの
シンプルな体育館。

Photo: Mayumi Hirata / Takashi Okamoto

パッとみた感じ、いろいろな違いがある
それぞれの空間。

でもそこにあるのは、私たち演奏者と
観てくださるお客様の
エネルギーのキャッチボールの繰り返し。

それが渦巻いて、さらに大きな大きなエネルギーが
生まれる、あの感じ。
そこには違いも、特別なことも何もない。

どんなスタイルの舞台でも変わらないものを
大切にして、今日も音を鳴らします。

鼓童交流学校公演のご依頼フォーム

ご依頼|鼓童の交流学校公演

学校のほか、劇場での交流公演もあります!
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/8426

交流公演(一般向け劇場公演)スケジュール

只今ツアー中!

 

巻き寿司教室開催/赤澤京

Photo: Misato AkazawaPhoto: Misato Akazawa

佐渡のお祭りでは欠かせ、巻き寿司教室を開催いたしました。講師は羽茂(はもち)の中川キヨエさんです。まず最初は酢飯を作るところから始まりました。炊きたてのご飯の香りと合わせ酢の香りでお腹が減ります。

Photo: Misato Akazawa

 

続いてお寿司のメインとなる模様をつくります。巻き寿司は切った断面がお花や動物の顔など種類も豊富で、作った人の技術が光る一品です。今回は、バラの花と梅の花を教えていただきました。

Photo: Misato Akazawa

どちらも最初は難しく考えてしまいましたが、先生に教わった手順通り進めていくと、簡単にきれいなお花の模様ができました。最後は全員で美味しく頂きました。美味しいお寿司を食べながら、話にも花が咲きます。

これから秋にかけて佐渡でも各地でお祭りがあります。今までは集落の方から頂くことが多かったですが、次は私も巻き寿司でおもてなしをしたいと思います。

そしていよいよ次回が最終回!
次回の料理教室は、笹団子づくりです。
美味しくできるよう、頑張ります !

https://www.kodo.or.jp/info/news_foundation/8465

4月1日 一度は自分で作ってみたい…「笹団子」
■時間:10:00〜12:00(2時間)
■料金:1500円

<お申し込み>

■お申し込み・お問い合わせ:佐渡太鼓体験交流館(たたこう館)
Tel. 0259-86-2320 Fax. 0259-86-2385
Email: info@sadotaiken.jp
※すべての体験において、小学生以下の方は大人同伴でのご参加をお願いいたします。
■申込締切:ものづくり体験・料理教室は(材料準備のため)1週間前までにご予約ください。太鼓体験は予約不要です。
■会場住所:〒952-0611 新潟県佐渡市小木金田新田150-3
■会場ウェブサイト:http://www.sadotaiken.jp
チラシはこちらより、ダウンロード可能です。

出張!たたこう館!/米谷友宏

3月8日から13日まで、佐渡を飛び出し新潟市、阿賀野市で出張ワークショップ(WS)を行いました。
6日間で計10回のWS。ちいさな子どもからおじいちゃんおばあちゃん、知的障害をもった方など、様々な方に太鼓を体験していただきました。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

「せーのっ!」ドン!!!

WSはこの音から始まり、この音で終わります。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様 写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

感情を表に出すのが苦手な方。

普段は楽器の音が苦手な子ども。

太鼓を前にすると、全員が無心になって太鼓を叩いていました。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

年齢も性別も何もかも違う人たちが奏でる音。

はじめはバラバラな太鼓の音。

でも何故か楽しい。

太鼓を使った様々なゲームをする内に、

一人一人が目を合わせ、心を開き通わせ、

最後には一つの音を奏でていました。

写真:米谷友宏

聴く観るだけではない、自分が打つ太鼓。

この6日間で太鼓の持つ「人と人をつなぐ力」を改めて感じました。

太鼓を通じて多くの人が心一つになれるよう

太鼓の楽しさを広めていきたいと思います。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

「せーのっ!」ドン!!!

一期一笑/大塚勇渡

Photo: Hayato OtsukaPhoto: Hayato Otsuka

公演前日、タリンでの休日。中世の街並みがそのまま残るとても可愛い街。

Photo: Ryoma Tsurumi

凝ったディテールが各所に見られました。
レストランでも、細やかな気遣いが。

Photo: Ryoma Tsurumi

身も心もお腹いっぱいです。
公演も、たくさんのお客さんに喜んで頂けました。

Photo: Hayato Otsuka

スイスでの連続公演から、今回のエストニアでの公演を経て、フィンランドへ向かう今日、旅は本当に一期一会だと痛感している所です。

Photo: Mio Takashiro

古くからお世話になっているエージェントの方を始めとして、
多くの素晴らしいサポーターの方々と共に公演が出来ている事、

熱狂的な反応で歓迎して下さるお客様、
劇場の持ってる空気と歴史、
国の土地柄と時代背景、
演奏者と太鼓、
そして紡ぎ出される音色。

Photo: Hayato Otsuka

まずここで息をしてる事も、
当たり前な事は何一つなく、
舞台にはその場限りでしか出会えない、
キラキラした化学反応が生まれます。

時には必然性を感じる事さえもありますが、
どの舞台にも必ず新鮮さと驚きがあります。

Photo: Mayumi Hirata

だからこそ、一瞬の価値を噛み締めて、
その時間をこれからも感じていきたいです。

そして、それはそこにいる
みんなが笑顔になれる時間でもあります。

全て、一期一会。
この感覚と気持ちをずっと大切に。
Photo: Ryoma Tsurumi