物語の風景/衣裳・三好沙也加
大太鼓への入口が ”特殊” だったもので/大塚勇渡インタビュー
鼓童の舞台で『三宅』を打つのが夢でした/米山水木インタビュー
『巡』には故郷の風景も描かれていると思います/山脇千栄インタビュー
チャッパ職人さんのもとへ/平田裕貴
鼓童の舞台で使用しているチャッパは、素材や厚さ、形状、リングなど、細部にわたり職人さんと試行錯誤しながら作り上げた鼓童オリジナルの仕様になっています。
先日、そのチャッパを作ってくださっている職人さんを訪ねてまいりました。
工場に入ると早速、チャッパ製造の真っ最中。
まるくて平らな金属のプレートが、職人さんの手作業によって、1枚1枚大切にチャッパの姿に加工されていきます。
加工には「ヘラ絞り」といって、金属板を回転させながら、“へら“と呼ばれる道具を押し当てて成形していく技術を用います。板厚にムラを出さず、一定に加工できるのが特徴です。
成形した後は場所を移して、研磨工場へ。ここで綺麗に磨かれ、金属の棒から削り出した つなぎめの無いリングを装着して、鼓童の舞台へ、皆様の元へと渡ります。
職人さんたちと直接お会いして感じたのは「熱意」。
いいものを作る。今の自分にできる最高の仕事をする。
より良いものを作るために、どう工夫できるか。もっとよくできる。
私たち演奏者が舞台をつくるとき、太鼓に向かうときと同じ熱意やエネルギーを感じました。
「私も “一生懸命” 作ります」
そう言って私たちを見送ってくれた職人さん。
職人さんたちに負けないように、私たちも“一生懸命“いい音を鳴らそうと誓ったチャッパ工場見学でした。
鼓童オンラインストア|チャッパ 5寸(直径 約15cm)
http://store.kodo.or.jp/?pid=127942726
若手の繊細さと僕らの強い身体で、より豊かな表現を/石塚充インタビュー
住吉佑太弱冠26歳、念願の演出家デビュー!/演出・住吉佑太インタビュー
鼓童のサウンドメーカー2人による、「巡」アレンジ!
たいこわらべ50年/船橋裕一郎
いかがお過ごしでしょうか。
すでに皆さまにはお知らせしておりますが、本年の鼓童公演の締めくくりは、鼓童名誉団員である藤本吉利の太鼓歴五十周年記念公演『たいこわらべ50年』となります。
先日の稽古では、いつもながらに全身全霊で後輩にその姿を見せてくれました。
『面にあらわれ、背にあふる』
50年の積み重ねが、この言葉を体現していると改めて感じます。
藤本吉利、そして鼓童が長年にわたりご指導をいただいている岩崎鬼剣舞保存会、また藤本の太鼓歴の原点である故里の和知太鼓保存会、両団体の皆さまとの共演はじめ、鼓童も総力をあげての舞台となります。
私自身も今から楽しみです。
文京シビックホールでは、最新作の『巡 -MEGURU-』公演を前日まで行っております。
是非併せてご覧いただき、鼓童の奥行きと幅を感じていただけたら幸いです。
<年頭挨拶文より>
芸能において、孤高の開拓者という存在は、何ものにもかえがたいものです。一方で、後進を見守り、育てることもまた大切なことであり、私達は多くの芸能からそして先輩から、その素晴らしさを学びました。我々が毎年、多彩な活動ができることへの感謝のしるしとして、そして五十年という歳月をグループ一同、そしてお客様とともに寿ぐ舞台をお届けいたします。
2018年12月24日(月・振休)
たいこわらべ50年 〜藤本吉利太鼓歴50周年記念公演
(東京都文京区)
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/8534