[研修生]島内交流公演/宮﨑正美

Photo: Masami Miyazaki

2月佐渡中等教育学校にて

今年の研修生2年生は、2年生になりたての2月、佐渡中等教育学校での公演に臨み、その後、様々な経験を積んで、9月は金井中学校、佐渡保育専門学校、10月は南佐渡中学校での島内交流公演を行いました。

Photo: Masami Miyazaki

9月佐渡保育専門学校にて
研修生2年生が作曲した曲に合わせて踊りだす子どもたち(併設する子育て支援センター利用者の皆さん)

9月28日には佐渡特別支援学校にて、研修生1、2年生合同で「ふれあいコンサート」も行いました。

研修生が人前で太鼓を叩く機会は限られています。

何のために自分は太鼓を叩くのか、太鼓を叩いて何を伝えたいのか、自分とはそもそも何ぞや、と自分に問いかける良い機会でもあります。

 

Photo: Masami Miyazaki

自分と向き合い、得意なこと、苦手なことを再認識し、同期の仲間と良い舞台を作るために自分に何ができるのか、ひとりひとりが精一杯考えます。

お互いぶつかりながら、協力し合いながらここまで研修を行ってきた2年生。
来年1月には結果発表です。

Photo: Masami Miyazaki

佐渡特別支援学校では、2年生が進行役でワークショップに挑戦。太鼓やシェイカーを使って、みんなで一緒に音を出して楽しむワークショップの内容を考えました。

この先どのような人生が待っているかは誰にもわかりませんが、太鼓を叩く意味を考えに考え抜いて、同期のみんなと試行錯誤しながら舞台を作ったこの日々は決して無駄にはなりません。

研修生活も残りわずか。
悔いの残らぬよう全力で叩け!

齊藤栄一曰く「誰もがどこのポジションでもできるように」稽古のたびに、MCや太鼓を叩くポジションが変わる。

体育館に楽器を搬入するところから、しっかり考えて動きます。

今年度最後は南佐渡中学校
公演修了後、3年生に向けて、「どうして研修所へ来たのか」「今、現在の思い」をひとりひとり語りました。

お礼にと、迫力満点のよさこいソーランを見せてもらいました。
研修生も元気をもらった様子

佐渡特別支援学校での公演終了後、生徒さん手作りケーキをいただきました。
見よ!この嬉しそうな顔!

 

 

研修所紹介ムービー

ある日の #鼓童研修所今日は集落の消防訓練、そして、、、日常=稽古!東京新聞に取り上げられました✨一心不乱「鼓童」佐渡合宿 体験入門記 http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2018111802000188.html

鼓童 Kodoさんの投稿 2018年11月18日日曜日

ある日の #鼓童研修所 その2今日は稽古前に、脱穀作業です!鼓童メンバーみんな、この音が懐かしい〜元研修生の皆さん、足踏脱穀機、唐箕(とうみ)まだ使ってますよ。今年も、、、この作業、やってますよ!いい音です。11月18日の東京新聞に取り上げられました✨一心不乱「鼓童」佐渡合宿 体験入門記 http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2018111802000188.html

鼓童 Kodoさんの投稿 2018年11月18日日曜日

鼓童文化財団研修所

[研修生]伊藤多喜雄さん稽古を終えて/阿部好江

Photo: Eri Uchida

11月中旬、民謡歌手の伊藤多喜雄さんのご指導のもと、集中稽古期間がありました。

研修所に来るまで、ほとんど民謡を唄うことのなかった若者達。
そんな彼らに対しても、妥協はありません。

Photo: Eri Uchida

体当たりの稽古、感じる稽古、盗む稽古、そして挑戦、、そのような言葉が当てはまるでしょうか。

Photo: Eri Uchida

また唄の背景を学び、多喜雄さんの生の唄を体感することで、
彼ら自身に活気が湧いてくるのが見えたように感じました。

Photo: Eri Uchida

綺麗に歌わなくていい、それぞれが違っていい、迷っていい、泣いてもいい、、
多喜雄さんの想いはそれぞれに響いていました。

Photo: Eri Uchida

Photo: Eri Uchida

彼らの研修所生活は、もちろん唄だけではありません。太鼓や農作業、食事、全てが生活です。
だからこそ、背景は違えど今の彼らにも歌えるはずだと思っています。

Photo: Eri Uchida

伊藤多喜雄さんに心より感謝をこめて〜

来年もご指導お願いいたします。

Photo: Eri Uchida

鼓童文化財団研修所

稽古場より「たいこわらべ50年」/船橋裕一郎

今年も残すところ3週間となりました。鼓童は今年も多種多様な公演を日本各地、世界各地で行うことができました。改めて感謝申し上げます。

さて、いよいよ藤本吉利芸歴50周年記念公演「たいこわらべ50年」も間近に迫ってまいりました。昨日は巡公演班もツアーの最中に一時帰島し、全員揃っての稽古となりました。

吉利さんの突然始まる熱血指導や容子さんとの絶妙な掛け合いに、稽古場は熱く、暖かい空気に満ちていました。

ここに岩崎鬼剣舞の皆様、和知太鼓保存会の皆様にもご出演していただけます。
もちろん鼓童もほぼ総出演いたします。
当日は見所もお楽しみもさらに盛りだくさんな2時間。
私自身もいまからとても楽しみにしています!

そして吉利さんパワーをチャージした「巡」ツアー班も再び出発いたしました。日々進化する舞台は、若さとやる気に満ち、未来とさらなる可能性を感じることができます。

50年の積み重ねが醸し出す舞台そしてそれを受け継ごうとする若い世代の舞台、是非どちらも会場で体感して頂けたら幸いです。

ヤサエー節@鼓童村藤本吉利の太鼓歴50周年お祝い「たいこわらべ」に来てくださいね!2018年12月24日(月・振休)たいこわらべ50年 〜藤本吉利太鼓歴50周年記念公演(東京都文京区)https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/8534#藤本吉利 #鼓童 #kodo #唄⭐️前日まで開催の「巡」文京公演も合わせてお楽しみくださいね!↓鼓童「巡 -MEGURU-」2018年12月19日(水)〜23日(日・祝)東京都文京区https://www.kodo.or.jp/sche/8021都内では12/15調布公演、12/16福生公演、もございます! #kodomeguru

鼓童 Kodoさんの投稿 2018年10月4日木曜日

https://www.facebook.com/KodoHeartbeatJp/videos/2220309744879180/

たいこわらべ50年 〜藤本吉利太鼓歴50周年記念公演(東京都文京区)

旅/渡辺健吾

Photo: Takashi Okamoto

鼓童のメンバーになって4年。今までの自分を振り返ると自分のことで精一杯になっていた4年間でした。

Photo: Takashi Okamoto

今どんな場所にいて、どんな人達が観に来て下さっているのか。

頭では分かっていたつもりでも、本当は分かってなかったんだと思います。

いろんな土地を訪れて出会う人達、文化、景色、街の音…

Photo: Takashi Okamoto

その時その時の空気を身体で感じてそれを通して自分の音を表現していく事が、太鼓を持って旅をしている自分達にとって、とても大事な事だなと思います。

 

鼓童村の食卓(2018年11月)/高津万理

〜鼓童村の食卓より〜

冬が駆け足で近づいて来ました、佐渡の紅葉もそろそろ終わり。

今週末には雪の予報がでたり、、と長くて寒い冬がやってきます。

朝晩の気温差で体調を崩しやすいこの季節、積極的に乳酸菌を取り入れて腸内環境を整えよう!

ということで、今日のメニューは

Photo: Mari Takatsu

・焼き魚(さんま)
さんまは青魚の代表です。青魚の油には、コレステロールを下げる作用があります。

・乳酸菌UP汁
豆乳、キムチ、味噌が入っています。キムチには植物性の乳酸菌が含まれていて、整腸作用があります。また、辛味成分のカプサイシンの効果で代謝が上がり、脂肪を分解してくれます。

・さつまいものサラダ
ドレッシングにヨーグルトを使っています。ヨーグルトは善玉菌の働きを活発にして、便秘予防が期待できます。くるみも入っていて、食感も楽しめます。

Photo: Mari Takatsu

鼓童の献立係: 高津万理

鼓童オリジナル楽器「韻-Hibiki-」/鼓童オンラインストア(&健太メッセージ)

いつもご利用いただきありがとうございます。鼓童オンラインストアです。

ただいま全国各地を巡演中の「巡-MEGURU-」公演。

その公演の中で何度も目にするのが、鼓童オリジナル楽器「韻-Hibiki-」。

低音の音色がベースやソロ演奏などに幅広く活用できる太鼓です。

今回こちらの太鼓について「巡-MEGURU-」公演出演メンバーの中込健太が熱い想いを語ってくれました!

中込健太より

韻の魅力はもちろんその豊かな低音です。

私はこの太鼓を叩く事が多いのでなんというか、相棒のような、一緒にふざけあえる仲のいい友達みたいな存在ですね!かわいい頼りになるやつです。

鼓童の様々な楽曲を支える欠かせない太鼓です。一見ソロをとる太鼓脇にいる事が多い太鼓ですが曲のグルーヴを生み出すとても大事な役割を担っています。

今回、巡公演では
嬉しいことにこの韻がかなり使われています。こんなに韻の様々なノリやユニークなビートが楽しめる公演は珍しいんじゃないかなと個人的には思っています。

単体でビートを出すこともできますし
太鼓セットの一つとして組み込まれて使われている事もあります。

そういった意味でも、ただベースを担うという役割だけではなくて、この響きを生かす楽曲や、奏法はこれからどんどん新しく生まれていくんだろうなと感じています。

夏のアース・セレブレーションには電子桶太鼓に対抗した原始桶太鼓として韻のドンツンのノリを基本に、ガラクタや、割れたシンバルを加えてみんなを踊らすハチャメチャサウンドを生み出してみたりしました。

太鼓と遊びながら韻の可能性を面白がって広げていきたいですね!

「韻-Hibiki-」についてのお問い合わせはこちらからどうぞ!
http://store.kodo.or.jp/?pid=129329794

また「巡-MEGURU-」オリジナルグッズも公演会場、またオンラインストアにて販売しております。
お気軽にお問い合わせください。
http://store.kodo.or.jp/

三宅/中込健太

「大太鼓」はもちろん思い入れが強いけど

「三宅」もまた自分にとって大事な太鼓だなと改めて思いました。

Photo: Erica Ueda

新人の頃なんとかツアーについて舞台に上がるきっかけをもらったのは「三宅」という演目だったし、他の稽古全然しないで三宅ばっかり叩いてて他の曲に全然入れない時期もあった。

三宅のソロをやる中で自分を爆発させる、野生化させる事に目覚めたのかもしれない。

(見留)知弘さんや(小田)洋介さんがこの演目を通じてなんもできない新人の自分を目覚めさせた。

Photo: Erica Ueda

挫折感を味わって、なんもできないとき、研修生同期で三宅島芸能同志会のカズが『一緒に三宅叩こうぜ』と誘ってくれて、津村さん一家にお世話になり叩きまくる中で自分が再生していった。

彼らの炸裂する音にまた目を覚まされた。

身体の調子が悪い時は「三宅」叩いてると治る。

Photo: Erica Ueda

何かがはじまろうとしているときには「三宅」を叩く機会がどこからともなくやってくる。

佑太が新しく、演出をすることになり、一緒にやろうと言ってくれたとき、その演出のなかで「三宅」をまた新たにアレンジして叩いてほしいと頼まれ今回「祭宴」というタイトルで自分たちなりの三宅を作った。

Photo: Takashi Okamoto

これまでふりかえれば太鼓が自分を鍛えあげ、導いてきた。

Photo: Takashi Okamoto

今回新たな気持ちで巡という作品に向かっていますが

また「三宅」が、自分の肉体と精神を侵食しはじめています。

Photo: Heday Masuda

Photos: Takashi Okamoto, Heday Masuda, Erika Ueda


中込健太

Kenta Nakagome

2004年研修所入所、2007年よりメンバーとして活動。舞台では主に太鼓を担当。「大太鼓」や「屋台囃子」など力強い太鼓を得意とし、パワフルでエネルギー漲る演奏が魅力。心優しく、幅広いお客様に慕われている正統派の太鼓打ち。2015年「アース・セレブレーション」ではイラストレーターの黒田征太郎氏、ドラマーの中村達也氏とライブペインティング「炎」を開催、2016年「鼓童村コンサート」の演出を務めた。
2017年、「道」「交流公演」「初音ミク×鼓童スペシャルライブ」出演。「アース・セレブレーション」でBRAHMAN、梶原徹也氏、EIJI SUZUKI氏と共演。「幽玄」「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」で玉三郎氏と共演。2018年「Evolution」ヨーロッパツアー参加。若手メンバー指導にも力を注ぎ、作曲も行う。

中込健太プロフィール
https://www.kodo.or.jp/meguru/member/kenta

僕らも巡る!/鶴見龍馬

新作舞台「巡 -MEGURU-」の全国ツアーが始まりましたね!

近い先輩が演出をしている舞台なので全国の皆さんにどのように受け取られるのか僕もとても興味があります!

そんな中僕は今、交流公演班として学校での芸術鑑賞を中心とした公演を行なっております。

学校での公演は劇場での公演と違うところが多くあります。舞台と客席という線引きも体育館ではあまりなく空気感を作ってくれるような照明もありません。

そして何より劇場と違うのは、見ているのは興味を持って、お金を払って見にきてくださったお客様ではなく、授業の一部として鑑賞をする多感な子ども達だという事です。

僕はこの学校で行う公演には様々な意味があると思っています。日本伝統の和太鼓という楽器を今の子ども達に知ってもらう事。

Photo: Takashi Okamoto

好きなものと本気で向き合ってそれを仕事にしている人達の姿を見てもらいそこから自分の将来を考える一つのきっかけにしてもらう事。

そして何より僕達「鼓童」を1人でも多くの人に知ってもらう事!

インターネットで興味のある事は何でも知る事が出来るようになった現代ですが、逆に興味を持たない情報については調べなければ情報が入ってこないというデメリットもあると思います。またテレビやパソコンで何でも見聞き出来てしまうのでそれで満足してしまいがちです。

演技、演奏、インターネットでの買い物だって、何でもそうだと思いますが、画面越しに見るのと生で見るのは感じ方が全然違います。

特に和太鼓はそうだと僕は思っています。どんなに凄いサラウンドシステムを用意しても生の太鼓の身体に響くあの音を、あの感覚を再現するのは無理だと思います。

だからこそ僕達が足を運び「鼓童ってなに? 和太鼓ってお祭り?」と思っている子ども達に直接見てもらい、生の音を聞いてもらう、その事に大きな意味があると思います!

そして演奏を聞いた子ども達が和太鼓や僕達に興味をもってくれたら本当に嬉しいです。

僕達は常により良い舞台、演奏を考え挑戦しています。

しかしどんなに良いものが出来ても、どんなに悪いものが出来ても、興味をもって見てくださる方々がいなければそれが良いのか悪いのかも分かりません。


なので、1人でも多くの人に興味をもって見ていただくために、僕達はこれからも全国を巡り、演奏を続けていきます!

皆さんもぜひ鼓童の舞台を見に来てくださいね。その時しか味わえない空気を楽しんでください。ご意見、ご感想もお待ちしております!

よっしゃーー!! 頑張るどーーー!!!

交流学校公演とは
https://www.kodo.or.jp/performance_schoool

僕とアメリカ/小野田太陽(準メンバー)

Photo: Yui Kamiya

アメリカ太鼓界は今年で50周年。その始まりはパイオニアである田中誠一先生が1968年に立ち上げたサンフランシスコ太鼓道場です。

Photo: Yui Kamiya

僕はそこで8歳から太鼓を習い始めました。太鼓を学んで行く中でアメリカ太鼓界の様々な先駆者に繋がっていきました。そんな方々の後押しもあり22歳の時、鼓童の研修所に入るべく試験を受ける決意をしました。

アメリカを飛び出て3年目となり、この度は鼓童の準団員として11月10日、11日に開催されたサンフランシスコ太鼓道場50周年コンサートに参加させて頂きました。各地で田中先生とゆかりのあるパフォーマーの方々含めゲスト盛りだくさんの、なんと4時間半のコンサートでした。

Photo: Yui Kamiya

なんといっても、フィナーレに大太鼓のソロ回しをする曲があるのですが、回せど回せど演奏者の想い溢れて伸びていった結果、45分を超える大曲となっていました。

コンサートの他には、鼓童がお世話になっているサンノゼ太鼓、KASAの皆様と交流いたしました。

Photo: Yui Kamiya

3年ぶりに地元で太鼓を打つのはとても緊張しました。成長したところを見せなきゃ、と思いリハーサルで気合いを入れすぎて偏頭痛を起こしたりもしました…でも本番は落ち着いて等身大の自分を見せられたのではないかと思います。

Photo: Yui Kamiya

終演後、お世話になった方々から熱いエールと優しいハグを沢山もらって帰ってきました。メンバー選考まであと数ヶ月。みんなにもらった元気で、もう一踏ん張り。アメリカツアーでまた笑顔で会えるのを楽しみに頑張ります。

Photo: Yui Kamiya
2018年11月10日(土)、11日(日)小野田太陽ゲスト出演「50th Anniversary International Taiko Festival」(アメリカ、カリフォルニア州 サンマテオ市)
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_solo/15711