初めての北米 tour/米山水木

私は鼓童のメンバーになってから、1、2、3月は今までずっと佐渡にいて小編成での出演&稽古の日々を過ごしていました。

しかし今回は初めての海外 tour!!

緊張とワクワクの中、日本を出発しました。

Photo: Takashi Okamoto

tour のスタートは、ラスベガスから始まりました。とても、明るい街で賑やかな世界でした。

 

私が小編成で行った今までの海外は、「バリ島」「ロシア(ウランウデ)」「エジプト」と、人生の中でなかなか経験できないような事が多く…、なので逆にラスベガスとかは、「夢の国!」「映画の世界!」みたいな感覚でした。

Photo: Takashi Okamotoアメリカの空気をとても感じる、tourスタートで私の旅は始まりました。

そして、ここまで13公演終えました。

Photo: Takashi Okamoto

今回の「螺旋」は、私は初めて参加する作品で佐渡での稽古では、メンバー同士出来上がってあったまっている空気感の中に、入っていく不安や緊張がありました。

しかし、今はその不安や緊張が「喜び」や「感謝」に変わってきています。

Photo: Takashi Okamoto

私達は、「太鼓の音」をお客様に届け、伝え旅をしています。私達が、打ち込んでいる姿を見てお客様が感動してくださいます。

私は、見に来てくださるお客様一人一人に常に今の「米山水木の音」を届けています。それには、技術も精神も両方必要でそして、舞台に立ってお客様とひとつになれるか…。

Photo: Takashi Okamoto

まだ、私の中でも分からないことが沢山あり日々舞台に立ちながら、自分を磨き続けていきたいです。この、北米 tour にきてこの気持ちは強く感じました。去年は、「道」「巡」とやってきて自分の中でも色々な葛藤がありました。

2019年は「螺旋」からスタートしましたが、この1年の私がとても楽しみです!!

残りのtourも、頑張ります!!

Photo: Takashi Okamoto

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
アメリカ、ミシガン州 ミッドランド

2019.02.26(火) アメリカ、ミシガン州 ミッドランド Midland Center for the Arts

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


OK!!/木村佑太

開演前、入念にチェックを行います。
置き位置はもちろん、バチの確認、太鼓のチューニング etc…
全て状態が整った時に僕たちは「プリセットOK」と言います。

Photo: Yuta Kimura

僕が鼓童に入っていいなって思ったことの一つに、太鼓をとてもとても大切に扱うこと。

太鼓の革の状態に気を使うのはもちろん、開演前には拭いてあげて綺麗な状態で舞台に臨みます。

Photo: Yuta Kimura
ある先輩に「起こりうる全ての事態を想定して準備をしなさい」と言われたことがあります。

どんな地域でも、どんな会場でも、どんなお客さんにも今、自分が出来る最大限の演奏をするために開演前のチェックを怠りません。

Photo: Yuta Kimura

北米ツアーはまだ沢山の地域に行きます。

毎公演、僕たちの想いが音に乗ってお客さんに届きますように
「プリセットOK!!」

Photo: Yuki Hirata

 


 

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
アメリカ、ミネソタ州 ロチェスター

2019.02.22(金) アメリカ、ミネソタ州 ロチェスター Mayo Civic Center – Presentation Hall

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


 

アメリカの太鼓少年たちと/平田裕貴

Photo: Takashi Okamoto

アメリカで生まれ育ち、太鼓に励む少年3人と出会った。
彼らは16歳。
小学生の時に現地の太鼓グループで太鼓と出会い、大好きになり、今も続けているという。

アメリカで太鼓を打つ彼らは、
日本からやってきた太鼓打ちを前に、興味津々。

いつ、どんなきっかけで太鼓始めたの?
どんな稽古するの?
曲作ったりする?
フリスビーと太鼓の身体づかいって似てると思わない?(フリスビーもやっている少年談)

Photo: Yui Kamiya交流会の様子

1時間半ほど話したほとんどは、彼らからの質問攻めであった。

その中で、僕からこんな質問をしてみた。
『太鼓のどんなところが好き?』
すると1人が即答した。

『僕たちの太鼓の音でお客さんたちが笑顔になったり、喜んだりしてくれる。
それってすっごく素敵じゃない?
すごく嬉しい。
あと、身体に伝わってくる振動が好き!』

それに続いて
『なにより、太鼓打ってる時間が楽しいから!』
3人口を揃えて言った。

嬉しそうに話す彼らのキラキラした目は、
太鼓打ちみんなが持っている原点、
大切な気持ちを僕に再認識させてくれた。
『太鼓って、楽しいね!』って。

Photo: Koji Miyagiボルダーでのワークショップの様子

日本から遠く離れたところでも響いている、太鼓の魅力。
全然違う境遇の中で、同じ太鼓の魅力に取りつかれた世界の太鼓打ち。
みんな太鼓が大好きで、どうしようもない。

Photo: Yui Kamiya交流会にて

全世界で広がる太鼓の輪、
もっともっと、つないで、響かせていこう。

Photo: Takashi Okamoto

 

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


マーティン誕生日/三浦友恵

Happy Birthday マーティン!

肌寒い日々が続いている北米ツアー班はロサンゼルスへやってきました!

リトルTokyoにて久しぶりの日本食を食べたり、お買い物をしたり、それぞれ楽しく過ごしています。

Photo: Koji Miyagi

Walt Disney Concert Hall 音出しタイム

ロサンゼルスの「Walt Disney Concert Hall」での演奏でした。そして、この日は私たちのツアーには欠かせないテクニカルディレクター マーティンの誕生日です。(海外ツアーではバレンタインデー前の恒例行事となりました‼︎)

Photo: Yui Kawamoto

マーティンと鼓童は2007年から一緒に海外ツアーのお仕事をしています。テクニカルディレクターとして、現地スタッフさんを指揮したり照明オペレーターをしたり、私たちの舞台で必要不可欠な存在です。

マーティン誕生日サプライズを担当したのは鼓童メンバーの一誠。一週間前くらいからサプライズを考え、スタッフに相談しながらサプライズ本番を迎えました。

Photo: Yui Kawamoto

サプライズ担当の一誠。一生懸命、英語でセリフを覚えています。

リハーサル最後に「『夕闇』のリハーサルをやり直しさせて下さい」この言葉を合図に、裏ではマーティンの大好きなイチゴがたくさん乗ったケーキが準備され、必死にロウソクに火を灯す制作スタッフ。(今回特別にロウソクの許可をいただきました)

Photo: Yui Kawamoto

舞台ではリハーサルは終わりと思い楽屋に帰りそうなマーティンをマネージャーが必死に止めてマーティンにやり直しを伝え、メンバーは急いで舞台上のセットチェンジ。マーティンが『夕闇』の照明に変え、いよいよサプライズスタート‼︎

(▼『夕闇』聴きたい方はこちら)

いつもは舞台の上下から笛が登場するところを上手から笛、下手からロウソクの火が付いたケーキが登場。『夕闇』の音楽に乗せて、一誠からマーティンへのお祝いメッセージ。メッセージの最後 “Happy Birthday “を合図にみんなでマーティンへバースデーソングを合唱しました。

Photo: Yui Kawamoto

そしてみんなの寄書きをプレゼント。サプライズは大・成・功‼︎マーティンの素敵な優しい笑顔が見れました!

Photo: Yui Kawamoto

マーティン Happy Birthday!そしていつもありがとうございます。これからもお互い身体に気をつけてツアー頑張りましょう!

『夕闇』収録のCD「カデン」
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516760

鼓童オンラインストアで販売中!

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


[研修生]合同稽古/阿部好江

 

2年次がスタートした37期研修生、在島メンバーとの合同稽古が行われました。

 

 

昨年から何回か行われてきましたが、気持ち新たに臨みます。

 

 

近年、メンバーと研修生との関わりを増やしています。メンバーにとっても研修所での2年間は、誰しも深い経験として刻まれているものです。だからこそ、今の彼らに伝えたいことを体当たりで示します。

 

研修生の日誌より。(一部抜粋)

……(今まで)充さんが厳しい言葉で伝えてくれたことも、友恵さんがきつい稽古で教えてくれたことも、依利さんが10ヶ月かけて教えてくれたことも、今 正吾さんが前向きに私たちの背中を押してくれることも、最終的には一つのことで、それが表現者として一番必要なことなんじゃなかろうか、と最近思う。

だからもっといける、もっと前を見よう。上を目指そう。自分だけじゃなくて37期で。

ガンさんが言ってることもそういうことか。 *ガンさん:所長の石原泰彦

分かったからと言ってやるのが難しい。それに間違ってるかもしれないけど。

 

 

……1月になって、早くやりたいことを見つけた方が良いって言われて、めちゃくちゃ焦って今までにないくらい不安で、どうしようってなった。けど、1日1日、ちゃんと起きて走って稽古してたら自分の本心がまた見えてきた。

男に負けたくない。

 

 

 

研修所紹介ムービー

鼓童文化財団研修所

旅の記憶/池永レオ遼太郎

Photo: Leo Ryotaro

写真を撮るのが好き。

たまにカメラを持って、街へ出る。
ふとした瞬間。
何気ない表情。

とりあえず、撮ってみる。

Photo: Leo Ryotaro

あの時こんな事を考えてた。
あんな事で悩んでた。
あの演目に必死だった。
あの人が好きだった。
あれを見て感動した。

そうやって過去を振り返れるのも、旅の醍醐味だったりする。

次は何を撮ろうか。

 

 

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


北米では「Evolution」と共に交流学校公演もやっているのです。/地代純

Photo: Takashi Okamoto

最初の公演地、ラスベガスを終え、カリフォルニア州バークレーでの連続公演。

「Evolution」の公演を2日間行い、3日目は同じ劇場で半纏に着替え、全く違うプログラムの学校公演を行いました。

対象は現地の小学生から高校生まで幅広く、2000近くある客席も満席状態!!メンバーは、「Evolution」のキャストの中から渡辺健吾、鶴見龍馬、三浦友恵、小平一誠、木村佑太、渡辺ちひろ、小野田太陽と私の8名。

この人数でこれだけ大きい劇場で公演を行うのも中々激アツな時間でした。

Photo: Takashi Okamoto

更に!今回アメリカでの学校公演ということで、みんなMCや自己紹介もAll Englishでお届けしました。

海外で学校公演をするのは初めてだったのですが、太鼓を通して何かを「伝える」という、ある種、国や言語を超えた交流を目指しています。

Photo: Takashi Okamoto

このツアーの中で交流公演はハノーバー、アムハースト、バーリントンでの公演があります。本公演と共に、こちらも頑張ります。

Photo: Takashi Okamoto

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


 

研修生、2年次スタート!/本間康子

 

昨年に比べると雪も少なく、比較的穏やかな天候の佐渡。

 

Photo: Yasuhiko Ishihara

 

とはいえ、研修生の2年次がスタートした2月1日は久しぶりの雪で、「冬の研修所」らしい景色となりました。

 

Photo: Yasuhiko Ishihara

 

修了式を終えた先輩達の門出を見送り、新2年生は男性3名・女性4名の7人です。

がらんと広く感じられる研修所ですが、4月に新入生を迎えるまでの約2ヶ月、それぞれの課題に向きあうこと、そして37期全体としてレベルアップしていくことにじっくりと取り組む期間です。

 

Photo: Yasuhiko Ishihara

 

2年生初日は「剣舞」と「三宅」の稽古。

雪の中、校庭で剣舞を一踊りして気合いを入れました!

 

Photo: Yasuhiko Ishihara

 

〜日直の日誌から〜

佐渡に来てここまで雪が積もったのは初めて見た。そんな寒い中、半袖で汗かきながら三宅を打った。本当に太鼓スゴイ。この寒い中でも汗が出るくらい体が温かくなるんだから、人の体ってすごいなあ。

Photo: Yasuhiko Ishihara

 

 

研修所紹介ムービー

鼓童文化財団研修所

みんなの声/小野田太陽

Photo: Eri uchida

2019北米「Evolution」ツアーの第2、第3公演は、僕にとって馴染みの深いバークレーで行いました。

Photo: Yui Kamiya

地元サンフランシスコも大学も近いこともあり、本当にたくさんの方が応援に来て下さいました。2公演ともカーテンコールでは予想もしない大きな声援を頂き、不覚にもうるっと来てしまいました。

Photo: Takashi Okamoto

11月の公演の時もそうでしたが、知人の前で演奏するのが一番緊張します。昔の自分を知っている人の前ほど、成長したところを見せなきゃと気負ってしまいます。ただ今回は下手な事は考えず、素でいれました。成長しているだろうと信じて、いつも通りを目指しました。

Photo: Takashi Okamoto

ツアーも序盤で、課題はまだまだいっぱい出てきますが、全部受け止めて、クリアして、前へ前へと向かいます。

頑張ります!

そのためのエネルギーは、みんなの声援に乗って届いて来ましたので、、!

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Yui Kamiya

サンフランシスコ太鼓道場さん、サンノゼ太鼓さん、太陽のご家族と。

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


「Evolution」北米ツアーがはじまります!/西田太郎

鼓童の演奏者は33名。年齢も21歳から68歳までと、さながらひとつの大家族といった趣です。
この面々がその時の舞台にあわせて、都度都度いろいろな顔ぶれで舞台をつとめています。

だからきっとそれぞれに関係性とか距離みたいなものがあるんだろう。じゃあ、鼓童公演のご感想でしばしばいただく、「一糸乱れぬ」「息の合った…」「チームワーク」などといったものは、いったいどこから生まれてくるんだろう?

今日は2ヶ月続く北米公演の、現地でのはじめての作業の日。

Photo: Takashi Okamoto

 

まだ新しいラスベガスの劇場は、お馴染みの歓楽街から少し離れた再開発地区に建てられたアール・デコ様式の建物。クラシックやジャズ、ロックの世界的なアーティストが出演する本格的な劇場です。

 

Photo: Takashi Okamoto
Photo: Takashi Okamoto

時差ボケと闘いつつ、ツアーメンバー総掛かりで日本から届いた楽器の荷ほどきに始まり、長旅のあとの太鼓のコンディションのチェックと、初日の舞台の仕込み(と、あとは書きだすとキリがない、こまごまとした長いツアーのための準備を)を行いました。

 

Photo: Takashi Okamoto Photo: Takashi Okamoto

重い楽器を持ち上げたり、太鼓の革を締め上げてチューニングしたり、本番での楽器の位置を決めたり。そんな作業や、打ち合わせや確認作業の合間の何気ないやりとりの中で、たがいの呼吸を感じあい、探りあっているのが伝わってきます。これも大切な、ツアー初めの作業だったのですね。

Photo: Takashi Okamoto

「鼓童ワン・アース・ツアー2019: Evolution」北米ツアー初日、幕は間もなくあがります。
鼓童でもこの顔ぶれだけが生みだせるグルーヴ、どうぞ確かめにいらしてください。

 

Photo: Takashi Okamoto
Photo: Takashi Okamoto
Photos: Takashi Okamoto

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)