エクサドン試食会〜冬〜/赤澤 京

雪がちらつく日が増えて参りました。
体の芯から冷えてしまいそうな佐渡の冬。

そんな寒くて風邪を引きそうな日には、心も体も温まる鍋が食べたい! ということで、「特製小木レモン鍋」を試作しました。

鼓童の拠点である小木は、お米や柿の農家さんはもちろん、レモンを作っている農家さんもあります。

Photo: Misato Akazawa

鍋の中身は…
・体の機能を維持するために必要なビタミンが豊富な豚肉
・風邪の症状緩和にビタミンBたっぷりな小木産レモン
・食物繊維の含まれるきのこ
・地元で採れた冬野菜の白菜や水菜をたっぷり

Photo: Misato Akazawa

また、親子でも楽しく作れるよう人参の型抜きや、豚肉を花びらのように巻く工夫をし、見た目も味もほっこり温まるような鍋になりました。

まだまだ改善点はありますが、作る人や食べる人が元気になれるような鍋を目指して、研究を続けたいと思います!

皆さまも風邪を引かぬよう温かくお過ごしください。

エクサドンとは

「エクササイズ(運動)」+「佐渡」+「ドン(太鼓の音)」を合わせた造語で、鼓童文化財団と森本芳典氏の共同登録商標です。2014年2月より、太鼓と芸能を愉しむ心と身体活動を中心とした健康増進、介護予防フィットネス・プログラムとして開始されました。

https://www.exadon.com/home

太鼓の可能性は未知数です/宮﨑正美

 

太鼓の可能性は未知数です。

その力を引き出すのが私たち鼓童の使命なのかもしれません。

 

大変遅くなりました。

2019年2月7日~15日 エクサドンツアー(西日本編)についてのご報告です。

2月8日出発予定でしたが、いきなりの天候不順により船の出港状況を鑑み、急遽、前夜出発となりました。

新潟で1泊し、翌日、羽田をめざし、羽田空港から四国は松山へと向かいました。

この日は松山市にて1泊。

翌日、元鼓童メンバーの松浦充長さんの経営する「太鼓交流カフェsadohachi」を経由して、コーヒーとケーキをごちそうになり、午後からのワークショップにパワー全開で臨みました。

 

 

愛媛県鬼北町にて役場職員組合の方を対象に太鼓WS。

親子で参加されている方もいて、年齢も様々。皆さんと楽しく太鼓を叩きました。

翌日は、近くの保育士、また、すでに福祉施設に赴き太鼓を叩いて利用者との交流をされているという方も参加されて、エクサドン体験。

 

 

昨年11月福岡で行った「エクサドン体験」に参加された、鬼北町役場職員の岡崎様が、今回鬼北町に呼んでくださいました。

余談ですが、この鬼北町の「道の駅森の三角ぼうし」には、大きな鬼(鬼王丸)がいました。守護神らしいのですが、本当に…怖いです。

 

そして、午後は、久しぶりに内子座を訪れ、鼓童の内子座公演の際、お世話になった方々と、懐かしい再会をすることが出来ました。

なんと、元鼓童メンバーの阿部一成さんにも!(この後、八幡浜にて笛のレッスンがあるとのことで、移動の途中、内子町に寄ってくださいました)

 

 

この日の夜は松山の三津浜港から周防大島へ移動。周防大島へ向かうフェリーは、佐渡汽船より小さく、やはり瀬戸内海は日本海と違い、揺れません。

民俗学者宮本常一先生の生まれ故郷周防大島で出迎えてくださったのは、周防大島 郷土大学の山根様。

翌日、源空寺保育園園長の珠山信孝様のご協力を得て、周防大島の方々と笑顔いっぱいで太鼓を叩きました。

 

 

私も、10年以上経った久々の来島だったので嬉しくて…「ミカン鍋」をお腹いっぱいいただきました。(もちろん、ミカンもいただきました!)

 

 

13日は大阪の岸和田にあるPDリハビリデイサービスかなえるLIFEにてパーキンソン病の方々を対象に、エクサドン体験を行いました。

 

 

最終的には、皆さん、円になって踊りだしてしまうほど楽しんでおられました。

太鼓の音は、私たち人間の心の奥深くに響くのだと思います。

こちらへは、昨年11月「エクサドン講座」を受講してくれた森ノ宮医療大学院生の並川様のご縁で訪れることが出来ました。

14日、15日は埼玉へ。医療法人青木会の施設「リハビリの家 東浦和」(施設職員対象)と「リハビリの家 川口元郷」(施設職員と利用者の皆さん対象)にてエクサドン体験。

職員の皆さん明るい方々ばかりで、太鼓をとても楽しんでいらっしゃいました。利用者の方々も、職員や施設利用者の方が叩く姿を見たり、ご自身がたたいてみて、太鼓の音にびっくりしたり、響きをじっくり味わっている方もいるようにお見受けしました。

 

 

青木会の施設には今後も定期的に伺います。皆様とまたお会いできることが嬉しいです。

 

鼓童文化財団事業として取り組んでおります「エクサドン」ですが、現在、ドンドン広がりを見せています。

まだまだ多くの方々に知っていただいて、体験していただきたい。

 

 

太鼓で何を感じるのか。太鼓を使って何ができるのか。

太鼓の可能性を信じて、私たち鼓童は太鼓を叩き続けます。

 

 

「エクサドン体験」と「エクサドン講座」報告/宮﨑正美

11月初旬、九州は福岡、熊本、そして長崎にて「エクサドン体験」を、下旬は埼玉、東京にて「エクサドン体験」とそれの理解をより深めた「講座」を行ってまいりました。

参加者の皆様には、汐彩クリニック院長森本芳典氏の解説DVDを見てもらい、その後、太鼓を叩いて、「エクサドン体験」を体感していただきました。

初めて太鼓を叩く方、太鼓グループに所属している方、鼓童が好きな方、医療・福祉関係のお仕事をされている方など、参加者は様々。皆様「エクサドン」に興味をお持ちで、DVDを見ながら、熱心にメモを取る姿も見られました。

最初は緊張気味の皆様ですが、準備体操で体が温まってくると次第に笑みがこぼれはじめ、太鼓の音が響きはじめると、だんだん笑顔になってきます。エクサドンではただ単に「太鼓を叩く」だけではなく、お互いの音を聴き、目を合わせたり、言葉がけをしたり、他者とのつながりを感じながら、気持ちを合わせて叩きます。

終了後は皆さんすっきりした顔つきで、参加者同士会話が弾んでいました。2時間の「体験」を終え、一緒に昼食を食べに行った参加者もいらっしゃいました。

認知症予防を目的として始まった「エクサドン」ですが、今回、高齢者に限らず、若い方、障がい者、太鼓経験者、未経験者、様々な方がお互いを思いやり、一緒に楽しく太鼓を叩くことで幸せになるという経験を共有しました。

祭りや芸能には欠かせない太鼓ですが、神様に祈りを届けるというだけではなく、人間と人間をつなぐコミュニケーションのツールとしても、太鼓の可能性はまだまだ広がりをみせています。

次回は、どこで、誰と、どんな「エクサドン体験」を行えるか楽しみです。

ご要望があれば是非、鼓童文化財団までご連絡を!お待ちしております。

佐渡太鼓体験交流館(たたこう館)/(公財)鼓童文化財団・山中、宮﨑

  • Tel. 0259-86-2320(営業時間:9:00~17:00,  休館日:月曜日(祝日の場合、翌火曜日))
  • Email: exadon@kodo.or.jp

エクサドンとは

「エクササイズ(運動)」+「佐渡」+「ドン(太鼓の音)」を合わせた造語で、鼓童文化財団と森本芳典氏の共同登録商標です。2014年2月より、太鼓と芸能を愉しむ心と身体活動を中心とした健康増進、介護予防フィットネス・プログラムとして開始されました。

↓詳細​
https://www.exadon.com/home

たたこう館からやってきた!/米谷友宏

 

3月8日(金)から12日(火)までの5日間、太鼓体験講師のサミーちゃん(宮﨑正美)とよねちゃん(米谷友宏)はたたこう館を飛び出し、今年も新潟県内の様々な場所で太鼓ワークショップを行いました。

 

 

 

太鼓は演奏するためだけの楽器ではありません。誰でも楽しく打つことが出来ます。

老若男女問わず、誰でもすぐに音を出すことが出来るのが太鼓の良さなのです。(もちろんとても奥が深い楽器です。)

 

太鼓の音は、ときには人を楽しい気持ちにし、ときには落ち着かせてくれる。

また、その場にいる人達のチームワークを強く高めてくれる。

太鼓にはそんな力があります。

 

 

あるおじいちゃんは私に「俺は昔、町一番の太鼓打ちだったんだ。」

といって祭りの太鼓を見せてくれました。

何十年前の太鼓でも身体は覚えていて、一生懸命演奏して下さいました。

 

今回の出張!たたこう館では、太鼓体験やエクサドンだけでなく、

太鼓を用いた企業研修も行いました。

 

どのような太鼓ワークショップでも共通していることがあります。

太鼓を中心として、人と人が繋がるということ。

 


それは夢中で太鼓を打ち、汗を流し、笑顔と会話が広がり、一つの音を合わせたときに感じました。

誰でもすぐに音を出すことが出来る太鼓だからこそ、

そんな役割と力を持っていると感じています。

 

 

あなたも一緒に「ドン!」と太鼓を叩いてみませんか?

 

出張!たたこう館!/米谷友宏

3月8日から13日まで、佐渡を飛び出し新潟市、阿賀野市で出張ワークショップ(WS)を行いました。
6日間で計10回のWS。ちいさな子どもからおじいちゃんおばあちゃん、知的障害をもった方など、様々な方に太鼓を体験していただきました。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

「せーのっ!」ドン!!!

WSはこの音から始まり、この音で終わります。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様 写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

感情を表に出すのが苦手な方。

普段は楽器の音が苦手な子ども。

太鼓を前にすると、全員が無心になって太鼓を叩いていました。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

年齢も性別も何もかも違う人たちが奏でる音。

はじめはバラバラな太鼓の音。

でも何故か楽しい。

太鼓を使った様々なゲームをする内に、

一人一人が目を合わせ、心を開き通わせ、

最後には一つの音を奏でていました。

写真:米谷友宏

聴く観るだけではない、自分が打つ太鼓。

この6日間で太鼓の持つ「人と人をつなぐ力」を改めて感じました。

太鼓を通じて多くの人が心一つになれるよう

太鼓の楽しさを広めていきたいと思います。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

「せーのっ!」ドン!!!