新年あけましておめでとうございます

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

鼓童は昨年、創立40周年を迎え、
記念ツアーや交流学校公演はじめ、東京交響楽団との共演「いのち」、
オーチャードホール公演等々さまざまな企画を開催することができました。

コロナ禍による影響が未だ続くなか、
多くの皆さまのご支援と応援のお言葉に力を与えていただき、
お客様の前で生の音を届けられることの喜びを一層感じた年になりました。
改めて深く感謝申し上げます。

またCDやDVDの新作発売はもとより、
音源配信、オンラインによる「鼓童 太鼓の学校」、
ハートビートラヂオなど様々な方法で
鼓童の音をお届けいたしました。

私たちは節目の年に歴史の積み重ねが
未来へと進む力となることを改めて実感し
この先の鼓童50年そして100年に向け、
2022年も太鼓表現の可能性を広げるべく
さらなる挑戦を続けて参ります。

また皆様と共感の場をご一緒できることを楽しみに、
佐渡での学びを深め、各地へと鼓童の音を届けてまいります。

本年が皆様にとって良い一年になりますよう祈念申し上げます。
引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

2022年元旦
太鼓芸能集団 鼓童
代表 船橋裕一郎

アイルランドへの旅2025/小野田太陽

デリー/ロンドンデリー上空。フォイル河畔の手前側に古い町並みや城塞が残っています。

昨年の船橋裕一郎のワークショップに続き、今年も鼓童は北アイルランド、デリー/ロンドンデリーに行って参りました!今回は齊藤栄一、西田太郎、私の3名での渡航となりました。
私自身初の北アイルランド(栄一さんは何と4回目!)。この時季のアイルランドは数分おきに土砂降りから晴れになったり、移り変わりの激しいお天気でした。「虹のふもとにレプラコーンの金壺が埋まってる」みたいな伝説が生まれるのも納得。今までに見た事が無いくらいにくっきりとした虹を何度も見ました。

街角に貼られたイベントのポスター

昨年同様、「Ibuki Taiko」のフィオナ・ウメツさんとのご縁で招待頂きました。今回は「フォイル・オボン・フェスティバル」への出演とワークショップをさせていただきました。

今回行ったワークショップは主に2種類でした。1種類目は楽曲のワークショップ。本番で演奏する提供楽曲などの演目のブラッシュアップに加え、本番を経て感じた事をベースに「Ibuki Taiko」の楽曲の編曲などを行いました。2種類目は「小木おけさ」の踊りでした。フィオナさんが夏の佐渡で体験した小木おけさの輪踊りを再現するために、リモートで事前に足運びなどをお伝えしてお祭り当日に飛び入りの参加者も交えて踊りました。1種類目の太鼓関係のワークショップは昨年のアメリカワークショップツアーを実施させて頂いたおかげで比較的落ち着いて進行できましたが、踊りのワークショップは経験がほぼなかったのでとても緊張しました。結果、どのワークショップも大盛況で、参加者の笑顔をたくさん見ることができて安心しました。

「Foyle Obon」での「小木おけさ」ワークショップ。

出発前にZoomで実施した「小木おけさ」のワークショップ。左は大井キヨ子。

鼓童の公演にはある程度の数の演奏者が必要で、今回のように2人で成り立たせるにはいろいろ工夫が必要でした。たとえば今回特別に「伊織」や「蒼き風」等の曲の2人バージョンを作ったり、個人をフィーチャーする演目をたっぷり盛り込んだセットリストを組みました。全てはフィオナさんの情熱に応えるため精一杯取り組みました。

私はフィオナさんとは約2年前から、「鼓童 太鼓の学校」を通じて関わらせて頂いてます。そのほかにも過去2回、佐渡でのワークショップもアシストしました。初めてお会いした時から一目瞭然で、とにかく太鼓を愛してやまない方なんです。勉強熱心でたくさん質問して下さいますし、太鼓を叩いている時はもちろんの事、太鼓にまつわる話をしている時も体全身から幸せオーラが溢れ出て、その場にいるみんなをも包み込み幸せにしてくれます。「フォイル・オボン」は彼女の想いにうたれ共鳴した方々が運営している地元民による地元民のためのお祭りです。

お祭りのテーマは「コミュニティ」です。地域の小学生にお祭りで飾る灯籠の絵を描いてもらったり、フィオナさんが率いる「Ibuki Taiko」、「Irodori Taiko」、「Himawari Taiko」による太鼓の演奏の他にも、盆踊りやよさこいなどを披露した踊り手チームや、太鼓とのコラボのために集まったケルト音楽家達など、地域の至るところから集まって一つのお祭りを作り上げていました。
アイルランド、特にデリー/ロンドンデリーではキリスト教のカトリック派とプロテスタント派の対立が根強く存在していて、信仰によりこの都市の名称が違ったり、ケルト音楽で使用する楽器も変わるとのことです。フィオナさんは日本で太鼓に出会って一目惚れし、以来デリー/ロンドンデリーに持ち帰って普及と探求に励んでおられます。宗派とは無関係の外国の楽器だったらみんなが楽しんで取り組めるはず。太鼓を身体全身で奏でて、音を浴びれば心も豊かになるはず。そんな信念のもと活動されています。

お祭り当日は雨模様でしたが、例年と変わらない、もしくはそれ以上のご参加がありました。それもそのはず、この日に向けてフィオナさんが目をキラキラさせて「鼓童が来るから絶対来なきゃダメ!」と会う人会う人に言って下さっていたそうです。日頃真剣に地域の方々と太鼓と向き合ってるフィオナさんだからこそ集まったのだと思います。
今回特に力をいれてくださったのが我々とのコラボ曲でした。「Inis (イニス)」というケルトの伝統的な音楽スタイルに日本の太鼓が加わった曲、そして鼓童提供楽曲の「うねり」に加え「遥か」も演奏しました。「遥か」はアイリッシュハープやボウラン(アイルランドの手持ちの太鼓)を加えた素敵なアレンジにしていただき、フィナーレに相応しい曲となりました。

イベント前日のリハーサルでボウランに挑戦する齊藤栄一。

「私たちは、太鼓とともに世界をめぐり、多様な文化や生き方が響き合う『一つの地球』を目指します。」そんな鼓童の活動理念を噛み締めつつ、太鼓が持つ力を改めて感じる事ができた旅となりました。演奏者としても成長できる貴重な体験でもありました。まだまだ「一つの地球」までの道のりは遠いですが、せめてフォイル・オボンのように、太鼓の周りだけであっても幸せな空間に出来るよう、我々も旅を続けてまいります。

前列右がフィオナさん

「2024年、アイルランドワークショップツアー」の記事

2026年、新年あけましておめでとうございます。

新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
昨年も国内外の多くの皆様に鼓童グループの活動をご支援いただき、心より感謝申し上げます。2025年はワン・アース・ツアーをはじめ、交流学校公演、アース・セレブレーションなど、多彩な舞台をお届けすることができました。各地で皆様と鼓童の“今”を共有できたことは、私たちにとって大きな励みとなりました。

一方で、世界では気候変動や紛争、災害など不安定な状況が続き、日本の地域社会でも少子高齢化や産業の担い手不足、地域行事の継承など、課題が深刻化しています。私たちの暮らす佐渡も同様に、多くの課題に直面する地域です。こうした環境の中で、「太鼓打ちとしてどうあるべきか」「鼓童は社会とどのように寄り添い、関わっていけるのか」を、改めて深く見つめ直した一年でもありました。

鼓童の原点とも言える鼓童研修所では、太鼓の技術のみならず、暮らしや自然、人とのつながりを通して学ぶことを大切にしています。掃除や炊事、農作業、集落の共同作業──一見すると太鼓から離れた営みの中にこそ、確かな響きの源が宿っています。鼓童創立以来の歩みが教えてくれたこの学びを、次の世代へ丁寧に手渡していきたいと考えています。

また、太鼓打ちの身体性──しなやかさ、ぶれない軸、相手の気配を感じとる感性──を、舞台づくりだけでなく組織づくりにも生かし、地域・世代・文化の境界を越えて開かれた鼓童でありたいと願っています。高いと思われがちな敷居を少しずつ取り払い、より多くの方々とつながれる存在を目指してまいります。

2026年、鼓童は45周年を迎えました。この節目を「次の45年」への新たな出発点と捉え、記念公演、国内外ツアー、佐渡での企画やワークショップ、研修所のさらなる充実に向けて歩みを続けます。

太鼓の響きが皆様の日々にそっと力を添えられますよう、引き続き一同精進してまいります。私自身も様々な挑戦を楽しみながら、皆と共に歩んでまいります。

本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2026年元旦
太鼓芸能集団 鼓童
代表 船橋裕一郎

2025年、新年あけましておめでとうございます。

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

まず、昨年元日の能登半島地震から一年、今なお大変な状況におかれている皆様に心からお見舞い申し上げます。

昨年も私たちは国内、海外、佐渡島内において多彩な公演を行うことができました。その中でも夏のアース・セレブレーションのコンサートゲストに東アフリカのウガンダからNAKIBEMBE EMBAIRE GROUPを、年末には韓国太鼓奏者チェ・ジェチョル氏をツアーゲストにお迎えしました。改めて、旅をして、客人を招き、人が集まり、共に食べ、共に音を奏でるといった、人間にとって大切なことを身体が喜んでいるという実感をもって教えてもらえた一年となりました。

また、ここ数年、鼓童は個人での活動も徐々に増え、個々の表現の幅を広げています。演劇や舞踊、スポーツなどジャンルを超えた方々との交わりは、刺激的で多くの学びを得ます。同時に不安や怖れ、時として摩擦が生じることもあります。しかし、自分の属するコミュニティではない場に一人で身を置くことは、自らの力量、現在地を知る時間となります。そして太鼓や音楽を介した共感は、ジャンルや境界の壁を軽々と超えるものだと体感します。その経験はグループに奥行きをもたらし、鼓童を身体に例えるならば、その足腰を強くしていると感じます。

2025年、私たちは1月中旬からの北米ツアーを皮切りに皆様のもとへと生の音を届けて参ります。近年は佐渡島での演奏機会も増えております。鼓童の音が育まれているこの島の営みと文化を肌で感じていただけたら幸いです。

本年も皆様にとって喜び溢れる年となりますよう祈念し、太鼓の響きが活力の一助となりますよう一同精進して参ります。

引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

2025年元旦
太鼓芸能集団 鼓童
代表 船橋裕一郎

2024年、新年あけましておめでとうございます

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は、多くの皆様のご支援を賜り、改めて感謝と御礼を申し上げます。

昨年は、4年ぶりとなる北米、そして中国ツアーにて「童」、国内では「いのちもやして」、「翔走」、「ミチカケ」、「交流学校公演」、坂東玉三郎氏との共演作品「幽玄」、Noismとの共演作品「Noism x 鼓童 『鬼』」、「初音ミク×鼓童」、The Voices of South Africaの皆さんをお迎えした「アース・セレブレーション」や「佐渡宿根木公演」など多種多彩な公演をお届けすることができました。

コロナ禍の中で延期を経て数年越しに実現に至った公演も多く、共演者やお客様との笑顔溢れる再会に、音を直にお届けできる喜びを改めて感じた一年でした。

さて、本年は欧州ツアーを皮切りに、春から「ワン・アースツアー」、「交流学校公演」、浅草公会堂での「とこしえ」、冬には新作公演も控えております。拠点佐渡島での活動も「アース・セレブレーション」や「佐渡宿根木公演」、昨年より始動した「佐渡夏(秋)の公演」とさらに充実させ、この地の魅力をさらに発信する場を増やして参ります。

混迷を極める世界情勢、地球規模での気候変動など先行き不透明な中、
<私たちは、太鼓とともに世界をめぐり、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」を目指します>という活動理念を胸に旅を続けて参ります。

皆様にとって良い年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
甲辰となる2024年、さらなる成長を目指し精進いたします。
引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

2024年元旦
太鼓芸能集団 鼓童
代表 船橋裕一郎