2026年、新年あけましておめでとうございます。

新年を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
昨年も国内外の多くの皆様に鼓童グループの活動をご支援いただき、心より感謝申し上げます。2025年はワン・アース・ツアーをはじめ、交流学校公演、アース・セレブレーションなど、多彩な舞台をお届けすることができました。各地で皆様と鼓童の“今”を共有できたことは、私たちにとって大きな励みとなりました。
一方で、世界では気候変動や紛争、災害など不安定な状況が続き、日本の地域社会でも少子高齢化や産業の担い手不足、地域行事の継承など、課題が深刻化しています。私たちの暮らす佐渡も同様に、多くの課題に直面する地域です。こうした環境の中で、「太鼓打ちとしてどうあるべきか」「鼓童は社会とどのように寄り添い、関わっていけるのか」を、改めて深く見つめ直した一年でもありました。
鼓童の原点とも言える鼓童研修所では、太鼓の技術のみならず、暮らしや自然、人とのつながりを通して学ぶことを大切にしています。掃除や炊事、農作業、集落の共同作業──一見すると太鼓から離れた営みの中にこそ、確かな響きの源が宿っています。鼓童創立以来の歩みが教えてくれたこの学びを、次の世代へ丁寧に手渡していきたいと考えています。
また、太鼓打ちの身体性──しなやかさ、ぶれない軸、相手の気配を感じとる感性──を、舞台づくりだけでなく組織づくりにも生かし、地域・世代・文化の境界を越えて開かれた鼓童でありたいと願っています。高いと思われがちな敷居を少しずつ取り払い、より多くの方々とつながれる存在を目指してまいります。
2026年、鼓童は45周年を迎えました。この節目を「次の45年」への新たな出発点と捉え、記念公演、国内外ツアー、佐渡での企画やワークショップ、研修所のさらなる充実に向けて歩みを続けます。
太鼓の響きが皆様の日々にそっと力を添えられますよう、引き続き一同精進してまいります。私自身も様々な挑戦を楽しみながら、皆と共に歩んでまいります。
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2026年元旦
太鼓芸能集団 鼓童
代表 船橋裕一郎