Noism×鼓童「鬼」/平田裕貴

Photo: Erika Ueda

音を鳴らす
空気が震える
身体が弾ける

Photo: Erika Ueda

身体を揺らす
風が吹く
音が導かれる

Photo: Erika Ueda

“タタク“と”オドル”

タタクからオドルのか
オドルからタタクのか

Photo: Erika Ueda

お互いに影響し合って
ぶつけ合って
混ざり合って
渦巻いていく

Photo: Erika Ueda

そんな作品に仕上がっています。

今回の作品「鬼」で
タタクとオドルは
お互いに影響し合いながらも
根本的には、共通する震源のエネルギーから
同時発生している感じがする。

全て事前に決まっている楽曲や振付
それを表現する身体は
常に即興状態。
今回の公演の醍醐味。

タタクに触発されるオドル
オドルに触発されるタタク
同時に発生するタタクとオドル

Photo: Erika Ueda

生音やライブの意義は常々感じているけど
今回はさらにそれが毎回面白くて
ワクワクする。
ドキドキする。

 

Noism×鼓童『鬼』
いよいよ明日初演です。

Photo: Ryu Endo

2022年7月1日(金)〜30日(土)Noism × 鼓童『鬼』(国内ツアー)

 

紡ぎ続ける未来を/山脇千栄

鼓童は、
早春の交流公演ツアーへと繰り出しています。

3月12日、舞台は淡路島の三原志知小学校でした。

ツアー出発前に、
スタッフより、
「これを見て欲しい」と
鼓童メンバーにある映像を見せました。

そこに映っていたのは、

鼓童そっくりのウロコ模様のミニ半纏を纏い、
元気一杯に『彩』を演奏する子どもたち。
胸元には「志童」と書かれてあります。

 

 

笛、担ぎ桶の両面打ち、大太鼓ソロ…
一人ひとりがしっかりとパートをこなし、
子どもたちのみで『彩』が完璧に演奏されていく様子に
メンバー一同ビックリ。

私は密かに感動して涙ぐんでしまいました。

「鼓童さんと彩をコラボレーションしたい」
子どもたちから頂いたメッセージを受け取って、
私たちは胸を弾ませて淡路島へと渡りました。

到着したら、体育館は鼓童一色。
歓迎のイラストと名前が体育館に散りばめられています。
小さな太鼓がずらりと並んでいて、
ここで一生懸命練習してるんだろうなあ…と想像しながら、
交流公演の準備を進めます。

鼓童リハーサルが終わった後、
志童の子どもたちの全校児童51人が
可愛らしいバチ袋を持って、
コラボレーションの練習に来てくれました。

 

 

まずお互いが『彩』を演奏し、音の挨拶です。
そして、鼓童が演奏で大切にしていることを伝えながら
コラボレーションの『彩』を何度か一緒に練習し、準備は万端。

本番は、近隣の幼稚園や小学校の子どもたち、保護者の方々、
三原志知小学校のみんなは、あのミニ半纏を着て体育館に集まってくれました。

 

半纏を着ている私たちの目の前に
全く同じ衣装を着た子供達が座って、
鼓童の交流公演がスタートします。

なんだか不思議な光景です。

体でリズムをとったり、真剣な眼差しで演奏を見るのはもちろん、
大きな音も平気な様子に、
さすが和太鼓が身近にある小学校だなぁと感じました。

 

 

全ての鼓童の演奏が終わった後、
志童の皆さんからお礼の演奏を2曲聞かせて頂き、
最後は、志童と鼓童のエネルギッシュな
彩の演奏が体育館いっぱいに響き渡り、
観て頂いていた方々から、大きな拍手をいただきました。

本当に素敵な時間でした。

 

 

笑顔で太鼓を叩いている
子どもたちを見て、こんな気持ちが溢れて来ました。

この子たちの未来に、
また鼓童が登場することがあるかもしれない。

それは鼓童メンバーになることかもしれないし、
お客さんとして鼓童を観に来ることかもしれない。
はたまた、頭の中の片隅のちっぽけな思い出かもしれない。

それでも今日一緒に演奏できた経験や、
楽しかったという記憶は、
きっと未来と繋がってくれるはず。

太鼓の力で、一人でも多くの子どもたちが
笑顔になれるのならば、

 

鼓童は、未来を紡ぎ続けること。
未来を紡いでいく明るいエネルギーを
出会った皆さんにこれからも絶やさず届けていくこと。

そして何より、
鼓童が在り続けること。

これがどれだけ重大なことか。

阪神淡路大震災から24年、
東日本大震災から8年。
明日が来ることが当たり前じゃない。

そんな言葉が、胸に刻まれている中で

子どもたちがずっとこの笑顔を絶やさないでいられるように。
明るい未来がずっとあり続けるように。
そして、純粋に太鼓が楽しめるこの環境がいつまでも
あり続けるように…。

と、グッと背筋が伸びるのでした。

 

 

私も同じように小学生の時に鼓童の舞台を見ました。
そして、あの時から今まで、先輩方が鼓童を紡いで来てくれて、
今、鼓童の一人としての自分が在ります。

楽しくて太鼓を叩いていると、
ここにたどり着きました。

太鼓が過去と現在と未来を繋いでくれています。

私たちは、今回これぞ「未来に繋がるミニ鼓童」に出会えました。

この奇跡がいつまでも循環していくことを
熱く願うばかりです。

 

山脇千栄

This is NIPPON。/吉田航大

「初音ミク×鼓童」
幕が開いた時、そこには見たこともない光景が広がっていました。

Photo: Maiko Miyagawa
緑色に光るペンライトが、美しく、力強い何かを感じ、危うく自分の打ち出しを忘れてしまいそうな程、息を呑む光景。本編が始まる前から会場のボルテージは最高潮に達し、歓声の波が押し寄せてきました。

常に大汗を掻きながら、息を荒くしながら、袖水を少し口に含んでまた舞台に出る。普段の鼓童公演よりもかなり濃密なセットリストで、一息つく暇もないくらいでした。

太鼓を鳴らせば、手拍子が起こり。
掛け声をかければ、歓声が上がる。

Photo: Maiko Miyagawa
どんなにキツくても、それに応えようとしてくれるオーディエンスに触発されて、限界ギリギリまで力の限り打ち込んでいました。

Photo: Maiko Miyagawa

3800人キャパの大きいホールでしたが、客席との距離がもの凄く近く感じて、お互いの「熱気」「汗」「感情」その全てがストレートに届いていた気がします。

Photo: Maiko Miyagawa

全ての曲が終わり演奏者がハケた後、「手締め」が会場内に響き渡る。

This is NIPPON。

This is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ2018」

 

「初音ミク×鼓童」スペシャルライブレポート/伊達なつめ(演劇ジャーナリスト)

Photo: Maiko Miyagawa

昨年大好評を博した This is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童」のスペシャルライブが、グレードアップして帰ってきた。会場のNHKホールは、衿に「初音」「鼓童」と名前の入ったライブ・ハッピを着た人たちでいっぱい。

Photo: Maiko Miyagawa

オープニングとともに地鳴りのような歓声が起き、オールスタンディングとなった客席に、いっせいに太鼓型ペンライトの光が揺れ出した。

Photo: Maiko Miyagawa

(※6/1 リハーサル写真)

「去年はにぎやかな曲と穏やかな曲を交互に入れていたんですが、今年はミクさん側からの『もっとアゲアゲで!』というリクエストで、体力的にもハードな曲が続くんです」と選曲担当の石塚充が言うように、ミクのナンバーを太鼓と鳴物で盛り上げ、リン・レンのデュエットでは、鳴物担当が彼らのダンスを完コピして一緒に踊り、『三宅』『巴』など鼓童の大曲では、3~4分ずつにまとめた濃縮ハイライト版を惜しげもなく演奏と、大忙しのフル稼働。

Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko Miyagawa驚いたのは、こうした鼓童の緩急に富む複雑なビートを刻む楽曲にも、観客が手拍子やかけ声で、しっかり伴走してみせること。

 

Photo: Maiko Miyagawa

今年初参加の住吉佑太は、
「ミク・ファンは音楽が好きで、曲を聴きに来ている人が多い感じがしますね。こちらが何を振ってもついてきてくれるので、もう”闘い”みたいにテンションが上がって、すごく楽しいです。『巡』では、前の方のお客さん、めっちゃ踊ってくれてましたし(笑)」と、今秋の新作舞台にも、十分な手応えを感じた様子。

Photo: Maiko Miyagawa

「巡 -MEGURU-」(※6/1 リハーサル写真)

フィナーレでいったん幕が閉まると「コドオ・ミーク」「コドオ・ミーク」のアンコール大合唱。コラボ2度目にして、ミクはもちろん、ミク・ファンと鼓童も、ガチで相思相愛の関係になったことを確認できた。

文:伊達なつめ(演劇ジャーナリスト)

▼今回演奏の「巡 -MEGURU-」MVはこちら

This is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ2018」