This is NIPPON。/吉田航大
「初音ミク×鼓童」
幕が開いた時、そこには見たこともない光景が広がっていました。
緑色に光るペンライトが、美しく、力強い何かを感じ、危うく自分の打ち出しを忘れてしまいそうな程、息を呑む光景。本編が始まる前から会場のボルテージは最高潮に達し、歓声の波が押し寄せてきました。
常に大汗を掻きながら、息を荒くしながら、袖水を少し口に含んでまた舞台に出る。普段の鼓童公演よりもかなり濃密なセットリストで、一息つく暇もないくらいでした。
太鼓を鳴らせば、手拍子が起こり。
掛け声をかければ、歓声が上がる。
どんなにキツくても、それに応えようとしてくれるオーディエンスに触発されて、限界ギリギリまで力の限り打ち込んでいました。
3800人キャパの大きいホールでしたが、客席との距離がもの凄く近く感じて、お互いの「熱気」「汗」「感情」その全てがストレートに届いていた気がします。
全ての曲が終わり演奏者がハケた後、「手締め」が会場内に響き渡る。
This is NIPPON。