「道」稽古場より①/池永レオ遼太郎

Photo: Erika Ueda

1月。
6月の「道」公演に向けて、最初の顔合わせ稽古が行われました。

Photo: Erika Ueda

60代から20代まで。黎明期れいめいきより鼓童の根幹を作り上げてきた大先輩方。それを継承し発展させてきた先輩方。そして、これからの鼓童を担う我々若者達。3世代が作り上げる、新たな「道」です。

Photo: Erika Ueda

先輩方の一挙一動全てに自分たちの至らなさを痛感する毎日です。
たたずまい。音。稽古に取り組む姿勢。只々、圧倒されるばかりです。

Photo: Erika Ueda

我々若手は全力で喰らい付き、少しでも多く吸収し、より良い舞台を皆さまにお届けできる様、精進して参ります。

Photo: Erika Ueda

余談ではございますが、今回私は演出補佐として作品作りに関わらせて頂いています。新たな表現や曲などにも積極的に取り組んで参ります。

Photo: Erika Ueda

Photo: Erika Ueda

血湧き肉躍る。
まだまだ先ではございますが、「道」公演、乞うご期待くださいませ。

鼓童特別公演2018「道」

公演予定地:北海道、岩手、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、東京、愛知、京都

【東京・浅草公演】2018年2月3日(土)チケット発売!

鼓童特別公演2018「道」全国ツアー

新研修生面接にて/内田依利

1月7日・8日の1泊2日で、「太鼓芸能集団 鼓童」メンバー養成コースの新研修生を選考する実地面接を柿野浦研修所にて行いました。

1日目の夕方、現研修生による稽古発表の時間がありました。次の後輩へむけて張り切って演奏する研修生たち。年末年始は9ヶ月ぶりに実家に戻った研修生たちから出ていた言葉は、どれも実感がこもっていました。

「人間はすぐに怠けたがる!」

下界(研修生は島外をこう呼ぶ  笑)には人を怠けさせるものにあふれていて、いくら集中しようとしても、誘惑が多すぎると気づいたようです。
目の前のことに集中できないので、やることも雑になり、やる気も失せていく感覚があったと話してくれました。研修所では、必要最低限のものしかないから工夫することを覚えて行きます。研修所が、いかに集中して学ぶことに恵まれているかを心から実感したと言っていました。また、他には今まで親が当たり前にやってくれていた、料理、洗濯、掃除がいかに大変なことか分かりましたと言っていた研修生も。

世の中の20歳前の人たちが、どれほど実感を持って、このようなことに気が付けるだろうかとしみじみ思ってしまいました。

4月、高卒の何名かの研修生たちは、学生気分が抜けませんでした。その頼りなかった学生たちが、みるみるしっかりと研修生になり、若者の顔になっていきます。そんな中でも一緒に過ごして色々伝えていると、本当に伝わっているのだろうかと心配になる時もあります。

ですが、今回の彼らの素直な気持ちから出てきた言葉は、ちゃんと受け止めてそれぞれの種を育ててくれていることを教えてくれました。

彼らに学ばせることや教えることはできません。

できるのは種を蒔き、環境を整えること。

悩みながら、工夫しながら、失敗もしながら自分なりに気づいて育てた種は、自分だけの花にいつか育ってくれると思います。

新しい研修生にも期待しつつ、みるみる変わっていく研修生の成長スピードに自分も食らいついていきたいです。

伊藤多喜雄さん追い込み稽古!〜研修生最終発表会/内田依利

伊藤多喜雄さん追い込み稽古!〜研修生最終発表会

毎年12月、最後の発表会直前の追い込みの時期に、研修所では民謡歌手の伊藤多喜雄さん稽古期間があります。

熱く熱く、研修生一人一人と向き合い、自らも歌い続けてくださる稽古が続きます。

お腹の中から叫びたくなるような歌を。内臓全体で歌うんだと。民謡にも色々な歌があり、その背景も実感とともに話しくださいます。自らの50年の民謡歌手人生を切り分けてくださる貴重な時間です。その時代や仕事の様子が目に浮かぶような話しぶり。

木造の研修所校舎に、外では雪が降っていて、ストーブ一つではなかなか暖まらない室内。そこに故郷への思い、辛い仕事も受け入れること、仕事の帰りを待ちわびる思い、そういう思いを重ねてみろと。毎日やることがたくさんあって、忙しい研修生も、この最後の発表会の時期に初心を思い出した様です。

1年生は進級発表会、2年生は最終発表会。この多喜雄さんの稽古期間を経て、研修生活の思いを音に込めて打ち込み、歌い、踊りました。技術的には未熟であっても、やはり原点はこの思いが本気であるかどうか、伝わるかどうか。発表会はいつも、見ているこちらも身が引き締まります。

この音で、今年一年を締めくくりました。ありがとうございました! お疲れ様でした!

新年あけましておめでとうございます

 

2019年、新たな年がスタートいたしました。昨年も皆さまのあたたかいご支援のもと、充実した活動ができましたこと、改めて感謝申し上げます。

 

昨年は、欧州『Evolution』ツアーを皮切りに、50ヶ国目の訪問国となりましたエジプト公演、国内では2年続けての『道』ツアーをはじめ、初音ミクとの共演や「FUJI ROCK FESTIVAL ‘18」の出演も果たしました。

なかでも坂東玉三郎氏との共演となりました新作歌舞伎『幽玄』は歌舞伎座にて、ひと月の間、演奏させて頂くという貴重な機会を得ることができました。

そして、住吉佑太初演出の新作『巡-MEGURU-』は、全国そして文京シビックホールでの連続公演を、池永Leo遼太郎演出『Kodo Next Generation』はパリでの連続公演を、地代 純は「交流学校公演」、「交流公演」を、それぞれの個性のもと、まとめ上げてくれました。これら若い力の躍動は、これからの我々の未来を大いに感じさせるものでした。

年末には、藤本吉利の太鼓歴50年を記念した『たいこわらべ50年』にて、吉利さんの歴史と深みを皆が肌で感じるとともに、共演して頂いた岩崎鬼剣舞や和知太鼓の皆さまの地に足のついた素晴らしい芸能に触れ、私自身も胸が熱くなりました。

 

本年は、昨年同様に舞台活動の充実を図るとともに、ワークショップにも力を入れ、新たな楽曲の提供や配信などにも意欲的に挑戦し、より広く深く、グループの活動を身近に感じて頂くことで、さらに多くの皆さまに劇場に足を運んでいただけるような試みもして参ります。

 

また、佐渡に根ざした「アースセレブレーション」や「佐渡宿根木公演」などは、大切な本拠地での活動として、やりがいを持ち続けておりますが、さらにツアー作品、学校公演、ワークショップなど、佐渡での活動の更なる充実も図り、自分たちの音を作る上での土台を強靭にし、ここが旅のスタートとしての自覚を改めて持ちたいと考えております。

その上で、演奏者の原点はやはり佐渡の研修所にあります。一つの目標に向かい、仲間とともに修行し、濃密な共同生活を行える貴重な場を、自分達自身が改めて向き合うことで、この奇跡のような場とここでしか得られない体感を内外により周知していただけるような努力もして参ります。

 

多岐にわたる活動は、どれも楽な道ではありませんが、一つ一つ丁寧に真摯に取り組み、さらに良い音を追求し、喜びあふれる舞台を創って参りたいと思います。

本年も皆様にとって良い年になりますよう、お祈り申し上げますとともに、変わらぬご支援とご鞭撻をお願い申し上げます。

 

               2019年元旦 代表 船橋裕一郎

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます

2018年、新たな年がスタートいたしました。昨年は、北米、国内と約半年をかけての『打男』ツアー、年間を通しての『交流公演』、そして玉三郎さんとの共演2作目『幽玄』、佐渡に根ざした『アース・セレブレーション』や『佐渡宿根木公演』等々目まぐるしくも、充実した一年となりました。皆様には改めて感謝申し上げます。

昨年の秋、大先輩であり、現在も研修所の講師をお願いしている、金子竜太郎さんとお話しをする機会があり、その際に『村や共同体では第4世代からその真価を問われる』との言葉を頂きました。

私は、年初の機関誌に進化深化、2つの『シンカ』掲げておりましたところ、3つ目の『シンカ(真価)』という言葉に、私達もまさに、そのような時期に差し掛かりつつあり、重要な時を過ごしていると改めてその重みに気づいた次第です。

私達のようなグループは、先輩から頂いた思いや技術という財産のもと、活動ができております。それらを受け継ぎ、今という時を楽しみながら、次の世代にまた託すことができます。本年も欧州『螺旋』ツアーを皮切りに、多彩な活動を予定しておりますが、その可能性を無限に広げ、3つの『シンカ』を胸に本年も一層の精進を重ねます。

本年も皆様にとって良い年になりますよう、お祈り申し上げるとともに、変わらぬご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。

               2018年元旦 代表 船橋裕一郎