最後の夜/渡辺健吾

僕が研修所に通うことになってからたったの1週間で、研修生はそれぞれの道へ歩む日が訪れました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

皆で食べる最後の夕食

Photo: Yasuhiko Ishihara

道が分かれてそれぞれの思いを抱えつつも
互いにしっかり向き合って、大切な時間を過ごす

たったの1週間ですが僕が感じた研修生1人1人の思いは、自分の想像を遥かに超えた濃さでした。

喜びや悔しさ、悲しさ、苦しさ。

Photo: Yasuhiko Ishihara

1年生の太鼓で元気爆発!

たくさんの思いを胸に、それでもどうにか前に前に進んでいこうという力。

研修生とほんの少し一緒に居ただけなのに本当に大きなエネルギーを感じました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

1年間研修生をみてきた小松崎とバトンを引き継ぐ渡辺が
唄で思いを伝える

これから僕はそんな研修生達に何をしてあげられるのか、何を伝えることができるのか…。

Photo: Yasuhiko Ishihara

研修所のどんど焼き

Photo: Yasuhiko Ishihara

皆で思いを語り合いながらバチ供養

37期と38期の思いを胸に、もっともっと研修生とコミュニケーションをとって、これからの鼓童にしっかりと繋いでいきたいと思います。

Photo: Yasuhiko Ishihara

1年生から手書きのデザインTシャツのプレゼント

 

研修生時代の渡辺(一番右)

 

研修所紹介ムービー

鼓童文化財団研修所

「道」ブログリレー15: あの時の興奮を/渡辺健吾

あの時の興奮を

Photo: Takashi Okamoto

「三宅」。

私にとって「三宅」は、自分の太鼓人生に欠かせないとても大切な曲です。

Photo: Takashi Okamoto

実は私が鼓童に入りたいと思ったのは「三宅」を見たことがキッカケです。

「三宅」は高校生の時に初めて見ました。

その時、自分を最大限まで追い込んでいる姿に漢気溢れる闘志を感じ、「カッコ良すぎる!!!」と思い、興奮が身体の奥底からバクバクと震え湧き出てきたことを忘れられません。

今私は「三宅」のセンターで打たせて頂いております。

あの時の!あの興奮を!!今のお客様にも感じてもらえているのか…

もっともっと稽古して、あの興奮を皆様にも感じてもらえるようにこれからも精進致します。

Photo: Erika Ueda

Photo: Takashi Okamoto

 

公演詳細:

https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/16691

6月以降のスケジュール

待望の新作DVD発売中!

Photo: Erika Ueda

この日を楽しみにしてくださっていた方も、「え‼そうなの!?知らなかった!」という方も、ぜひ1枚。見応えある94分、ノーカットライブ収録です。

発売日:2019年5月24日(金)
価格:4,860円(税込)

商品の詳細はこちらから。
http://store.kodo.or.jp/?pid=141745460

公演会場、鼓童オンラインストアにて販売中

自分の音/渡辺健吾

自分の音とは。

自分が12歳で太鼓を始めたばかりの頃は打つという事ばかり考えていて、どんな音を出したいかなんて考えてませんでした。

でも全然それでも良かったと思います。
ただひたすら自分が打ってて楽しかったから。

そんな自分が佐渡に渡って思い知りました。
自己満足ではダメ!!

舞台は見て下さる方々に音を届ける所。
日々稽古を重ね、良い音を出す。

では良い音とは?
何が良くて何が悪いのか。
その曲で表現したい音がそれならそれで良いし、そうじゃないなら悪い。
聞く人の好みもあると思う。

だからこれが良い音でこれが悪い音って断言できる訳ではないんだなーって書きながら思いました。

太鼓の音って難しい!
打つ人が違えば同じ太鼓でも全然違う音になるし、太鼓が変わればもちろん違う。

良く私が言われるのは
音が固いし重たい…

ダメじゃん!

でもそれが健吾らしくて良いって言われる時もある。

これが自分の音なのか?

でもこれが自分の音です!って決めつけたらもう成長できない気がする。

だから結局何が言いたいかというと
とにかくもっともっと気合い入れて稽古せいや自分!!ってことです!!

自分の音を探し続け
日々頑張ります!!

旅/渡辺健吾

Photo: Takashi Okamoto

鼓童のメンバーになって4年。今までの自分を振り返ると自分のことで精一杯になっていた4年間でした。

Photo: Takashi Okamoto

今どんな場所にいて、どんな人達が観に来て下さっているのか。

頭では分かっていたつもりでも、本当は分かってなかったんだと思います。

いろんな土地を訪れて出会う人達、文化、景色、街の音…

Photo: Takashi Okamoto

その時その時の空気を身体で感じてそれを通して自分の音を表現していく事が、太鼓を持って旅をしている自分達にとって、とても大事な事だなと思います。

 

鼓童若手連中(11)「paris の空の下で」/渡辺健吾

Photo: Takuro Susaki

私にとって太鼓とは。生きるとは。

太鼓が好きで鼓童に入団し、これからも太鼓とともに歩んでいきたい。

Photo: Erika Ueda

…本当に心からそう思っているのか?

太鼓が近くにあり過ぎて太鼓がある事が当たり前になってはいないか?

子どもの頃は週に一度の2時間しか太鼓を打てなかったからかその2時間が待ち遠しくて仕方がなかった。その気持ちを今も持っているか?

Photo: Erika Ueda

太鼓と自分。

もう自分と太鼓を切り離すことは不可能なくらい密接な関係にあると思う。

これからどんな人生を歩みたいのか。

自分にとって太鼓とはなんなのか。

Photo: Takuro Susaki簡単に答えが出ることではないが
常に自分に問い続けることが大切なのだと思う。

…でも考え過ぎてもダメですね!

とにかく一打一打心を込めて打ち続けよう!

Photo: Takuro Susaki

 

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto