37期研修生修了式/小松崎正吾

 

お天気にも恵まれて、鼓童文化財団研修所第37期生の修了式が行われました。

Photo: Tomohiro Yonetani

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

言葉にならず泣き崩れても、言いたかった事を緊張で忘れちゃっても、

大丈夫。充分に伝わっていますよ。と、優しく見守る講師陣と、外部講師の皆様、演奏者、スタッフが暖かく見守ります。

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

佐渡の四季を怒涛の日々と共に越えてきた1人1人の顔、声、音は清々しく、真っ直ぐ心に届いてきます。

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

そんな音や在り方こそが、研修所が鼓童の根幹であり続け、何処にいても世代を越えて繋がり続けているものなのではないかなと思います。

舞台表現も勿論ですが、同じかそれ以上に鼓童が大切に繋いできて、

次の、そのまた次の世代まで繋いで行かなければならないものだなと感じながら、彼等の姿と音を心に焼き付けておりました。

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

Photo: Tomohiro Yonetani

 

修了生の皆さん

数々の素晴らしい瞬間に立ち会わせてくれて有難う。

数有る選択肢の中からここを選んでくれて有難う。

そして、送り出し、支え続けてくださったご家族の皆様、修了式では皆、家族への思いを口にしておりました。本当に有難うございました。

これからどの様な道に進んでも、

此処で得た言葉では到底形容し難いそれを大切に大切に。

 

いよいよ、はじまりのはじまりだ。

 

Photo: Tomohiro Yonetani

Photo: Tomohiro Yonetani

Photo: Tomohiro Yonetani

 

 

鼓童文化財団研修所

自分の音/渡辺健吾

自分の音とは。

自分が12歳で太鼓を始めたばかりの頃は打つという事ばかり考えていて、どんな音を出したいかなんて考えてませんでした。

でも全然それでも良かったと思います。
ただひたすら自分が打ってて楽しかったから。

そんな自分が佐渡に渡って思い知りました。
自己満足ではダメ!!

舞台は見て下さる方々に音を届ける所。
日々稽古を重ね、良い音を出す。

では良い音とは?
何が良くて何が悪いのか。
その曲で表現したい音がそれならそれで良いし、そうじゃないなら悪い。
聞く人の好みもあると思う。

だからこれが良い音でこれが悪い音って断言できる訳ではないんだなーって書きながら思いました。

太鼓の音って難しい!
打つ人が違えば同じ太鼓でも全然違う音になるし、太鼓が変わればもちろん違う。

良く私が言われるのは
音が固いし重たい…

ダメじゃん!

でもそれが健吾らしくて良いって言われる時もある。

これが自分の音なのか?

でもこれが自分の音です!って決めつけたらもう成長できない気がする。

だから結局何が言いたいかというと
とにかくもっともっと気合い入れて稽古せいや自分!!ってことです!!

自分の音を探し続け
日々頑張ります!!

等身大/鶴見龍馬

 

Photo: Takashi Okamoto

僕が鼓童のメンバーとして舞台に立ち出して早5年目になります。

先輩ばかりだった演奏メンバーも、気がつけば後輩の方が多くなり、ツアーを重ねるたび考えることが増えていくように感じます。

自分には何が出来るのだろうか?

今までは、人と比べて自分の出来ない事ばかりを数えて落ち込んでいました。

Photo: Takashi Okamoto落ちるとこまで落ちた時、このままじゃダメだと思いました。

出来ない事は出来ない事として受け入れ、時間をかけて向き合っていく。

その中で、今の自分にしか出来ない事を見つけていこう!

そう考えられるようになったのは、ここ最近の事だと思います。

Photo: Takashi Okamoto

一日一歩。日々挑戦。

自分のやってみたいという気持ちを信じて、新しい事にも挑戦して行こう!

鼓童の鶴見龍馬だからできる事を探して!人と感性が違ったっていいんだ!

そんな気持ちを忘れず、これからも日々精進していこうと思います。

Photo: Erika Ueda

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


北米「Evolution 」ツアー千秋楽/石塚充

Photo: Yui Kamiya

2カ月にわたる「螺旋」北米ツアーが、オンタリオ州オタワにて無事に千秋楽を迎えました。

Photo: Takashi Okamoto

2年ぶりの北米のお客様は、どの街でもとても熱く明るく、暖かく私たちを迎えてくださいました。

関わってくださった皆様、いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

Photo: Takashi Okamoto「螺旋」は英語のタイトルでは「Evolution」と表記され、その名の通り、鼓童が過去から現在、そして未来へ、いつまでも進化を続けていってほしいという願いを込めて玉三郎さんがつくってくださった作品です。

Photo: Takashi Okamoto

再演を重ねるたびに、若いメンバーたちの成長は本当に目ざましく頼もしく、とくに今回の北米ツアーでは、この作品をしっかりと「鼓童の作品」にすることができたという手応えがありました。

Photo: Takashi Okamoto

素晴らしい作品に出会えること、常に新しい作品に挑戦できる環境があること、良き先輩方や切磋琢磨しあえるメンバーがいること、支えてくれる方々、応援してくださる方々がいること、どれだけ感謝しても足りないですが、その気持ちを忘れずに。

年の初めのツアーは幸先の良いスタートとなりました。

この春からは日本国内での活動がメインになります。

今年も鼓童をよろしくお願い致します。

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


8年ぶりの北米/中込健太

長いツアーも、カナダに入り
「Evolution」の公演も残すところあとわずかとなった。

Photo: Leo Ryotaro

8年ぶりの北米ツアーは、
新鮮さと、当時の自分に、出会うような不思議な、面白い感覚だ。

8年前の北米ツアーで大太鼓を、舞台で叩きはじめ、大太鼓との旅が始まった。
毎日必死だった。

2011年北米ツアーの写真

自分が後にこの、「Evolution」のような作品や、近年の挑戦的な新作の舞台で演奏する様になるなどと、全く想像していなかった。

8年、
大きな変化の時間を過ごしてきた。

未来への自分の想像、思惑、欲望、展望、など全く及ばない場所に今、たどり着いた。

Photo: Takashi Okamoto

そんなものより、

8年間分の、旅した土地で見た風景と、新しい作品づくりの日々、稽古、

実験と試行錯誤の時間、失敗と、発見の興奮。

出会った人達、家族、言葉が、自分を変質、成長させてきた。

Photo: Takashi Okamoto

いつも、自分の思いや固定概念を、

思い切って手放し、突き放し、晒された時に、

思いもよらぬ気づきや発見がある。

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

どんどん捨てて、

一打の音とともに、消えてしまえ自分。

かそけき弱打の響きに導かれろ。

太鼓の前で、

無音の中に現れる何かを待っている。

Photo: Takashi Okamoto

中込健太

 

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
カナダ、ケベック州 モントリオール

2019.03.23(土) カナダ、ケベック州 モントリオール Place des Arts

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)