アメリカの太鼓少年たちと/平田裕貴

Photo: Takashi Okamoto

アメリカで生まれ育ち、太鼓に励む少年3人と出会った。
彼らは16歳。
小学生の時に現地の太鼓グループで太鼓と出会い、大好きになり、今も続けているという。

アメリカで太鼓を打つ彼らは、
日本からやってきた太鼓打ちを前に、興味津々。

いつ、どんなきっかけで太鼓始めたの?
どんな稽古するの?
曲作ったりする?
フリスビーと太鼓の身体づかいって似てると思わない?(フリスビーもやっている少年談)

Photo: Yui Kamiya交流会の様子

1時間半ほど話したほとんどは、彼らからの質問攻めであった。

その中で、僕からこんな質問をしてみた。
『太鼓のどんなところが好き?』
すると1人が即答した。

『僕たちの太鼓の音でお客さんたちが笑顔になったり、喜んだりしてくれる。
それってすっごく素敵じゃない?
すごく嬉しい。
あと、身体に伝わってくる振動が好き!』

それに続いて
『なにより、太鼓打ってる時間が楽しいから!』
3人口を揃えて言った。

嬉しそうに話す彼らのキラキラした目は、
太鼓打ちみんなが持っている原点、
大切な気持ちを僕に再認識させてくれた。
『太鼓って、楽しいね!』って。

Photo: Koji Miyagiボルダーでのワークショップの様子

日本から遠く離れたところでも響いている、太鼓の魅力。
全然違う境遇の中で、同じ太鼓の魅力に取りつかれた世界の太鼓打ち。
みんな太鼓が大好きで、どうしようもない。

Photo: Yui Kamiya交流会にて

全世界で広がる太鼓の輪、
もっともっと、つないで、響かせていこう。

Photo: Takashi Okamoto

 

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


マーティン誕生日/三浦友恵

Happy Birthday マーティン!

肌寒い日々が続いている北米ツアー班はロサンゼルスへやってきました!

リトルTokyoにて久しぶりの日本食を食べたり、お買い物をしたり、それぞれ楽しく過ごしています。

Photo: Koji Miyagi

Walt Disney Concert Hall 音出しタイム

ロサンゼルスの「Walt Disney Concert Hall」での演奏でした。そして、この日は私たちのツアーには欠かせないテクニカルディレクター マーティンの誕生日です。(海外ツアーではバレンタインデー前の恒例行事となりました‼︎)

Photo: Yui Kawamoto

マーティンと鼓童は2007年から一緒に海外ツアーのお仕事をしています。テクニカルディレクターとして、現地スタッフさんを指揮したり照明オペレーターをしたり、私たちの舞台で必要不可欠な存在です。

マーティン誕生日サプライズを担当したのは鼓童メンバーの一誠。一週間前くらいからサプライズを考え、スタッフに相談しながらサプライズ本番を迎えました。

Photo: Yui Kawamoto

サプライズ担当の一誠。一生懸命、英語でセリフを覚えています。

リハーサル最後に「『夕闇』のリハーサルをやり直しさせて下さい」この言葉を合図に、裏ではマーティンの大好きなイチゴがたくさん乗ったケーキが準備され、必死にロウソクに火を灯す制作スタッフ。(今回特別にロウソクの許可をいただきました)

Photo: Yui Kawamoto

舞台ではリハーサルは終わりと思い楽屋に帰りそうなマーティンをマネージャーが必死に止めてマーティンにやり直しを伝え、メンバーは急いで舞台上のセットチェンジ。マーティンが『夕闇』の照明に変え、いよいよサプライズスタート‼︎

(▼『夕闇』聴きたい方はこちら)

いつもは舞台の上下から笛が登場するところを上手から笛、下手からロウソクの火が付いたケーキが登場。『夕闇』の音楽に乗せて、一誠からマーティンへのお祝いメッセージ。メッセージの最後 “Happy Birthday “を合図にみんなでマーティンへバースデーソングを合唱しました。

Photo: Yui Kawamoto

そしてみんなの寄書きをプレゼント。サプライズは大・成・功‼︎マーティンの素敵な優しい笑顔が見れました!

Photo: Yui Kawamoto

マーティン Happy Birthday!そしていつもありがとうございます。これからもお互い身体に気をつけてツアー頑張りましょう!

『夕闇』収録のCD「カデン」
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516760

鼓童オンラインストアで販売中!

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


すきな国/川村真悟

Photo: Takashi Okamoto

今回の旅でアメリカという国がまた一段と好きになりました。

言葉や文化の壁をもろに実感させられつつも、良いものは良い・悪いものは悪い、とストレートでシンプルな表現でアメリカは私たちを迎えてくれます。

Photo: Takashi Okamoto

その中でも、こうでなければならない、といった言い知れぬ既成概念のようなもので何かをしばりつけるようなことが滅多になくむしろ個人の人間性や思想を互いに尊重し合っていることが、この国の素晴らしいところで私の大好きな部分です。

今回のツアーでお届けしている作品『螺旋』は、当時鼓童の35周年を記念して坂東玉三郎さんに演出して頂いた作品です。

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto結成当時から上演しているクラシカルな演目から真新しい演目まで様々な構成でお届けする本作ですが、螺旋のように向上していく鼓童のこれからの行く末をイメージした作品でもあります。

Photo: Takashi Okamoto

どの会場でもオールスタンディングで惜しみなく称賛の意を示してくれるアメリカの皆さんの反応は、本作の見せ所や各人の思いを十二分に受け入れてくれてる感じがあり、厚いエールを送って頂けるとおかげでパフォーマンスは日々向上していてる気がしています。

Photo: Takashi Okamoto

まだまだツアーは折り返し地点あたりです。

本作がアメリカの地でさらにどんな進化を遂げるのか楽しみでなりません。

Photo: Takashi Okamoto

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
アメリカ、インディアナ州 カラメル

2019.03.01(金) アメリカ、インディアナ州 カラメル The Palladium

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


旅の記憶/池永レオ遼太郎

Photo: Leo Ryotaro

写真を撮るのが好き。

たまにカメラを持って、街へ出る。
ふとした瞬間。
何気ない表情。

とりあえず、撮ってみる。

Photo: Leo Ryotaro

あの時こんな事を考えてた。
あんな事で悩んでた。
あの演目に必死だった。
あの人が好きだった。
あれを見て感動した。

そうやって過去を振り返れるのも、旅の醍醐味だったりする。

次は何を撮ろうか。

 

 

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


北米では「Evolution」と共に交流学校公演もやっているのです。/地代純

Photo: Takashi Okamoto

最初の公演地、ラスベガスを終え、カリフォルニア州バークレーでの連続公演。

「Evolution」の公演を2日間行い、3日目は同じ劇場で半纏に着替え、全く違うプログラムの学校公演を行いました。

対象は現地の小学生から高校生まで幅広く、2000近くある客席も満席状態!!メンバーは、「Evolution」のキャストの中から渡辺健吾、鶴見龍馬、三浦友恵、小平一誠、木村佑太、渡辺ちひろ、小野田太陽と私の8名。

この人数でこれだけ大きい劇場で公演を行うのも中々激アツな時間でした。

Photo: Takashi Okamoto

更に!今回アメリカでの学校公演ということで、みんなMCや自己紹介もAll Englishでお届けしました。

海外で学校公演をするのは初めてだったのですが、太鼓を通して何かを「伝える」という、ある種、国や言語を超えた交流を目指しています。

Photo: Takashi Okamoto

このツアーの中で交流公演はハノーバー、アムハースト、バーリントンでの公演があります。本公演と共に、こちらも頑張ります。

Photo: Takashi Okamoto

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)