アメリカの太鼓少年たちと/平田裕貴
アメリカで生まれ育ち、太鼓に励む少年3人と出会った。
彼らは16歳。
小学生の時に現地の太鼓グループで太鼓と出会い、大好きになり、今も続けているという。
アメリカで太鼓を打つ彼らは、
日本からやってきた太鼓打ちを前に、興味津々。
いつ、どんなきっかけで太鼓始めたの?
どんな稽古するの?
曲作ったりする?
フリスビーと太鼓の身体づかいって似てると思わない?(フリスビーもやっている少年談)
1時間半ほど話したほとんどは、彼らからの質問攻めであった。
その中で、僕からこんな質問をしてみた。
『太鼓のどんなところが好き?』
すると1人が即答した。
『僕たちの太鼓の音でお客さんたちが笑顔になったり、喜んだりしてくれる。
それってすっごく素敵じゃない?
すごく嬉しい。
あと、身体に伝わってくる振動が好き!』
それに続いて
『なにより、太鼓打ってる時間が楽しいから!』
3人口を揃えて言った。
嬉しそうに話す彼らのキラキラした目は、
太鼓打ちみんなが持っている原点、
大切な気持ちを僕に再認識させてくれた。
『太鼓って、楽しいね!』って。
日本から遠く離れたところでも響いている、太鼓の魅力。
全然違う境遇の中で、同じ太鼓の魅力に取りつかれた世界の太鼓打ち。
みんな太鼓が大好きで、どうしようもない。
全世界で広がる太鼓の輪、
もっともっと、つないで、響かせていこう。
「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)