研修所出発、それぞれの道へ/石原泰彦

1月22日。1年生が進級選考、2年生が準メンバー選考を経て、それぞれの道へ向かって研修所を出発しました。

朝のバスで、研修所を離れるメンバーが出発。
地元の皆さんも見送りに。

目指してきたのはプロの道。

とことんまで力を尽くしても、「思い叶わず」という研修生のほうが多いのが現実。覚悟してきた道ではあっても、その結果を受け止めることは、決してたやすいことではないと思います。

研修所での日々は、舞台という夢に届かなかった人にとっては、どういう意味を持つのか?研修生を送り出すこの時期に、いつも自問します。

研修所の日々

 

 

私自身の話になってしまいますが、遡ること20数年。やはり舞台を目指して佐渡に渡ったものの、準メンバーに届かず、研修生をもう1年。何とか準メンバーになり、しかし正メンバーへの壁は高く… 。そして今、研修所で研修生に向かい合う日々。

悔しさは、いまも身体が覚えています。一方で、こうして人が育つ場に身を置いて太鼓に関われることへのありがたさが、長い葛藤を経て、今は心を満たしてくれています。

石原の研修生時代

舞台という夢には届かなかったけれど、あの日々の意味は「今、この自分がいること」なのだと思っています。

 

 

 

研修所を離れた研修生。今、それぞれ懸命に次の道をつかもうとしていると思います。

悔しさ。それは、夢にありったけを注ぎ込んだ証。

そしてそれは、次の一歩を踏み出す、大きなエネルギー。

12月の発表会で

12月の発表会で

 

その悔しさは消えないかもしれないけれど、いつか人生を歩む中で、その悔しさをもっと大きな気持ちが包み込んでくれる日が来るかもしれません。

 

研修生の日直が書く日誌。日々の思いが綴られます。

 

今は、自分が力の限り夢を追った日々を誇りとして、また、力を尽くしたからこそ消えないその悔しさをしっかりと胸に、次の一歩を踏み出してほしいと願っています。

 

37-38期研修生、全員集合

 

佐渡は、雪が少ないまま立春を迎えそうです。春になると、また祭りが賑やかになります。

 

2019年春、柿野浦の祭りで地域の皆さんと

 

佐渡の皆さんは、ここにいます。研修所もいつもここにあります。

いつか気持ちがここに向いた時は、またいつでも足を運んでください。

 

旧岩首中学校の校舎。鼓童研修所として使わせていただいて、今年で25年目を迎えます。

 

 

 

修了生の声

研修所紹介ムービー

大きな扉/梅垣晶子

Photo: Akiko Umegaki

今回、19年振りに中国本土で公演を行うことになりました。日本のお隣にあって、そして太鼓も含め、文化的にも歴史的にもたくさんの影響を受けているにも関わらず、実際のことろ、あまりよくわからない、近いようで遠い国、それが中国に対する正直な印象でした。

実際、公演までの約9ヶ月間、準備を進めて行く中で、物の見方や考え方、仕事の進め方など、欧米や日本のツアーではこれまで自分が「普通」だと思っていたことが通じないことや尺度の違い、というものを度々思い知らされてきました。

人口は日本の10倍、国土は25倍、歴史は2倍以上ある国です。当たり前のことですが、中国のエージェントを信頼し、そのやり方を尊重し、提案に寄り添い、このプロジェクトを推し進めていくことが、最良の策であり、19年間閉じられていた扉を開く鍵になる、ということを痛感しました。

広州タワーと私達のトラック/北京の劇場入り口

実際に行ってみた中国は、日本より進んでいるシステム、食の豊かさ、日本語を話せる人の多さ、仕事の速さや丁寧さなど、驚きの連続でした。

進んでいるシステム

Photo: Akiko Umegaki

その1、大きな画面のチケットシステムで、携帯をかざして、お支払い&チケット受け取り

Photo: Akiko Umegakiその2、遅れてくるお客様用のチケット取り置きロッカー

Photo: Akiko Umegaki
その3、センスの良いプログラム

そして、日本のメディアでは、滅多に取り上げられることがない、多くの人の優しさやサポートにより、3都市6公演、プラス、沢山のメディア対応やイベント出演を行うことができました。同時に中国という国が急成長している理由も良くわかりました。

上海公演2日目。在上海日本国総領事館にお招きいただき、上海の今、そして日本と中国のこれからについて、貴重なお話を伺うことができました。

北京公演では、19年前の公演をご覧になった李長鎖さん(写真上)という写真家の方にお会いすることが出来ました。19年前は、反日感情が強く、今のように中国人が自由に海外旅行をする前だったため、当時の客席は、非常にピリピリしていたそうです。

それが、19年経って、若い世代の人たちが、こんなにも大きな拍手や歓声で、鼓童の公演を楽しんでくれたこと、李さんも感動していましたし、私も本当に嬉しく思いました。

Photo: Wilson Tong

Photo: Wilson Tong

Photo: Wilson Tong

こうしてまた一つ、One Earth の輪が広がったこと。

19年振りということで、ほぼ何の実績も無い中国で、ゼロからスタートし、大きな扉を一緒に開いてくれた鼓童のメンバー、スタッフ、そして私たちを暖かく迎えてくれた中国側のスタッフ、そして、お客様に心より感謝します。

Photo: Akiko Umegaki

上海の野外公演、細やかで力強いサポートをしてくださった中国のスタッフの皆さんと

Photo: Hayato Otsuka

スナオと、北京の劇場の映えスポットで。

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

鼓童「焔の火」がAmazon プライムに!/草祐加

結成30周年を迎えた2011年、日本縦断ツアーの締めくくりとなる12月に行われた渾身のステージをライブ収録いたしました映像が、この度Amazon プライムにて視聴いただけるようになりました!

今までご覧になられたことがない方も、久しぶりに観たいなぁという方もぜひご覧ください!

◼︎ディスコグラフィーはこちらから
https://www.kodo.or.jp/discography/index_ja.html

◼︎Amazon プライム はこちらから
http://amzn.asia/d/7KHI8M3

 

▼アメリカとイギリスでも配信しています

アメリカのAmazon
https://www.amazon.com/dp/B073X5ZDF9

イギリスのAmazon
https://www.amazon.co.uk/dp/B073X5ZNHT

▼他の国に向けては、Vimeoでも有料配信してます。

Vimeo(多言語表示)
https://vimeo.com/ondemand/kodohonoka

無限の可能性/神谷唯

私たち鼓童は、「太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団」です。

でも、音楽芸能以外にも太鼓は無限の可能性を秘めていて、
太鼓の周りに人が集まり、太鼓を通して人が繋がる。

私にとってそれが太鼓の一番の魅力だと感じています。

北米で2ヶ月間行ってきた「Evolution」ツアーも残すところ一公演。

これまで北米各地でたくさんの出会いと再会に恵まれました。

各地でそれぞれの活動に励む現地の太鼓グループさんや、長年鼓童を応援してくださっている皆様、それぞれが太鼓に対して熱い思いを持っていて、私たちも沢山の元気と力をもらって参りました。本当にありがとうございました。

太鼓の可能性はまだまだ無限。
これからどんな人に出会えるんだろう、どんな友情が生まれるんだろう。
私のちょっとした楽しみです。

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


それぞれの思い/秋元阿実

今回初めて鼓童のツアーのお手伝いをさせて頂きました、秋元阿実です!

Photo: Koji Miyagi

鼓童の演奏は、前に観客の一人として何度も見させて頂いていましたが、短い期間ながら、今回のツアーに裏方として同行させて頂くことで、新しい学びや違った視点からの見方、そしてたくさんの「思い」に触れる事ができました。

Photo: Leo Ryotaro

鼓童の演奏やスタッフメンバーも、それぞれ違った理由や思いを持って、自分の中の悩みや不安や挑戦に向き合いながら、すべてのメンバーが気持ちを一つにして素晴らしい演奏を毎回舞台上で作りあげる。

Photo: Takashi Okamoto

このツアーで鼓童の皆さんと一緒に過ごす時間の中で、何度も見学していたリハーサル、そして迎える本番の公演、個人で黙々と練習をする姿、バスで静かに休んでいる様子、体調の低下や疲れを感じているメンバー、仲間を見守る姿、みんなと一緒にワイワイ過ごすハッピーな一時、そんな中でお互いを尊重し合う姿は常にありました。

Photo: Yui Kamiya

私もメンバーと過ごす時間が増えるうちに、毎回訪れる本番の演奏は一味違うように見えたり、見ている自分の気持ちに変化があったり、新しい気づきが毎回発見することができました。

Photo: Takashi Okamoto

観客も、太鼓が好きで見にくるお客様もいれば、様々な興味を持って、来場するお客様もいる。そしていろんな思い思いの理由でその演奏に感動する。

笑顔になって帰っていく観客の姿、希望の種がまかれたかのように目をキラキラさせて、何か勇気をもらったかのように見えた観客の様子、演奏での正確でしなやかな動きを見て、自分の生活を見直したい、また、やる気を引き出された方たちの姿。

鼓童はそれだけ幅広くいろんな方たちの心に響いていく何かを作り出しているのだと実感しました。

Photo: Takashi Okamoto

こういった様々な思いがある中での生まれるいろんな感動や共感は、不思議な感覚にさえ思え、またそれが、とても魅力的にも感じてきていました。

それはご来場するお客様だけでなく、会場のスタッフの方、バスの運転手さんに至るまで、笑顔やポジティブな印象を残していけたと思いますし、ツアーの中で多くの素敵な方たちとのご縁を頂くこともできました。

それは言葉以上に、お互いに理解したい、もっと知りたい、思いを届けたい、という熱意からくるものかもしれません。

Photo: Takashi Okamoto

まさに「One Earth Tour」 の名前に託されている願いのように、鼓童に触れた一人ひとりの方たちが、「鼓童」という存在がすてきな存在としていつまでの心に残るよう、そして、鼓童をもっと理解できることで、いつまでもその感動が心の中で鳴り響いているよう願っています。

Photo: Takashi Okamoto

さらに言えば、「太鼓」というものを世界の人たちによりよく理解をしていただければ、たくさんの可能性は無限にあって、素敵な出会いがたくさん生まれるような気がしてワクワクしています!

未熟な私はまだ学ぶことがたくさんありますが、そういうことのお手伝いをさせて頂きたいともっと強く思うようになりました。

このように思えたのも、ツアーに関わっている鼓童の演奏者メンバーやスタッフの方達、現地スタッフの方達、そしてアメリカでこのツアー中に接することができた多くの皆さまのお陰だと、感謝の気持ちでいっぱいです!

今回巡ってきた様々な場所に残した鼓童の皆さまの足跡が、次なる感動の種として育っていくことを心より願っています!

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
カナダ、オンタリオ州 トロント

 

2019.03.21(木) カナダ、オンタリオ州 トロント Sony Center for the Performing Arts

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)