鼓童村の中庭のケヤキ/松田菜瑠美

“この木なんの木 気になる木〜 ♫”

そんな歌が聞こえてきそうな鼓童村の中庭のケヤキ。いつの間にこんなに大きくなったんだろう。私が新人だった10年前は、まだまだ華奢だったような。木陰がたくましいです。

2001年の3月に植樹されたと聞きました。ケヤキ、17年目の初夏です。


交流学校公演の稽古/松田菜瑠美

Photo: Narumi Mastuda

佐渡の景色は少しずつ夏の色に変わって来ました。

Photo: Narumi Mastuda
まもなく始まる交流学校公演のツアーに向けて、今週は毎日通し稽古を行なっています。先日は鼓童の研修生に、学校の生徒さんの代わりになって参加してもらいました。太鼓の演奏のほかに、楽器の紹介や太鼓体験コーナーも交えた、主に体育館でのコンサートです。

Photo: Narumi Mastuda

今回は1ヶ月半をかけて、福島・山形・東京・大阪・新潟の学校を巡ります。幼稚園、小学生、中学生、高校生、どんな反応が返ってくるのか、演奏者は日々思い浮かべながら稽古に打ち込んでいます。これから伺う学校の皆さん、楽しみに待っていてください!

鼓童の交流学校公演
http://www.kodo.or.jp/koryu/index_ja.html


「幽玄」まもなく開幕!稽古写真&メンバーコメント

「幽玄」まもなく開幕です!
稽古写真&メンバーコメントをご紹介

「坂東玉三郎 × 鼓童特別公演 幽玄」

坂東玉三郎氏と鼓童のヒット作「アマテラス」に続く待望の共演第二弾は、能楽において世阿弥が唱えた「幽玄」の世界を取り上げます。「羽衣」、「道成寺」、「石橋」など能の演目を題材に構成された大作で、歌舞伎界を代表する不世出の女方・坂東玉三郎氏が優雅に舞い、太鼓界を牽引し続ける鼓童が斬新に囃します。それは古典芸能の世界から更に未来を見据えた新たな芸術の形でもあり、未開拓の境地を切り開いて行く両者による新作がいよいよ登場します。

一幕は坂東玉三郎氏と花柳流の舞踊家の皆様が「羽衣」の世界を花柳流五世宗家家元・花柳壽輔氏の振付で舞を披露。能楽囃子の小鼓・大鼓・太鼓を、鼓童は締太鼓で表現し、古典芸能として長い時を経て磨き上げられてきた能楽特有の世界観が劇場空間に広がって行きます。

締太鼓を演奏しながら謡を謡うことも鼓童の挑戦であり、太鼓打ちという範疇から解き放たれた鼓童の音楽性が期待されます。

二幕は、一幕からの構成がさらに展開し、鼓童のオリジナル楽曲と能楽の様式が融合します。その能楽の様式と鼓童の楽曲の移り変わりから生まれる大きなうねりには、新たな芸術の可能性が感じられ、「道成寺」では白拍子が大蛇に化身し、「石橋」では五体の獅子が鼓童のリズムと共に勇壮に舞い納めます。

まもなく迎える開幕に向けて、新潟県・佐渡島の鼓童村にて行われている稽古も、能楽囃子指導の亀井広忠氏、能楽指導の津村禮次郎氏、能管指導の田中傳十郎氏による稽古も加わり本格化。

鼓童メンバーは、花柳流五世宗家家元の花柳壽輔氏をはじめ、花柳流舞踊家の皆様とともに、能楽の世界に没頭し稽古を重ねております。

鼓童メンバーより開幕直前の意気込みコメントをご紹介します!

◆齊藤栄一/音楽アドバイザー

僕のお薦めは締太鼓の演奏です。同じ楽器・同じ姿勢・同じシチュエーションで叩いているのに、全く違う音色・リズム・奏法を楽しめる、新しさと伝統を感じられる『幽玄』ならではのシーンになっています。


膨大な熱量とエネルギーを内包した”静”と、力み伴わない「無」さえ感じる解放された”動”、相反するかに思える”静”と”動”を、稽古の中で少しずつ、でも確実に吸収してゆくメンバーを心強く感じています。まだまだ発展途上だけれども、玉三郎さんのご指導のもと、同じ舞台に立つことの出来る感謝と喜びと責任の重大さとを噛み締めつつ、日々精進していきたいと思います。


◆住吉佑太/出演

今回、私は能管に初挑戦しています!日々稽古をしていく中で、能管独特の音階や力強さに魅力を感じています。篠笛とはまた違う息の吹き込み方や指の使い方など、学ぶべきことがたくさんあります。

これまでの鼓童に、日本の古典芸能のスピリッツを織り交ぜることで、ある種の原点回帰でありながら、さらに深化、そして進化していくための第一歩の舞台になると思っています。ただただ音楽的に面白いということだけでなく、その先にある精神性や幽玄の世界感をいかに表現していくことができるか。そんな古典をベースにしながらも新しい舞台にしたいです。

◆池永レオ遼太郎/出演

鼓童が「バッキング隊」から前に出てきたときの音圧や、蛇舞などの身体表現に着目していただきたいです。また、いろんな楽器や音を使っていますので、単純に“音”を楽しんでいただけると思いますし、私が作曲した曲もありますので、そこも含めて楽しんでいただきたいです。
『幽玄』は間や沈黙、時間がゆっくりと流れる舞台だと思います。それらを演奏者として楽しめるように「和」を理解できるよう稽古に励んでいます。常に革新を恐れず、何事にもとらわれず、楽しみながら作品作りと舞台に臨みたいです。

坂東玉三郎×鼓童特別公演「幽玄」


「幽玄」開幕直前、最終稽古へ!/三浦友恵

新緑の若葉が輝き、牡丹、藤の花。次々と綺麗に咲きました、最近の鼓童村。

いよいよです。新作「幽玄」。本格的な稽古真っ只中。

亀井広忠先生の謡の指導。先生の謡の勢いと声圧に圧倒されました。

間合と声だけで美しさや勇ましさ、様々なものを表現する。とても難しいです。しかし、日本人の美的センスはすごく深いものです。

花柳流のお家元はじめ、舞踊家の皆様、鼓童含めると総勢35名でのお稽古。

美しい舞・勇ましい獅子と鼓童のコラボレーション。舞台上での群舞はとても綺麗です。

「幽玄」を通して新しい鼓童が見れる機会です。私もすごく楽しみにしています。

日本の芸は、精神と体力、全てを使い表現します。集中力を持続させるのに苦戦していますが、日々鍛錬です。

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坂東玉三郎×鼓童特別公演「幽玄」


太鼓を通じた交歓/川村真悟

世間はゴールデンウィーク真っ只中。鼓童村稽古場では新作舞台『幽玄』の幕開けに向けて、熱のこもった稽古が続いております。そんな鼓童村に、九州は大分県からはるばる長谷川義さん、長谷川準さん、小出翔五さんの3名がいらして下さいました。

長谷川さんが主宰している豊の国ゆふいん源流太鼓さんと鼓童とのご縁は、記憶に新しいもので昨年1月の大分市での共演がありました。(http://www.kodo.or.jp/news/20160129premiumconcert_ja.html

他にも、伊勢市で毎年行われる日本太鼓祭など、様々な太鼓演奏シーンでご一緒しております。

それぞれ太鼓に命を懸けてきた日々が今日まで続いて、お互いを刺激し合い成長させていくようなエネルギーのぶつかり合いの延長線上に、こうして仲間として認め合える関係性が存在しています。
多くを語り合わずとも、互いに心が通じ合っている大先輩たちの語り合う場は大いに盛り上がりました!

長谷川さんたちは二日間の滞在でしたが、新作舞台幽玄の稽古をご覧頂いたり鼓童佐渡宿根木公演をご覧頂いたりと、鼓童での滞在を存分に味わって頂きました。また、それぞれの若手メンバー同士の稽古時間もあり、そこには玉三郎さんにも立ち会って頂いて、お互いにとって興味深く掛け替えのない時間になったのではないでしょうか。こうしたきっかけを元に太鼓を通じた交歓がこの先も続いていって欲しいです。

和太鼓を通じてこの先出会える様々な人、場所、時間、現象…。

これらと真剣に向かい合う事の価値は、昔も未来も変わらないと思います。

時代は大きく変わり鼓童の先輩方が体験された苦労のほとんどが、今となっては既に味わえない時代なのかもしれませんが、太鼓を打つ心意気だけはこの先も誇れる鼓童で在り続けたいと願ってやみません。長谷川さんとお話ししながらそんな事を考えておりました。

濃密で刺激的な二日間を本当にありがとうございました。