引き続き鼓童へのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます(2020年8月4日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

4月に発信いたしました鼓童緊急支援のお願いに際し、多くの方々、広範な地域よりご支援そして応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

佐渡は長い梅雨の時期もようやく明け、強い日差しと突き抜けるような青い空に本格的な夏の到来を身体一杯に感じております。例年8月は、我々の拠点佐渡にて開催するアース・セレブレーションの時期となり、準備、稽古、本番とあっという間に時間が過ぎ、片付けが終わる頃には季節も秋の気配を感じておりました。短くも生命力漲る佐渡の夏、全てを一気に作り上げ、3日間、野外の特設ステージにて様々なゲストをお迎えしたコンサートを中心にワークショップ、小さなライブ、様々な企画をお客様ともに喜びを分かち合い、劇場空間とは一味違う、得難い場としてこれまで続いてきおります。

33回目を迎える今回のアース・セレブレーションは、現在の社会状況を鑑み、オンライン配信投げ銭にてご支援を募る形での開催となりました。例年とは異なる新たな形での開催に向け、石塚充を中心に、若手からベテランまでそれぞれの才能を随所に発揮しながら、精力的に準備を進めております。新たな楽しみ方、表現方法を模索し、大変充実した内容になっており、普段、佐渡までお越しいただけない方にも、是非この機会にアース・セレブレーションをお楽しみ頂けたら幸いです。ここで得た経験は来年以降にさらなる可能性を切り拓いてくれると確信しております。

国内では新型コロナウイルス感染症拡大の第2波到来とも言われており、終息には長い時間を費やすことになるかと思われます。各地の劇場、スポーツ、イベントも再開され始めているとはいえ、依然厳しい状況が続いております。我々はアース・セレブレーションや秋以降の交流公演、劇場公演再開に向け、細心の対策を取りながら、粛々と準備を進めております。この時期に蓄えた力を生の舞台でお届けできる日を楽しみに、皆でこの状況を乗り越えて参ります。

引き続き、多くの皆さまからのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

2020年8月4日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

鼓童へのご支援をお願いいたします(2020年7月1日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

早いもので7月となり、2020年も半分が過ぎました。

新型コロナウイルス感染症が社会全体に及ぼしている影響は、私たちにとっても欧州ツアーの中断、準備してきた多くの公演中止など、経験したことのない状況となりました。秋から予定している国内ツアー、2021年初めの北米ツアーもさらに影響を受ける可能性があります。このように不安な日々は続いておりますが、太鼓の力を信じ、メンバーそれぞれが前向きに様々なことに取り組み、グループ一丸となり活動継続に向け頑張っております。

私たちは、6月より徐々に稽古を再開し、感染予防対策をとりながら、秋から始まる交流学校公演や創立40周年記念企画第一弾「鼓」ツアー、そして新たな取り組みとなる配信によるアース・セレブレーションに向けた準備を進めております。

4月からの緊急支援の呼びかけに際して、多くの方々、地域よりご支援そして応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。この先の活動に向けた活力を頂き、再び多くの皆様の前で心に響く演奏をできるよう、我々の大切な拠点佐渡にて力を蓄えて参ります。

さて、私自身のことで言えば鼓童に入団以来、これほど長く佐渡から出ない期間を過ごすのは、初めての経験です。そのような中、昨年より、脚本家、演出家の倉本聰先生と佐渡や富良野にてお会いする機会を得ました。先生のルーツが佐渡にあり、お墓参りの際に鼓童村や研修所を訪問され、その後北海道での公演もご覧いただき、あっという間にこの春、富良野、東京にて上演される舞台『屋根2020』に参加する運びとなりました。先生は富良野を拠点に、40年にわたり私塾富良野塾を主宰され、(現在は富良野グループとなっております)創作を続けております。残念ながら今回の作品は、この社会状況により、お客様の前でお披露目することは叶いませんでしたが、鼓童の音が作品の世界に融合し、演劇と鼓童の新たな可能性を感じる作品にして頂きました。「鼓童とまたやりたいんだ。嘆いてもしょうがない、頑張ろう!そして次はさ…』とその創作に対する溢れる思いを感じさせていただきました。

また先日、新潟市を拠点に2005年から日本初の公共劇場専属舞踊団「Noism」を率いる金森穣さんと対談する機会も得ました。志、技術、作品の質、全てにおいて高いものを持つプロフェッショナルなカンパニーが、私たちと同じ新潟県内に存在することは、とても心強い思いです。2006年に鼓童村に来村されて以来の再会は、オンラインにて短い時間の対談ではありましたが、舞台芸術に対する熱い想いを感じることができました。そして「一緒に作品を作りましょう」とのお言葉を頂き、画面越しながら固い握手をし、またの再会を約束しました。

地方を拠点に創作活動を続けているお二方との出会いに、未来に向けて明るい兆しを感じ、鼓童と創作をしたいという言葉に勇気づけられました。この先の状況はまだまだ厳しいものではありますが、鼓童の先達が積み重ねてきたものをしっかりと次世代に残し、鼓童の音を皆様の元へ届け続けて参ります。

引き続き、皆さまのご支援、ご協力をお願い申し上げる次第です。

2020年7月1日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

中止・延期となった公演、事業等(2020年4月13日現在)

【海外公演】
  • 3月 ヨーロッパ『Legacy』ツアー:イタリア、ポーランド、ドイツ 10公演
【国内の公演・イベント・ワークショップ等】
  • 3月「出張!たたこう館」(新潟県内)
  • 5月『鼓童佐渡宿根木公演』(佐渡・宿根木での連続公演)
  • 5月〜9月〈NOVA〉(国内9都市)
  • 交流公演、各種イベント出演
  • 県内外で予定されていた交流学校公演
  • エクサドン体験および合宿企画(埼玉県内等)
【佐渡島内】
  • 3〜7月 たたこう館での太鼓体験(国内外からの団体・個人、GW特別企画、修学旅行など)
  • 3〜7月 深浦学舎での海外からの長期滞在・合宿(フランス、アメリカ)
  • 4〜9月 海外からのクルーズ船佐渡寄港に伴う鼓童公演およびワークショップ
  • 4〜9月 エクサドン体験および合宿企画

東日本大震災から9年/船橋裕一郎

本日、東日本大震災の発生から9年目を迎えました。

震災により犠牲になられた全ての方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。

また、被災された地域の復興と皆様の御平安を祈念いたします。

太鼓の響き、そして音楽が
少しでも皆さまの活力の一助となり得るよう鼓童は佐渡から旅を続け、
音を届け続けてまいります。

午後2時46分 黙祷を捧げます。

鼓童代表・船橋裕一郎

※本日3月11日12:00より交流公演班による【鼓童YouTubeライブ配信】にて、ハートビート・プロジェクトで作られた楽曲『また明日』の演奏もございます。

「道」劇場でお待ちしております!/船橋裕一郎

早いもので新年度がスタートいたしました。新たな環境のもと4月を迎えられた方も多いのではと思います。

私たちは北米「Evolution」ツアー、交流公演を充実の内容のもとに終え、春からのツアー、さらにその先の作品に向けての準備に取り掛かかっております。

さて、先日お知らせいたしました通り、”ワン・アース・ツアー2019″は、1年を通して「道」を全国各地にてお届けいたします。

Photo: Takashi Okamoto

『モノクローム』、『三宅』、『大太鼓』から『屋台囃子』といった定番の演目をはじめ、私の大好きな『The Hunted』や『HITOTSU』など懐かしの名曲、そして新たに生み出した曲も交えた”血沸き肉躍る”2時間!

Photo: Takashi Okamoto

内容は昨年から洗練され、旅の中でさらに練り込まれてまいります。

Photo: Takashi Okamoto

是非、劇場に足を運んで頂き、ベテランから新人まで各世代の演奏者が奏でる音、身体の躍動を味わって頂けたら幸いです。

Photo: Erika Ueda

鼓童ワン・アース・ツアー2019「道」全国ツアー

スケジュール

太鼓芸能集団 鼓童が、新潟県警察ノードラッグ大使の委嘱を受けました。

「新潟県警察ノードラッグ大使」とは、新潟県警察の薬物乱用防止活動の一つとして、県内の薬物乱用防止気運を醸成するために実施している独自の取り組みで、これまでNegiccoさんやラグビー日本代表選手の稲垣啓太さんら、若者に人気の県内出身の方々が委嘱を受けています。今回は鼓童が委嘱を受けることになり、代表の船橋裕一郎と、北前船 代表取締役社長の洲﨑拓郎が委嘱式に出席いたしました。
今後は自ら拠点をおく新潟のため、薬物乱用防止を訴える活動に取り組んでまいります。