引き続き鼓童へのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます(2020年9月1日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

4月に発信いたしました鼓童緊急支援のお願いに際し、多くの方々、広範な地域よりご支援と応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

そして、33回目を迎えたアース・セレブレーションは、現在の社会状況を鑑み、オンライン配信、クラウドファンディングによる投げ銭にてご支援を募る形で開催致しました。こちらにも多くのご支援を賜り、重ねて感謝申し上げます。おかげさまでグループ一丸となり多彩な配信プログラムに取り組み、佐渡という場の持つ力、お客様と分かち合う時間の素晴らしさを再認識し、実り多き時間となりました。佐渡にまた多くの皆さまをお迎えして開催できることを今から楽しみにしております。

さて、私たちは3月の欧州ツアーの中断以来、ほぼ全ての公演が中止、延期となりましたが、この9月より交流学校公演班が、感染症対策に細心の注意を払いながら、活動を再開いたします。多くの学校行事も中止となる中、生の太鼓の音が少しでも生徒さんの心に響いてもらえたらと思います。

Photo: Takashi Okamoto

私自身、20年前の初めてのツアーは、新潟県内の中学校を巡る交流学校公演でした。感情を表面にはなかなか出さず、それでも一番多感な中学生を前にして、初ツアーの私は、彼らの反応を感じながら、日々の公演を楽しむ余裕はありませんでした。ただ後年、大人となった当時の生徒さんに新潟の様々な公演会場で出会い「今でも忘れられない時間でした」といった言葉をかけてもらう機会が時にあります。その言葉に交流学校公演が積み重ねた歴史を感じ、当時の私が、なかなか感じられなかった喜びを二重に味わうことができます。

この度の活動自粛期間からアース・セレブレーションにかけての新たな試み、そして交流学校公演という積み重ねにより得られたものは、どちらも鼓童の大切な財産です。引き続き困難な状況は続きますが、活動継続に向け、一人一人の力を合わせ頑張って参ります。多くの皆様が少しでも太鼓の響きによって心癒され、活力の一助となるよう日々精進致します。

引き続き、多くの皆さまからのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

2020年9月1日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎