鼓童へのご支援をお願いいたします(2020年6月1日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

4月に発信いたしました鼓童緊急支援のお願いに際し、多くの方々、地域よりご支援そして応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

引き続き先の見えない中、厳しい状況が続いておりますが、この先も皆様に太鼓の響きと音楽を届け続けられるよう、グループ一丸となり頑張ってまいります。

医療や介護の最前線におられる方々、物流やインフラを守る全ての方々への感謝と敬意を捧げます。
鼓童グループは活動を大幅に抑えておりましたが、緊急事態宣言の解除にともない、6月からの活動に向けて、準備や稽古を少しづつ再開いたしました。

日本のみならず世界中にて混乱状態となり大変な思いをされておられる方も多い中、我々のこれまでの活動の中でお届けできることは限られる現状ですが、少しでも皆様の心のご平安を祈り、これからも映像、音源、ラジオ、文章などでの発信を続けてまいります。

そして本格的な活動再開に向け、これまでの活動をしっかりと振り返り、また改めて太鼓の音を届けられるよう、前を向いてまいります。

引き続き、多くの皆さまからのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

2020年6月1日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

 

引き続き鼓童へのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます(2020年10月1日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

4月に発信いたしました鼓童緊急支援のお願いに際し、多くの方々、広範な地域よりご支援と応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

私たちは感染対策を徹底しながら、少しずつではありますが公演活動を再開しております。まだまだ事態の収束や今後の予測もつきにくい状況ですが、生の音を直に届けられることの喜びを噛み締め、お客様に少しでも喜んでいただけるよう頑張って参ります。

さて、佐渡の多くの田んぼは、稲刈りを終え、風に揺れるススキの穂や色づき始めた柿の実に秋の深まりを感じます。鼓童研修生たちが育てた田んぼの稲刈りは、一足遅れてこれからとなります。

Photo: Erika

20年前、米つくりと言えば、田植えや稲刈りくらいの想像しかなかった私には、稲を植える以前の準備、何度抜いてもすぐに生えてくる草との格闘、水や畦の管理などなど、それは大変な日々だったと記憶しています。それでも仲間とともに育てた稲穂を刈り取り、ハザに掛けた日の喜び、そしてようやく食べることができた嬉しさは格別なものでした。同時に、やはりプロが作る田んぼの美しさ、収穫量、米の美味しさを再認識させられた思い出があります。 

本年は鼓童の活動自体もさることながら、研修所も1年生の入所延期に始まり、外部講師の方々の講義や出演も伴う場となる佐渡宿根木公演中止など、多くのカリキュラムやイベントの変更を余儀なくされました。そのような中でも稲はしっかりと成長し、まもなく収穫の時を迎えます。食欲旺盛な18人1年分の収穫量には到底足りませんが、きっとその味は格別であり、その収穫までの過程と実りの喜びを体感した彼らの太鼓の音、唄、踊りはそれまでとはまた違うものとなると思います。

Photo: Yasuhiko Ishihara

私は、鼓童の舞台という一つの目標に向かい、ライバルでもある仲間との2年間の共同生活の中で、悩み苦しみ自らと向き合いながら、少しずつそれでも着実に成長していく彼らの姿に感動いたします。そして、鼓童の舞台の根幹となるこの研修所をこの先も守り、支えて行きたいと思う力になります。

引き続き、多くの皆さまからのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げるとともに、是非研修生も応援していただけましたら幸いです。

2020年10月1日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

引き続き鼓童へのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます(2020年9月1日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

4月に発信いたしました鼓童緊急支援のお願いに際し、多くの方々、広範な地域よりご支援と応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

そして、33回目を迎えたアース・セレブレーションは、現在の社会状況を鑑み、オンライン配信、クラウドファンディングによる投げ銭にてご支援を募る形で開催致しました。こちらにも多くのご支援を賜り、重ねて感謝申し上げます。おかげさまでグループ一丸となり多彩な配信プログラムに取り組み、佐渡という場の持つ力、お客様と分かち合う時間の素晴らしさを再認識し、実り多き時間となりました。佐渡にまた多くの皆さまをお迎えして開催できることを今から楽しみにしております。

さて、私たちは3月の欧州ツアーの中断以来、ほぼ全ての公演が中止、延期となりましたが、この9月より交流学校公演班が、感染症対策に細心の注意を払いながら、活動を再開いたします。多くの学校行事も中止となる中、生の太鼓の音が少しでも生徒さんの心に響いてもらえたらと思います。

Photo: Takashi Okamoto

私自身、20年前の初めてのツアーは、新潟県内の中学校を巡る交流学校公演でした。感情を表面にはなかなか出さず、それでも一番多感な中学生を前にして、初ツアーの私は、彼らの反応を感じながら、日々の公演を楽しむ余裕はありませんでした。ただ後年、大人となった当時の生徒さんに新潟の様々な公演会場で出会い「今でも忘れられない時間でした」といった言葉をかけてもらう機会が時にあります。その言葉に交流学校公演が積み重ねた歴史を感じ、当時の私が、なかなか感じられなかった喜びを二重に味わうことができます。

この度の活動自粛期間からアース・セレブレーションにかけての新たな試み、そして交流学校公演という積み重ねにより得られたものは、どちらも鼓童の大切な財産です。引き続き困難な状況は続きますが、活動継続に向け、一人一人の力を合わせ頑張って参ります。多くの皆様が少しでも太鼓の響きによって心癒され、活力の一助となるよう日々精進致します。

引き続き、多くの皆さまからのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

2020年9月1日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

引き続き鼓童へのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます(2020年8月4日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

4月に発信いたしました鼓童緊急支援のお願いに際し、多くの方々、広範な地域よりご支援そして応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

佐渡は長い梅雨の時期もようやく明け、強い日差しと突き抜けるような青い空に本格的な夏の到来を身体一杯に感じております。例年8月は、我々の拠点佐渡にて開催するアース・セレブレーションの時期となり、準備、稽古、本番とあっという間に時間が過ぎ、片付けが終わる頃には季節も秋の気配を感じておりました。短くも生命力漲る佐渡の夏、全てを一気に作り上げ、3日間、野外の特設ステージにて様々なゲストをお迎えしたコンサートを中心にワークショップ、小さなライブ、様々な企画をお客様ともに喜びを分かち合い、劇場空間とは一味違う、得難い場としてこれまで続いてきおります。

33回目を迎える今回のアース・セレブレーションは、現在の社会状況を鑑み、オンライン配信投げ銭にてご支援を募る形での開催となりました。例年とは異なる新たな形での開催に向け、石塚充を中心に、若手からベテランまでそれぞれの才能を随所に発揮しながら、精力的に準備を進めております。新たな楽しみ方、表現方法を模索し、大変充実した内容になっており、普段、佐渡までお越しいただけない方にも、是非この機会にアース・セレブレーションをお楽しみ頂けたら幸いです。ここで得た経験は来年以降にさらなる可能性を切り拓いてくれると確信しております。

国内では新型コロナウイルス感染症拡大の第2波到来とも言われており、終息には長い時間を費やすことになるかと思われます。各地の劇場、スポーツ、イベントも再開され始めているとはいえ、依然厳しい状況が続いております。我々はアース・セレブレーションや秋以降の交流公演、劇場公演再開に向け、細心の対策を取りながら、粛々と準備を進めております。この時期に蓄えた力を生の舞台でお届けできる日を楽しみに、皆でこの状況を乗り越えて参ります。

引き続き、多くの皆さまからのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

2020年8月4日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

鼓童へのご支援をお願いいたします(2020年7月1日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

早いもので7月となり、2020年も半分が過ぎました。

新型コロナウイルス感染症が社会全体に及ぼしている影響は、私たちにとっても欧州ツアーの中断、準備してきた多くの公演中止など、経験したことのない状況となりました。秋から予定している国内ツアー、2021年初めの北米ツアーもさらに影響を受ける可能性があります。このように不安な日々は続いておりますが、太鼓の力を信じ、メンバーそれぞれが前向きに様々なことに取り組み、グループ一丸となり活動継続に向け頑張っております。

私たちは、6月より徐々に稽古を再開し、感染予防対策をとりながら、秋から始まる交流学校公演や創立40周年記念企画第一弾「鼓」ツアー、そして新たな取り組みとなる配信によるアース・セレブレーションに向けた準備を進めております。

4月からの緊急支援の呼びかけに際して、多くの方々、地域よりご支援そして応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。この先の活動に向けた活力を頂き、再び多くの皆様の前で心に響く演奏をできるよう、我々の大切な拠点佐渡にて力を蓄えて参ります。

さて、私自身のことで言えば鼓童に入団以来、これほど長く佐渡から出ない期間を過ごすのは、初めての経験です。そのような中、昨年より、脚本家、演出家の倉本聰先生と佐渡や富良野にてお会いする機会を得ました。先生のルーツが佐渡にあり、お墓参りの際に鼓童村や研修所を訪問され、その後北海道での公演もご覧いただき、あっという間にこの春、富良野、東京にて上演される舞台『屋根2020』に参加する運びとなりました。先生は富良野を拠点に、40年にわたり私塾富良野塾を主宰され、(現在は富良野グループとなっております)創作を続けております。残念ながら今回の作品は、この社会状況により、お客様の前でお披露目することは叶いませんでしたが、鼓童の音が作品の世界に融合し、演劇と鼓童の新たな可能性を感じる作品にして頂きました。「鼓童とまたやりたいんだ。嘆いてもしょうがない、頑張ろう!そして次はさ…』とその創作に対する溢れる思いを感じさせていただきました。

また先日、新潟市を拠点に2005年から日本初の公共劇場専属舞踊団「Noism」を率いる金森穣さんと対談する機会も得ました。志、技術、作品の質、全てにおいて高いものを持つプロフェッショナルなカンパニーが、私たちと同じ新潟県内に存在することは、とても心強い思いです。2006年に鼓童村に来村されて以来の再会は、オンラインにて短い時間の対談ではありましたが、舞台芸術に対する熱い想いを感じることができました。そして「一緒に作品を作りましょう」とのお言葉を頂き、画面越しながら固い握手をし、またの再会を約束しました。

地方を拠点に創作活動を続けているお二方との出会いに、未来に向けて明るい兆しを感じ、鼓童と創作をしたいという言葉に勇気づけられました。この先の状況はまだまだ厳しいものではありますが、鼓童の先達が積み重ねてきたものをしっかりと次世代に残し、鼓童の音を皆様の元へ届け続けて参ります。

引き続き、皆さまのご支援、ご協力をお願い申し上げる次第です。

2020年7月1日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

中止・延期となった公演、事業等(2020年4月13日現在)

【海外公演】
  • 3月 ヨーロッパ『Legacy』ツアー:イタリア、ポーランド、ドイツ 10公演
【国内の公演・イベント・ワークショップ等】
  • 3月「出張!たたこう館」(新潟県内)
  • 5月『鼓童佐渡宿根木公演』(佐渡・宿根木での連続公演)
  • 5月〜9月〈NOVA〉(国内9都市)
  • 交流公演、各種イベント出演
  • 県内外で予定されていた交流学校公演
  • エクサドン体験および合宿企画(埼玉県内等)
【佐渡島内】
  • 3〜7月 たたこう館での太鼓体験(国内外からの団体・個人、GW特別企画、修学旅行など)
  • 3〜7月 深浦学舎での海外からの長期滞在・合宿(フランス、アメリカ)
  • 4〜9月 海外からのクルーズ船佐渡寄港に伴う鼓童公演およびワークショップ
  • 4〜9月 エクサドン体験および合宿企画