「道」ブログリレー16: 鼓童の唄「沖揚げ音頭」/見留知弘

鼓童の唄「沖揚げ音頭」/見留知弘

鼓童の「沖揚げ音頭」は2つあり、初期から唄われている「沖揚げ音頭」は日高地方のもので、岡田京子先生から、ご指導頂いたもの。

今回唄う「沖揚げ音頭」は、伊藤多喜雄さんからご指導を頂いたもので、積丹郡美国町の鰊場にしんば音頭を多喜雄さんが舞台用にアレンジしたものを鼓童の研修生が習い、それを鼓童が今回の舞台に上げています。

網を上げるために、音頭取りがいて、
その声に、皆が息を合わせ、そして力を合わせて、網を引く身体のうねりを、稽古の際には取り入れて唄いました。

唄にうねりが感じられるよう、息を合わせて、三宅に向けて気合を込めて唄います。

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

 

公演詳細:

https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/16691

9月以降のスケジュール

待望の新作DVD発売中!

Photo: Erika Ueda

この日を楽しみにしてくださっていた方も、「え‼そうなの!?知らなかった!」という方も、ぜひ1枚。見応えある94分、ノーカットライブ収録です。

発売日:2019年5月24日(金)
価格:4,860円(税込)

商品の詳細はこちらから。
http://store.kodo.or.jp/?pid=141745460

公演会場、鼓童オンラインストアにて販売中

「道」ブログリレー13: 鼓童が出す音/定成啓

 鼓童が出す音

『三宅』

言わずと知れた、鼓童の代表演目です。


ソロパート以外、フレーズも2パターンしかありません。

「地打ち」といわれるリズムの、コドンコドン。

「テーマ」とわれる、ドンツク、ドンツク、ドンドン。

リズムだけであれば、3分で覚えることができます。

しかし、この音を、「鼓童が出す音」にするには、もう….何年かかるのか…..

Photo: Erika Ueda

やればやるだけ難しくなって、その中で自分の理想としている音が出せなくて、歯がゆいことも多々ありますが、もうすでに、舞台上でお客様の前で演奏しているということは、それが「鼓童が出す音」になっています。

Photo: Takashi Okamoto

今回、このツアーで最年少であり、一番技術不足であるといえます。

だからこそ、私が先輩に食らいついていく事で「三宅」はさらに心揺さぶるものになると確信しております。

Photo: Erika Ueda

道のりは長いですが……

私が出演させていただく「道」は残すところ大阪での2公演で、そう長くはありません。

大阪でお待ちしております!!

次回の道ブログリレーは
「蜘蛛の糸/前田順康」
お楽しみに!


 

Photo: Takashi Okamoto

 

公演詳細:

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「道」ブログリレー15: あの時の興奮を/渡辺健吾

あの時の興奮を

Photo: Takashi Okamoto

「三宅」。

私にとって「三宅」は、自分の太鼓人生に欠かせないとても大切な曲です。

Photo: Takashi Okamoto

実は私が鼓童に入りたいと思ったのは「三宅」を見たことがキッカケです。

「三宅」は高校生の時に初めて見ました。

その時、自分を最大限まで追い込んでいる姿に漢気溢れる闘志を感じ、「カッコ良すぎる!!!」と思い、興奮が身体の奥底からバクバクと震え湧き出てきたことを忘れられません。

今私は「三宅」のセンターで打たせて頂いております。

あの時の!あの興奮を!!今のお客様にも感じてもらえているのか…

もっともっと稽古して、あの興奮を皆様にも感じてもらえるようにこれからも精進致します。

Photo: Erika Ueda

Photo: Takashi Okamoto

 

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「道」ブログリレー12: 発声/大塚勇渡

発声

Photo: Erika Ueda

声を発する事。
皆が共通して持っているヒトとしての機能、そして感覚。
当たり前の様に出す声ですが、とても奥が深いと感じております。

Photo: Erika Ueda

舞台においては、
皆で声を合わせ歌を形作ることもあれば、
効果音の様に使い情景の臨場感を出すこと、
そして時には演者を鼓舞する役割もあり、
今では鼓童の作品には欠かせない要素の一つになっております。

Photo: Takashi Okamoto

前回に引き続き今回も、
現役オペラ歌手でもある野上結美さんに、
発声のご指導を頂いております。

“体を楽器”として捉え、
具体的にどこの筋肉を、
どのように使っていくか、
そしてどう鍛えていくかという事を、
分かり易く実践を交えながらご指導頂いており、
その都度自分たちの声が変わるのを実感します。

Photo: Erika Ueda

時には舞台人としての在り方、
体との向き合い方の話にもなり、
その時間の学びも深く濃密です。

Photo: Erika Ueda

自分の体への理解を深めていく事、
そして育てていく事、
それはとても繊細で時には難しくも感じますが、
内部の今まで気づけなかった新たな感覚に出会った時、
何とも言えない嬉しさ、楽しさを感じます。

その様な感覚との出会いを模索していく事を、
これからもずっと、続けていきたいです。

Photo: Takashi Okamoto

私は、小さい頃からずっと合唱が好きでした。
どんな関係性でも、どんな状況でも、
皆の声が混じり合えば自然と一体感を感じる、
あの瞬間が、大好きでした。

声には、
コミュニケーションを簡単に図れる便利さはもちろんありますが、
ヒトの奥深い場所にある想いの代弁を、
時には言葉にならずとも発し、
伝えることができる可能性を持っているモノだとも思っています。

性質も特徴も全く違うそれぞれの声が混ざり合い、
紡ぎ出す一体感とエネルギーは言葉にできないほど、心地よいです。

Photo: Takashi Okamoto

これからも、
声帯という恵まれた機能を持っていることに感謝しながら、
自分の体そして発声について、太鼓と向き合う様に、
じっくりと向き合っていきたいです。

Photo: Takashi Okamoto

 

次回の道ブログリレーも
お楽しみに!

Photo: Takashi Okamoto

 

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「道」ブログリレー14: 蜘蛛の糸/前田順康

蜘蛛の糸

暗転の中、御詠歌ごえいか声明しょうみょうのような響きが聞こえる

大太鼓とシンバルが突沸する

その轟音の中からビートが沸き立って、滔々とうとうと流れる

切りさいて、捻じるようにソーナが鳴る

刻まれ続けるゴング、唸るチベットホルン

アジアの音の混沌

繰り返しながらかさを増すビート

音の渦にのまれていく

Photo: Takashi Okamoto

「HITOTSU」の中で私はリード楽器のソーナ(チャルメラ)を吹いています。

Photo: Takashi Okamoto

これまで、経験のなかった楽器ですので、リードの状態や、ピッチなど、気にすることはたくさんあります。

稽古や公演を見てくださった作曲者の狩野泰一さんに熱いダメ出しをもらいながら、、、

まずは大好きな「HITOTSU」の世界に入っていくこと、構成していくことを楽しんでいます。

Photo: Takashi Okamoto

この楽曲を聴いたり、演奏したりしていると、「蜘蛛の糸」の話に重なります。

なんだかどろどろと混沌とした吹き溜まりのようなところに、風穴が開くように、陽が射すように、“蜘蛛の糸-太鼓” が在って、、、

物語では、主人公カンダタはお釈迦さまに糸を切られ。また地獄に堕ちてしまうのですが、それは私益に囚われお釈迦様への信心を失ったからだと言われています。

そんな話と重ねて、対比して、鼓童は最後まで、太鼓を信じて、太鼓と居られたらなんて思うわけです。

Photo: Takashi Okamoto

プログラムの中ではちょっと味の違う演目。

心地よい違和感。スリリングな安心感。

解説なしでお能を観るように、理解、想像の奥ゆきがそこにあります。

そんな “ゆかしさ” を感じてください。

次回の道ブログリレーは
「あの時の興奮を〜三宅〜/渡辺健吾」
お楽しみに!

「HITOTSU」収録の鼓童CD『回帰』/オンラインストア
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516724

Photo: Takashi Okamoto

 

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