まもなく千の舞!/住吉佑太

まもなく「千の舞」公演です!

Photo: koji

この公演を、千絵子さんの周年をみんなで祝うだけの
ほんわかゆるゆるイベントだと思い込んでいる、そこのあなた!!(笑)
それは違います!!

Photo: koji

もちろん千絵子さんの周年を記念しながらも
鼓童にとってもまったく新しい
バキバキに尖った斬新な舞台になっております!

Photo: koji

音楽監督の遼太郎の音楽に加え
ゲストの木村俊介さんの音楽
そこに今の鼓童の音を重ねながら
試行錯誤を繰り返し、作り込んできました。

Photo: koji

そして、それに呼応する千絵子さんの
素晴らしい踊りと表現力。

稽古なのにセッション。

これは僕がこの稽古期間に一番強く感じたことです。

稽古なのにセッション。

今回の作品は
音楽も踊りも
即興パートがたくさんあります。

Photo: koji

Photo: koji

その時々で違う音になり、それが踊りに現れる。
私たちの普段の舞台では
「全部即興で!」
みたいなことは少ないのですが
今回は、ゲストの木村俊介さんのお力添えも頂きながらの
大即興大会です!笑

Photo: koji

面白すぎ!

一夜限りの舞台
お見逃しなく〜!!

 

 


2019年12月23日(月)19:00開幕!
鼓童「千の舞」 〜小島千絵子芸歴40周年記念公演(東京都文京区)

鼓童「千の舞」 〜小島千絵子芸歴40周年記念公演(東京都文京区)

「春風」配信から1ヶ月!/住吉佑太

少しずつ、朝夕が涼しく感じられるようになってきました。アツい夏も、もうすぐ終わりですね。鼓童はすでに、新たな作品や舞台に向かって進み始めています。

鼓童提供楽曲の第一弾「春風」が配信されてから、約1ヶ月が経ちました。

予想以上の反響に、私たちも驚いています。本当にありがとうございます。

今日は、この「春風」という曲について、私たちが大切にしていることを、音楽的な解説も踏まえながら、少しお伝えできればと思っています。

まず、この曲を作るときに心がけたのは、「誰もがやりたい!そして、できそう!」と思えるキャッチーなものでありながら、尚且つやってみると意外と難しくて、やりがいを感じられる曲にすることです。

この曲を難しいと思うかどうか、それがアンサンブルの質を左右する、大きなターニングポイントになるかと思います。リズムやメロディーを追って演奏できるようになる、そこがスタート地点です。

この曲の基本のノリは、三つ打ち、ドンドコと呼ばれるもので、いかにも和太鼓らしいリズムでもあります。

ドンドコとドンツンだけで聴かせられるようになって一人前
by 今海一樹(元プレイヤー 現舞台監督) ※ドンツンというのは、この曲の韻パートがやっているような、4分音符の強拍を打ちながら、8分音符の裏間に弱打を入れるフレーズのこと。

という言葉があるように 笑

ドンドコのノリには、とても奥深いものがあります。

地域によっても、いろいろなニュアンスがありますし、世界中の民族音楽の中にも、ドンドコに似たリズムがたくさんあります。

では「春風」の場合、どういうドンドコを打つべきなのか。
それは打ち手のセンスに任せられているわけですが 笑

まず、担ぎ桶以外のリズムをよく聴いてみましょう。

韻パートのドンツン、それから締太鼓のツクテケ、そこに大間のキメが入ってきます。

音像としては、ドンツンの方が前にあって、ツクテケが軽やかにバックに流れている中で、低音のキメが入ってくる感じですね。

それを包括したドンドコのニュアンスにしていく必要があります。

意外と大切なのが、ドンドコの間に入ってくるドンドンという8分音符です。

ドンドコ ドンドコ ドンドコ ドンドン
というフレーズが続きますね。

このドンドンの裏拍のニュアンスが軽くなりすぎると、曲としても滑っていってしまうし、キメのリズムとも馴染みが悪くなってしまいます。

この裏拍を、しっかり重めに入れていくことが、この曲の推進力に繋がります。

私たちはよく「重めに入れる」という言い方をします。それは「遅めに入れる」のとは違います。太鼓というのは、『ドン』の組み合わせでしかありません。

その一音にどれだけの情報を詰められるか、ということが演奏の充実に繋がっていくわけですが、『ドン』の情報というのは、意外にもその音が出てくる以前のプロセスや、音と音の間にあったりします。

表拍にくる『ドン』と、裏拍にくる『ドン』をしっかり打ち分けるためには、どうすればいいか。

口唱歌で書くならば
『ドン』『スットン』となりますね。

ここで大切になってくるのが、「重心」と「踏み」です。

自分の重心が、重力方向に対して下がっていく途中にアタックのタイミングがあるのか、上がっていく途中にあるのか、それによって「音の向き」が決まってきます。

表拍に『ドン』とくるときは、重心が下がっていく途中にアタックがあると言えます。(厳密には違うんですけど、文字だとそこまでお伝えできないので、そういう書き方をさせて頂きます。詳しくは実際にお会いできるときに!笑)

裏拍に『スットン』とくるときは、逆に重心が上がっていく途中にアタックがあることになります。

この『スッ』の部分は「踏み」になるわけです。この「踏み」をしっかりとることで、音を「重めに入れる」ことができます。キメのリズムは、まさにそのことが大切になってきます。

ドン ウン ウン スットン スットン ウン ウン ト ドン
と続いていくわけですが、この休符の部分にこそ、音を充実させていく秘密が隠れています。

この一音一音の「音の向き」と質感について考えてみると、また新しい価値観が見えてくるかもしれません。

アンサンブルを揃えるというのは、音が出ている部分だけを揃えることではありません。そうすれば自ずと、それぞれのリズムのニュアンスが見えてきます。

例えば、[A2]の担ぎ桶の4拍目の裏、
ドンドコ ドンドコ ドンドコ ドンドン

キメのリズムの4拍目の裏
ドン ウン ウン スットン

同じタイミングで鳴っています。

よっぽどの事情がない限り、そこの「音の向き」は揃えたいですね。そういうふうにして、アンサンブルの質を高めていきます。それに加えて、どういった表現をするか、ということも大切になってきます。

目線は?意識のベクトルは?

今このシーンは誰を見せたいのか?

体の中心の開き具合や、胸の角度を少し変えるだけでも、見えてくる印象が大きく変わります。

前に出てくるときに、体の中心(眉間や胸)を開きながら出てくると、実際の距離以上に前に出てきた感を出せます。逆にバッキングにいるときは、いい意味で背景としてそこに存在できれば、見た目の奥行きにも繋がります。

そうすると、フォーカスがはっきりしてきますね。

全体的にぼやっと伝えるのではなく、シーンの切り替わりをはっきりさせることで、メリハリのある演奏になっていきます。

他にも、私たちが大切にしていることはたくさんあるのですが、文字でお伝えするのも難しいので、今日はこのへんで…

引き続き「春風」を、楽しみながら深めて頂けると嬉しいです。

私たちも、毎日深めていく稽古ばかりです。

「これでできた!」ということはありません。

だから、いつまでもやり続けられるのかもしれませんね!

今日お伝えしたのは、あくまで私の価値観です。

絶対にこの通りやった方がいい!というわけではありません。
正解や不正解という話ではなく、太鼓を通じて、お互いの価値観や感覚をすり合わせていくことが大切だと思っています。

そのとき、皆が共有できる話題やきっかけに「春風」が為り変われたなら…
それ以上に嬉しいことはありません!!

また皆さんと、太鼓の話ができる日を心待ちにしています!

プレイリスト|春風

 

<メイン動画>
春風 Shunpuu(正面)https://youtu.be/ojhbnndvkBI
春風 Shunpuu(アングル色々 ver.)https://youtu.be/JnuYwpJUY7w

↓ぜひ演奏の仕方など研究してください🎵
春風 全パートMIX: https://youtu.be/RDZsrXYmA78
春風 平胴太鼓・締太鼓 https://youtu.be/gyFiQIuZdwA
春風 篠笛 https://youtu.be/AfKe7fZJi_U
春風 長胴太鼓 https://youtu.be/RNIPtl6rsWE
春風 担ぎ桶・ジャンガラ https://youtu.be/SsAgjwaF8BY

鼓童提供楽曲とは

鼓童提供楽曲、始めます

ケンタタクユウタタク2019/住吉佑太

ケンタタクユウタタク2019

Photo: Erika Ueda

「タタク」という行為

ただそれだけをむき出しにしたようなパフォーマンス

何を「タタク」か、という外的要因に捉われず、
「タタク」行為そのものにおける内的要因
自分たちの魂の震えを表現することだけを目的とした

完全即興演奏

自分たちが何を「タタク」か分からない

https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2019/08/IMG_0536.mov

そして、それをただ面白がる

無邪気で粗暴でありながらも
家族への愛を忘れない、2人のパパたちによる音楽…笑

Photo: Erika Ueda

ケンタタクユウタタク2019
遊びに来てください!!
踊っていいよ!!

 

特別フリンジ「ケンタタクユウタタク2019」

日中韓文化交流イベント/住吉佑太

沖縄より南にある広州!暑いです!!笑

「食は広州にあり」と言われるように、どこのお店に入っても料理が美味しい!

Photo: Yasuhiko Ishihara

そして、広州はとてつもなく大きな街です。ビルやショッピングモールが乱立しています。

7月15日、そんなショッピングモールの中の1つで行われた「日中韓文化交流イベント」に参加してきました。

韓国からは「NANTA」さん、中国からは「獅子舞」の皆さん、日本からは「鼓童」、3者のパフォーマンスとスピーチ、そして最後はコラボレーションもさせて頂きました。

アジアの音楽と思いが交わる、素敵なイベントでした!

東アジアの音楽、みんなで盛り上げていけるといいなぁ。

Photo: Yasuhiko Ishihara

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

スケジュール

思い出の地「シカゴ」/住吉佑太

皆さん、お元気でいらっしゃいますか?

こちらはマイナス10度を下回る日があるほど
寒い日々ではございますが、皆元気にやっております!

Photo: Yuki Hirata

今回で4度目のシカゴ。
シカゴにはたくさんの思い出があります。

Photo: Eri Uchida

初アメリカツアーのときに
「Blue Chicago」で聴いたブルースの衝撃にはじまり、

Photo: Yuki Hirata

3年前には、ソロとしてもシカゴに数日滞在して、

こちらの太鼓コミュニティの皆さんとワークショップや小公演などで交流し

大変お世話になった思い出もあります。

そのときのメンバーが、終演後に駆けつけてくれました。

Photo: Koji Miyagi

こういったツアー先での再会は、とても嬉しいものです。

年々、各地での繋がりが増えていくのも、とても嬉しいことですし
皆さんに会う度に、長いツアーを乗り越える元気を頂いています。

Photo: Takashi Okamoto

今回のシカゴ公演も
始まる前から
「今日、超楽しみにしてるよ!」
「佑太の曲やるの!?」
などと、たくさんのメッセージを頂いて

これもまた、「よし!頑張るぞ!」という気持ちにさせてくれます。

Photo: Takashi Okamoto

だいたいそういう日は、力みすぎる傾向にあるんですが…笑

長いツアーも折り返し。

また各地での皆との再会を心待ちにしながら
怪我なく元気に、ツアーをまわります!

Photo: Takashi Okamoto

Thank you, everyone!!

Photo: Ami

 

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
アメリカ、コネチカット州 フェアフィールド

2019.03.08(金) 〜2019.03.09(土) アメリカ、コネチカット州 フェアフィールド Quick Center at Fairfield University

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)