1年目は太鼓、踊り、唄などの学びを通して、
表現のための土台づくりをし、
2年目には島内中学校交流公演などの実地研修が加わり、
実戦的な力を養います。

ものづくり

入所後すぐに、食事時に使う竹の箸を手作りします。その後、角材にカンナをかけてバチを作ります。バチは太鼓の音を出すための大切な相棒です。鼓童の舞台メンバーになっても自らのバチを作ります。その他に陶芸なども行います。

2017年春 初めてのバチ作り(スライドショー)
 

様々な稽古

研修所では、太鼓を打つだけでなく、踊り、唄、笛などの楽器を演奏する技術を身につけます。
現役の鼓童メンバーや外部からの講師を招いて、様々な稽古が行われます。また、研修生自身で考え、自主的に稽古する時間もあります。

【太鼓】
基本的な打法を段階を追って学びます。鼓童の演目から「屋台囃子」「三宅」「大太鼓」「千里馬」「モノクローム」など、様々なスタイルの太鼓を稽古します。

太鼓の稽古(指導:見留知弘)

【太鼓以外の楽器】
笛は、主に篠笛を用いて音の出し方から始め、鼓童の舞台で演奏されている曲目を中心に学びます。また、選択制で箏や胡弓、三味線などにも取り組みます。

笛の稽古(指導:山口幹文)

【踊り】
鬼太鼓(佐渡)、鬼剣舞(岩手)、津軽手踊り(青森)や琉球舞踊(沖縄)などを学びます。

琉球舞踊「群星」(講師:金城光枝 先生)

野外にて岩手県の芸能「鬼剣舞」の稽古

【唄】
発声・音程・リズムなどの基本から、各地の民謡、アイヌの唄など様々な歌に触れます。また、作曲や合唱も行います。

唄の稽古(指導:藤本容子)

茶道・能楽・講義など

【茶道(ちゃどう/裏千家)】
1年目に盆略点前、2年目は薄茶点前(炉)まで学びます。

鼓童村内・和泉邸での稽古(指導:桃井宗生 先生)

【能楽(宝生流)】
1年次の秋から2年次の夏にかけて、謡と仕舞を学びます。地元の能楽愛好家の皆さんと共に能舞台に上がる経験もします。

仕舞「鞍馬天狗」を発表(羽茂地区 草苅神社能舞台にて)

【講義など】
佐渡の芸能に関する講義や、戸外に出て俳句の吟行なども行います。

宿根木を歩き、俳句の題材を探す(指導:赤塚五行 先生)

研修生による俳句(抜粋)
舟虫や 何故にそこまで 走るのか    吉田航大(14年研修生、17年舞台メンバー)
若竹に 水がしたたる 岩屋山      渡辺ちひろ(15年研修生、18年舞台メンバー)
夏の海 ゆれる心と たらい舟      米谷友宏(15年研修生、17年太鼓体験講師/たたこう館)
着ぶくれと 言い訳してた 腹まわり   小野田太陽(16年研修生、18年舞台準メンバー)
春の日に 夢を追い掛け 今ここに    詫間俊(16年研修生、18年舞台準メンバー)

実地研修

佐渡島内の中学校を訪れて行う「交流公演」において演奏や話で一つの公演を組み立てたり、「鼓童 佐渡宿根木公演」では鼓童メンバーと同じ舞台に立って一般のお客様の前で演奏したりするなど、実践的な力を養います。

島内中学校交流公演

「鼓童 佐渡宿根木公演」に出演

また、佐渡島内で行われる鼓童公演やイベントでは舞台設営や警備、受付などのスタッフワークも学びます。

 

2022年 講師の先生方(50音順、敬称略)

青柳洋子 [能] 宝生流教授嘱託
赤塚五行 [俳句] 新潟日報佐渡版 俳句選者
朝倉大輔 [能] シテ方 宝生流能楽師
石川義純 [津軽手踊り] 宗家石川流師範
伊藤多喜雄 [唄] 民謡歌手
岩崎ちひろ [魚のさばき方] 魚屋
小木さざ波会 [小木おけさ]
加藤健/加藤酒造店[酒蔵見学・酒造り体験]「金鶴」醸造元
金子竜太郎 [身体基礎] 和太鼓奏者
狩野泰一 [篠笛] 篠笛奏者
京矢彩希 [ボディワークトレーニング]ピラティストレーナー
金城光枝 [琉球舞踊] 琉球舞踊家・太圭流華の会師範
日下敞啓[柿畑の作業]弘仁寺住職
葛原正巳 [陶芸]
野上結美 [ヴォイストレーニング] 声楽家
野村和仁・清美 [水口囃子] 水口ばやし 水口囃舎代表
松田祐樹 [講義] 佐渡の芸能研究者
桃井宗生 [茶道] 裏千家学校茶道教授
柿野浦、岩首地区ならびに佐渡の皆様

鼓童メンバー・スタッフ講師(2022年)

メンバー

藤本吉利小島千絵子藤本容子山口幹文齊藤栄一見留知弘宮﨑正美阿部好江小松崎正吾地代純三浦友恵

スタッフ

赤澤京、石原泰彦、大井キヨ子、後藤美奈子、菅野敦司、高津万理、本間康子

講師の紹介・メッセージ
鼓童メンバー講師メッセージ

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