研修所講師ご紹介〜ヴォイストレーナー 野上結美先生〜 『全身を楽器のように…』/ 三浦 友恵

ヴォイストレーナー 野上結美 先生

 

 

 

 

 

 

 

2014年より鼓童研修所講師。

〈プロフィール〉
武蔵野音楽大学声楽科を総代にて卒業。

二期会オペラ研修所を修了後、岡村喬生演出NPOみんなのオペラ「魔笛」にて夜の女王役でオペラデビュー。その他多数のコンサートに出演。

イタリア、アメリカ留学を経て近年では、箏やダンサー、DJとのコラボレーション、CMなどの挿入歌などオペラをはじめ、ジャズ、ソウル、ゴスペル、シャンソン等を取り入れながら独創的なステージワークにも取り組んでいる。

ヴォイストレーナーとしても定評があり、アイドルグループやJ-popグループ、数々の劇団、舞台、ミュージカルの発声指導を担当。
二期会会員、二期会ロシア東欧オペラ研究会。

近年は鼓童のメンバーにも唄の指導を行う。また、鼓童名誉団員・山口幹文、小島千絵子と共演。

 

「自身が発声にとても悩んできた人生でした。 発声基礎を教えるボイストレーナーとしても活動しています。」

 

『鼓童との出会いは?』

 

友人に誘われて、アース・セレブレーション2008に遊びに行きました。

城山コンサートでの野外での音に興奮したのを覚えています。

Earth Celebration2008「城山コンサート」(撮影:宮川舞子)

 

『研修生への指導の内容は?』

 

歌い手として、全身を楽器のように使えるようにするための体づくり。

歌の呼吸、響き、滑舌、楽譜の読み書き、歌詞の解釈、表現力など…

歌はメンタルもとても大事なので、メンタルの向き合い方、整え方などもお話します。

立ち方から意識しながら、発声の基礎を行う

 

『最初に指導に来られた時の印象や記憶に残っていることはありますか?』

 

とても良い環境で研修ができて羨ましいと思いました。

研修所での全てのこと、人間の根本的な生活を大切にすることで、生み出す音がとても現実的で嘘のない音に繋がっていくんだなと感じました。

苦労はとても多いと思いますが、全てが音楽表現の糧となる貴重な環境だと思いました。

体の様々なところを意識しながらの、唄の実践

 

『研修生へ指導を通して思うこと、伝えたいことは?』

 

たくさんの学びを通じて、迷い、悩み、気づくことが多い中で自分こそが進んでいける道だと信じ、自分を応援しながら頑張って欲しいです。その姿勢は歳をとってもずっと通じていく道です。

何度でも基礎に立ち返り、自分を磨き続けられるプレーヤーになって欲しいです。

5月、研修所にて(前列中央は一緒に稽古に来てくださっている京矢先生。右隣が野上先生)

次回は「ボディトレーナー  京矢彩希先生」をご紹介いたします。

 

講師のお二人に鼓童ハートビートラヂオへご出演頂きました。
こちらでは、発声と身体づくりついてより詳しくお話して頂いております!