僕らも巡る!/鶴見龍馬

新作舞台「巡 -MEGURU-」の全国ツアーが始まりましたね!

近い先輩が演出をしている舞台なので全国の皆さんにどのように受け取られるのか僕もとても興味があります!

そんな中僕は今、交流公演班として学校での芸術鑑賞を中心とした公演を行なっております。

学校での公演は劇場での公演と違うところが多くあります。舞台と客席という線引きも体育館ではあまりなく空気感を作ってくれるような照明もありません。

そして何より劇場と違うのは、見ているのは興味を持って、お金を払って見にきてくださったお客様ではなく、授業の一部として鑑賞をする多感な子ども達だという事です。

僕はこの学校で行う公演には様々な意味があると思っています。日本伝統の和太鼓という楽器を今の子ども達に知ってもらう事。

Photo: Takashi Okamoto

好きなものと本気で向き合ってそれを仕事にしている人達の姿を見てもらいそこから自分の将来を考える一つのきっかけにしてもらう事。

そして何より僕達「鼓童」を1人でも多くの人に知ってもらう事!

インターネットで興味のある事は何でも知る事が出来るようになった現代ですが、逆に興味を持たない情報については調べなければ情報が入ってこないというデメリットもあると思います。またテレビやパソコンで何でも見聞き出来てしまうのでそれで満足してしまいがちです。

演技、演奏、インターネットでの買い物だって、何でもそうだと思いますが、画面越しに見るのと生で見るのは感じ方が全然違います。

特に和太鼓はそうだと僕は思っています。どんなに凄いサラウンドシステムを用意しても生の太鼓の身体に響くあの音を、あの感覚を再現するのは無理だと思います。

だからこそ僕達が足を運び「鼓童ってなに? 和太鼓ってお祭り?」と思っている子ども達に直接見てもらい、生の音を聞いてもらう、その事に大きな意味があると思います!

そして演奏を聞いた子ども達が和太鼓や僕達に興味をもってくれたら本当に嬉しいです。

僕達は常により良い舞台、演奏を考え挑戦しています。

しかしどんなに良いものが出来ても、どんなに悪いものが出来ても、興味をもって見てくださる方々がいなければそれが良いのか悪いのかも分かりません。


なので、1人でも多くの人に興味をもって見ていただくために、僕達はこれからも全国を巡り、演奏を続けていきます!

皆さんもぜひ鼓童の舞台を見に来てくださいね。その時しか味わえない空気を楽しんでください。ご意見、ご感想もお待ちしております!

よっしゃーー!! 頑張るどーーー!!!

交流学校公演とは
https://www.kodo.or.jp/performance_schoool

僕とアメリカ/小野田太陽(準メンバー)

Photo: Yui Kamiya

アメリカ太鼓界は今年で50周年。その始まりはパイオニアである田中誠一先生が1968年に立ち上げたサンフランシスコ太鼓道場です。

Photo: Yui Kamiya

僕はそこで8歳から太鼓を習い始めました。太鼓を学んで行く中でアメリカ太鼓界の様々な先駆者に繋がっていきました。そんな方々の後押しもあり22歳の時、鼓童の研修所に入るべく試験を受ける決意をしました。

アメリカを飛び出て3年目となり、この度は鼓童の準団員として11月10日、11日に開催されたサンフランシスコ太鼓道場50周年コンサートに参加させて頂きました。各地で田中先生とゆかりのあるパフォーマーの方々含めゲスト盛りだくさんの、なんと4時間半のコンサートでした。

Photo: Yui Kamiya

なんといっても、フィナーレに大太鼓のソロ回しをする曲があるのですが、回せど回せど演奏者の想い溢れて伸びていった結果、45分を超える大曲となっていました。

コンサートの他には、鼓童がお世話になっているサンノゼ太鼓、KASAの皆様と交流いたしました。

Photo: Yui Kamiya

3年ぶりに地元で太鼓を打つのはとても緊張しました。成長したところを見せなきゃ、と思いリハーサルで気合いを入れすぎて偏頭痛を起こしたりもしました…でも本番は落ち着いて等身大の自分を見せられたのではないかと思います。

Photo: Yui Kamiya

終演後、お世話になった方々から熱いエールと優しいハグを沢山もらって帰ってきました。メンバー選考まであと数ヶ月。みんなにもらった元気で、もう一踏ん張り。アメリカツアーでまた笑顔で会えるのを楽しみに頑張ります。

Photo: Yui Kamiya
2018年11月10日(土)、11日(日)小野田太陽ゲスト出演「50th Anniversary International Taiko Festival」(アメリカ、カリフォルニア州 サンマテオ市)
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_solo/15711

チャッパ職人さんのもとへ/平田裕貴

鼓童の舞台で使用しているチャッパは、素材や厚さ、形状、リングなど、細部にわたり職人さんと試行錯誤しながら作り上げた鼓童オリジナルの仕様になっています。

先日、そのチャッパを作ってくださっている職人さんを訪ねてまいりました。

工場に入ると早速、チャッパ製造の真っ最中。

まるくて平らな金属のプレートが、職人さんの手作業によって、1枚1枚大切にチャッパの姿に加工されていきます。

加工には「ヘラ絞り」といって、金属板を回転させながら、“へら“と呼ばれる道具を押し当てて成形していく技術を用います。板厚にムラを出さず、一定に加工できるのが特徴です。

成形した後は場所を移して、研磨工場へ。ここで綺麗に磨かれ、金属の棒から削り出した つなぎめの無いリングを装着して、鼓童の舞台へ、皆様の元へと渡ります。

職人さんたちと直接お会いして感じたのは「熱意」。

いいものを作る。今の自分にできる最高の仕事をする。

より良いものを作るために、どう工夫できるか。もっとよくできる。

私たち演奏者が舞台をつくるとき、太鼓に向かうときと同じ熱意やエネルギーを感じました。

「私も “一生懸命” 作ります」

そう言って私たちを見送ってくれた職人さん。

Photo: Erika Ueda

職人さんたちに負けないように、私たちも“一生懸命“いい音を鳴らそうと誓ったチャッパ工場見学でした。

 

鼓童オンラインストア|チャッパ 5寸(直径 約15cm)
http://store.kodo.or.jp/?pid=127942726

10月のモスクワ。黄金の秋/小松崎正吾

これまでモスクワには何度か訪れていますが、毎回寒さの厳しい3月下旬。毎日曇り空で寒すぎて、出歩くのも一苦労。重く冷たくどんよりとした印象でした。

しかし10月のモスクワは3月とは打って変わって、気持ちの良い秋晴れと秋風で我々を迎えてくれました。
Photo: Shogo Komatsuzaki

今回は日本大使館、クレムリン大宮殿内のホールでの演奏、

そしてモスクワ音楽院の生徒さんやモスクワの太鼓チームの皆さんに向けた約2時間ワークショップと懇親会を行ってきました。

関係者の皆さんの素晴らしいサポート、3月には感じる事の出来なかったモスクワの美しい街並み、ワークショップに参加してくれた皆さんの笑顔と真剣な眼差しから、音楽や芸術に対する熱い想いを感じました。

何から何まで大変充実した一週間となり、また来たい、また皆に会いたいと、帰る頃にはモスクワがとても好きになっておりました。

お世話になった皆様本当にありがとうございました。

この御縁が末永く続きますように。

たいこわらべ50年/船橋裕一郎

いかがお過ごしでしょうか。

すでに皆さまにはお知らせしておりますが、本年の鼓童公演の締めくくりは、鼓童名誉団員である藤本吉利の太鼓歴五十周年記念公演『たいこわらべ50年』となります。

Photo: Erika Ueda

先日の稽古では、いつもながらに全身全霊で後輩にその姿を見せてくれました。

『面にあらわれ、背にあふる』

Photo: Erika Ueda

50年の積み重ねが、この言葉を体現していると改めて感じます。

藤本吉利、そして鼓童が長年にわたりご指導をいただいている岩崎鬼剣舞保存会、また藤本の太鼓歴の原点である故里の和知太鼓保存会、両団体の皆さまとの共演はじめ、鼓童も総力をあげての舞台となります。

私自身も今から楽しみです。

Photo: Erika Ueda

文京シビックホールでは、最新作の『巡 -MEGURU-』公演を前日まで行っております。

是非併せてご覧いただき、鼓童の奥行きと幅を感じていただけたら幸いです。

<年頭挨拶文より>
芸能において、孤高の開拓者という存在は、何ものにもかえがたいものです。一方で、後進を見守り、育てることもまた大切なことであり、私達は多くの芸能からそして先輩から、その素晴らしさを学びました。我々が毎年、多彩な活動ができることへの感謝のしるしとして、そして五十年という歳月をグループ一同、そしてお客様とともに寿ぐ舞台をお届けいたします。

Photo: Erika Ueda

 

2018年12月24日(月・振休)
たいこわらべ50年 〜藤本吉利太鼓歴50周年記念公演
(東京都文京区)
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/8534