Noism×鼓童「鬼」/平田裕貴

Photo: Erika Ueda

音を鳴らす
空気が震える
身体が弾ける

Photo: Erika Ueda

身体を揺らす
風が吹く
音が導かれる

Photo: Erika Ueda

“タタク“と”オドル”

タタクからオドルのか
オドルからタタクのか

Photo: Erika Ueda

お互いに影響し合って
ぶつけ合って
混ざり合って
渦巻いていく

Photo: Erika Ueda

そんな作品に仕上がっています。

今回の作品「鬼」で
タタクとオドルは
お互いに影響し合いながらも
根本的には、共通する震源のエネルギーから
同時発生している感じがする。

全て事前に決まっている楽曲や振付
それを表現する身体は
常に即興状態。
今回の公演の醍醐味。

タタクに触発されるオドル
オドルに触発されるタタク
同時に発生するタタクとオドル

Photo: Erika Ueda

生音やライブの意義は常々感じているけど
今回はさらにそれが毎回面白くて
ワクワクする。
ドキドキする。

 

Noism×鼓童『鬼』
いよいよ明日初演です。

Photo: Ryu Endo

2022年7月1日(金)〜30日(土)Noism × 鼓童『鬼』(国内ツアー)

 

大太鼓 裏打ち/平田裕貴

大太鼓 裏打ち/平田裕貴

Photo: Erika

私たちが音を鳴らす時、ただ音を出すだけでなく
いつもそこには意識的にも、無意識的にも、想いを込めていて、
「音」という物理的現象だけではないものを
お客様へ届けていると思っています。

それが音を「鳴らす」ことだと私は思っています。

Photo: Takashi Okamoto

ご存知の通り、私は鼓童公式Twitterの担当もしていますが
今回の40周年公演 ブログ連載記事をTwitterで毎回紹介する中で
それぞれの「想い」の強さを改めて感じています。

先日の 東京交響楽団さんとの公演「いのち」でも
『いのち』という楽曲に込めた皆の強い想いを感じていましたが、

「鼓童創立40周年記念公演」では
演目一つ一つへのそれぞれの想いが沢山詰まっていて
これもまた、想いの溢れる公演になると思っています。

せっかくなので、私の個人的なエピソードも語らせてください。


私が今回演奏する演目のなかで、特に思い入れがあるのが
「砂山アンプロンプチュ」「大太鼓」この2つです。

話せば長くなるので、グッと割愛しますが、
準メンバー時代の私が、大先輩の見留知弘に
「知弘さんの大太鼓の裏打ちをしたい」と申し出た際
裏打ちではないながら、太鼓セットのポジションで配役してもらったのが
見留の大太鼓演目「砂山アンプロンプチュ」でした。

Photo: Erika

Photo: Erika

私は鼓童に来る前、九州で太鼓を打っていました。

九州の太鼓といえば猛烈な打ち込みと三つ打ちをイメージする方も多いかと思いますが
まさにその猛烈さが、この曲には盛り込まれていて
九州での約20年間があった私には、心燃える曲でした。

それから幾度となく演奏する中で
自分だから打てる太鼓、自分にしか出せない音、
自分の太鼓のアイデンティティのようなものに
この曲は向き合わせてくれました。

Photo: Takashi Okamoto

自分自身の面白みや、持ち味のようなものは
なかなか自分だけでは気付きにくいものですが
それに向き合わせてくれたこの曲は、私にとって とても大切な曲です。

今回もとにかく真っ直ぐに、猛烈に、全速力で、打ち込みます。

そして4年前、生意気にも自ら申し出た見留の「大太鼓」
今回初めて、裏打ちを務めます。

Photo: Erika Photo: Erika

これまで何人もの裏打ちをさせてもらい
「大太鼓」もまた、私にとって大切な演目です。

石塚充と打った「鼓」ツアーでの大太鼓は毎回本当にエキサイティングで大好きでしたし
その意志を受け継いで打ち込む、中込健太の大太鼓も、太鼓の裏でワクワクしながら演奏しています。

Photo: Erika

「裏打ち」について語り出すと止まらなくなるので、
この話はまたいつか、、、


沢山の想いが詰まった「鼓童創立40周年記念公演」
鼓童メンバー・スタッフ、総力をあげてお届けします。

2度とないこの特別な4日間 6公演、
ぜひ、生でご体感いただけたら嬉しいです。

↓この日にご注目!

11.25(木) 15:00「巴」(特別出演 見留知弘
※「砂山アンプロンプチュ」上演、裕貴「大太鼓」裏打ち
11.26(金) 18:30「鼓」(特別出演 小島千絵子
※裕貴「大太鼓」裏打ち
11.27(土) 13:00「鼓」(特別出演 山口幹文
※裕貴「大太鼓」裏打ち
11.28(日) 13:00「巴」(特別出演 見留知弘
※「砂山アンプロンプチュ」上演、裕貴「大太鼓」裏打ち

【鼓童】一同、劇場でお待ちしております!
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/30257

鼓童創立40周年記念公演

2021.11.25(木)〜2021.11.28(日) 東京都渋谷区 Bunkamuraオーチャードホール

開演
11.25(木) 15:00「巴」(特別出演 見留知弘
11.26(金) 14:00「童」(特別出演 藤本吉利
11.26(金) 18:30「鼓」(特別出演 小島千絵子
11.27(土) 13:00「鼓」(特別出演 山口幹文
11.27(土) 17:30「童」(特別出演 藤本容子
11.28(日) 13:00「巴」(特別出演 見留知弘
プレイガイド
●チケットスペース Tel. 03-3234-9999(オペレーター対応) http://ticketspace.jp/top?series=1BKDO
●Bunkamuraチケットセンター Tel. 03-3477-9999(オペレーター対応) https://my.bunkamura.co.jp/
●チケットぴあ https://w.pia.jp/t/40kodo2021/ 【Pコード:197-559】
●ローソンチケット https://l-tike.com/play/40kodo2021/【Lコード:33784】
●イープラス https://eplus.jp/40kodo2021/

公演詳細はこちら!

特別企画鼓童創立40周年記念公演

 

迫る力/三枝晴太

佐渡はまだまだ寒いです。

鼓童村では、ニューアルバムの録音が進行しています。

Photo: Yuki Hirata

私はこのアルバムの取りまとめを、平田裕貴と共にしています。

生音を稽古場で感じたり、レコーディングブースに入って実際に再生される形を聴いたり、演奏を録音する立場になったり。

Photo: Yuki Hirata

目をつぶって聴いていると、演奏が進行していくにつれて、どんどん気持ちが高揚してくる感覚があります。

気持ちを高揚させるものの正体は何か、を考えていました。

「音量」なのか?それ以外のものなのか?

Photo: Yuki Hirata

音であれば、間違いなく録音され、みなさんの元に届きます。

では、「雰囲気」だったらどうでしょうか?

音でないものは、どのように録音されるのでしょうか?

稽古場全体、その場にいる人間、それら全てをゆらす太鼓の音。

「迫力」と呼ぶのでしょうか。

言葉にするのはとても難しい話で、とても感覚的です。

Photo: Yuki Hirata

すでに収録が完了した楽曲もあります。

私が感じたものがみなさんの耳にどのように聞こえるのか、みなさんの心にどう響くのか、とても楽しみです。

録音やその編集、マイクの立て方や曲順も、全て自分たちで考え、まるで劇場で聴いているかのような感覚を意識してレコーディングしています。

Photo: Yuki Hirata

このアルバムを聴いた皆さんの胸に、何か込み上げてくるものがありますように。

今、メンバー総出で録音しています!お楽しみに!

↓最新の鼓童楽曲こちら/Spotify「Kodo」

おすすめ!私の一枚(03)平田裕貴 / CD『鼓』とCD『童』

小学生くらいの頃の私が
寝ても覚めても聞いていたのがこちら
『鼓』『童』この2枚です。

言葉の通り、これを聴きながら眠りにつき
朝起きたらまたこれを流していました(笑)

当時のお気に入りは《いつかまた》
だったような…

この2枚、同時発表されたのですが
実は録音の仕方が違っていて、

『鼓』はホールでのワンポイント録音による生演奏さながらのグルーヴと迫力
『童』はスタジオ収録ならではの、繊細に作り込んだ音を
お楽しみいただけます。

平田少年の好きだった《いつかまた》は
どちらにも収録されているので

これを聴き比べるのも、面白い楽しみ方かと思います!

少年時代の私を育て、
また「鼓童に入りなさい」とばかりに
洗脳したと言っても過言ではないこの2枚 (笑)

ぜひ聴いてみてください!

CD『鼓


↓試聴はこちら
https://www.kodo.or.jp/discography/srcl4670_ja.html

↓鼓童オンラインストアでの購入はこちら
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516737

CD『童』


↓試聴はこちら
https://www.kodo.or.jp/discography/srcl4671_ja.html

↓鼓童オンラインストアでの購入はこちら
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516735

広州公演/平田裕貴

Photo: Akiko UmegakiPhoto: Yasuhiko Ishihara

「螺旋」中国ツアー
上海の次に訪れたのは広州。

緯度でいうと沖縄のさらに南のほう。
少し外を歩くだけで汗が流れる、真夏日でした。

Photo: Akiko Umegaki

僕としては初めての、
鼓童としても19年ぶりの中国ツアー。
日本の太鼓が、鼓童が、
どういう風にお客さんのもとに届いて
どういう反応が返ってくるのか
とても楽しみでした。

それに加えて…
鼓童初期の広州公演で、
終演時に数名のお客さんしか残っていなかった
という衝撃的事件を耳にしていたこともあり、
正直とてもドキドキしていました。

Photo: Wilson Tong公演が始まってみると
想像以上に集中力溢れる客席からの眼差し。

Photo: Wilson Tong

「モノクローム」の音が急に止まるシーンでは心地よい静寂

Photo: Wilson Tong「Color」ようにポップな演目では子ども達の無邪気な笑い声

Photo: Wilson Tong
クライマックスの「螺旋」では、抑え切れず客席から飛ぶ声援
曲が終わるごとに響く温かい拍手。
自然と湧き上がった手拍子で盛り上がるアンコール

Photo: Wilson Tong
僕が想像していた何倍も
中国の皆さんが日本の太鼓の音を、鼓童の音を
受け入れてくださり
感慨深い広州での公演でした。

Photo: Wilson Tong

今日・明日と2日間
いよいよこのツアー最後の地となります
北京での公演です。

Photo: Akiko Umegaki

Photo: Yasuhiko Ishihara

ラスト2公演も
精一杯、鼓童の音を響かせます!

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

スケジュール