8年ぶりの北米/中込健太

長いツアーも、カナダに入り
「Evolution」の公演も残すところあとわずかとなった。

Photo: Leo Ryotaro

8年ぶりの北米ツアーは、
新鮮さと、当時の自分に、出会うような不思議な、面白い感覚だ。

8年前の北米ツアーで大太鼓を、舞台で叩きはじめ、大太鼓との旅が始まった。
毎日必死だった。

2011年北米ツアーの写真

自分が後にこの、「Evolution」のような作品や、近年の挑戦的な新作の舞台で演奏する様になるなどと、全く想像していなかった。

8年、
大きな変化の時間を過ごしてきた。

未来への自分の想像、思惑、欲望、展望、など全く及ばない場所に今、たどり着いた。

Photo: Takashi Okamoto

そんなものより、

8年間分の、旅した土地で見た風景と、新しい作品づくりの日々、稽古、

実験と試行錯誤の時間、失敗と、発見の興奮。

出会った人達、家族、言葉が、自分を変質、成長させてきた。

Photo: Takashi Okamoto

いつも、自分の思いや固定概念を、

思い切って手放し、突き放し、晒された時に、

思いもよらぬ気づきや発見がある。

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

どんどん捨てて、

一打の音とともに、消えてしまえ自分。

かそけき弱打の響きに導かれろ。

太鼓の前で、

無音の中に現れる何かを待っている。

Photo: Takashi Okamoto

中込健太

 

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
カナダ、ケベック州 モントリオール

2019.03.23(土) カナダ、ケベック州 モントリオール Place des Arts

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


鼓童オリジナル楽器「韻-Hibiki-」/鼓童オンラインストア(&健太メッセージ)

いつもご利用いただきありがとうございます。鼓童オンラインストアです。

ただいま全国各地を巡演中の「巡-MEGURU-」公演。

その公演の中で何度も目にするのが、鼓童オリジナル楽器「韻-Hibiki-」。

低音の音色がベースやソロ演奏などに幅広く活用できる太鼓です。

今回こちらの太鼓について「巡-MEGURU-」公演出演メンバーの中込健太が熱い想いを語ってくれました!

中込健太より

韻の魅力はもちろんその豊かな低音です。

私はこの太鼓を叩く事が多いのでなんというか、相棒のような、一緒にふざけあえる仲のいい友達みたいな存在ですね!かわいい頼りになるやつです。

鼓童の様々な楽曲を支える欠かせない太鼓です。一見ソロをとる太鼓脇にいる事が多い太鼓ですが曲のグルーヴを生み出すとても大事な役割を担っています。

今回、巡公演では
嬉しいことにこの韻がかなり使われています。こんなに韻の様々なノリやユニークなビートが楽しめる公演は珍しいんじゃないかなと個人的には思っています。

単体でビートを出すこともできますし
太鼓セットの一つとして組み込まれて使われている事もあります。

そういった意味でも、ただベースを担うという役割だけではなくて、この響きを生かす楽曲や、奏法はこれからどんどん新しく生まれていくんだろうなと感じています。

夏のアース・セレブレーションには電子桶太鼓に対抗した原始桶太鼓として韻のドンツンのノリを基本に、ガラクタや、割れたシンバルを加えてみんなを踊らすハチャメチャサウンドを生み出してみたりしました。

太鼓と遊びながら韻の可能性を面白がって広げていきたいですね!

「韻-Hibiki-」についてのお問い合わせはこちらからどうぞ!
http://store.kodo.or.jp/?pid=129329794

また「巡-MEGURU-」オリジナルグッズも公演会場、またオンラインストアにて販売しております。
お気軽にお問い合わせください。
http://store.kodo.or.jp/

三宅/中込健太

「大太鼓」はもちろん思い入れが強いけど

「三宅」もまた自分にとって大事な太鼓だなと改めて思いました。

Photo: Erica Ueda

新人の頃なんとかツアーについて舞台に上がるきっかけをもらったのは「三宅」という演目だったし、他の稽古全然しないで三宅ばっかり叩いてて他の曲に全然入れない時期もあった。

三宅のソロをやる中で自分を爆発させる、野生化させる事に目覚めたのかもしれない。

(見留)知弘さんや(小田)洋介さんがこの演目を通じてなんもできない新人の自分を目覚めさせた。

Photo: Erica Ueda

挫折感を味わって、なんもできないとき、研修生同期で三宅島芸能同志会のカズが『一緒に三宅叩こうぜ』と誘ってくれて、津村さん一家にお世話になり叩きまくる中で自分が再生していった。

彼らの炸裂する音にまた目を覚まされた。

身体の調子が悪い時は「三宅」叩いてると治る。

Photo: Erica Ueda

何かがはじまろうとしているときには「三宅」を叩く機会がどこからともなくやってくる。

佑太が新しく、演出をすることになり、一緒にやろうと言ってくれたとき、その演出のなかで「三宅」をまた新たにアレンジして叩いてほしいと頼まれ今回「祭宴」というタイトルで自分たちなりの三宅を作った。

Photo: Takashi Okamoto

これまでふりかえれば太鼓が自分を鍛えあげ、導いてきた。

Photo: Takashi Okamoto

今回新たな気持ちで巡という作品に向かっていますが

また「三宅」が、自分の肉体と精神を侵食しはじめています。

Photo: Heday Masuda

Photos: Takashi Okamoto, Heday Masuda, Erika Ueda


中込健太

Kenta Nakagome

2004年研修所入所、2007年よりメンバーとして活動。舞台では主に太鼓を担当。「大太鼓」や「屋台囃子」など力強い太鼓を得意とし、パワフルでエネルギー漲る演奏が魅力。心優しく、幅広いお客様に慕われている正統派の太鼓打ち。2015年「アース・セレブレーション」ではイラストレーターの黒田征太郎氏、ドラマーの中村達也氏とライブペインティング「炎」を開催、2016年「鼓童村コンサート」の演出を務めた。
2017年、「道」「交流公演」「初音ミク×鼓童スペシャルライブ」出演。「アース・セレブレーション」でBRAHMAN、梶原徹也氏、EIJI SUZUKI氏と共演。「幽玄」「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」で玉三郎氏と共演。2018年「Evolution」ヨーロッパツアー参加。若手メンバー指導にも力を注ぎ、作曲も行う。

中込健太プロフィール
https://www.kodo.or.jp/meguru/member/kenta

いよいよ「道」国内ツアー/井関直美

Photo: Erika Ueda
Photo: Erika Ueda
ただ今、京都府中丹文化会館でゲネプロ中。じっくりと稽古を重ね、熟成させてきた今回の「道」。各地の会場でお待ちしております。

Photo: Naomi Iseki

鼓童特別公演2018「道」全国ツアー

 

公演スケジュール

10月7日三鷹で「交流公演」開催します/中込健太

10月7日(土)三鷹市公会堂での「鼓童交流公演」はゲストに明星学園和太鼓部の皆さんをお迎えします。今回の出演者の中込健太も卒業生の一人です。健太からのメッセージが到着しました▼▼▼


気がついたら卒業して13年がたっていました。

昔の自分はどんな気分で叩いていたのかなとふりかえってみたり。
太鼓が叩きたくて明星に入り、
やはり太鼓が叩きたくて佐渡にわたりました。

今の和太鼓部の音はどんな音がするのか、
ぼくらの太鼓は、かれらにどんなふうにひびくのか。

なつかしい土地で叩けることがうれしい。
この日限りの、みんなの気分の音を楽しんでいただけたらと思います。

楽しみです。

中込健太

「交流公演2017」〜ゲスト出演 明星学園和太鼓部〜2017年10月7日(土)東京都三鷹市 三鷹市公会堂