秩父夜祭り見学/草洋介

秩父夜祭りのお囃子は私たちの演目の「屋台囃子」の元になったものです。山車や笠鉾の中で演奏されるので、狭い場所でも打てるように太鼓を足で抱えて打つスタイルが特徴的です。

、、と研修所では教わるのですが、鼓童の舞台では太鼓を全身を使って演奏するのでなかなか「山車の中(狭い場所)で演奏している」というイメージがつきにくかったりします。

ということで、佐渡にいるメンバー数人で計画を立てて夜祭りの見学に行くことにしました。

交代で車を運転しながらたどり着いた秩父の街は祭りの雰囲気一色となっており、人の熱気で溢れかえっていました。

 

遠くからうっすらと聞こえる太鼓の音、時折あがる人の歓声。歩いて秩父神社へと向かう道中は本当にワクワクしました。

そんな中、突然目に飛び込んできた山車。
集まった数千の人の波に浮かぶ船のようにも見え、囃子の手の一つ「大波」と呼ばれる太鼓の連打はこの大きな船が悠々と海を進んでいくイメージなのかもしれないと思いました。

すっかり祭りの雰囲気に酔いながら御旅所(巡行の終着地)に着いた時、六台の山車と笠鉾が既に集まっていました。
そこでは一旦囃子の音は止めるので静かだったのですが、その時改めて祭りのために1日中太鼓や笛や鉦を演奏し続けた打ち手の存在を感じました。

決して表には現れず、黙々と自分のやるべきことをやって祭りを支えていたのだと思うと感動して涙が出そうになりました。

本当に見に来て良かった、、。
帰り道、明日もまた自分のやるべきことに向き合って頑張ろうと思いました。

石川さゆりさん『45周年記念リサイタル』千穐楽/石塚充

石川さゆりさんリサイタルいよいよ千秋楽!

本日東京公演、まもなく開演です〜

2017年10月7日、11月3日、11月16日 鼓童特別編成で出演「石川さゆり『45周年記念リサイタル』」(愛知、大阪、東京)

蛇舞/草洋介

この度の「幽玄」で、道成寺のシーンに登場する蛇を演じています。

これは玉三郎さんが演じる白拍子の化身になって登場する役、、ということで出番前は毎回緊張と興奮が入り混じった感情の中で鐘が上がるのを待っています。

もともとは石見神楽という芸能の八岐大蛇で使われる蛇の頭と胴を使用していますが、できるだけ石見神楽の動きにとらわれずに動けたらと思い、実際の蛇を観察して動きの参考にしました。(動物園にも行きましたが、佐渡の蛇も沢山見ました)

ただ伸ばすと17メートルある大蛇の胴は、舞台の床の状態や自分の体調によって毎回位置が変わり、自分が思ったように動いてくれるとは限りません。

何となく尻尾の位置などをイメージしながら動きますが、想像と違うことの方が多いです。。毎日が綱渡りです。。 公演回数も残りわずかですが、最後まで蛇になりきって演じていきます。

「くらす・まなぶ・つくる展」とは…!/草洋介

今週末にいよいよ始まるEC2017!

その中の企画で、小木商店街の天南荘にて「くらす・まなぶ・つくる展」という入場無料の展示会をいたします。鼓童のメンバーやスタッフの手作りした舞台道具や楽器、はたまた家具やツアー先で撮った写真など様々なものを展示する予定です。

今回は開催に先駆けて、展示品を少しだけ紹介します!

▼中込健太のバチ

▼齊藤栄一の「摺りザサラ」

▼三浦友恵の「割烹着」

▼池永レオ遼太郎(左)と鶴見龍馬(右)の写真

その他にも藤本吉利、見留知弘、船橋裕一郎の大太鼓バチ。大井キヨ子の刺し子や蓑輪真弥の自作桶太鼓など。普段の鼓童とは違った一面が見られるかもしれません。ご来場お待ちしています!

▼小木商店街の天南荘は【23番】

Download (PDF *Japanese only)

※同時に「扇の市」という小木の魅力たっぷりの市も開かれていますので、天南荘までは是非小木の商店街を通ってお越しください。

「くらす・まなぶ・つくる展」
https://www.earthcelebration.jp/event/exhibition/

共通点発見!/草洋介

5月16日より東京を皮切りに始まった「幽玄」ツアー。新潟と名古屋での公演も無事に終え、一旦一区切りです。今回の旅では出演者や鼓童の関係者以外にも多種にわたる職種の方々が舞台をサポートしてくださっています。

そんな中、あることに気づきました。

花柳流舞踊家の「花柳綱仁さん」、大道具たつた舞台の「石川雄介さん」「野口武文さん」、鼓童の演奏者の「船橋裕一郎」「草洋介」、鼓童スタッフの「上田恵里花」。

この6人にある共通点があります。

左手下段より、花柳綱仁さん、船橋裕一郎
左手上より、上田恵里花、野口武文さん、草洋介、石川雄介さん

実はこの6人、出身大学が同じだったのです!

こんなに職種が違うのに、図らずも同じ舞台づくりの場でこんな偶然があるなんて。。日程が進むにつれ、少しづつ話すようになって判明したこの事実に嬉しくなり、、。勢い余ってこんな内輪ネタを投稿しております。

▲2016年9月の春秋座公演、アップの様子

7月2日には私たちの母校である京都造形芸術大学の「春秋座」で「若い夏」という公演をいたします。

また「幽玄」ツアーは9月の2日より博多から再スタートし、9月21日〜23日まで京都で公演いたします。

▲「幽玄」で草は蛇舞を努めています

今の仕事に至るきっかけをくれた街、京都での公演は僕にとっても特別な想いの込められた公演になると思います。是非、ご来場ください!