EC2日目 ハーバーマーケットライヴ/住吉佑太

EC2019 2日目 ハーバーマーケットライヴ

初日、3日目のハーバーマーケットライヴの稽古が順調に進んでいる中、一番、謎に包まれている2日目…笑

ついに稽古が始まりました。

Photo: Mariko Sumiyoshi

Photo: Mariko Sumiyoshi

今回のゲストは
韓国から金徳洙さん率いるサムルノリの皆様!

そして、大阪のアンダーグラウンドミュージックシーンから、YPYこと、日野浩志郎さん!

そして、精鋭7人の鼓童メンバー!

男率100%でお送りする舞台!笑

まだ2日しか稽古できていませんが、この世界のどこにもない、新しい音楽が生まれそうな予感です!

サムルノリの皆さんの音楽には、昔から多大なる影響を受けています。

あのグルーヴィーでアツいリズムたち、独特の打法や両面打ちなどは語るまでもありませんね。

鼓童の楽曲はもちろん、オリジナル楽器たちのアイディアも、サムルノリにインスパイアされた要素が多くあります。

ECには過去2回出演して頂いていて、今年で3回目、19年ぶりのご出演となります。

サムルノリの皆様は、本番前々日に入られるので、まだ一緒に音を出せていませんが…

ドキドキが止まりません!いろんな意味で!笑

サムルノリの皆様の激アツなサウンドに負けないように、私たちも目一杯打ち込みます!

Photo: Mariko Sumiyoshi
Photo: Mariko Sumiyoshi

「サムルノリ VS 鼓童」みたいなシーンもありますので、お見逃しなく!

そしてもうお一方、日野浩志郎さんは、多角的で実験的な音楽活動をされている方で、ライヴはもちろん、作曲家としても数多くの作品を生み出し続けています。

YPYというソロの名義では、カセットMTRを2台使ったライヴパフォーマンスを展開していて、日本だけでなく、海外でも高い評価を得ている、日本のアンダーグラウンドミュージックシーンで、今もっとも注目すべき音楽家の1人です。

もともと、私の一方的なラブコールから始まり、お互いのライヴに足を運んだり、自分たちの音楽観を話し合う中で意気投合し、今回の共演に至りました。

Photo: Mariko Sumiyoshi

そしてなんと!なんと!!
鼓童のために作曲までして頂きました。

今までにない、とても新しい鼓童の音楽が生まれたなと実感しています。

様々な拍子が同時に進行しながらも、これまでのポリリズムの概念とはまた違っていて、まるでモアレを見ているかのような、不思議と気持ちよく高まってくる曲です。

これまためちゃめちゃ難しい!
けど気持ちいい!
みたいな、感情を無茶苦茶にされる曲でもあります!笑

日野さんのパフォーマンスも鳥肌もんです。

その一音が出た瞬間、鼓童の稽古場が一気に日野さんの世界に染まりました。

Photo: Mariko Sumiyoshi

音のうねりに飲み込まれていく…

ここにサムルノリの皆さんの音まで加わったら…

音に溺れてしまうかもしれない!!笑

2日目は別に見なくていいや〜って思っているそこのあなた!

見ないと一生損しますよ!笑

Photo: Mariko Sumiyoshi

まだライヴの全貌は見えておりませんが
必ず素敵な舞台に仕上げますので
ぜひ、お越しくださいませ!!

Photo: Mitsuru Ishizuka

ハーバーマーケットライブ「金徳洙サムルノリ×鼓童×YPY」

韓国の世界的打楽器集団「金徳洙サムルノリ」が19年振りにECに帰って来る!更に多角的・実験的なアプローチをもって国内外から注目を集める音楽家、日野浩志郎(YPY)をゲストに迎える見逃せない一夜。東アジアの音楽で盛りあがろう!

日時:8月17日(土)19:00開演/20:45終演(予定) ※雨天決行

会場:小木みなと公園 特設ステージ

料金:
Sエリア 大人 5,500円、小中学生2,000円(当日+300円)
Aエリア 大人 4,500円、小中学生1,000円(当日+300円)
3日間通し券 15,000円(Sエリアのみ)[3日間通し券完売しました]
※未就学のお客様は無料でご入場頂けます。

▶︎ハーバーマーケットライブのチケットこちら!
https://www.earthcelebration.jp/ticket/live/

▶︎エリア制と入場方法の詳細はこちらをご覧ください(EC Q&A)

演出:住吉佑太(鼓童)

出演:金徳洙サムルノリ、日野浩志郎(YPY)、鼓童(齊藤栄一石塚充中込健太小松崎正吾住吉佑太鶴見龍馬前田順康

詳細https://www.earthcelebration.jp/event/saturday/

 

太鼓を通じた交歓/川村真悟

世間はゴールデンウィーク真っ只中。鼓童村稽古場では新作舞台『幽玄』の幕開けに向けて、熱のこもった稽古が続いております。そんな鼓童村に、九州は大分県からはるばる長谷川義さん、長谷川準さん、小出翔五さんの3名がいらして下さいました。

長谷川さんが主宰している豊の国ゆふいん源流太鼓さんと鼓童とのご縁は、記憶に新しいもので昨年1月の大分市での共演がありました。(https://www.kodo.or.jp/news/20160129premiumconcert_ja.html

他にも、伊勢市で毎年行われる日本太鼓祭など、様々な太鼓演奏シーンでご一緒しております。

それぞれ太鼓に命を懸けてきた日々が今日まで続いて、お互いを刺激し合い成長させていくようなエネルギーのぶつかり合いの延長線上に、こうして仲間として認め合える関係性が存在しています。
多くを語り合わずとも、互いに心が通じ合っている大先輩たちの語り合う場は大いに盛り上がりました!

長谷川さんたちは二日間の滞在でしたが、新作舞台幽玄の稽古をご覧頂いたり鼓童佐渡宿根木公演をご覧頂いたりと、鼓童での滞在を存分に味わって頂きました。また、それぞれの若手メンバー同士の稽古時間もあり、そこには玉三郎さんにも立ち会って頂いて、お互いにとって興味深く掛け替えのない時間になったのではないでしょうか。こうしたきっかけを元に太鼓を通じた交歓がこの先も続いていって欲しいです。

和太鼓を通じてこの先出会える様々な人、場所、時間、現象…。

これらと真剣に向かい合う事の価値は、昔も未来も変わらないと思います。

時代は大きく変わり鼓童の先輩方が体験された苦労のほとんどが、今となっては既に味わえない時代なのかもしれませんが、太鼓を打つ心意気だけはこの先も誇れる鼓童で在り続けたいと願ってやみません。長谷川さんとお話ししながらそんな事を考えておりました。

濃密で刺激的な二日間を本当にありがとうございました。