おすすめ!私の一枚(07)小平一誠 / CD『カデン』

皆様、いかがお過ごしでしょうか。舞台メンバーの小平一誠です。
各メンバーがおすすめするCDやDVDを紹介するコーナーですが、私がおすすめしますのはCD『カデン』です。

 

 

 

こちらに収録されている楽曲は主に鼓童ワン・アース・ツアーの、「永遠」「混沌」「螺旋」の3作にて演奏された楽曲で構成されております。

「永遠」での情景溢れる音楽、「混沌」ではドラムを取り入れた和と洋が入り混ざった中から見えてくる1つの音楽、「螺旋」でこれまでの軌跡が合わさった新たな鼓童の音楽。それらの魅力が詰まった1枚となっております。

4年前、私が準メンバーになって最初のツアーが「混沌」でした。そしてこの『カデン』の収録にも混沌より《去来》《ときのま》《九界》の3曲で関わらせて頂きました。
ど新人だったが故に、右も左もどころか前も後も上も下もわからないような状況であたふたとしていた記憶がほとんどでした(笑)
でも、「自分も演奏者として鼓童のCDに出るんだ…!」と内心嬉しい気持ちもあったのを覚えています。

個人的なおすすめ楽曲は《ときのま》です!
何故かって?
私のソロが6秒位あるからです!笑
是非私のソロパートはどこかな?と探しながら聞いてみてくださいませ!笑

そんな思い出の詰まったCD『カデン』です。
もし既にお持ちの皆様はまた改めて聞いて頂いて、まだお持ちでない皆様はこの機会に是非お買い求め頂いて、また違う一面が随所に感じられる鼓童の音楽を楽しんで頂ければ幸いです。

日頃の皆様からの温かいご支援やご声援、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。また皆様へ鼓童の音を各地へお届けできる日々を見据えて、力を蓄えて参ります。
ありがとうございます。またお会いできる日を楽しみにしております!

 

CD『カデン』

e-onkyo Music | カデン

↓試聴はこちら

https://www.kodo.or.jp/discography/od018_ja.html

↓鼓童オンラインストアでの購入はこちら

http://store.kodo.or.jp/?pid=128516760

「道」ブログリレー01: 三宅への思い/小平一誠

『三宅』への思い

あっという間に5月も終盤。鼓童ワンアースツアー「道」の国内ツアーが始まりました。

昔からの演目もあり、新曲もあり。まさにこれからの鼓童が歩んでいく道のりを感じて頂ける作品ではないかと思います。是非各劇場へ足をお運び下さいませ。

Photo: Takashi Okamoto

私は今回昨年に続き、鼓童がずっと打ってきた演目『三宅』のソロを務めさせて頂いております。

昨年も、そして今年も沢山の思いが巡りました。

昨年は、技術や体力などの差を先輩方に追いつくために、とにかく打ちまくりました。

Photo: Erika Ueda

先輩方からの厳しさの中に自分を叩き上げてやるという思いがこもった叱咤激励や御指導を頂きながら、とにかく打ち、時には泣きながら打つ事もあり…『三宅』、そして自分と嫌という程向き合うまたとない経験をしました。

Photo: Erika Ueda

それから1年経ち、今年も『三宅』を務めさせて頂く事になり、今回は若手メンバーで構成されたフレッシュな顔ぶれでの演奏です。

ソロを務める上で、どのような『三宅』を打ちたいか、そのためにはどんな稽古をするか。

自分もまだまだ未熟な立場ですがみんなをまとめることになり、昨年のただ打つだけだった頃とは全然違う角度で向き合いました。

演奏メンバーと話したり、先輩からの指摘を頂きながら進めて行く中で1番痛感したことは、信頼関係です。

「俺らはいくらでもやる。だから一誠は俺たちに気を遣わなくていいから遠慮なく言ってくれ」

稽古中、先輩からそう言われた時自分は周りを信頼しきれてなかったんだと、自分1人でしか打ててなかったんだと、気づきました。

Photo: Takashi Okamoto

ソロは地打ちがないと打てないし、どんなにきつくなっても、後ろが地打ちで支えてくれている。

声を出してくれている。

そんな太鼓の音や私たちの魂が1つになって鼓童の三宅の音が出来ていくんだと感じました。

Photo: Erika Ueda

今回のメンバーでしか出来ない、出すことができない『三宅』の音を、そして『三宅』という演目を通して見える私達一人一人の「道」を皆様にお届けできるように精一杯打ち込んで参ります。

Photo: Takashi Okamoto

私が鼓童を初めて観たのは2009年。大阪厚生年金会館での「十二月公演」でした。

幕開けから約2時間、鱗模様の衣装にはちまきをキリリと締めたメンバーの全力でひたむきに打つ姿に、そして心をぐっと掴んで離さない舞台にとても感動したのを鮮明に覚えています。

あれから10年。あの時の気持ちを胸に込めながら、今度は私も衣装を身に纏い、全力で務めさせて頂きます。

鼓童「道」幕開けです。

Photo: Takashi Okamoto

 

次回の道ブログリレーは
『実はアドリブ!/三浦康暉』
お楽しみに!

 

Photo: Takashi Okamoto

 

公演詳細:

https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/16691

スケジュール

挑戦/小平一誠

「Evolution」ツアーも徐々に終盤に近づいてきました。みんな元気にまわっております。

Photo: Takashi Okamoto

今回の螺旋で私は、太鼓の他にチャッパと笛にも挑戦させて頂いています。

Photo: Takashi Okamoto

野球選手の大谷翔平選手が投手と野手の二刀流ならばこちらは三刀流…と言うとおこがましいですが、滅多とできない挑戦の機会を頂きました。

Photo: Takashi Okamoto

各楽器で課題も沢山あり、自分自身の身体の使い方や心の持ち方の課題もあり、どれも中途半端にさせないように1つひとつ向き合いながら、オールラウンダーを目指すというのは簡単な事ではないことをひしひしと痛感しております。

Photo: Takashi Okamoto

 

しかしその中でも充実した気持ちもあります。楽器が違っても自分の中にあるものをお客様に届けていけるように、日々精進を続けて参ります。

Photo: Takashi Okamoto

さあツアーも後半。皆んなと元気に、笑顔で鼓童の音を北米の皆様に全力で届けていきます。

頑張ります!

Photo: Takashi Okamoto

鼓童・北米ツアーメンバーは今ここ!
アメリカ、ニューハンプシャー州 ハノーバー

2019.03.04(月) アメリカ、ニューハンプシャー州 ハノーバー Spaulding Auditorium

「鼓童ワン・アース・ツアー2019〜Evolution」北米ツアー(Kodo One Earth Tour 2019 Evolution)


鼓童若手連中④「あつく。」/小平一誠

Photo: Koji Miyagi

本日は太陽劇団の劇場に、私達の相棒の太鼓達が無事到着しました。日本から送ったもの、2月からのヨーロッパツアーより続けて来たもの、どちらも無事に来てくれました。

Photo: Takuro Susaki

Photo: Takuro Susaki

「長旅お疲れ様。共に良い音を届けようね」という思いで、楽器を用意しました。

Photo: Takuro Susaki

明日からは本格的に太鼓の音を出していき、初日に向けてまだまだ磨いていきます。

私にとっても、「Kodo Next Generation」は、自分のすべてを懸けてぶつかっていきたいと思っています。今回、太鼓も出番を頂き、チャッパでも使って頂けるという貴重なチャンスを頂きました。

Photo: Takashi Okamoto

自分を信じて使ってくれている演出の遼太郎さんを絶対に裏切るわけにはいかない。まさに全身全霊で、熱く熱くぶちかましていこうと思います。

Photo: Erika Ueda

私は、手先も器用ではないですし、まだまだ若手の中の若手。でも、せめて気持ちだけは負けたくない。藁だろうがなんでもつかんで、泥臭くてもいいから、諦めずにチャレンジしていきます。

Photo: Erika Ueda

世代の近い先輩、後輩とつくる舞台。本当に充実しています。最高の時間になるよう、あつい気持ちで。

Photo: Hayato Otsuka

パリに、鼓童の音を響かせます。

Photo: Takuro Susaki

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童村の食卓(2月3日節分)/高津万理

〜鼓童村の食卓より〜節分編

2月3日は節分、季節の変わり目に邪気(鬼、魔物)を追い払う儀式です。地域や家庭によって、食べる物や儀式の方法もさまざまですが、鼓童村には全国各地の出身者が集まって来ているので、いいとこどりです!

〈節分のメニュー〉
・ちらし寿司(自分で恵方巻きにして食べる)
「恵方」とは、その年の一番よいとされる方角の事で、運や幸せを司る神様のいる場所。今年は南南東です。
・ピリ辛こんにゃく
こんにゃくは、身体の中の毒素を出し、身を清めてくれる食べ物ということで、季節の節目に食べます。
・トビウオのつみれ汁
本来ならイワシを食べるそうですが、(鬼はイワシの匂いが苦手)佐渡産のトビウオを使ったつみれ汁にしました。
・炒り大豆
豆を鬼にぶつけて邪気を追い払い、1年の無病息災を願います。

〈今日の食事当番〉根岸俊昭・大井キヨ子

恵方巻きを頬張る正文。一誠が持っているのは節分の豆です。

鼓童村オリジナルの節分になってしまいますが、季節の行事を大切にし、賑やかな食卓になればうれしいです。

鼓童の献立係: 高津万理