おすすめ!私の一枚(26)吉田航大 / CD『暁』
『暁』
高校生で初めて鼓童を観て、衝撃を受けて、すぐさまロビーの物販で購入した、僕にとっての「初・鼓童CD」そして「初・和太鼓CD」
和太鼓は観るものだと思っていたので、和太鼓のCDなんてものは1枚も持っていませんでしたし、買おうとも思わなかったですね。
それでも、「買いたい!」「帰っても聴いていたい!」って思ったのは自分でも衝撃でした。
帰って早速聴いてみたら、びっくり。
1曲目がまさかの唄でした(笑)
他の曲も、演奏者の息使いとか掛け声とかそのまま収録されていて、まるで鼓童の公演をそのまま聴いている感じがして、1人ではしゃいでいたのを覚えています。このCDは、僕にカルチャーショックを与えた1枚です。
CD『暁』
↓試聴はこちら
https://www.kodo.or.jp/discography/od006_ja.html
↓鼓童オンラインストアでの購入はこちら
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516754
デジタルアルバム鼓童『Alatane』をVol.1、Vol.2と2つ同時にリリース
Spotify、Apple Music、Amazon Musicで、配信中!!
The Heartbeat Laboratories
「Alatane」 Vol. 1/ Vol. 2
演奏:太鼓芸能集団 鼓童
配信先URL:
◆Spotify
“Alatane”Vol.1 https://open.spotify.com/album/7ckQd1QkRnwN41HnBfHJV9?si=wXbmK7VoSPOTuW6A2O4Yyw
“Alatane”Vol.2 https://open.spotify.com/album/1oVWlG7K1Cxojq3ynQCJUy?si=R41XjdrRQxqbgPqGdQkHnA
◆Apple Music
“Alatane”Vol.1 https://music.apple.com/jp/album/the-heartbeat-laboratories-alatane-vol-1/1522702028
“Alatane”Vol.2 https://music.apple.com/jp/album/the-heartbeat-laboratories-alatane-vol-2/1522694207
◆Amazon Music
“Alatane”Vol.1 https://www.amazon.co.jp/Heartbeat-Laboratories-Alatane-Vol/dp/B08CN336ZM/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=The+Heartbeat+Laboratories+%22Alatane%22&qid=1596284801&s=dmusic&sr=1-2
“Alatane”Vol.2 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08CQKNMBN/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B08CQKNMBN&linkCode=as2&tag=tcjaz-22
クリエイター向け配信:今秋開始予定
祭/吉田航大
祭
交流公演の朝は早い。
どんなに朝が早くても、メンバーの顔はもちろん寝起きではない、とてもスッキリしている。
定員も荷物もいっぱいの車に乗り込み、ジャージ姿のまま学校に向かう。
学校に着くと、勢いよく搬入から楽器のセット、場ミリまで行う。
各々が任された仕事を黙々と進めていく。
サウンドチェックやリハーサルも必要最低限で済ませ、ホッとひと息つく暇もなく、すぐ着替えをすることがほとんどだ。
さぁ子ども達を迎える時間だ。
この時間がたまらなく楽しみ。
今日はどんな子がいるのかな?
元気でやんちゃな子、恥ずかしそうに笑ってる子、眠そうに寝癖がついてる子、様々だ。
先生の挨拶を終え演奏スタート。
太鼓を間近で見るのが初めてな子もいる中、真剣に演奏をしていく僕ら。呆気にとられポカンとしてる子ども達。
演奏者それぞれが自己紹介をすると、子ども達の顔はいつもの顔に戻った。
そしてまた演奏をじっと見る。
真剣な曲は真剣に見入り、楽しい曲は皆んなで笑顔になって皆んなで楽しむ。
そんな場の空気には袖幕や照明はいらない。
楽器と人、ただそれだけ。
祭りのような光景にも見える。
人と人。人と太鼓。
不必要なものは付け足さない。
その分、嘘がつけない。
その人の音、表情、動き、感情。
全てにおいて子ども達は見抜いている。
少し手を抜こうものならば、子ども達の集中力がなくなる。
子どもだからといって手加減するのではなく、大人の本気を見せる。
そのベクトルは後ろで見ている先生方、保護者の方にも向いている。
大の大人が汗水垂らして雄叫びをあげながら太鼓を打ち鳴らす。
世の中にはこんな大人もいるのだと。
演奏が終わり子ども達をお見送り。
最初は恥ずかしそうにしてた子も、この時は元気よくハイタッチ。
子ども達がいなくなったら、急いで着替えて、片付け、楽器を再びトラックへ積む。
元どおりになった体育館は、朝入って来た体育館とは違い、暖かく笑っていた。
さぁまた車に乗り込んで次に行こう。
次なる祭りへ。。。
アース・セレブレーション2日目 奄美ナイト!/吉田航大
道 〜終わりと始まり〜/吉田航大
1つの舞台が終わり、また次へと向かう。それは鼓童人としての宿命。終わりなき挑戦なのである。
「今いるところに安心してはならない。外の世界にはもっとすごい奴がいるぞ」
そんな事を言われたことがある。
1つの物事が終わる度に安心してしまう自分がいた。
そんな時にこの言葉をかけられ、何だかとても腹が立った。
それに気付いていながらも素通りしていた自分に。
決して立ち止まる事を許されず、「出来た」と思ったら次の壁が待っている。
その壁は本当に大きくて先が見えない。この先にどれくらい大きな壁があるのかもわからない。
いつもそんな不安に駆られながらよじ登っていた。
時には振り出しに戻ってみたり、蹴落とされたりしながら。またこれからも壁を登り続けるのだろう。いったいどこまで。
さて、また壁をよじ登ろう。