This is NIPPON。/吉田航大

「初音ミク×鼓童」
幕が開いた時、そこには見たこともない光景が広がっていました。

Photo: Maiko Miyagawa
緑色に光るペンライトが、美しく、力強い何かを感じ、危うく自分の打ち出しを忘れてしまいそうな程、息を呑む光景。本編が始まる前から会場のボルテージは最高潮に達し、歓声の波が押し寄せてきました。

常に大汗を掻きながら、息を荒くしながら、袖水を少し口に含んでまた舞台に出る。普段の鼓童公演よりもかなり濃密なセットリストで、一息つく暇もないくらいでした。

太鼓を鳴らせば、手拍子が起こり。
掛け声をかければ、歓声が上がる。

Photo: Maiko Miyagawa
どんなにキツくても、それに応えようとしてくれるオーディエンスに触発されて、限界ギリギリまで力の限り打ち込んでいました。

Photo: Maiko Miyagawa

3800人キャパの大きいホールでしたが、客席との距離がもの凄く近く感じて、お互いの「熱気」「汗」「感情」その全てがストレートに届いていた気がします。

Photo: Maiko Miyagawa

全ての曲が終わり演奏者がハケた後、「手締め」が会場内に響き渡る。

This is NIPPON。

This is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ2018」

 

「初音ミク×鼓童」スペシャルライブレポート/伊達なつめ(演劇ジャーナリスト)

Photo: Maiko Miyagawa

昨年大好評を博した This is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童」のスペシャルライブが、グレードアップして帰ってきた。会場のNHKホールは、衿に「初音」「鼓童」と名前の入ったライブ・ハッピを着た人たちでいっぱい。

Photo: Maiko Miyagawa

オープニングとともに地鳴りのような歓声が起き、オールスタンディングとなった客席に、いっせいに太鼓型ペンライトの光が揺れ出した。

Photo: Maiko Miyagawa

(※6/1 リハーサル写真)

「去年はにぎやかな曲と穏やかな曲を交互に入れていたんですが、今年はミクさん側からの『もっとアゲアゲで!』というリクエストで、体力的にもハードな曲が続くんです」と選曲担当の石塚充が言うように、ミクのナンバーを太鼓と鳴物で盛り上げ、リン・レンのデュエットでは、鳴物担当が彼らのダンスを完コピして一緒に踊り、『三宅』『巴』など鼓童の大曲では、3~4分ずつにまとめた濃縮ハイライト版を惜しげもなく演奏と、大忙しのフル稼働。

Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko Miyagawa驚いたのは、こうした鼓童の緩急に富む複雑なビートを刻む楽曲にも、観客が手拍子やかけ声で、しっかり伴走してみせること。

 

Photo: Maiko Miyagawa

今年初参加の住吉佑太は、
「ミク・ファンは音楽が好きで、曲を聴きに来ている人が多い感じがしますね。こちらが何を振ってもついてきてくれるので、もう”闘い”みたいにテンションが上がって、すごく楽しいです。『巡』では、前の方のお客さん、めっちゃ踊ってくれてましたし(笑)」と、今秋の新作舞台にも、十分な手応えを感じた様子。

Photo: Maiko Miyagawa

「巡 -MEGURU-」(※6/1 リハーサル写真)

フィナーレでいったん幕が閉まると「コドオ・ミーク」「コドオ・ミーク」のアンコール大合唱。コラボ2度目にして、ミクはもちろん、ミク・ファンと鼓童も、ガチで相思相愛の関係になったことを確認できた。

文:伊達なつめ(演劇ジャーナリスト)

▼今回演奏の「巡 -MEGURU-」MVはこちら

This is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ2018」

「初音ミク×鼓童」稽古場レポート/吉田航大

暦の上では初夏だというのに、全く暖かくならない佐渡。昼間暖かくても朝夕は冷え、未だパーカーが手放せない。

Photo: Erika Ueda

そんな中、6月2、3日に渋谷のNHKホールで行われる、「初音ミク×鼓童スペシャルライブ2018」に向けて、バンドメンバーと鼓童、そして初音ミクさんを始めとする「バーチャル・シンガー」たちとの熱いリハーサルが行われた。

私にとっては初めての初音ミクコラボ。

Photo: Erika Ueda

太鼓の爆音には慣れているが、エレキギターやドラムセットなどの聴き慣れぬ爆音に頭と耳が限界寸前。一日中ロックバンドのコンサート会場にいる感じ。

しかしリハーサルが進行するにつれて耳も慣れ、ちょっと肌寒かった稽古場も熱気に溢れ、気が付けば蒸し風呂状態。近くで聴くお互いの音に心地よささえ感じていた。

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda本当に、熱い、暑い、リハーサルでした。

初音ミク×鼓童ライブにはそれぞれの音の共鳴に心地よさが感じられる。
しかし、マイクで拾った太鼓の音には限界がある。それでも、そこで音を出しているんだと言う存在が、魂が見えれば、私はいいと思う。

Photo: Erika Ueda「一所懸命に打ち込み、魂で魅せる。」

それでこそ鼓童なんだと。
ミクさんに教わりました。

観に来て下さるお客様には、そこを感じてもらえたらと思います。

チケットはこちら!

公式サイト

This is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ2018」






鼓童エジプト紀行/吉田航大

Photo: Akiko Umegki

現在、日本全土が平昌五輪での日本代表選手団の活躍に熱狂しています。そんな五輪の波が来る数日前、我々も2月6日に日本を発ち、日本の代表派遣団として日の丸を背負い、エジプトのアレクサンドリア、カイロにて公演・ワークショップを行ってまいりました。

Photo: Akiko Umegki

初めての土地、初めての人々。何もかもが初めて尽くしの数日間。
着いて早々身の危険を感じることが多々あり、これからの旅路に一抹の不安がよぎることも。

Photo: Akiko Umegki

個人の主張が強すぎる国民性の為か、道路は無法地帯。クラクションの嵐。そこを平気で横断する人々。

Photo: Akiko Umegki

通訳のモロさん曰く、「一度車に引かれれば上手に横断できるようになりますよ。」だそうだ。

出会う人々は楽しい人たちばかり。日本人からしたら「なんて能天気な人たちなんだ」と思うかもしれませんが、それが人間らしい生き方なのでは、と思うことも。

劇場に入ってからも、やはり思い通りには進みませんでした。言葉が通じないというハンディキャップに戸惑いながらも、なんとかジェスチャーで伝え、心を通わせ、最終的には楽しい現場になりました。


演奏中も終始落ち着きのない感じがしましたが、楽しんで下さっていたのは間違いありません。感情をストレートにぶつけ合える・・・そんな素敵な公演だったのではないかなと思います。

今回のエジプト公演で、鼓童だけではなく日本に凄く興味を持ってくださった方がたくさんいると聞きました。本望です。

現在エジプトでは日本式の教育システムを導入したり、建設分野でも日本の企業が関わったりと(今回演奏したカイロオペラハウスも日本の建設会社が携わっている)、日本との関係性が濃厚になってきています。

これからも、この2カ国間の友好関係がより発展していくことを願う他ありません。

メンバーを省いて写真左から、
在エジプト日本国大使館・金子耕司様国際交流基金カイロ日本文化センター・川北暁史様通訳兼ツアーガイド・モロさん

メンバー全員が「いつかまた訪れたい」と口にするほど、濃厚なツアーでした。

Photo: Akiko Umegki Photo: Akiko Umegki

そんな後ろ髪を引かれる思いで佐渡へ。。。寒い。

[梅垣晶子@エジプト]エジプトツアー班、無事にカイロ公演も終わりました。大盛況でした❗️ こちらの文化大臣にもご来場いただき、沢山のTVメディアからの取材も受けました✨ これから、サーウィ・カルチャーセンターで太鼓ワークショップを行います。#鼓童 #Kodo #エジプトhttp://www.kodo.or.jp/performance/performance_solo/7307

鼓童 Kodoさんの投稿 2018年2月12日(月)

[鼓童@エジプト]エジプトツアー班、昨日アレクサンドリアでの公演を終えました!次はカイロでの公演です。エジプトの全国紙の文化面にも載りました。エジプト公演についてhttp://www.kodo.or.jp/performance/performance_solo/7307

鼓童 Kodoさんの投稿 2018年2月9日(金)

鼓童初上陸!エジプト公演に向けて/吉田航大

やっと大寒波が過ぎ去ったかと思いきや、今度は佐渡島の広範囲にも及ぶ断水被害。てんやわんやの日々を送っております。そんな中、鼓童村の稽古場では鼓童50カ国目となるエジプトでの公演に向けて稽古が行われています。
Photo: Erika Ueda

今回は演出・見留知弘を筆頭に9人のメンバーでの公演。とても9人とは思えないほどの演目数と内容の濃さ。知弘さんの、「大変だけど楽しんでやりましょう」の一言で、稽古場が動き出しました。

Photo: Erika Ueda

若手が多い編成でどこか活気のある稽古。しかしその反面、舞台に立つという厳しさも改めて再確認。。。

Photo: Erika Ueda

稽古期間は1週間とタイトなスケジュール。元舞台メンバーであり、今回の舞台監督でもある(今海)一樹さんは「時間がない中でもやることはちゃんとやらなきゃいけない」と語る。諸先輩方に厳しく丁寧に指導していただいて、着々と稽古が進んでおります。

Photo: Erika Ueda

未だ見ぬ異国の地に思いを馳せながら、太鼓を打ち鳴らす。誰もが初めてのエジプト。さぁ、これからどんな旅が待っているのでしょうか……。

Photo: Erika Ueda

2018年2月9日(金)、11日(日)鼓童特別編成で出演「Japanese Drums Concert」(エジプト)