迫る力/三枝晴太
佐渡はまだまだ寒いです。
鼓童村では、ニューアルバムの録音が進行しています。
私はこのアルバムの取りまとめを、平田裕貴と共にしています。
生音を稽古場で感じたり、レコーディングブースに入って実際に再生される形を聴いたり、演奏を録音する立場になったり。
目をつぶって聴いていると、演奏が進行していくにつれて、どんどん気持ちが高揚してくる感覚があります。
気持ちを高揚させるものの正体は何か、を考えていました。
「音量」なのか?それ以外のものなのか?
音であれば、間違いなく録音され、みなさんの元に届きます。
では、「雰囲気」だったらどうでしょうか?
音でないものは、どのように録音されるのでしょうか?
稽古場全体、その場にいる人間、それら全てをゆらす太鼓の音。
「迫力」と呼ぶのでしょうか。
言葉にするのはとても難しい話で、とても感覚的です。
すでに収録が完了した楽曲もあります。
私が感じたものがみなさんの耳にどのように聞こえるのか、みなさんの心にどう響くのか、とても楽しみです。
録音やその編集、マイクの立て方や曲順も、全て自分たちで考え、まるで劇場で聴いているかのような感覚を意識してレコーディングしています。
このアルバムを聴いた皆さんの胸に、何か込み上げてくるものがありますように。
今、メンバー総出で録音しています!お楽しみに!
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