「道」本日後半ツアー初日!/平田裕貴
本日、宇都宮公演より、「道」公演7、8月ツアーが始まります。
劇場公演としての鼓童のクラシック的演目でのツアーは、
私にとって、これが初めてです。
幼い頃から鼓童の舞台を客席で見ていた私としては
とても想いの深い公演ツアーです。
幼いころ、目を輝かして見ていたプレイヤーとその演目を演奏したり、
憧れていたポジションに今、自分が立っていたり、
少年時代の自分が見たら大喜びするんだろうなと思います。
そんなことを考えていた稽古期間、
ふと、1つの言葉が頭をよぎりました。
「あなたの太鼓は、昔の憧ればかり強く、
先輩たちが作ってきた道をなぞっているばかりで、何も面白くない。」
研修生時代、ある大先輩から言われた言葉です。
それはそれは図星で、大きなショックを受けたのを覚えています。
ですが、その先輩はこう続けました。
「もしあなたがプレイヤーになったら、
『あなたの出す音』が『鼓童の音』になるの。
あなたの音で、これからの鼓童を創っていきなさい。」
つくってもらった道をただただ歩いているだけでは先はない。
もっとシャキッとして! しっかりせい! と、
バシッと背中を叩かれたような気分で、
太鼓に向かう心持ちも大きく変わった出来事でした。
この「道」公演には
先輩たちが積み重ねてきた大切なものが沢山詰まっています。
私たち若い世代のプレイヤーはまず、それをしっかり吸収しなければと思っています。
それと同時に、
「これからの鼓童は自分たちがつくっていくんだ。」
そういう自覚も持って太鼓に向き合っていきます。
先輩たちが創ってきた道
私たちがこれから創っていく道
それらが繋がって、まっすぐな1本の道が進んでいく。
そういう公演になればと、私は思います。
「道」国内ツアー7-8月
- 2018.07.14(土) 栃木県宇都宮市 栃木県総合文化センター
- 2018.07.16(月) 山形県山形市 シベールアリーナ
- 2018.07.18(水) 宮城県仙台市 東京エレクトロンホール宮城
- 2018.07.20(金) 岩手県大船渡市 大船渡市民文化会館 リアスホール
- 2018.07.26(木) 北海道札幌市 わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
- 2018.07.29(日) 青森県八戸市 八戸市公会堂
- 2018.08.01(水) 福島県いわき市 いわき芸術文化交流館(いわきアリオス)中劇場
- 2018.08.03(金) 茨城県ひたちなか市 ひたちなか市文化会館大ホール
- 2018.08.04(土) 群馬県伊勢崎市 伊勢崎市文化会館(大ホール)
- 2018.08.05(日) 東京都小平市 ルネこだいら 大ホール
出演(7-8月)
山口幹文、齊藤栄一、見留知弘、中込健太、蓑輪真弥、小松崎正吾、前田順康、吉田航大、三枝晴太、平田裕貴、渡辺ちひろ、小野田太陽、詫間俊
※栃木公演、山形公演につきましては、山口幹文に替わり住吉佑太が出演いたします。