Leo “Dynamism”/中込健太
レナード衛藤さん(以下、レオさん)の舞台、Leo “Dynamism” 森のダイナミズムに出演させていただきます。たくさんの共演者のみなさまと共に深い森の世界を描きます。
レオさんとの初めての出会いは高校生のころ、レオさんが当時アマチュアの太鼓叩きを集めて鼓童の楽曲『族』を演奏するという企画をやっていて、そこに私も参加させていただきました。
かれこれ、15、16年も、前の事で、おどろきました。
当時、高校を卒業し、鼓童入るかどうか悩んでいた自分に、レオさんは表現者として、ひとりの、太鼓叩きとしての生き方みたいなものをとても、短い期間でしたが、ライブや、自身の音、練習、言葉を通じて伝えてくれていた様な気がします。
ある時には
自分の表現を全うする覚悟がもてるか?
そう問われたのを、良く覚えています。
15年経ち、久しぶりに、音を出し、言葉を交わし合って、やはり、レオさんは、同じ言葉を僕に投げかけました。
レオさん、ブレてないなあと、その音に対する、こだわり、太鼓に対する愛情深さを改めて感じました。
と同時に自分にとって表現ってなんだ? 改めて問われ自分に、突きつけられた気がしました。
高校の時から15年経ち、
社会に、出て、太鼓を叩いて人に
聴いてもらい、生活している。
生活には日々、色々なことがあるし
色んな価値観をもつ人達が、生きている世界に自分も同じく生きている。
その世界や社会に対し
僕は毎日、一打の音を放っている。
明確なメッセージや意識があったわけではない。闇雲に世間に対し
一音を、打ちはなってきていたのだ。
とにかくがむしゃらに叩きまくってきて、もうわけもわからず、ただただ、叩いているのが好きで半ば無目的に叩いてきた。
しかし、こういう時代だからこそ、音を出す者の、責任があるんだぞと、レオさんに会うと背筋を伸ばさせられる。
自分の、肉体と太鼓の響きで今、ここに、立っているんだぞ!と、気づかされる。
そして今回名誉団員の小島千絵子さんも、この、企画に出演するにあたって、後押しをしてくれました。
今や一人で世界を飛び回り、自身の世界を切り開いている千絵子さん。行ってこい!とどんと背中を押してくれた。
一人で渡り合っている人達は、本当にすごい。
熟練された芸の凄みを
ひしひしと感じながら…
11月13日自分も、ひとりの叩き屋として、でかいバチと、バット担いで、渋谷に乗り込みます。
機会を与えてくださったレオさん、皆さんに感謝して、自分の体を使って、Leo ”Dynamism” の一部となり、そのサウンドと、世界を、支えます。
太鼓と、共演者の皆様と、深い森の中へ。
是非皆さんもご一緒下さい。