鼓童若手連中(13)「凌駕する想い」/大塚勇渡

Photo: Takuro Susaki晴天に恵まれた今朝。

エアコンの無いキャラバンの中で、日の光を浴びて目覚めを迎えます。シャワーを浴び、すれ違う人と挨拶を交わし、今日もいつもの様に団員と朝食を食べます。

洗濯をして体操をし、身辺を整えた後、楽器のチューニング(準備)をします。

Photo: Takuro SusakiPhoto: Takuro Susaki

その後、皆でミーティングをし、昨日の振り返りを行い、稽古をします。

Photo: Takuro Susaki

Photo: Takuro Susaki

そして、本番を迎えます…。

Photo: Takuro Susaki Photo: Takuro SusakiPhoto: Takuro Susaki異国の地で、稽古から本番まで共同生活の様な環境で過ごした毎日は、佐渡で稽古し現地で本番をこなす普段のツアーとは異なり、肉体や精神、そして人に対しても、ある意味濃厚に向かい合わざるを得ない状況に置かれていました。

本気で笑った時もあれば、本気で悔しいこともありました。

Photo: Takuro Susaki

今振り返ると、この経験が財産だと感じます。

もちろん太陽劇団の敷地に緑が溢れ、人の暖かさに包まれていたことは、大いに関係していますが、今までの人生の中でもとても濃く、貴重な毎日でした。

太鼓と自分、人と自分、道具と自分、どれだけ想いを持って接することができるか。

Photo: Takuro Susaki

例えどれだけ厳しい環境に置かれても、それを凌駕する想いが大切だと、この連続公演を経て感じました。

Photo: Takuro Susaki

そして、今日の千穐楽。

舞台の最後に皆で礼をした時、言葉にならない程の感謝の気持ちが込み上げてきました。

本当にありがとうございました。

Photo: Mio Takashiro

こちらでの日々にはこれで一旦区切りがつきますが、経験をこの先に続く道の糧とし、これからも仲間達と切磋琢磨しながら進んでいきたいです。

Photo: Takuro Susaki

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto