蛇舞/草洋介
この度の「幽玄」で、道成寺のシーンに登場する蛇を演じています。
これは玉三郎さんが演じる白拍子の化身になって登場する役、、ということで出番前は毎回緊張と興奮が入り混じった感情の中で鐘が上がるのを待っています。
もともとは石見神楽という芸能の八岐大蛇で使われる蛇の頭と胴を使用していますが、できるだけ石見神楽の動きにとらわれずに動けたらと思い、実際の蛇を観察して動きの参考にしました。(動物園にも行きましたが、佐渡の蛇も沢山見ました)
ただ伸ばすと17メートルある大蛇の胴は、舞台の床の状態や自分の体調によって毎回位置が変わり、自分が思ったように動いてくれるとは限りません。
何となく尻尾の位置などをイメージしながら動きますが、想像と違うことの方が多いです。。毎日が綱渡りです。。 公演回数も残りわずかですが、最後まで蛇になりきって演じていきます。