鼓童×リサイクル/本間康子

鼓童では、自分たちのできる範囲でリサイクルに取り組んでいます。
以前からやっているのは、普段の食事から出る生ゴミの堆肥化や、使用済みの割り箸やカンナ屑をとっておいて薪ストーブの焚きつけにすることなどです。

薪ストーブの薪は、鼓童村周辺の森の木を間伐して、一年以上かけて乾燥させたものを使っています。春の作業は、鼓童村にいる皆で行う「村民行事」となっています。

2018年の村民行事の様子(撮影:西田太郎)

鼓童村・食堂の薪ストーブ

リサイクル募金「きしゃぽん」

 

 

 

 

 

 

 

リサイクルというと、鼓童を応援してくださっている皆様には「きしゃぽん」がおなじみかもしれません。
古本などを送っていただくと、研修生の稽古用のバチ材の購入支援につながるというものです。ご支援くださっている皆様、本当にありがとうございます。
鼓童で購読している雑誌なども、たまってくると「きしゃぽん」に送っています。

昨年末から「リサイクル募金」と名称が変わり、お送りいただける物の対象範囲が広がりました。
リサイクル募金「きしゃぽん」

 

自分たちができるリサイクルとして、昨年からは新たに、使い捨てコンタクトレンズの空ケースや、使い捨てカイロのリサイクル活動への協力を始めました。

コンタクトレンズケースのリサイクル

鼓童内でどのくらいの人がコンタクトを使っているか、聞き取りから始めたところ、かなりの人数の使用者がいることもわかり、鼓童村や研修所に回収箱を置いてみることにしました。
ツアー先で回収箱を見かけて気になっていたというメンバーがいました。渡辺ちひろです。
そこで呼びかけは、ちひろにお願いしました。

忙しい朝の時間にコンタクトの容器を捨てず、リサイクルへ回すのは、“ちょっと手間だな〜“と感じる方もいると思います。
正直、私自身もそう思っていました
でもここ数日、コンタクト容器をゴミ箱に捨てないってだけで、環境のために何か出来ている気がして、朝からちょっぴり気分が上がっています。なんだかいい感じです。
今世界が抱えている海洋プラスチックごみ問題
この微力な行動が将来に繋がり、何かが変わっていくかも知れません。
少しでも興味のある方がいらっしゃいましたら、無理をしない程度にご協力を頂ければ嬉しいです。

と、呼びかけてくれました。
回収できた量は1年間で約3.8キロ。1個1グラム強で、約3700個集まりました。

使い捨てコンタクトレンズの空ケースリサイクル
アイシティecoプロジェクト

 

使い捨てカイロのリサイクル

クラウドファンディングサイト「Readyfor」で「使用済み使い捨てカイロを使い、地球の水質浄化を目指したい!」というプロジェクトを見かけたのがきっかけで、鼓童内に協力を呼びかけました。
昨年は冬の期間に野外での撮影などが多かったこともあって、短期間でカイロが300個ほど集まり、早々にお届けすることができました。
今年も回収しますと宣言したところ、すでに昨年を超える量(約15キロ・400個弱)が集まっています。

2021年2月、雪の清水寺にて(撮影:米谷友宏)

Go Green Group

これらの活動を通して、何か新しいことを始めてみようとする時、さっと動いて協力してくれる人達が周囲にいるのは、心強いものだと感じることができました。
「SDGs」というと身構えてしまうところがありますが、鼓童村から出るゴミを少し減らすことができたかな、ちょっと環境にいいことができたかなという気持ちで、気負わずに取り組んでいければと思います。