鼓童若手連中⑧「新たな幕開け」/米山水木

ボンジュール!!

本日、「Kodo Next Generation」初日をむかえました。昨年のECから、今回のパリ公演まであっという間に時間が経ちました。

パリでの公演が決まった時、驚きと喜びもありましたが、逆に不安も感じました。けれども、「若手」という事に囚われず「自分と太鼓」と考えた時に、太鼓に対する思いが溢れ出てきて、それをこの同世代と「同じ音の空間」にいる感覚がたまらなく気持ち良くて、なんだか自分が太鼓を始めた頃のことを、思い出すんです。

Photo: Takuro Susaki
初日を迎え、お客様の「拍手」「歓声」「呼吸」全てが自分の身体の中に入ってきて、お客様と一緒にひとつの舞台に立っているような感覚でした。そして、お客様からの「拍手、歓声、呼吸」が「ありがとう。精進して頑張りなさい。」というメッセージにも感じました。最後はスタンディング・オベーション、拍手で包まれました。

Photo: Takashi Okamoto

公演後、お客様が思い思いに話している姿を見て、感じました。「自分⇔太鼓⇔観客」、お客様はその人の太鼓を観て「今までの太鼓人生」を感じるからそこに感動が生まれて、技術などはそれについてくるものであると思いました。どれだけ自分が太鼓と向き合えるのか、まだまだ幕は開いたばかりです。現状に満足することなく残りの公演も勤めて参ります。

Photo: Takuro Susaki

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto