「三段の籟 ひびき」鼓童演奏映像
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「三段の籟」作曲者より
今回、「大太鼓を演奏の中心に」というテーマで作曲しました。
大太鼓単独ではなく、アンサンブルで考え始めましたが、鼓童楽曲の中にもあまり例がなく、
様々な演奏スタイルを参考にしながら今回の形に辿り着きました。
推進力を感じる長胴太鼓のリズム、
邦楽囃子でよく多用される「天天ステンガ」という締太鼓のリズム、
その二つのリズムに乗り、大きな輪郭を作り出す大太鼓のリズム、
この三つが演奏テーマの柱になっています。映像では7名で演奏していますが、最小3名の編成でも演奏可能です。
曲の展開は、
・邦楽囃子を取り入れ、古典的な手組みを意識した前半、
・途中、三拍子を挟み波が怒涛に押し寄せるようにテンポアップしていく展開の中盤、
・ソロ回しや掛け合いでキレ良く進行する終盤。
という風に序破急で進行する3部構成となっています。
曲名についてですが、
三種類の太鼓・三部構成など、「三」が曲の組み立てに重要な数字になっているという事から「三段」という言葉を選びました。
「籟」については、「らい・ひびき」と読みますが
●「天籟(てんらい)」 地上に生ずる音声。風の音など。
●「地籟(ちらい)」風の音。転じて、自然の調子にかなった、巧妙な詩文。
●「人籟(じんらい)」人の作り出すさまざまな音。
このような言葉からインスピレーションを受けてこの文字をあてました。
曲中には、鼓童メンバーが研修所で必ず習う大太鼓の手、埼玉県秩父市に伝わる秩父屋台囃子の玉入れを元に鼓童がアレンジしたフレーズや滋賀県甲賀市に伝わる、水口囃子のフレーズなどを取り入れています。
また、曲が展開していく直前、フレーズが少しずつ違ったりする、など覚える事も沢山あります。
鼓童楽曲の作り方を感じつつ、臆する事なく取り組んでいただければ嬉しいです。皆様の挑戦をお待ちしております!
太鼓芸能集団 鼓童 見留知弘
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