鼓童メンバー投稿
愛知県・東海市芸術劇場での公演/前田剛史
鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠
2015年9月21日愛知県・東海市芸術劇場
9月21日、東海市芸術劇場での公演。この劇場なんと…出来立てホヤホヤ。まだ誰1人と立っていない新しい舞台を、今回鼓童が使わせて頂きました。人生で日々沢山の舞台に立たせて頂きますが、こんな機会は後にも先にも無い様に思います。
楽屋、舞台裏、客席、道具達、全てがピカピカで、楽器搬入から新しい服に袖を通す様な気持ちで、汚さないように〜傷を付けないようにと、少し緊張しながらの作業でした。
本番が初まって、会場の空気はお客様も新しい劇場に少し緊張している様なぎこちなさも感じ、何だか普段とは全く違う空気の公演になりました。これから色んな人が奏でる音や演じる人間のエネルギーをどんどん吸収して、その人を支え、舞台も育って行くんだと思います。そんな初めの1ページを鼓童の音で綴る事が出来て嬉しく思います。初心に返ってこれからも頑張ります!
「永遠」9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・大阪・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・熊本・鹿児島
ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html
北海道・浦河町での交流公演/住吉佑太
2015年9月18日(金)交流公演
北海道浦河町 浦河町総合文化会館文化ホール
1年ぶりの北海道。しかも、辻勝の生まれ育った町での公演ということで、地域の皆様の多大なるご協力もあり、とても温かく迎え入れて下さいました。
本番前日には襟裳岬に連れていって下さったり、勝さんのご実家でジンギスカンを頂きました。隣の家が見えないほどの広大な土地に、馬が縦横無尽に駆け回る、北海道でないと見られない景色が沢山ありました。
本番当日も、多くの実行委員会の方々のご尽力もあり、公演は満員御礼、大成功となりました。今のこの経済情勢の中で、実行委員会なるものを立ち上げて、それぞれのお仕事がある中でも、こうやって鼓童を呼んで下さること。金銭的な見返りだけにとらわれずに、気持ちで行動して下さっていること。そのことを思うだけで、いつも以上に気持ちが入って、ハートフルな演奏になることを自分たちで改めて実感しました。
気持ちのやり取り、感性のやり取り、それは舞台だけでなく、面と向かってご挨拶をさせて頂いたときから始まっていて、それらが1つのエネルギー体となり、太鼓の音にのって客席に発信される。
この感覚を忘れたくない。
たとえどんなに儲かろうが、損しようが、そのエネルギー体に身を任せて太鼓を打てること。そのありがたさへの感謝を忘れずに、そして明日からも精進していかねばと、そんな風に感じた北海道公演でした。
交流公演/交流学校公演
http://www.kodo.or.jp/news/20150300koryu_ja.html
12月容子和鼓(ようこ・かずこ)コンサート/藤本容子
歌い、叩き、出会う「容子和鼓(ようこ・かずこ)コンサート」
冬打宇宙打太鼓打2015
富田和明さん(トミちゃん)が、「佐渡の國 鬼太鼓座」に入座した時、佐渡にいた留守番メンバーの一人は私です。リュックを背に、三味線ケースを持って、玄関から上がってくる姿を、はっきり覚えています。入ったばかりのある日、いきなり田さん(「佐渡の國 鬼太鼓座」創設者)自慢の松本民藝家具のテーブルに飛び乗り、猿になりきって動き回り始めた時の唖然。今もその驚きは、新鮮です。
—あれから38年。古い仲間のご縁が、螺旋を巻いて現在に蘇り、未来を産んでいます。
「トーク齊富」に「ふじもとみ打」。素晴らしいことだなあと思いながら、拝見していました。名前のつけ方もトミちゃんらしいと思っていたら、思いがけず、今度は「容子和鼓」!! 今も変わらず、驚かされています…トミちゃん、ありがとう。
さてどんな舞台になるのでしょうか、面白く、楽しく、頑張ります。ぜひ、目撃しにいらしてください。
2015年12月11日(金)、12日(土)藤本容子出演「歌い、叩き、出会う『容子和鼓 ようこ かずこ コンサート』冬打宇宙打太鼓打2015」(東京・江東区)
『炎』の記憶/中込健太
『炎』の記憶 【EC2015】黒田征太郎×中村達也×中込健太ライブペインティング『炎』
2015年8月23日小木体育館 文●中込健太 写真●岡本隆史
アース・セレブレーション3日目の、真昼間。小木体育館には、溢れんばかりの人が集まっていた。時間がくると黒田さんは、『じゃあいこうか』という調子で、ひょいと体育館に入っていった。達也さんがそれに続き、自分もそこに入っていった。あまりにも、静かだった。キャンバス、ドラム、太鼓の前に各々が向かう。
大きく、ゆっくりと、呼吸している体育館。打ち合わせも、リハーサルもない。体育館の、外から吹いていた海風。蝉の声。草の匂い、ひまわり、潮のにおい、漁港、船、太陽。今日、三羽烏は、佐渡の命漲る夏の、ある一日、なのだ。夏の佐渡は昼時、その命の騒めく音でとても静かに感じられることがある。
黒田さんが『どうぞ』というような仕草でこちらに手を差し出す。
「音」だ。
僕は銅鑼を鳴らしはじめた。達也さんの一発目の音。達也さんのドラムの響きが理性を静かに消しさり、獰猛な欲望が騒ぎ出した。達也さんのドラムの音を浴びた無言の太鼓たちは、ゆっくりと何かを語りだす。自分の肉体はそれを媒介しているだけのものとなる。黒田さんは猛然と描きはじめた。
次々に塗り重ねられていく色。
そこからの僕の記憶は断片的になっている。
45分、自分たちも、観客もそれぞれが、それぞれの時を共有した。「人は、一人ではなにもできない」描きおえた黒田さんは、その言葉を観衆に投げかけた。
悠久の時を越えてきた佐渡の風土と、三人の血。そこに共鳴し、助けてくれた方々、海を越えて、島に引き寄せられた人たち、島のひとたち。全てのものが作用し合って、この体育館に集まった。一人一人の『炎』は一つになり大きく燃え上がった。
一つの大きな火柱となり、火の粉を撒き散らした。
そして、そこに居合わせた人たちはそれぞれに、その火を持ち帰り、また海を越えてそれまでの生活に戻っていった。
何かが、スタートした。と感じている。
お二人の大きな大きな懐のなかで、僕は、これまで感じたことのないほど「たたく」喜びを味わせていただいた。遥々、佐渡に来ていただき、同じ時を過ごせたことに、ただただお二人への、感謝の思いが溢れてくる。
それぞれの旅の中で、また三羽烏が、この佐渡での集合のように、どこかの土地で引き寄せられるように集まりたいと心から願っている。
今佐渡は、また静けさを取り戻している。秋が、そこまで近づいている気配。海に浸かったりしながら数日間、呆然とすごしていた。
8/23開催【EC2015】黒田征太郎×中村達也×中込健太ライブペインティング『炎』
詳細:http://www.kodo.or.jp/blog/pub/20150802_7108.html
▶▶『炎』ー三人でのライブに至るまでー/中込健太
http://www.kodo.or.jp/blog/performers/20150810_7166.html
「永遠」秋ツアー初日、懐かしの土地にて/大塚勇渡
「永遠」秋ツアー初日、懐かしの土地にて
さわやかな秋風が吹く季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。準メンバーの大塚勇渡と申します。
さて、「鼓童ワン・アース・ツアー2015~永遠」秋ツアー初日ですが、9月5日に八千代市市民会館にて行われました。なんと!この会館は私含め3人のメンバーが、高校生の和太鼓部に所属していた当時に、とってもお世話になった場所なのです。
いつも通りに…とは思いつつも、周りにふと目を向けると懐かしい景色と共に、青春時代が思い出され、様々な想いが込み上げてきます。あの頃の「初心」、それは忘れかけていた気持ちかもしれません。何故太鼓を叩いてるのか?何を伝えたいのか? 原点は、ここにありました。
公演後には地元の皆様が、私達を囲む様に待っていてくださりました。この様に多くの方にいつも支えていただいていることを思うと、感謝の気持ちで一杯になります。
終演後、ロビーにて
ご尽力頂きました御主催様、実行委員会、会館の皆様、その他協力して頂いたスタッフの皆様と、温かいお客様のお力添えで、公演も大盛況の内に幕を閉じました。本当にありがとうございました!
そして、「また来いよー!」という皆様からの温かい声を背に受け、八千代を後にしました。
まだまだ私自身課題が多いですが、今回の経験を糧に今後の公演も新鮮な気持ちで「永遠」に取り組み、精進して参ります。今後の国内ツアーも、ご都合よろしければ、是非ご覧ください。
これからの季節、朝夕冷え込んで参りますので、皆様もお身体にはお気をつけください。
「永遠」9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・大阪・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・熊本・鹿児島
ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html
交流公演ツアー始まりました/内田依利
内田演出「交流公演」いよいよ最終・秋ツアー、始まりました!ただいま出発して早速午後から公演です。
秋は一般公演が半分以上。12月に創ったばかりの新鮮なエネルギーでまわり、春は40公演、2万人を越える子供達の前で演奏し、この夏のアツイECを経てのこの9月が集大成です。
子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで!鼓童も太鼓も見たことがなくてもお楽しみいただけます。このチーム(内田演出組)ではラストチャンス!是非いらしてくださいませ。
鼓童「交流学校公演」、終演後の様子
鼓童交流公演
- 2015年9月11日(金)新潟県中魚沼郡 津南町公民館
- 2015年9月12日(土)新潟県新潟市 新潟市りゅーとぴあ劇場
- 2015年9月13日(日)新潟県長岡市 中之島文化センター
- 2015年9月18日(金)北海道浦河町 浦河町総合文化会館文化ホール【チケット完売】
- 2015年9月25日(金)香川県三豊市 三豊市文化会館マリンウェーブ
- 2015年9月26日(土)愛媛県松山市 松山市北条市民会館
- 2015年9月27日(日)愛媛県八幡浜市 八幡浜市文化会館ゆめみかん 大ホール
交流公演/交流学校公演
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「交流公演」班、まもなく出発!/中込健太
「鼓童交流公演」秋の陣まもなく始まります。今回も、日本各地を廻ります! みなさま、体育館、劇場、色んなところでお会いしましょう!
9月4日稽古の様子
鼓童交流公演
- 2015年9月11日(金)新潟県中魚沼郡 津南町公民館
- 2015年9月12日(土)新潟県新潟市 新潟市りゅーとぴあ劇場
- 2015年9月13日(日)新潟県長岡市 中之島文化センター
- 2015年9月18日(金)北海道浦河町 浦河町総合文化会館文化ホール【チケット完売】
- 2015年9月25日(金)香川県三豊市 三豊市文化会館マリンウェーブ
- 2015年9月26日(土)愛媛県松山市 松山市北条市民会館
- 2015年9月27日(日)愛媛県八幡浜市 八幡浜市文化会館ゆめみかん 大ホール
交流公演/交流学校公演
http://www.kodo.or.jp/news/20150300koryu_ja.html
「永遠」秋ツアー出発!/三浦康暉
「鼓童ワン・アース・ツアー2015〜永遠」
秋ツアー出発
熱い熱い夏が終わり、白露に秋の香りを感じつつ永遠班、出発です。初日は千葉県の八千代市という土地…なんと私の地元であります!
以前、鼓童が八千代市に来たことがあり、近くの本屋に裕一郎さんがいて、慌てて握手を求めに行った懐かしい思い出があります。(当時は高校生でした)
お客さんとして見ていた舞台に、自分が鼓童として立つ日が来ています。八千代公演、頑張ります!
「いってらっしゃい!」鼓童村での見送り
「永遠」9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・大阪・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・熊本・鹿児島
ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html
ロシア・ブリヤート共和国 ウランウデに到着/蓑輪真弥
ロシア・ブリヤート共和国 ウランウデに到着
アース・セレブレーションの余韻に浸る間もなく、先日モンゴルを経由しまして、シベリア連邦管区に属するブリヤート共和国ウランウデという街に到着しました。
今回は元ボリショイバレエ団でもあり、現在、ブリヤート共和国国立歌劇場バレエ芸術監督でもある岩田守弘さんの作品『魂』に共演させていただくためにやって参りました。鼓童の音源を使用していただいているこの作品に、是非生音で!ということで、2日よりリハーサルが始まりました。今回は演奏者三人ですが、生音が加わることでどの様に作品が変わるのか楽しみです!
2015年9月3日(木)「ロシア・日本 平和友好文化フェスティバル」岩田守弘氏との共演(ロシア連邦・ブリヤート共和国)
http://www.kodo.or.jp/news/20150903peace&friendship_ja.html
「蜜月」を経て飛翔する9月/見留知弘
皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。
8月は怒濤の稽古期間とアース・セレブレーション、そして地元小木祭りと、佐渡にてとても濃い時間を過ごしました。旅とはまた違った疲れも在りますが、拠点である佐渡に居る事で、自然に癒され、次のツアーに向けたリスタートを切る、大事な時間だと思います。
さて、8月上旬には、11月に発表する新作「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌」に向けた稽古を重ね、ドラマーの梶原徹也さんをお迎えし、芸術監督とメンバーとで作品を作っておりました。
中旬からは、アース・セレブレーションの稽古。レナード衛藤さん(レオさん)をお迎えし、2日目の「蜜月」と最終日の「祝祭」の稽古、スアールアグンさんをお迎えする前の事前稽古、そして休日には若手メンバーへの稽古など、メンバーとの音作りから、楽器に向かう姿勢など、休む事なく教えて頂きました。そして、アース・セレブレーションの初期の様子や、「族」や「彩」という楽曲が出来た背景について、作曲者であるレオさんご自身から説明を受け、リズムのうねり、舞台の立ち位置、演出構成の事などをお伺いし、とにかく刺激的で、勉強になる濃い毎日でした。担ぎ桶太鼓を世に流行らせたのは、まぎれもなくレオさん。そして平胴太鼓を世に流行らせたのも、レオさんです。
初日は雨に打たれながらでしたが、33名出演による、前田剛史演出、鼓童単独での「鼓童ナイト」公演が行われました。新人からベテランまでが一つの舞台に上がる、年に一度の貴重な舞台でした。
2日目には、レナード衛藤さん演出の「蜜月」。スアールアグンさんによる前半、レナード衛藤さんと鼓童による後半の2部構成。1部は竹楽器によるアンサンブルと、シンバルやクンダン(太鼓)の演奏など、やはり野外に合う音楽でした。
2部は、私としては、レオさん演出の懐かしさを感じる舞台内容でした。舞台を清める演出から、1人で聴かせるソロ、アンサンブル、太鼓太鼓のてんこもりまで、お客さんを引きつけるライブ感、極めつけは赤い鼓童半纏!!でした。
そして「祝祭」石塚充演出では、三者が一体となって、最終日を大変な盛り上がりで、無事に終える事が出来ました。
久しぶりの海外ゲストとの共演で、初めての経験となる若手メンバーも、コラボレーションとはどう言うものなのか、音の渦の中で、色々な経験が出来、刺激的だった事と思います。ご来場頂きました皆々様、誠に有難うございました!
城山公園でのコンサートを中心とする形態でのアース・セレブレーションは一旦一区切りでは在りますが、来年は形を変えて続けてまいります。時期は2016年8月26〜28日の3日間。どのような形になるかは未確定ですが、来年の5月には、概要が発表になります。2017年の、アース・セレブレーション30周年も視野に入れて、企画を練ってまいります。
そして29日は地元の小木祭り。祭り太鼓の会として、小木の町中を山車でまわり、日頃お世話になっている感謝の気持ちを音に込めて、太鼓を叩きました。それ以外にも、地元の芸能に参加するなどして、住民としても、祭りに参加させて頂きました。
9月からは、またワンアースツアー永遠公演・学校交流公演の2班体制でツアーに戻り、皆様の所へと出掛けてまいります。そして名誉団員を中心とする、鼓童佐渡特別公演は、地元佐渡の旧小木町宿根木地区内の、宿根木公会堂にて、9月19日〜22日まで、全7回公演(19日を除く2回公演)を行います。
まだまだ暑さ厳しいですが、頑張ってまいります。