鼓童ブログ Kodo Blog

「蜜月」を経て飛翔する9月/見留知弘


皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。

8月は怒濤の稽古期間とアース・セレブレーション、そして地元小木祭りと、佐渡にてとても濃い時間を過ごしました。旅とはまた違った疲れも在りますが、拠点である佐渡に居る事で、自然に癒され、次のツアーに向けたリスタートを切る、大事な時間だと思います。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

さて、8月上旬には、11月に発表する新作「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌」に向けた稽古を重ね、ドラマーの梶原徹也さんをお迎えし、芸術監督とメンバーとで作品を作っておりました。

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

中旬からは、アース・セレブレーションの稽古。レナード衛藤さん(レオさん)をお迎えし、2日目の「蜜月」と最終日の「祝祭」の稽古、スアールアグンさんをお迎えする前の事前稽古、そして休日には若手メンバーへの稽古など、メンバーとの音作りから、楽器に向かう姿勢など、休む事なく教えて頂きました。そして、アース・セレブレーションの初期の様子や、「族」や「彩」という楽曲が出来た背景について、作曲者であるレオさんご自身から説明を受け、リズムのうねり、舞台の立ち位置、演出構成の事などをお伺いし、とにかく刺激的で、勉強になる濃い毎日でした。担ぎ桶太鼓を世に流行らせたのは、まぎれもなくレオさん。そして平胴太鼓を世に流行らせたのも、レオさんです。

Photo: Maiko Miyagawa

初日は雨に打たれながらでしたが、33名出演による、前田剛史演出、鼓童単独での「鼓童ナイト」公演が行われました。新人からベテランまでが一つの舞台に上がる、年に一度の貴重な舞台でした。

Photo: Takashi Okamoto

2日目には、レナード衛藤さん演出の「蜜月」。スアールアグンさんによる前半、レナード衛藤さんと鼓童による後半の2部構成。1部は竹楽器によるアンサンブルと、シンバルやクンダン(太鼓)の演奏など、やはり野外に合う音楽でした。

Photo: Maiko Miyagawa

2部は、私としては、レオさん演出の懐かしさを感じる舞台内容でした。舞台を清める演出から、1人で聴かせるソロ、アンサンブル、太鼓太鼓のてんこもりまで、お客さんを引きつけるライブ感、極めつけは赤い鼓童半纏!!でした。

Photo: Maiko Miyagawa

そして「祝祭」石塚充演出では、三者が一体となって、最終日を大変な盛り上がりで、無事に終える事が出来ました。

久しぶりの海外ゲストとの共演で、初めての経験となる若手メンバーも、コラボレーションとはどう言うものなのか、音の渦の中で、色々な経験が出来、刺激的だった事と思います。ご来場頂きました皆々様、誠に有難うございました!

城山公園でのコンサートを中心とする形態でのアース・セレブレーションは一旦一区切りでは在りますが、来年は形を変えて続けてまいります。時期は2016年8月26〜28日の3日間。どのような形になるかは未確定ですが、来年の5月には、概要が発表になります。2017年の、アース・セレブレーション30周年も視野に入れて、企画を練ってまいります。

Photo: Yuki Nakagawa
そして29日は地元の小木祭り。祭り太鼓の会として、小木の町中を山車でまわり、日頃お世話になっている感謝の気持ちを音に込めて、太鼓を叩きました。それ以外にも、地元の芸能に参加するなどして、住民としても、祭りに参加させて頂きました。

9月からは、またワンアースツアー永遠公演・学校交流公演の2班体制でツアーに戻り、皆様の所へと出掛けてまいります。そして名誉団員を中心とする、鼓童佐渡特別公演は、地元佐渡の旧小木町宿根木地区内の、宿根木公会堂にて、9月19日〜22日まで、全7回公演(19日を除く2回公演)を行います。

まだまだ暑さ厳しいですが、頑張ってまいります。

tomohiromitome_s

アーカイブ

カテゴリー

Top