Tag ‘鼓童ワン・アース・ツアー’
「浅野太鼓」訪問/北林玲央
「浅野太鼓」訪問
12月に入り、だんだんと冬の寒さを感じるようになってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? こちら、ワン・アース・ツアー「螺旋」のメンバーは昨夜の新潟公演を終え、本日石川県への移動の道中、「浅野太鼓」の皆さんへご挨拶に伺いました。
僕は、初めての訪問でしたが、温かく迎えて頂き、特別に工場の中を見学させて頂くこともできました。改めて、動物、植物の命、そして職人さんの命のこもった太鼓を叩かせていただいていることを、実感いたしました。
僕が初めて浅野太鼓の太鼓を叩いたのは3年前の研修所に入所した時です。2尺2寸というサイズの長胴太鼓だったのですが、その時、自分の精一杯の力がはじき返され、鼓童という世界の厳しさを太鼓を通して感じたのを覚えています。
太鼓を通して人と出会い、学び、太鼓に教わり、自分の置かれている環境に感謝です。これからも命いっぱいの音が出せるよう、精進して参ります。鼓童ワン・アース・ツアー「螺旋」は、12月の25日まで続きます。太鼓の音を感じて頂けたらと思います。
【螺旋】2016年12月4日(日)14:00
石川県金沢市 石川県立音楽堂コンサートホール
http://www.kodo.or.jp/oet/20161204a_ja.html
公演紹介
http://www.kodo.or.jp/news/20160900oet_ja.html
全国ツアースケジュール
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule26a
12月14日(水)福岡公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20161214a_ja.html
12月17日、18日 大阪公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20161217-18a_ja.html
12月21日〜25日 東京・文京公演
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【北林玲央&大塚勇渡】ウレぴあ総研|太鼓集団「鼓童」が人を惹きつける理由とは? “イケメン若手コンビ”インタビュー&最新ライブから徹底解剖!
大賀ホール/中込健太
大賀ホール
軽井沢大賀ホールで演奏しました。
ウォーミングアップ中の写真
会場は、五角形の形で響きも計算され、設計されているそうです。とても素敵なホールでした。
太鼓の響きもここちよく、軽井沢の気持ちのよい気候とともに、すっきりとした気分で叩いてきました。
本日は入間公演です。
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公演紹介
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12月14日(水)福岡公演
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12月21日〜25日 東京・文京公演
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「螺旋を描いて進む未来」鼓童・船橋裕一郎×石塚充×坂本雅幸×住吉佑太 座談会
鼓童・船橋裕一郎×石塚充×坂本雅幸×住吉佑太 座談会
螺旋を描いて進む未来
聞き手◎伊達なつめ 写真◎岡本隆史
船橋 僕と(石塚)充の場合は、ちょうど準メンバーになった頃に、初めて玉三郎さんが佐渡にいらしたんです。
石塚 その頃はまだ、そんなすごい方がいらっしゃると聞いても、自分のことで精いっぱいで、ことの重みをよくわかっていなかったんですけど、そんな状況下で、玉三郎さんから大太鼓を打つように言われたんです。当時の鼓童では「このパートはこの人」というのがほぼ決まっていて、特に大太鼓は固定メンバーが2人いたので、若手がやるという発想自体ありませんでした。だから先輩たちの反応も「えっ、おまえなの?」という感じ。毎日全体の稽古が終わった後、玉三郎さんと先輩たちがズラーッと居並ぶ中で僕と小田洋介の2人が大太鼓の裏打ちの稽古をする、というのが一ヶ月続きました。体力的にもきついですし、まだ右も左も分からない分際で、全員の目に曝されて大太鼓を打つ毎日というのは、ほんとにもう大変でした。
船橋 苦しかったよね(笑)。
石塚 ただ、そうやって叩き込まれたせいで、鼓童の先輩に教わっただけでは気付かないことにいろいろ気付くことができて、自分の中にも何か芽生えたものがある気がしました。玉三郎さんは、それまでの鼓童ではあり得なかった身体の使い方や考え方を示されるので、僕らよりもむしろ先輩たちの間で「そんな教え方あり!?」という戸惑いが強くなり、2、3年は重苦しい状態が続いたんですけど、『アマテラス』(’06年初演)のころには、もうすっかりいい雰囲気になっていましたね。
坂本 僕は『アマテラス』の稽古時は準メンバーだったんですが、佐渡の民俗芸能「鬼太鼓」を取り入れた場面で、玉三郎さんにその踊り手をやるように言われて、ものすごく丁寧に教えていただきました。研修生の時に、研修所がある柿野浦という集落に伝わる鬼太鼓を、土地の方に教わっていたのですが、玉三郎さんは「こうした方がいい」と、どんどん動きを変えていくんです。最初は、教わったものを壊す気がして抵抗があったんですけど、言われた通りにしてみると、身体の軸がきれいに見えたり、腕の広がりを大きく見せられたりと、元々あったものを、舞台で演じるためによりよくしていただいている、ということがわかって、さすがだと思いました。あの時教わった身体の軸の保ち方は、今でも常に意識するようにしています。
住吉 僕は、玉三郎さんが鼓童の芸術監督に就任した’12年に準メンバーになったんですけど、研修生の頃から、玉三郎さんは研修所に稽古を付けに来てくださっていたんです。
船橋 その年は、たまたま作品創りに取りかかる時期に、メンバーの多くが出払っていたんですね。でも(住吉)佑太たちの年の研修生は優秀な人材が揃っていたので、玉三郎さんのおっしゃることに対応できたんです。
住吉 僕たち研修生は、最初は稽古を見学させていただくということで正座して並んで見ていたんですが、休憩時間に玉三郎さんがテクテク歩いていらして、「ちょっと見よう見まねでいいからやってみなさい」とおっしゃるので、やってみたら「ああ、意外とできるね…」と言われ、「(よっ)しゃぁ、ここでぶちかましたる!」って気合いが入りまして(笑)。実際には、ほとんどできてなかったはずなんですけど、気概を感じていただけたのかなと。
船橋 そうやって玉三郎さんは、特に若手にどんどん挑戦させていくので、先輩たちはそれを見て焦りながらも、自分の足元を見つめ直す、という感じでしたね。今から思えば、僕たちが入った頃は、鼓童には閉塞感があって、そこに外部から玉三郎さんがやって来たことで、物事が先に進み始めたんです。ただ、キャリアのある先輩たちにとっては、自分たちが築き上げてきたものを否定されたように感じたところもあると思います。僕自身は、(石塚)充やその下の世代が抜擢され活躍するのを、後ろから見ていた方なので、焦りはあったし、まあ今もあるんですけど、自分はパッと要求に応えられるタイプではないし、人とうち解けるのにも時間がかかるので、自分のペースで、一歩一歩やるしかない、と思っていました。精神的にはきつかったですけど、そのうちだんだんと、玉三郎さんに声を掛けられるようになりました。
現在も、若いメンバーの中には抜擢される者と、そうでない者がいるので、不安を抱くことはあると思います。でも、まじめに頑張っている人間のことは、玉三郎さんはちゃんと見ていて、何らかの形で、いいところを見出してくださるので、信じて努力を続けてほしいと思います。玉三郎さんのこういう指導者としての面も、とても勉強になります。
坂本 僕たちの世代以降は、わりと戸惑うこともなく、羽根を伸ばして自由にやらせてもらっていますけど、
住吉 いやぁ、『ワン・アース・ツアー~伝説』(’12)の時の逆風はすごかったですよ(笑)。
船橋 あれも大きな転換期でしたね。
住吉 終演後のアンケートが「こんなものを観に来たんじゃない!」みたいな感想ばっかりで、激しく凹みましたけど、その後アメリカでもツアーがあって、一年後にまた日本で上演した際には、ガラッと評価が変わったんですよね。
石塚 僕たちの世代は、それ以前から『アマテラス』みたいに演劇的な世界や、『打男 DADAN』のように振り切った大胆な作品で、「こんなおもしろい世界があるんだな」ということを経験してきていたんです。むしろ、けっこう長い時間をかけて、段階を踏んで変化してきた自覚があったので、『伝説』についても、別に驚かなかった。まぁ最初のうちの何年かは、ちょっと大変かもしれないけど、そのうち落ち着くだろうと、漠然と思っていましたね。
住吉 心強かったですよ。僕たちの感覚では『伝説』では、「えっ、こんなことすんの!?」って躊躇するようなこともあったんですけど、充さんは「はい、じゃ、やりましょか」って淡々とやっていた。僕たちに「玉三郎さんがおっしゃってるのはこういうことだよ」ってわかりやすく説明してくださって、いわゆる従来の鼓童的なことと、玉三郎さんのおっしゃることの中間地点にいてくださる感じで、とても有難かったです。
坂本 いわゆる「昔ながらの鼓童」が観たいという方は多いですし、その一方で新たな挑戦を評価してくださるお客様も、もちろんいらっしゃる。そして回数を重ねるごとに、だんだんと、挑戦と変化を楽しみに観に来てくださるお客様が、多くなってきていると感じます。玉三郎さん無しには不可能だったこの大変革を活かして、これからも自由に、いろいろなことに挑戦していきたいですね。
船橋 僕は、こうやって先を行ってくれるメンバーには、どんどん先に行ってほしいし、そうではない、別のおもしろい面を持っているメンバーには、その個性を活かした、別の表現を目指してほしい。将来も鼓童がそういう多様なグループとしてあり続けられるよう、その通過点の一人となることを目指したいと思います。
ー鼓童創立35周年記念コンサートパンフレットより
公演紹介
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全国ツアースケジュール
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12月14日(水)福岡公演
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12月17日、18日 大阪公演
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12月21日〜25日 東京・文京公演
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螺旋・網走公演 大盛況!/吉田航大
螺旋・網走公演 大盛況!
日増しに肌寒くなり、夜長の頃となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。準団員の吉田航大です。10月9日、我々ワン・アース・ツアー班は、ツアーの折り返し地点、北海道・網走市にて公演を行いました。
網走市と言えば、日本最恐の刑務所「網走監獄」で有名ですね。その他にも屯田兵上陸地など、様々な歴史の残る街です。
さて、今回我々がお世話になった「網走市民会館」。この会館は昭和43年からあり、ものすごく趣のある会館でした。(ロビーには開館当時からずっと飾ってある時計も。)
築48年、様々な音を響かせ吸収した会館だけあって、私たちの音もあたたく包み込まれるようでした。
鼓童にとって初めてのOET網走公演でした。そして今回尽力いただいたのは、「鼓童・網走公演実行委員会」の皆さんです。皆さんのお力により、チケットは完売、当日満席という演奏者としても大変嬉しい結果となりました。実行委員会約60名という本当に多くの方々に支えられて本公演を行うことが出来ました。退館後に実行委員会の皆様が開いてくださった交流会では、これまでの事、これからの事など、様々なことを語り合う良い時間となり、「演奏することだけが目的じゃない」と改めて実感できる機会になりました。
今回を糧に、残りのツアーも邁進して参ります。
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「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜螺旋」舞台レビュー
鼓童ワン・アース・ツアー2016〜螺旋
舞台レビュー
コピーライター:ND
『神秘』(13年)『永遠』(14年)『混沌』(15年)と、ここ3年のワン・アース・ツアーは”太鼓芸能集団 鼓童”の象徴である大太鼓を敢えて使わず、全ナンバーを新曲にして”新生鼓童”に生まれ変わる努力を重ねている印象が強かった。今回の『螺旋』では、まず玉三郎が関わるようになってからのレパートリー(09~13年初演)を並べて、その行程を振り返る。
出演者全員が揃って肩から担いだ桶胴太鼓を軽やかに響かせる『炯炯』(13年)に始まり、『Phobos』(09年)、『ミュート』(13年)、『草分け』(13年)と、桶胴太鼓の魅力を多角的に伝えるヴァリエーションが続く。
衣裳は白(後半は黒)のタンクトップに七分丈のレギンス。繊細で無国籍、洗練された現在の鼓童の音色を表現するためには、鉢巻きや半纏よりも相応しいコスチュームと言えるだろう。それは裸に締込(六尺褌)が定番だった『大太鼓』においても同様だ。
続いて登場したのは、ここ数年玉三郎演出作品では距離を置いていた大太鼓で、タイトルも前身の鬼太鼓座時代の75年に初演以来、鼓童の代表的な演目になっている楽曲と同じ。が、中身は完全に刷新された16年ヴァージョンで、屋台も提灯もなければ、笛や鳴り物も伴わない。代わって、ティンパニとグランカッサという西洋楽器の大太鼓が両脇を固め、森羅万象を想起させるような、深く、強く、ドラマティックな音色を、観客の臓腑にしみ渡らせる。
続く『モノクローム』(77年)も初期の代表作だけれど、これは現代音楽の作曲家石井眞木が、高音で乾いた音色の締太鼓の特性を解析し、構築した名曲。和太鼓の素朴さや荒々しさと対極にあるという点では、現在の新生鼓童の方向性にすんなり馴染むものだ。
そして今回は休憩を挟んで、同じ七台の締太鼓による『Color』(09年)が演奏される。撥を置き、太鼓の皮に爪を立てたり、こすったり、鈴の塊を投げつけたり、お互い顔を見合わせて唸ったり、ため息をついたり……。自由でコミカルなこの曲が、緊迫感漂う『モノクローム』のパロディであることが明快になる構成になっている。
旋回する女性パフォーマーのロングスカートと歌声が美しい『明けの明星』(12年)や、篠笛のメロディーが郷愁を誘う『夕闇』(13年)、数種類の撥を使い分け桶胴太鼓の音の表情をシャープかつ豊かに表現する新曲『綾織』を経て、最後にいよいよ表題曲の『螺旋』。
平胴、長胴、桶胴、ティンパニなど、大きさもルーツもさまざまに組み合わされた太鼓のセットが、要のソリストを囲むように配置され、八人の奏者による複雑かつ緻密、変化に富んだ打法が展開される。作曲には、今年舞台デビューした新人、若手、中心メンバーと、キャリア的に三世代にわたる演者が関わっており、文字通り螺旋を描くように順に演奏されるフレーズの中には、『屋台囃子』(73年)、『三宅』(82年)、『巴』(03年)といった、鼓童の各時代を象徴する楽曲が散りばめられているとのこと。
フレッシュな息吹を絶やさず育てる姿勢を改めて印象づけるとともに、過去を凌駕する解釈と表現によって35年間の歴史をしっかと受け止め、未来へ進む方向性を明確に呈示していた。「太鼓芸能を芸術に高める」と宣言して始まった玉三郎による新生鼓童の理想が、見事に具現化した瞬間に立ち会えた気分だ。
公演紹介
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全国ツアースケジュール
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12月14日(水)福岡公演
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12月17日、18日 大阪公演
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12月21日~25日 東京・文京公演
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夏の終わりに…/船橋裕一郎
夏の終わりに…
本拠地、小木の港祭りも終わり、夏も終わりを告げようとしています。
この8月、私達は二つの大きな挑戦をやり遂げることができました。35周年記念コンサートでは、玉三郎さんのもと『出逢い』『螺旋』『飛翔』と3日間で全く異なるプログラムに挑み、素晴らしい音響のサントリーホールに、身体の躍動とともに繊細にして大胆、多彩な太鼓の音が響きわたりました。
これまでの鼓童35年の歴史、そして深い愛情を注ぎ続けてくださる玉三郎さんとの16年に及ぶ歩みとの融合となり、次の一歩を踏み出すにふさわしい公演でした。
そして新たな試みによるアース・セレブレーションは、佐渡全島のフェスティバルへとなるべく、多くの皆さんのご協力を得て様々な企画に挑戦しました。
象徴ともいうべき城山コンサートは今回ありませんでしたが、鼓童村コンサート(中込健太演出)、ECシアター(坂本雅幸演出、石塚充演出)、鼓童フリンジ(内田依利、草洋介、住吉佑太)、様々な企画へのメンバーの参加など自分達も島内外の皆様とともに、このフェスティバルを楽しむという思いを胸にそれぞれが自発的に取り組み、挑みました。
なにぶん大きな変化だったこともあり、多々課題はありましたが、メンバーそれぞれの才能の開花、芽吹きを見る事ができ、佐渡全島に祝祭の輪を広げる一歩になった実感を持ちました。
両企画とも、稽古段階からとても大変な時間と労力ではありましたが、演奏者の充実した顔、そして蓄え得たものは大きいものとなりました。現在の鼓童には、稽古時間と場所、出したい音を探せる楽器の数々があります。それは我々演奏者には、かけがえのない財産でありそれは一重にこれまで支援やご指導を頂いた方々、お客様そしてスタッフのおかげであるということを改めて思います。
休む間もなく交流公演班、ワン・アース・ツアー「螺旋」班は始動いたしました。各小編成やソロ活動も含め、この夏得たものを全国各地、世界各地で音にのせ、そしてまた旅の中で得たものを持ち帰りたいと思います。
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎
鼓童ワン・アース・ツアー2016〜螺旋
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「螺旋」仙台公演PR/小松崎正吾
9月6日仙台にて依利さんと、9月29日に行われる螺旋公演のPRをさせて頂きました。お近くの方は是非お誘い合わせの上、仙台でしか感じることの出来ない音を体感しに、劇場へ足をお運び下さい‼︎
内田依利・小松崎正吾 番組出演
東北放送ラジオ「うたまつり」
放送日:9月25日(日)正午12時30分~13時
ラジオ3「マイタウンレディオ」
放送日:9月21日(水)15時~16時55分
ラジオ3「トーク&トーク」
放送日:9月27日(火)12時~12時30分
再放送:9月27日(火)17時~17時30分
鼓童ワン・アース・ツアー2016~螺旋
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「螺旋」ツアー班、出発!/大塚勇渡
「螺旋」ツアー班、出発!
カラッと晴れた空に秋を感じた今朝、熱い送り太鼓に見送られ、「螺旋」ツアーのメンバーが出発しました!
公演紹介
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スケジュール
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東京・多摩公演(9/17,18)
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螺旋/蓑輪真弥
螺旋
創立35周年記念コンサート「螺旋」稽古が始まっています。新曲と昔懐かしい曲とが織り交ざり、見ごたえのある内容となっております。
美しい闇が情景として浮かんでくる「夕闇」は私の好きな曲の一つです。
8月19日、サントリーホールでお待ちしております。そして9月からの「螺旋」全国ツアーで各地の皆さまにお会いできることを楽しみにしています!
鼓童創立35周年記念コンサート
http://www.kodo.or.jp/news/20150917kodo35th_ja.html
2016年8月18日(木)、19日(金)、20日(土)サントリーホール
8月18日(木) 第一夜 〜出逢い〜
出演:鼓童、新日本フィルハーモニー交響楽団/指揮:下野竜也
8月19日(金) 第二夜 〜螺旋〜【S席完売】
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童
8月20日(土) 第三夜 〜飛翔〜【完売】
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童、ゲスト:BLUE TOKYO、DAZZLE
プレイガイド
・チケットスペース Tel. 03-3234-9999(オペレーター) WEB「チケットスペースオンライン」検索
・サントリーホールチケットセンター Tel. 0570-55-0017
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9999 [Pコード:286-898] http://pia.jp/
・イープラスhttp://eplus.jp/
・ローソンチケット Tel. 0570-000-407(オペレーター 10:00〜20:00)Tel. 0570-084-003 [Lコード:30118] http://l-tike.com/
・セブンチケット http://7ticket.jp/ 全国のセブン-イレブン店頭マルチコピー機
・東京文化会館チケットサービス Tel. 03-5685-0650
2016年9月~12月「鼓童ワン・アース・ツアー2016~螺旋」(日本国内)
http://www.kodo.or.jp/news/20160900oet_ja.html
打っ叩く/住吉佑太
打っ叩く
「混沌」ツアーも、残すところ3週間ほどとなりました。今回の作品はかなり挑戦的な舞台となっておりまして、賛否両論、様々な感想や意見をお聞きしています。そんな中、今さらではありますが、僕の「混沌」という舞台への想いを改めてお話したいと思います。
玉三郎さんとのプレミアムコンサートの中でも、少しお話する機会がありましたが「ドラムをやることへの抵抗はなかったのか」というお話からさせて頂きます。
正直、とてもありました!(笑)
抵抗という言葉がふさわしいかどうかは別にして「なんで太鼓打ちがドラムなんだ!」という気持ちが最初は常にありました。その気持ちが邪魔をして、ドラムの稽古にも身が入らなかったりこんなことをしてていいのか、なんていう焦燥感のようなものすら感じていました。
ドラムの稽古は、3年くらい前からすでに少しずつ始まっていたのですが「よし!やるぞ!」という気持ちになるまで、なかなか腹をくくれずにいました。
そこから気持ちが大きく変わるきっかけとなったのは、とある日のドラム稽古のことです。ちょうど「混沌」が始まる半年ほど前のことだったかと思います。小田洋介と坂本雅幸と僕、3人並んでひたすらドラムを打っ叩き続けるという時間がありました。梶原さんのアツいカウントが飛び交って「ワン!ツー!スリー!フォー!」僕たちは何度もドラムを打っ叩く。汗が飛び散る。無我夢中で打っ叩く。
そして、その稽古が終わった夕方、稽古場の空気感が、屋台囃子の打ちっ放し(*)の稽古のあとと、同じ空気だと感じたんです。
*屋台囃子をひたすらみんなでまわして打ち続ける稽古。
鼓膜の奥がまだ少し鳴っていて、薄ぼんやりとした熱気と、汗の匂いが残る稽古場。
そのとき、ふと思ったんです。「一緒じゃねえか」と。
何かを打っ叩く行為。それは人間の根底にある「狩猟本能」のようなものなのかもしれません。その証拠に、太鼓と対峙するとき、怒っているわけじゃないのに、「うおー!!」という気持ちが芽生えてきます。
魂の震え。
それと同じ感覚になったんです。ドラムを叩いていて初めて、うおー!!って感じたんです。
西洋だの東洋だの日本だの、そういう文化圏の違いを越えて、というよりも、その奥深くにある感覚。
日本人として、太鼓打ちとして、ということよりももっと深い部分。人類としてのアイデンティティーのようなもの。
まぁどういう言葉で表現するべきかなのかは、まだ全然分かりませんが、直感的にそのようなものを感じました。
「じゃあ、太鼓でやればいいじゃねえか」という話に戻るんですが、僕たちはこれまでもずっと、そういう気持ちで太鼓を叩いてきたはずなんです。
太鼓ってそういうもの。っていう感覚が、みんなどこかに根付いています。それは僕たちだけでなく、お客様の中にも太鼓って言ったらこうでしょ!みたいな感覚はあるはずです。樹齢何百年という木に、動物の皮を張った、たくさんの命と歴史が刻み込まれた楽器。表面的であれどうであれ、先ほどもお話した、打ち手の「うおー!!」という魂の震え。でもそれが当たり前になっているのでこの感覚ってなんだろうなんて、改めて考えることってないんじゃないかなと思います。
そういう意味で今回、和太鼓じゃないものを叩くことでたくさんの気付きがありました。
ドラムにも深い歴史があります。その話はさて置き、
プラスティックの皮を打っ叩いて!
和太鼓の力を借りずに!
僕たちの魂の震えを伝えることができたら…
人形劇と同じようなものになればいいなと思っています。
なんで人形で演技するのか。本物の人間でやる方が、表情も豊かで、動きもなめらかなのに。でもそこには「人形」という、ある種「無機質」なものを通すことで、その奥にある本質そのものを際立たせるという意味があるのではと思っています。
僕たちも和太鼓ではなくドラムを叩くことで逆に「打っ叩く」という魂が、より浮き彫りになっていけばいいなと。
もちろんそれだけではなく(打っ叩いて暴れてればいいというわけではなく…笑)ドラムを練習することで、和太鼓にはない感覚や音楽的、技術的な学びがたくさんありました。
そういった思いの全て、学びの全てをこの「混沌」という舞台に詰め込んでお届けしているつもりです。
明日は佐賀公演。これからもツアーは続きます。ぜひ、劇場に足をお運び頂き生で感じて頂ければと思います。