鼓童メンバー投稿
福岡県での太鼓ワークショップ/石塚充
10/11 高文連30周年特別生徒講習会
鼓童ワークショップ
2014年12月に引き続き、福岡県内の高校の和太鼓部を対象にした「高文連30周年特別生徒講習会」に今年も呼んでいただきました。今年は講習内容がググッとスケールアップしまして、伏せ打ち太鼓コース、締め太鼓コース、担ぎ桶太鼓コースなど、なんと全4コース! 講師は小田洋介、坂本雅幸、草洋介、ワタクシ石塚が務め、約80名の生徒さんが希望のコースに分かれます。
朝10時からスタートし、オープニングには鼓童「永遠」ツアーメンバーの演奏、そこから午前午後2本立ての講習会という盛りだくさんの1日でした。
「もっともっとうまくなりたい!」という高校生のみなさんに、私たちが伝えられることはできうる限り、余さず伝える気持ちで真剣勝負でぶつかっていきました。まっすぐで直向きで、ものすごいスピードで吸収し成長していく生徒さんたちを目の当たりにして、私たちの方こそ、もの凄くエネルギーをいただきました。
帰り際には各校の皆さんがずらりと勢揃いし、入れ替わり立ち代り清々しく可愛らしい挨拶で見送って下さいました。
どうもありがとうございました、お互いがんばりましょう!
カナダ・モントリオール/花岡哲海
カナダ モントリオール
日本から飛行機を乗り継ぎ14時間弱、私たち「輝夜姫」公演班はカナダのモントリオールにいます。
モントリオールは「北米のパリ」と呼ばれているらしく、確かに街のいたる所に古風な趣のある建物が見受けられます。
しかし、道路には自転車専用レーンが敷かれているなど、日本よりも先にいっているなぁと先進的な面も感じました。
さて、私たちが今一番悩まされていることがあります。それは「時差ボケ」であります(笑)。
それもそのはず。日本とカナダのモントリオールでは時差が13時間あり、まさに昼夜逆転の状態です。こちらで朝食を食べているのに、なんだか夕食を食べているような感覚になります(笑)。そんな時差ボケを解消すべく、私は毎朝ホテル近くの「モンロワイヤル公園」へ向かいます。
モンロワイヤル公園はモントリオールの中でも大きな公園で、散歩をする人、サイクリングする人、読書をする人、ジョギングをする人など、市民の憩いの場になっています。
公園に入ってすぐ目の前に広がる丘を抜けると、今度は森の中にいるような、緑のドームのような空間が広がります。
ゆるい上り坂が延々続いていて、軽い運動にはもってこいの環境です。公園内の木々は、場所によっては秋が色付きはじめていて、カナダを代表する楓の葉も少しずつ赤く染まっていました。
秋を海外で過ごすのは生まれて初めてですし、秋の訪れをカナダで感じた事はすごく新鮮でした。暦だけでは季節を感じるのが難しくなった昨今、寒くなったなぁとか、風の香りが変わったなぁとか、自分の肌や感覚や記憶から季節の移り変わりを感じる事が大切だと思います。また、そういう物を敏感に察知できる感性を養うことが、舞台や公演の内容を、より充実させてくれるのだと感じています。
オーケストラと雅楽とバレエとの共演「輝夜姫」 そんな気持ちを胸に、初日に向け日々精進しております。
2015年10月15日(木)〜10月30日(金)
バレエ公演『輝夜姫 Kaguyahime: The Moon Princess』に鼓童が参加
(カナダ・モントリオール)
http://www.kodo.or.jp/news/20151015kaguyahime_ja.html
鼓童出演者:辻勝、 中込健太、 内田依利、 蓑輪真弥、 住吉佑太、 花岡哲海、 稲田亮輔
(Photo: Damian Siqueiros Dancers: Jerimy Rivera & Edi Blloshmi)
伝説の地 養父/小見麻梨子
伝説の地 養父
10月3日 鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠
養父市立ビバホール、ツアーの序盤から「養父の場合…」と幾度も先輩方が話題に出す伝説のホール。
「大太鼓を外の階段から転がして搬入したんだよ。」
「舞台に屋台を無理矢理セットした。」
「鼓童への愛が深い場所。」
一つのホールがこんなにも話題に挙がるものかと本番日が近づく程好奇心も増していきました。
リハーサルの様子
キャパ333名という客席も舞台もいつもより小さめのホール。そしてスタッフの皆様の心待ちにしてくださっていた様子もひしひし伝わってくる温かい場所でした。
リハーサルの様子
どんな条件でも演出の世界観を損なわないようにお客様にお届けする対応力を求められます。リハーサル時も目線や音の出し方など細かなチェックが入ります。
本番は満員のお客様から温かい拍手を頂く事で出来、ほっとひと安心。
ひとりひとりが「永遠」という世界観を改めて考え、細やかな神経を使って動き・音を紡ぎ出す。こうして舞台は引き出しが増え磨かれていくのだと実感しました。
「永遠」9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・大阪・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・熊本・鹿児島
ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html
吉利「大太鼓合宿 in 京丹波わち」/藤本吉利
10月3日と4日の土日、私のふるさとである京都「京丹波わち」にて一泊二日の大太鼓合宿を行いました。参加者は24名、遠くはカナダ、そして東京、神奈川、群馬、岐阜、広島、岡山、三重、奈良、兵庫、大阪、福井、滋賀、京都から和知まで脚を運んでいただきました。合宿のサブタイトルの通り『故郷で、響き、つながる』凝縮の2日間でした。
会場の和知太鼓練習場は元和知第二小学校の校舎を再利用して出来ています。
秋晴れの晴天に恵まれ、外に出て芝生が張り巡らされた元校庭で、太鼓のリズムを口唱歌で歌いエア大太鼓での稽古も行いました。素足に芝生の感触がとても気持ちがよかったです。合宿を行うのに最高の環境です。宿泊はJR和知駅前の料理旅館 角屋、夕食交流会は呑んで、語って、唄って、踊ってこれまた、楽しく盛り上がりました。
4日の朝には、和知太鼓の発祥の地である広野で行われる地域の運動会に依頼を受け、藤森神社に参拝し、和知太鼓保存会メンバーと和知太鼓の奉納演奏を行いました。合宿参加者の皆さんにも観てもらうことが出来ました。
ふるさと和知での大太鼓合宿は毎年開催する予定です。今回都合で参加されなかった皆様、次回は是非ご参加ください。主催の和知太鼓保存会のメンバーと共にお待ちしております。
写真:和知太鼓保存会の江本剛さん撮影
「輝夜姫」出演メンバー、佐渡を出発/中込健太
本日、「輝夜姫」出演メンバー、佐渡を出発しました。
佐渡は、快晴なり。カナダへ行ってきます!
2015年10月15日(木)〜10月30日(金)
バレエ公演『輝夜姫 Kaguyahime: The Moon Princess』に鼓童が参加
(カナダ・モントリオール)
http://www.kodo.or.jp/news/20151015kaguyahime_ja.html
実りの秋に寄せて/見留知弘
皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。10月に入り、陽気の中にもひんやりとした空気が感じられるようになってまいりました。十数年前には、10月でも雪まじりの雨が降る年もありましたが、近年は温暖化の影響もあり、佐渡の秋は少し長くなっているような気が致します。
さて、9月の鼓童は、ワン・アース・ツアー〜永遠、交流学校公演、特別公演編成など、北は北海道から四国まで、公演しておりました。各ツアーごとに、特別な企画があり、共演あり、ワークショップありと、多彩な活動を行っておりました。
私が参加している、佐渡特別公演は4年目を迎え、ベテランと準団員、そして初参加の蓑輪真弥と8名で、4日間で7公演を行いました。宿根木公会堂は築57年になるそうで、今年の秋から耐震工事が入っており、来春には少しのリニューアルをした公会堂でお目にかかる事になります。
Photo: Damian Siqueiros
Dancers: Jerimy Rivera & Edi Blloshmi
交流公演チームは、9月末にツアーが終了し、10月上旬より開催される、カナダのモントリオールで3年ぶりに上演されるバレエ作品「輝夜姫」公演に向けて、佐渡で稽古期間に入っております。本作は、「モノクローム」や「入破」の作曲をして下さった、故・石井眞木さんの作品で、オーケストラと雅楽、西洋パーカッションに和太鼓が加わった、バレエ音楽として演奏を致します。音楽としては、オーケストラピットの中で演奏する時間がほとんどですが、舞台に上がって演奏するシーンもあり、西洋打楽器と和太鼓が、戦いの場面を表して激しい打ち合いをするシーンなどもあります。
そして研修生もこの10月にはイベントが盛りだくさんで、稽古以外には、島内の中学校での交流公演、鼓童塾、そして実りの秋ですから、柿やお米などの収穫と、農作業も大事な経験です。9月末には東京と大阪にて、研修所の説明会が行われました。鼓童の舞台に立ちたいという気持ちがあっても、具体的にどのような研修を受けるのか、2年間をどのように過ごすのかなど、不安に思われることもあるでしょう。佐渡に来て、体験入所していただけるとよいのですが、遠方で難しいという方にも、できるだけ足を運んでいただきやすいように、島外での説明会を数年前から設けております。本日10月1日より応募受付が始まりました。一度きりしかない人生、若い力のチャレンジを心待ちにしております。
芸術の秋、ぜひお近くの鼓童公演会場で、皆様をお待ち致しております。
鼓童佐渡特別公演へのご来場有難うございました/見留知弘
「鼓童佐渡特別公演2015 -秋-」へのご来場有難うございました
今年で4年目を迎えた、鼓童佐渡特別公演の秋公演9月19〜22日全7公演を、無事に終える事が出来ました。ベテランと準団員、そして初参加の蓑輪真弥を含めた、8名で盛りだくさんの内容でお届け致しました。前座では鼓童文化財団「地域づくりコース」の実習生2名も日頃の活動や、宿根木の秋を皆様にご紹介し、場を和ませてくれました。期間中には鼓童の会の皆様との夕食会が行われ、地元の食材を使用した手料理でおもてなしをし、滅多に見れない演芸も十二分に楽しんで頂けたようです。
さてこの秋から宿根木公会堂は耐震工事に入りまして、来年の春には少しだけリニューアルした公会堂で、また皆様にお目にかかれる事になります。ご来場頂きましたお客様、有難うございました。また来年のゴールデンウィークにお会いしましょう!
「リズムを体感!コンサート」出演/前田剛史
鼓童出演「リズムを体感!コンサート」
本日、渋谷・bunkamuraオーチャードホールにて、『リズムを体感! コンサート』という題名で、東京都民の皆様対象の公演企画に参加させて頂きました。我々鼓童以外に、ギターの押尾コータローさん、タップの熊谷和徳さんも参加されており、数曲共演をさせて頂きました。
鼓童は集団なので、ツアーや公演が自分達の中で完結する事が殆どで、他のアーティストの皆様と共演する機会はあまり多くありません。そんな中で今回トップアーティストのお二人との共演機会は非常に勉強する事が多く、実りある時間でした。1人で世の中を相手にしている人の偉大な人間力の様な物に、自分自身の小ささを改めて痛感します。ですがこの様な出会いは、確実に自分への刺激になり、単純に素敵な時間を過ごせたなと心から思います。
押尾コータローさん、熊谷和徳さん、本当に素敵な時間をありがとうございました!!
鼓童出演「リズムを体感!コンサート」
http://www.kodo.or.jp/news/20150926rhythm_ja.html
岩崎宏美さんがご来場くださいました!終演後、メンバーとの一枚。
黒田征太郎さんとの壁画巡り/中込健太
黒田征太郎さんとの壁画巡り
佐渡での『炎』ライブを終えて、27年前に、黒田さんが描いた民家の絵を共に巡った。
絵と、27年ぶりに対面した黒田さんは、かつて自分が描いた線を、今一度、無言で手でなぞった。その背中を見て、自分の中になにかがこみ上げてきた。
民家に描かれた絵は、今なおその力強い色や線を残し、佐渡の風雨や草や、蔦などの自然によって筆が加えられ、自然の一部になっている。そのことをとてもとても黒田さんは喜んでいた。
これからも、この絵たちは、佐渡の自然と、ともに生き続ける。
8/23開催【EC2015】黒田征太郎×中村達也×中込健太ライブペインティング『炎』
詳細:http://www.kodo.or.jp/blog/pub/20150802_7108.html
▶▶『炎』ー三人でのライブに至るまでー/中込健太
http://www.kodo.or.jp/blog/performers/20150810_7166.html
▶▶『炎』の記憶/中込健太
http://www.kodo.or.jp/blog/performers/20150915_7500.html
鼓童ゲスト出演「いわて三陸鎮魂復興祭」/齊藤栄一
2015年9月13日(日)岩手宮古市
鼓童ゲスト出演「いわて三陸鎮魂復興祭」
青い海に白い岩肌と松の緑をバックにしての太鼓演奏。三陸を代表する景勝地・浄土ヶ浜。のどかに見えるこの場所でも、レストハウスよりも大きな岩を乗り越えて津波が押し寄せたとお聞きしました。東日本大震災から4年半。瓦礫は取り除かれたとは云え受け入れ先も決まらず、町を行けば更地が沢山ありました。やはり現地に足を運ばないと見えない事だらけで、正直復興への思いが薄らいでいた自分を反省。
本番は生憎の雨となってしまいましたが、最後まで拍手を送って下さった皆様、本当にありがとうございました。震災の記憶を風化させないお手伝い。これからも続けていきます。
関連記事:岩手日報WebNews「復興の鼓動、浜に響く 宮古で三陸鎮魂祭」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20150915_P