鼓童ブログ Kodo Blog

「未来の学校」発表会/宮﨑正美


9月12日 コーネル大学と鼓童文化財団による新しい企業研修「未来の学校」発表会@東京・青山

「未来の学校」といっても、近代的なハイテクを駆使した学校ではなく、深浦学舎という佐渡で廃校になった旧深浦小、中学校を再利用する企画です。コーネル大学ジョンソン経営大学院に在籍する唐川靖弘さんは、ifs未来研究所のメンバーでもあり、今年の研究テーマになっている「不便だけれど、快適なもの」に佐渡、深浦学舎での研修旅行を企画しました。

まずは唐川さんのお知り合い(ご本人曰く「面白い人達」)に、今夏、実際深浦学舎で2泊3日の研修を体験していただきました。鼓童の持ち味を活かした、太鼓を用いたWSもプログラムの一つです。

Photo: Amazon Kajiyama

この日の発表会は、企画のコンセプトは勿論、モニターになってくださった方の声を伝え、内容を少しだけ体験していただく場でした。言葉ではないコミュニケーションを感じてもらうため、太鼓1つ持って、会場の皆さんには手拍子で、みんなで一つの音を作っていく面白さを体験していただきました。仕事帰りのスーツ姿でニコリともしない方でも、太鼓の音にほぐされて、おしまいには皆さんが笑顔になっていました。佐渡に来て、実際太鼓を叩くとなれば、きっと一人一人の心が開き、企業のことでも、未来のことでも、様々な問題を話し合い、解決していく可能性がドンドン広がる、そんな気がします。鼓童文化財団イチ押し企画です!

Photo: Amazon Kajiyama

鼓童ブログ|9月12日開催!「未来の学校」発表会/上之山博文


「鼓童ワン・アース・ツアー〜神秘」札幌公演/松田菜瑠美


Photo: Narumi MatsudaPhoto: Narumi Matsuda

9月19日、有名な札幌市時計台やさっぽろテレビ塔が間近に見える、札幌市民ホールでの公演でした。鼓童としても、自分自身も3年ぶりの北海道。当時は、OETのツアーマネージャーの仕事に慣れず、ホールの外に出かける余裕も無く、一日が過ぎていました。今回はたくさんの後輩がいる中でのツアーです。準メンバーの俊一郎は初めてのワン・アース・ツアー。

Photo: Narumi Matsuda
たくさんのお客様に迎えていただきました。「神秘」の秋公演が元気に始まりました。

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鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠/メンバーインタビュー


Photo: Takashi Okamoto

鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠

芸術監督坂東玉三郎氏演出の第三弾「永遠」(えいえん)。11月の佐渡を皮切りに、師走の各地にうかがいます。まだまだ製作過程ですが、演奏者の石塚充、前田剛史に話を聞きました。

話●前田剛史、石塚充
写真●岡本隆史
月刊「鼓童」2014年7月号 Vol. 337より

Photo: Takashi Okamoto

永遠というテーマについて私なりに思いを巡らせていたある日、ふと「自然の営み」というものに行き着いたのです。
「自然の営み」を羅列することで「永遠」を表現していこうかと。
厳密に言えば「永遠」というものは無いのかも知れませんが、それに繋がるきっかけとして
 夜明け 光 雨 風 雲 浪 星々 夕暮れ 星空
その中の「人間」というものが思い浮かび上がってきました。

坂東玉三郎


石塚充

芸術監督演出作品 第三作目の始まり

今回の作品作りは、何の台本もなく「じゃあ、どうする」というところから始まったので新鮮、恐怖、すごいドキドキです。僕達が、玉三郎さんと10年以上のお付き合いがあり、芸術監督になっていただいて3年、3作目にして、遂に全くの「無」からつくるという創作段階に来たという感じです。鼓童としても新しい領域に入ったと思いますし、太鼓のコンサートとしても今までにないものになると思います。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

様々な種類の楽器

鼓童はもともと「太鼓を聴かせるコンサートをする」グループ。それが玉三郎さんと作った第1作目の「伝説」と2作目の「神秘」は太鼓や芸能を元に、より視覚的な要素を加えて見せるコンサートを創ったと思います。
3作目の「永遠」は、コンサートやショーというよりも、シンプルに人間を見せたい、人間が見えると感じています。それなので、曲もがっつりと太鼓に向かうパートは必要最小限で、自分の気持ちを表せるような小さ目の楽器を多く選んだような感じです。それらの楽器で会話のようなシーンや寝ているシーンもあるし、雨が降っているシーンも表現する。
「永遠」と聞いた時は、とてもスケールの大きなテーマだと思いましたが、ある意味で、今までで一番等身大で人間臭い舞台になると思っています。
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前田剛史

Photo: Takashi Okamoto

「永遠」というテーマと新曲

初めに「自然」をモチーフにすることが思い浮かびました。「永遠」というものは解らないけれど、自然の営みのように連なっていく感じ。あとは「時間」。音楽で言うと、ループしてトランスする音楽や民俗音楽がそうで、今回の新曲は、そういうリズムを繰り返すものがあります。自分が作った「夜霧」という曲は、太鼓やボナン(インドネシアの打楽器)、リンがひたすら音を刻んでいて、曲が終わってもずっと繋がっていくような、音としては終わっても、音楽の空間としては永遠と繋がっているような思いを込めてみました。

自分以外のメンバーの曲もメロディーものが多かったのは、皆、自然や情景を表現しようとしていたように思います。リズムをループするだけではなく、もっと壮大なイメージを持っているからでしょうね。自分には「永遠」という言葉にはとても大きいスケールのイメージがあって、具体的なことがどう結びついていくのか消化できていないところがあります。「永遠」って何か?と考えだすと本当に難しい。

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鼓童ワン・アース・ツアー2014〜永遠

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11月 20日 (木) 【新潟】アミューズメント佐渡
11月 30日 (日) 【新潟】シティホールプラザ「アオーレ長岡」※
※中越大震災10年復興祈念・東日本大震災復興祈願祭 ハートビート・プロジェクト特別公演
12月 2日 (火) 【神奈川】ミューザ川崎シンフォニーホール
12月 4日 (木) 【愛知】愛知県芸術劇場コンサートホール
12月 6日 (土) 【大阪】NHK大阪ホール
12月 7日 (日) 【大阪】NHK大阪ホール
12月 10日 (水) 【岡山】岡山市民会館
12月 12日 (金) 【広島】上野学園ホール
12月 15日 (月) 【福岡】博多座
12月 16日 (火) 【福岡】博多座
12月 19日 (金) 【東京】文京シビックホール
12月 20日 (土) 【東京】文京シビックホール
12月 21日 (日) 【東京】文京シビックホール
12月 22日 (月) 【東京】文京シビックホール
12月 23日 (火・祝)【東京】文京シビックホール
12月 25日 (木) 【新潟】新潟県民会館


初「モノクローム」/渡辺健吾


9月19日 鼓童特別編成公演 ~人地天、SOULを燃やして~(千葉)

9月19日に千葉で行われた「鼓童特別編成公演」に鼓童メンバー8名で出演をしました。1部は現代音楽の巨匠、石井眞木さんが日本の和太鼓のために作曲された鼓童の代表的演目「モノクローム」について齊藤栄一のトークを交えての演奏。そして2部は鼓童のミニコンサートです。

Photo: Mitsunaga Matsuura

私にとって初めてのモノクローム演奏。
まだまだ未熟ですが鼓童のベテランメンバーの中で演奏出来たことがとても嬉しいです。

Photo: Mitsunaga MatsuuraPhoto: Takashi Okamoto

2014年9月19日(金)
「千葉市で巡るマエストロの旅Vol.4「和・伝統太鼓」
“KODO”鼓童特別編成公演 ~人地天、SOULを燃やして~」(千葉・千葉市)

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鼓童佐渡特別公演2014秋 メンバーメッセージ


鼓童佐渡特別公演、出演者よりメッセージが届きました。
佐渡にて皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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2014年10月2日(木)〜5日(日)
会場:宿根木公会堂(佐渡・小木地区)
– – – – – – – – – – –
出演:鼓童(藤本吉利、小島千絵子、山口幹文、齊藤栄一、見留知弘、稲田亮輔)
特別­出演:阿部好江


開演:
10月2日(木)15:00
10月3日(金)15:00
10月4日(土)11:00、15:00
10月5日(日)11:00、15:00

チケット:
・鼓童チケットサービス Tel. 0259-86-2330(月〜金、9:30〜17:00)
・鼓童チケット予約サイト https://www.e-tiket.jp
– – – – – – – – – – –
お問合せ:
鼓童文化財団(月−金 9:30-17:00:0259-81-4100)
佐渡太鼓体験交流館(土日 9-17:00:0259-86-2320)
鼓童ウェブサイト:鼓童佐渡特別公演

Photo: Satoko Maeda


「獅子躍」稽古に行ってきました/中込健太


岩手「金津流梁川獅子躍」稽古

Photo: Kenta NakagomePhoto: Kenta Nakagome

9月5日〜8日、勝、依利、佑太、哲海、亮輔、直弥と私の7名で岩手県・江刺へ行き「金津流梁川獅子躍(かなつりゅう・やながわ・ししおどり)」のみなさまに稽古をつけていただきました。

Photo: Kenta NakagomePhoto: Kenta Nakagome

ささらの組み方を教わりました/辻勝が衣裳をつけて踊らせて頂きました

地元の方々の厳しくも温かいご指導を受け、踊りに対する熱い思いを伝えていただきました。
鼓童の前身「佐渡の國 鬼太鼓座」から続くこのご縁を大切に、しっかりと踊り続けていきたいと思います。

Photo: Kenta Nakagome

「金津流梁川獅子躍」のみなさま、有難うございました!

(写真:中込健太)

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「神秘」秋ツアー出発/地代純


Photo: Erika Ueda

スーツケースをバスに積み込み、秋の夜空と太鼓の音に見送られて「鼓童ワン・アース・ツアー〜神秘」秋ツアー班、遂に出発します。

Photo: Erika Ueda

昨年の12月から全国を旅してきて、様々な修正や改善が行われてきました「神秘」。日本国内での舞台はこのツアーで最後となります。この旅では一体どんな出会いが待っているのでしょうか。わくわくしますね。
まずは北海道!美味しいもの食べるぞー。

Photo: Erika Ueda

それでは、劇場でお会いしましょう!

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立つ鳥跡を濁さず/花岡哲海


鼓童村の住居棟では、ただいま出発前の大掃除中であります!

Photo: Tetsumi Hanaoka

「立つ鳥跡を濁さず」と言いますように、1ヶ月半も住居棟を空けるわけですから、若手一団となって取り組みます。清々しい気持ちで旅立ち、より良い舞台をお届けできるよう頑張りますので、ぜひぜひみなさま「神秘」にお越しくださいませ!

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新作「永遠」の稽古/草洋介


「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」稽古

Photo: Takashi Okamoto
年末から始まる舞台「永遠」の稽古が順調に進んでいます。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

朝日が昇り、風が吹き、雨に降られて、静寂のなか星が出る。
太古から繰り返されてきた、そんな自然の営みを、坂東玉三郎さんの感性と佐渡に住む自分達ならではの感覚で表現された舞台となっています。

Photo: Takashi Okamoto

11月20日、佐渡を皮切りに全国を巡る新作の舞台です、どうぞご期待ください!

(写真:岡本隆史)

 

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鼓童ワン・アース・ツアー2014〜永遠

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11月 20日 (木) 【新潟】アミューズメント佐渡
11月 30日 (日) 【新潟】シティホールプラザ「アオーレ長岡」※
※中越大震災10年復興祈念・東日本大震災復興祈願祭 ハートビート・プロジェクト特別公演
12月 2日 (火) 【神奈川】ミューザ川崎シンフォニーホール
12月 4日 (木) 【愛知】愛知県芸術劇場コンサートホール
12月 6日 (土) 【大阪】NHK大阪ホール
12月 7日 (日) 【大阪】NHK大阪ホール
12月 10日 (水) 【岡山】岡山市民会館
12月 12日 (金) 【広島】上野学園ホール
12月 15日 (月) 【福岡】博多座
12月 16日 (火) 【福岡】博多座
12月 19日 (金) 【東京】文京シビックホール
12月 20日 (土) 【東京】文京シビックホール
12月 21日 (日) 【東京】文京シビックホール
12月 22日 (月) 【東京】文京シビックホール
12月 23日 (火・祝)【東京】文京シビックホール
12月 25日 (木) 【新潟】新潟県民会館


内田依利インタビュー by ジョニ・ウェルズ


ジョニ・ウェルズが氏が、「鼓童ワン・アース・ツアー~神秘」と坂東玉三郎氏との作品作りについて、内田依利にインタビューを行いました。英語のブログに掲載されているインタビューを和訳して、皆さんにお届けします。

内田依利(うちだえり)は愛知県生まれ。鼓童メンバーの正式なメンバーとなって5年目。太鼓以外にも、唄、篠笛、踊りを担当。「鼓童ワン・アース・ツアー~神秘」では出演だけでなく、作曲も担当しています。

内田依利インタビュー by ジョニ・ウェルズ

 

Eri Uchida, Kodo Rehearsal Hall

内田依利(鼓童村の稽古場にて)

「鼓童ワン・アース・ツアー~神秘」は、坂東玉三郎さんを鼓童の音楽監督にお迎えしてからの第二作目です。今回、鼓童メンバーが作った曲のほとんどが新曲です。私にとって、玉三郎さんの第一作目「伝説」と、この第二作目の「神秘」の一番の違いは、女性メンバーがこれまで以上に活躍しているという点です。今までの鼓童の公演では、屋台囃子と大太鼓に向かって盛り上がっていって、お客様は男性奏者の強い印象を持ってお帰りになると思います。でも、「神秘」では女性奏者の印象も同じくらい残るかと思います。作品作りの始めの段階では皆で色んなことを試してみましたが、そのうちのいくつかは、演目として成り立つのかな、という不安もありました。この作品では、いつもに増して演劇的な要素があります。

「神秘」の演目のうち、二曲を私が作りました。「晴れわたる」という笛と太鼓を主体とした曲と、第二部の一曲目、「Chit Chat」という曲です。「Chit Chat」では、いわゆる「女子会」での女の子達のおしゃべりの様子を表現していて、第二部は、女性奏者が演奏しながら一緒に笑い合っているシーンから幕が開きます。

Chit Chat (From left: Maya Minowa, Mariko Omi, Eri Uchida, Akiko Ando)

Chit Chat
(左から:蓑輪真弥、小見麻梨子、内田依利、安藤明子)

一年前、玉三郎さんが私達に「神秘」をテーマにした曲を考えてアイデアを出すように言われました。私はそれまで作曲なんてしたことがなかったのですが、どうにかこうにか幾つかの曲を作って提出してみました。どうなるかは神のみぞ知る、です。でも、そうしたら何と使って頂けることになりました!それを機に、これからもっと作曲したいなぁと思うようになりました。作曲をする過程で、何かを創り出し、自分を表現するためには考え過ぎてはいけない、ということを発見しました。でも、もっと良いものを創るためには、沢山勉強しなきゃいけないなと思っています。

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