鼓童ブログ Kodo Blog

鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠/メンバーインタビュー


Photo: Takashi Okamoto

鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠

芸術監督坂東玉三郎氏演出の第三弾「永遠」(えいえん)。11月の佐渡を皮切りに、師走の各地にうかがいます。まだまだ製作過程ですが、演奏者の石塚充、前田剛史に話を聞きました。

話●前田剛史、石塚充
写真●岡本隆史
月刊「鼓童」2014年7月号 Vol. 337より

Photo: Takashi Okamoto

永遠というテーマについて私なりに思いを巡らせていたある日、ふと「自然の営み」というものに行き着いたのです。
「自然の営み」を羅列することで「永遠」を表現していこうかと。
厳密に言えば「永遠」というものは無いのかも知れませんが、それに繋がるきっかけとして
 夜明け 光 雨 風 雲 浪 星々 夕暮れ 星空
その中の「人間」というものが思い浮かび上がってきました。

坂東玉三郎


石塚充

芸術監督演出作品 第三作目の始まり

今回の作品作りは、何の台本もなく「じゃあ、どうする」というところから始まったので新鮮、恐怖、すごいドキドキです。僕達が、玉三郎さんと10年以上のお付き合いがあり、芸術監督になっていただいて3年、3作目にして、遂に全くの「無」からつくるという創作段階に来たという感じです。鼓童としても新しい領域に入ったと思いますし、太鼓のコンサートとしても今までにないものになると思います。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

様々な種類の楽器

鼓童はもともと「太鼓を聴かせるコンサートをする」グループ。それが玉三郎さんと作った第1作目の「伝説」と2作目の「神秘」は太鼓や芸能を元に、より視覚的な要素を加えて見せるコンサートを創ったと思います。
3作目の「永遠」は、コンサートやショーというよりも、シンプルに人間を見せたい、人間が見えると感じています。それなので、曲もがっつりと太鼓に向かうパートは必要最小限で、自分の気持ちを表せるような小さ目の楽器を多く選んだような感じです。それらの楽器で会話のようなシーンや寝ているシーンもあるし、雨が降っているシーンも表現する。
「永遠」と聞いた時は、とてもスケールの大きなテーマだと思いましたが、ある意味で、今までで一番等身大で人間臭い舞台になると思っています。
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前田剛史

Photo: Takashi Okamoto

「永遠」というテーマと新曲

初めに「自然」をモチーフにすることが思い浮かびました。「永遠」というものは解らないけれど、自然の営みのように連なっていく感じ。あとは「時間」。音楽で言うと、ループしてトランスする音楽や民俗音楽がそうで、今回の新曲は、そういうリズムを繰り返すものがあります。自分が作った「夜霧」という曲は、太鼓やボナン(インドネシアの打楽器)、リンがひたすら音を刻んでいて、曲が終わってもずっと繋がっていくような、音としては終わっても、音楽の空間としては永遠と繋がっているような思いを込めてみました。

自分以外のメンバーの曲もメロディーものが多かったのは、皆、自然や情景を表現しようとしていたように思います。リズムをループするだけではなく、もっと壮大なイメージを持っているからでしょうね。自分には「永遠」という言葉にはとても大きいスケールのイメージがあって、具体的なことがどう結びついていくのか消化できていないところがあります。「永遠」って何か?と考えだすと本当に難しい。

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鼓童ワン・アース・ツアー2014〜永遠

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11月 20日 (木) 【新潟】アミューズメント佐渡
11月 30日 (日) 【新潟】シティホールプラザ「アオーレ長岡」※
※中越大震災10年復興祈念・東日本大震災復興祈願祭 ハートビート・プロジェクト特別公演
12月 2日 (火) 【神奈川】ミューザ川崎シンフォニーホール
12月 4日 (木) 【愛知】愛知県芸術劇場コンサートホール
12月 6日 (土) 【大阪】NHK大阪ホール
12月 7日 (日) 【大阪】NHK大阪ホール
12月 10日 (水) 【岡山】岡山市民会館
12月 12日 (金) 【広島】上野学園ホール
12月 15日 (月) 【福岡】博多座
12月 16日 (火) 【福岡】博多座
12月 19日 (金) 【東京】文京シビックホール
12月 20日 (土) 【東京】文京シビックホール
12月 21日 (日) 【東京】文京シビックホール
12月 22日 (月) 【東京】文京シビックホール
12月 23日 (火・祝)【東京】文京シビックホール
12月 25日 (木) 【新潟】新潟県民会館

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