鼓童ブログ Kodo Blog

鼓童メンバー投稿

宮古島にて千穐楽/中込健太


Photo: Kenta NakagomePhoto: Kenta Nakagome

「交流学校公演」千穐楽は、宮古島でした。
宮古島での公演は何と12年ぶり。今回来たメンバーはほとんどが初めてのメンバーでありました。
1980年代に初めて来た時以来、鼓童を応援してくださっている方々と出会うことができました。佐渡も本土から離れた島ですが、こんな遠くの島にもこうして熱い思いを持った方々がいるんだなあと、とても嬉しく、またこの地に来れることを願い太鼓を叩かせていただきました。

Photo: Kenta NakagomePhoto: Kenta Nakagome

宮古島の海は驚く程綺麗でした。

Photo: Kenta NakagomePhoto: Kazuki Imagai

出逢う人々は皆おおらかで、日本列島を往復する程の長い旅をしてきた自分たちにとって、とても居心地の良い島でした。

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いわき市での「神秘」公演/小松崎正吾


10月4日、私の故郷であります、福島県いわき市での公演でした。鼓童に在籍してから初めての地元公演となった今回、1人でも多くの方に鼓童の舞台を感じて頂きたいと、会場となるいわきアリオスにご協力いただき、福島県内の皆さんに呼びかけさせて頂きました。当日はお天気にも恵まれて、沢山のお客様にご来場頂き、感無量でした。

Photo: Takashi Okamoto

どんなに考えても出て来る言葉は関わって下さった全ての方への感謝の一言です。大変な事も力に変えて生きている地元の皆の笑顔は、いつ、どこに行っても私の中で一歩を踏み出す力になっているんだと確信しました。
今回の公演をきっかけに、さらにいわきと鼓童が繋がって行ける様に祈っています。また近いうちに必ず帰って来れる様にさらに精進していきます。

Photo: Takashi Okamoto

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曲作りで大切にしていること/住吉佑太


今日は、埼玉県さいたま市でのOFFです。休みの日は皆、それぞれがそれぞれの生活を送っています。僕はといえば、朝方少し走って、今はコインランドリーで乾燥機を眺めています。こうしてボーっとする時間も、どうしてもバタバタしてしまうツアーの中では、意外にも貴重な時間だったりします。こういう時間に、新しい曲のアイディアが生まれたりするのは珍しくありません。

ということで、僕が曲を作る上で一番大切にしていることを、今日は少しお話します。

僕が作曲するとき、一番大事にしていることは、聴いている人、観ている人に、ここでゾクッとしてもらいたい!という瞬間を、必ず意識して作ることです。「ゾクッとする」という表現が、一番的確かどうかは分かりませんが、なんとなく感じを汲み取って頂ければと思います。(笑)

このゾクッとするという感覚、人それぞれ、好みや文化の違いはあれど全人類、共通の感覚だと思うんです。

Photo: Takashi Okamoto

世界中、ここには書ききれないほどの音楽が点在する中で、いい音楽というのは、必ずどこかでゾクッとする瞬間があります。そこには様々な要因があると思います。その楽器の特性、その瞬間までの展開、フレージングなどなど。もしくは、その演奏者個人のもつ魅力も関係してくるかと思います。

その音楽的な要因や、その背景にある文化を勉強することも、曲を作る上で、とても大切だと思っています。そして、自分自身の持つ感性を通して、新しい曲として再創造する。

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ワールドミュージックへの憧れみたいなのがあって、どうしても日本の音楽や、そのカッコよさは見落としがちだと言われます。かと言って、「日本はこうだから」と固執していては、いつまで経っても新しいものはできないとも思います。

僕としては、小さいときから続けてきた太鼓が、今の自分にとって何かを表現するのに一番適している楽器だと思っています。

だから、太鼓の曲を書く。

これがもし、幼い頃、手に取ったのがギターだったら、ピアノだったら、何か他の楽器だったら、きっとその楽器で何かを表現していると思うんです。

Photo: Takashi Okamoto

「太鼓ってこうなんです!こうじゃなきゃダメなんです!」という考えではなくて、「自分ってこうなんです!こういう世界観です!今、感じているものを伝えたいんです!」ということを、太鼓で表現したい。
だから常に新しい曲のことを考えていたい。今しか書けないものもたくさんあると思うんです。

でもせっかくなら、日本にしかない伝統、文化、音楽、フレージング、そしてそのカッコよさを取り入れたりしながら、自分たちのアイデンティティーとして、曲を書き続けていきたいと思っています。そして、TAIKOがワールドミュージックと肩を並べて、全人類にゾクッとする瞬間が共有されて、世界の音楽、地球の音楽になるまで、これからもたくさんの音楽を発信していきたいと思います。

Photo: Takashi Okamoto

構想が大きすぎて、「いつも自分って何がしたいんだっけ?」ってなります(笑)。でもまず目の前のことから。少しずつ少しずつ、いろんなことを学びながら、日々創作活動に励みます。

今、国内ツアーをまわっている「神秘」。この中にも僕の書いた曲が4曲ほどございます! ぜひ劇場で、ゾクッとする瞬間を感じて頂ければと思います。

(写真:岡本隆史)

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「余韻 RESONANCE 2014」に出演/小島千絵子


「余韻 RESONANCE 2014」に出演(東京・港区)

Photo: Maiko Miyagawa

(いつか出たい!) と願っていたライヴ。ついに、叶いました。「余韻」はもと鼓童のメンバーでNY在住の笛奏者渡辺薫氏を中心にシリーズ化された音楽&アート表現作品。強者揃いのアーティストの皆様や、鼓童から独立して大活躍している方々とのステージでの再会も楽しみで、さて、そのステージにどうピュアなカラーで立てるか、自分を鼓舞してその勝負の場に出て行きました。

Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko Miyagawa
Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko Miyagawa

超満員の熱気の渦に、感性と閃きのバトルは待った無しに突き進み、一夜限りの贅沢なライヴは六本木の夜を飾ったのでした。それは新しい自分との出会いでもありました。

Photo: Maiko Miyagawa
Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko Miyagawa
Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko Miyagawa

写真:宮川舞子

小島千絵子出演「余韻 RESONANCE 2014」
http://www.kodo.or.jp/news/20140911yoin_ja.html

出演:渡辺薫、仙波清彦、小島千絵子(鼓童)、高橋香織、内藤哲郎、吉井盛悟、山野安珠美、TokyoDex

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備えあれば憂いなし/花岡哲海


本日は、茨城県はひたちなかでの「神秘」公演です。ちょうど2年前の「伝説」秋ツアーで訪れ、今回もまた公演できるのが嬉しいです。

Photo: Tetsumi Hanaoka

さて、鼓童ではボルト式ではなくロープの締太鼓を使っています。ロープの特徴は、非常に伸びやかでまろやかで、かつ張りのある音の締太鼓に仕上がります!しかしながら公演の度に締め上げを行うため、回数を重ねるとプッツリ切れてしまうので、ロープは消耗品なのです。

Photo: Tetsumi HanaokaPhoto: Tetsumi Hanaoka

そこで、いつ切れてしまっても大丈夫なように、日頃から予備のロープを準備します!麻のロープは硬いので引っ張ったり、まとめて叩いたり…。これを毎日行って、丁度良い柔らかさに仕上げていきます。こうすれば、いざロープが切れてしまっても、すぐに良い状態のロープと交換ができるわけです。

Photo: Masayuki Sakamoto

まさに、備えあれば憂いなし。

常に最良、常に最高のコンディションで演奏ができるよう、今日も頑張ります!

Photo: Takashi Okamoto

10月5日(日)茨城県ひたちなか市 ひたちなか市文化会館大ホール

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今年の収穫/藤本容子


今年はCD「やまずめぐるも」誕生のおかげで、いろんな冒険ができました。今、一番うれしいのは、佐渡の音楽家の方達と友だちになれたこと。

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7月には、幹文の紹介でチェンバロの演奏者佐藤世子さんと、9月には、ブルーグラスの音楽活動をしている磯野正博さん(マンドリン、ギター、ボーカル)、加藤彰さん(ベース)、それから本間よしえさん(コーラス)、そして謎の助っ人ギタリストと。

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本当に、今までに無い種類の刺激をいっぱい体験しながら、一緒に汗したものづくり。良い経験をしました。
メンバーから、定期演奏会にしようという、うれしい声もあがっています。みなさん、これからもよろしくね。

只今、京都・和知。義父母と一緒です。
そして、これからも、佐渡、和知、旅をしながら、冒険を続けます。
義父さん、義母さん、元気でいてくれて、ありがとう!!

鼓童ディスコグラフィー

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フェリーで移動/中込健太


Photo: Kenta Nakagome

八幡浜での学校公演を無事終え、終演後に八幡浜からフェリーで別府へ。

明日は熊本県美里町で公演です!

「鼓童交流公演」

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【完売!】
2014年10月4日(土)
熊本県下益城郡美里町 美里町文化交流センターひびき

【チケット残りわずか】
2014年10月5日(日)
熊本県下益城郡美里町 美里町文化交流センターひびき
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兵庫・小野市での交流公演/中込健太


兵庫・小野市 鼓童交流公演

この日の公演は前田剛史の地元の近くでもあり日頃から応援してくださっている方々が、沢山見に来てくださいました。

皆さんの熱い想いと期待に応えようとする剛史の太鼓や唄声はとても伸びやかで、子供の頃からきっといつもこうやって音を磨いて来たんだなあと彼の原点を垣間見た気がしました。とても温かい雰囲気のなか演奏させて頂きました。

Photo: Mitsunaga MatsuuraPhoto: Mitsunaga Matsuura

2013年の末から始まった剛史演出組の交流公演、このツアーでひと区切りです。アンサンブルも日毎に練り込まれてきました。
ツアーの最後まで楽しんで演奏していきたいと思います!

鼓童サイト|鼓童交流公演

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「鼓童佐渡特別公演 -秋-」に出演します/阿部好江


Photo: Erika Ueda

みなさんこんにちは、阿部好江です。ECシアターに続き「鼓童佐渡特別公演 -秋-」に出演させていただくことになりました。小島千絵子のあの演目と共演します!乞うご期待です。

Photo: Erika Ueda
Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

明日10月2日より、いよいよ始まります。皆様のご来場をお待ちしております。

news20141002sadospecialperformance鼓童佐渡特別公演2014-秋-
2014年10月2日(木)〜5日(日)
会場:宿根木公会堂(佐渡・小木地区)
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出演:鼓童(藤本吉利、小島千絵子、山口幹文、齊藤栄一、見留知弘、稲田亮輔)
特別­出演:阿部好江


開演:
10月2日(木)15:00
10月3日(金)15:00
10月4日(土)11:00、15:00
10月5日(日)11:00、15:00
チケット:鼓童チケットサービス Tel. 0259-86-2330(月〜金、9:30〜17:00)
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お問合せ:
鼓童文化財団(月−金 9:30-17:00:0259-81-4100)
佐渡太鼓体験交流館(土日 9-17:00:0259-86-2320)
鼓童ウェブサイト:鼓童佐渡特別公演


鼓童研修生の秋 〜夢の舞台に立つために/見留知弘


みなさまこんにちは。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。

10月に入り、涼しさから寒さに移りゆく季節となってきました。

「鼓童ワン・アース・ツアー〜神秘」と、「交流学校公演」ツアーは、ただ今国内を巡っており、みなさまの中には既にご覧頂けた方も、これからという方もいらっしゃるかと思います。私はと申しますと、10月2日から宿根木公会堂で開催されます「鼓童佐渡特別公演2014・秋」に出演いたします。こちらへのご来場もお待ちしております。

さて今月は、鼓童文化財団研修所の鼓童メンバー養成コースで学ぶ研修生の様子をお話しさせて頂きたいと思います。

Photo: Taro Nishita

鼓童の舞台メンバーになるためには、鼓童文化財団研修所で2年間の研修を修了し(2年次進級のための選考もあります)、選考を経なければなりません。選考された研修生は「準メンバー」となり、約一年間、公演や様々な現場での経験を積み、再度選考を経て、正式なメンバーとして採用されます。

研修所では、夏季は5時、冬季は5時30分に起床し、掃除、体操、トレーニング。食事の後は、楽器準備やウォームアップをして午前稽古。昼食を挟んで午後の稽古、夕飯後は各自あるいは揃っての稽古を行ない、夏季は10時まで、冬季は10時30分までに就寝するというのが、普段のスケジュールです。時には、約40キロ程離れた鼓童村での稽古や作業などがあり、その時は食事時間を節約するためにお弁当を準備して移動したりしています。

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また研修所では、一つの目標に向かって集中する時期に携帯電話等の電子機器の必要はないと考えています。人と人とのコミュニケーションであったり、伝えるという根本的な事をメール、インターネットに頼らずに行うという点では、舞台にも通ずる所があり、それ故に研修所への電子機器の持ち込みは制限されています。研修所では休みの日以外は、本当に時間に追われるような感じで一日が終わってしまいますので、携帯電話やパソコンを手放せない生活にいた人も、次第にそれがなくても問題がなく過ごせるようになります。

研修所

4月に入所した1年生は現在、半年が経過したところで、生活にも慣れ、研修生らしくなってきました。彼らは現在、鼓童の代表演目である「屋台囃子」や「三宅」を、曲の形として完成させながら、基本稽古を同時にし、体力と技術と精神力を鍛えている途中です。

研修所

基本稽古は繰り返しで、彼らには面白くないかもしれませんが、自分の土台を作るための大事な稽古と時間です。技術というのは、その土台がしっかりしていなければ、その上に乗せたとしても、脆く崩れ去ってしまいます。

例えば「屋台囃子」では長い時間を打ち続ける稽古をするのですが、打ち続ける体力がなければ、曲を通す時には最後まで叩ききれず、リズムがズレたり音が弱くなったり、曲の完成度が大変低くなってしまいます。

Photo: Erika Ueda

彼らにとっては今、体力を付ける稽古が重要で、曲を覚える事と基本稽古を反復しながら体を強くしています。しっかり稽古を重ねれば、技術は後からついてくるのです。

一方、2年生は体力的にしっかりしてきているので、今度は技術を伸ばし、一人一人の頑張りだけではなく、アンサンブルとして一つの大きな力を発揮するための稽古を行います。強弱や抑揚、ニュアンスなども時間をかけて細かく指導、一人一人に技術が身に付いて初めて、良いアンサンブルが生まれるのです。

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2年生に残された研修期間は、あと3ヶ月しかありません。
12月の最終発表会に向けて、稽古に集中して仕上げたい所ですが、秋には色々なイベント、お米や柿の収穫作業等もあり、一日一日が今まで以上に大切になります。目標である舞台メンバーを目指すためにも、悔いが残らないよう、一丸となって頑張ってほしいところです。

また、1年生も同じ時期に2年生に進級するための選考がありますので、これからの3ヶ月間は同じような緊張感を持って過ごすことになります。

月並な言葉でありますが、「心・技・体」を鍛える事はそう簡単ではありません。研修所に入った頃を振り返って初心に戻り、自分が舞台に立つ姿を想像して、頑張って欲しいと思います。

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鼓童文化財団研修所について

鼓童文化財団研修生・実習生募集
一次募集:2014年10月1日(水)~11月18日(火)必着


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