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新たな試み/船橋裕一郎
新たな試み
いかがお過ごしでしょうか。今年も早いもので下半期を迎えました。メンバーは2ヶ月に及ぶツアーにて全国各地を巡っております。来月は35周年記念コンサート、そしてアース・セレブレーション(EC)と続きます。
2015年送り太鼓(お客様お見送り)の様子
ECについては既に告知されているように野外コンサートを中心としたフェスティバルから地域に根ざした新たなコミュニティとして生まれ変わります。多くの鼓童メンバーは一年の大半を佐渡以外の土地で過ごします。旅が我々の活動の中心でありそのことに喜びを感じておりますが、帰るべき場所となる佐渡を改めて見つめ直し、根ざすことの本質を我々自身がより深くすることにより、旅をする意義を改めて問い直す機会になり、還元できるものも多くなってくるのではと思っております。
この冬にベトナムで出会った<バックハー>の皆様との再会、共演はなによりの楽しみです。ハノイの地で体感したお祭りの熱気は、思い出すたびに心弾みます。彼らは苦難の歴史や複雑な社会情勢のなかで、逞しくそして自分たちの芸能に誇りと愛情をもっています。この夏、大きな会場で多くのお客様に発表する場とはなりませんが、良い意味で緩やかに楽しみながら継続したお付き合いのなかで学べる機会となり色々な地で何度となく発表する機会がでてくることもあり得ると思っております。
また、ECシアターやフリンジなどメンバーから新たになにかを生み出す動きもあります。佐渡体験プログラムやワークショップも鼓童メンバーが積極的に参加し、より近い距離でお客様との触れ合いの場となります。
新たな試みには、もちろん不備や不慣れな点もあるかと思いますが、ECをお客様、出演者、スタッフそして佐渡の皆様ともじっくりと濃密な時間を過ごしながらひとつずつ、つくりあげていければと思っております。
2016年8月26日(金)〜28日(日)
アース・セレブレーション2016
(新潟・佐渡市)
鼓童研修所「夏の体験入所」8月開催/千田倫子
鼓童研修所「夏の体験入所」8月開催
鼓童文化財団研修所では、8月8日(月)〜10日(水)の2泊3日で、「夏の体験入所」企画を実施いたします。
研修所への応募を考えておられる方、またこの体験入所を通して今後の進路を考えてみようという方が集まり、にぎやかな雰囲気の中で、研修所の日常を体験していただけるものです。
この企画では、参加者の皆さんに向けて、鼓童メンバーの見留知弘による「鼓童の太鼓の基礎」の稽古時間もあり、これは、通常の体験入所にはないプログラムです。
研修生、鼓童メンバー、研修所スタッフ等と気軽に話し、質問やアドバイスを受けるなど、思う存分触れ合い、体験できる3日間。ご参加を心よりお待ちしております。
鼓童研修所「夏の体験入所」詳細
◆募集人員:約15名 ※先着順とさせていただきます。
◆料金: 8,000円(税込)宿泊費・食費・島内交通費含む(佐渡までの交通費はそれぞれにご負担ください)
◆集合・解散
2016年8月8日(月)両津港集合15時10分(12:35新潟発フェリー)
2016年8月10日(水)両津港解散12時10分(12:40両津発フェリー/12:55発ジェットフォイルに乗船可能)
◆参加資格:高校生以上〜2017年4月1日時点で25歳以下の方
◆予定する主な内容
・稽古(鼓童メンバー:見留知弘による稽古/見留知弘の研修生への稽古見学/研修生による稽古成果発表/トレーニング/ストレッチ)
・生活(食事作りと片付け・掃除・農作業など)
・関連施設見学(鼓童村=太鼓芸能集団「鼓童」拠点/太鼓体験交流館)
◆お申込方法
タイトルを「夏の体験入所申込み」として、以下の必要項目を記入の上、下記メールアドレスまでお送りください。
・お名前(フリガナ)/年齢/性別/職業(学生の場合は学年と、差し支えなければ学校名)
・郵便番号/住所/電話番号
・音楽歴/スポーツ歴/郷土芸能歴(いずれも差し支えなければ)
※お問い合わせのメールの場合も、お名前/年齢/地域/電話番号を明記していただければ幸いです。
◆お申込締切:2016年7月22日(金)
【お申込み・お問合せ】 鼓童文化財団研修所 (担当:石原 泰彦)
〒952-0855 新潟県 佐渡市 柿野浦 885
Email: kenshujo@kodo.or.jp
Tel. 0259-28-2999(日中、繋がらない場合がありますので、できるだけEメールにてお願いいたします)
※お問い合わせのメールの場合も、お名前/年齢/地域/電話番号を明記していただければ幸いです。
鼓童塾 佐渡見聞録/佐渡探訪ちょこっとご紹介!
鼓童塾 佐渡見聞録/佐渡探訪ちょこっとご紹介!
7月15日(金)から開催する、3泊4日の合宿講座「鼓童塾 佐渡見聞録」、皆さまのご応募を募集しております !(6月30日(木)締切)。
http://www.kodo.or.jp/news/20160715kodojuku_ja.html
3日間を通して「鼓童」「自然」「歴史」をキーワードに南佐渡を巡る「佐渡探訪」。「花八丈と踊り」の講師、また、佐渡探訪で「鼓童村」などをご紹介する小島千絵子のメッセージをご紹介します。
【鼓童塾 3日目】
7月17日(日)佐渡探訪:《鼓童》
案内:小島千絵子
コース:佐渡太鼓体験交流館~鼓童村
小島千絵子よりメッセージ
日頃、鼓童の活動を応援して頂いてありがとうございます。鼓童の多岐にわたる活動の中でも、名誉団員も、様々に活動の振り幅を広げています。
今回の企画では、佐渡の特に私達の住む小木周辺を三人がナビゲーターとしてご案内し、佐渡を今まで以上に親密に感じて欲しいと思っております。
私は、拠点である鼓童村やたたこう館をご案内します。ここから、鼓童が始まり歴史を刻んで参りました。太鼓とともに稽古を積んで、これまで鼓童の舞台を飾るたくさんのシーン、音楽が生まれました。普段では公開していない、まさに、鼓童の心臓部です。近年、稽古場の設備も整って、ご案内することがとても嬉しいです。100年後に太鼓になるかもしれない庭の欅の木に、どうぞ応援のタッチしてくださいね。
もちろん、私の 花八丈ワークショップも、どうぞお楽しみに。しっかり、お土産に持って行ってもらいます! 思い立ったら佐渡へ! お待ちしています。
千絵子
「若い夏」美術制作/松田菜瑠美
「若い夏」美術制作
「若い夏」の舞台美術作成の様子をご紹介します。
6月某日、職人社秀平組の職人さんたちが10名で佐渡を訪れました。挾土秀平さんが初めて手がけられる舞台美術は、佐渡の竹を数十本切り出すところから始まりました。
鼓童のメンバーが稽古をしているすぐそばには、たくさんの竹林があります。普段から太鼓の音を聴いている竹に、鮮やかに職人さんの手が加えられていきました。
自然を取り入れることに、鋭敏な感覚を持つ挾土さんの作品がどのように仕上がるか、是非劇場でご覧ください。
ー 何処まで、彼等の背景となり得ることが出来るか? ー
ー 時間なく手探りの中で、彼等の為のせめてもの背景とは? ー
ー また徐々に神経が立ちはじめている。 ー
(挾土秀平さん 公式ブログ「遠笛」より)
http://blog.syuhei.jp/?eid=239255#sequel
▼【残席わずか】鼓童浅草特別公演「若い夏」チケット好評発売中!
鼓童浅草特別公演「若い夏」
2016年7月1日(金)〜3日(日)東京都台東区 台東区立 浅草公会堂
http://www.kodo.or.jp/news/20160701asakusa_ja.html
【問】チケットスペース Tel. 03-3234-9999
(月〜土、10:00〜12:00、13:00〜18:00)
駐日アメリカ合衆国ケネディー大使、鼓童村ご来訪
駐日アメリカ合衆国ケネディー大使、鼓童村ご来訪
佐渡で行われる環境スポーツイベント「SEA TO SUMMIT」参加の為、ご来島された駐日アメリカ合衆国大使のキャロライン・ケネディー大使がお忍びで鼓童村に遊びに来て下さいました。
ケネディー大使には研修生1,2年総勢19名とメンバーの阿部好江でおもてなしさせて頂きました。(ツアーや特別編成出演でほとんどの鼓童メンバーが佐渡島外でした)
研修生による元気あふれる演奏と、バラエティー豊富な太鼓の体験、最後はみんなで一曲を一緒に演奏し、鼓童の本部も紹介させていただくことが出来ました。
2年に一度はアメリカでツアーさせて頂いている鼓童にとって、この様にアメリカの外交官とお近づきになれることは本当に光栄な事です。
ケネディー大使、素敵なお時間をありがとうございました。来年ツアーでまた米国にお伺いさせていただきます。
2016年6月25日 鼓童村稽古場にて
「朋郎」佐渡ライブで共演します/小島千絵子
皆様、お元気ですか。鼓童の35周年の今年、様々に活動範囲を拡げてきた鼓童の舞台活動。鬼太鼓座時代より太鼓群のなかで踊り手として歩みを進めて来れたのも、佐渡という場の居心地の良さのおかげと思います。そんな佐渡でのステージは掛け替えのない喜びの時です。
お知らせです。「SHAKE」や「七節」「いつかまた」など鼓童に沢山の素晴らしい曲を残していかれた内藤哲郎さんと鼓童研修所卒業生で笛奏者の武田朋子さんのユニット「朋郎」が昨年に続き、佐渡に里帰りライブを行います。在籍当時もその音楽世界で観客を魅了してきた哲郎さん、相変わらず、粋で繊細でドラマチックなライブになることでしょう。
哲郎さんの研修所時代は、相川の北田野浦に研修所がありました。その建物はもう取り壊されていますが、当時からお世話になった北田野浦の皆様が中心になって、凱旋ライブを企画頂きました。
また、佐和田のRyokan浦島では、佐渡の創作料理のディナーとライブの贅沢な夜をお楽しみ頂き、鼓童のある小木では、ECでもお馴染みのカフェ「日和山」にてコンサートを2ステージを、と北から南へ佐渡の縦断ミニツアーです。もちろん! 私も同行し、共演させて頂きます。
朋郎さんの音との再会がとても楽しみです。佐渡の後には、上越の大島地区の飯田邸での「ゆきあひ」もございます。4カ所、4通りのステージ、どうぞお楽しみに。
楽しく! ドンドコドン!/吉田航大
楽しく! ドンドコドン!
6月も下旬に差し掛かり、より一層新緑が美しい季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょか。準メンバーの吉田航大です。
さて、我々一部の準メンバーはこの6月に、佐渡太鼓体験交流館(たたこう館)にて、小学生に向けてワークショップ(以下、WS)の講師をしております。もちろん、単独でWSの講師をするのは人生初です。
この90分でいかに太鼓を触った事もない子ども達の心を掴めるか、太鼓を楽しんでもらえるか、試行錯誤しながらWSに取り組んでいます。そうしているうちに自分の太鼓が好きだという気持ちはどこから来てるのか?とか、なぜ太鼓じゃなきゃダメなのか?など、あらゆる事を考えさせられました。
我々は演奏するのが目的ではなく、そこで何を感じれるか。WSも同じな気がします。実際教えるだけだったら誰にでもできますから…
色々と書きましたが、結局は子ども達も僕もみんなが楽しむことができればいいのです。これからも楽しんでやっていきます!
鼓童塾 佐渡見聞録/追加募集のお知らせ&藤本容子からのメッセージ
7月15日(金)から開催する、3泊4日の新たな合宿講座「鼓童塾 佐渡見聞録」。『Voice Circle』の講師、また、佐渡探訪で「白山丸」などをご案内する藤本容子のメッセージをご紹介します。
「Voice Circle」と「白山丸」見学
(藤本容子からのメッセージ)
初めて石塚敏行さんに「北前船・白山丸」の案内をしていただいたときの、感動は忘れられません。この船の流通の働きや、宿根木という小さな集落に莫大な富をもたらした歴史的事実はもとより、船の建造に関わった人達の知恵と技術の極みに、驚嘆し続けたのでした。
人間て、日本人て、何て素晴らしいんだろう!
かつての匠達の造船の偉業を偲び。それを復元した今の匠に首を垂れ。
復元の声をあげ、妥協することなく最後まで成し遂げた、発起人・石塚敏行さん、はじめ小木・宿根木のみなさんを、心から誇りに思い、尊敬します。通常の見学では、知ることのできない、この「白山丸」の魅力をぜひ味わっていただきたく、石塚さんと一緒にお待ちしています。
「Voice Circle」ワークショップ。初日は、「ひふみ祝詞」をはじめ、子守り唄、古謡など、日本人の根っこを思い出す取り組み。2日目は、その心を基盤としてのジャンプです。
「白山丸」が日本を巡り、文物の交流を果たしていたように、鼓童もまた、運営母体「株式会社 北前船」の名のごとく、日本の素晴らしさを太鼓にのせて世界を巡り、また沢山の方を佐渡に迎えました。その交流の中で、容子が巡り合った様々な民族の唄を分かち合います。
声・唄と共に、内に外に漕ぎ出す航海を、ぜひご一緒いたしましょう。
藤本容子
鼓童塾 佐渡見聞録/追加募集のお知らせ
「鼓童塾 佐渡見聞録」、追加募集いたします !(6月30日(木)締切)。皆様のご参加をお待ちしております !
http://www.kodo.or.jp/news/20160715kodojuku_ja.html
「若い夏」稽古大詰め/松田菜瑠美
「若い夏」稽古大詰め(6月13日)
7月の「若い夏」に向けての稽古が大詰めを迎えております。舞台の上で、周りとの関係性を捉えて、息を合わせて音を作っていく。集団で行う大きな魅力の一つであり、並大抵では得られないこの感覚を、若いメンバーが、連日朝から夜遅くまでの稽古の中で掴みつつあります。
「もっと行ける」「まだまだ大きくなれる」そんな希望と、周囲からの期待に満ちた、若さというものに若い彼らが必死に向き合っています。エネルギーのある舞台に成長してきました。
鼓童村稽古場での稽古も今日が最後、明日からは劇場に入っての稽古です!
▼【残席わずか】鼓童浅草特別公演「若い夏」チケット好評発売中!

2016年7月1日(金)〜3日(日)東京都台東区 台東区立 浅草公会堂
http://www.kodo.or.jp/news/20160701asakusa_ja.html
【問】チケットスペース Tel. 03-3234-9999
(月〜土、10:00〜12:00、13:00〜18:00)
『求め 敬い 磨く』/船橋裕一郎
『求め 敬い 磨く』
皆様いかがお過ごしでしょうか。4月、5月は様々な作品の稽古や創作を芸術監督とともに進め、充実した時間を過ごしてまいりました。
そして「交流公演」、「OET混沌&プレミアムコンサート」のツアーが始まりました。ここから半年は今ツアーを皮切りに、「若い夏」「35周年記念コンサート」新たな挑戦となる「EC」、秋からは新作の「螺旋」と一気に疾走してまいります。皆様との各地での出会いを楽しみにしております。
さて、先日、研修所の講義に2日間ほど立ち合ってまいりました。まだ入所ひと月半の初々しい一年生。長い冬を乗り越え、後輩ができたことにより、頼もしさを増した2年生合わせて19名がひたむきに稽古に臨んでおりました。
私自身もこの研修所を修了しましたが、おそらく当時は楽しいと思える日はごく僅か、日々の生活やスケジュールに追われ辛い日のほうが圧倒的に多かったと記憶しています。いまでも研修所に近づくと、お腹のあたりがキリキリとなります。ただ、今はその辛いと思っていた日々が自分の根幹となっていると思っています。
2日ではありましたが彼らの姿勢や研修所の空気に触れ、何事においても初心を忘れてはならないと彼らの姿を通し、改めて思いながら、研修所の稽古場に掲げてある『求め敬い磨く』の額を改めて眺めている自分がいました。学ぼうとする意欲がある者と学びを得ることのできる環境が、あるということにも改めて感謝しております。
※鼓童の舞台や鼓童グループの根幹をなしている研修所のことを是非多くの方々に知って頂きたいと思っております。見学会、体験、説明会等も予定されておりますのでお問い合わせくださいませ。